第6夜 〜銀世界〜
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神田は、エリーが苦手だ。
いや、神田と馬が合うものがいるのかと問われれば答えに困るのだが、とくにエリーのことが得意ではないのである。
だが、そんな理由で同行者の変更などできないこともわかっている。
だから渋々こうしてともに任務に当たっているわけだが、それでも必要以上に関わるつもりはない。
そして、まるでそんな心情をわかっているかのように、最低限の接触しかしてこないエリーの態度さえも、神田としては癪に障るのだ。
今も、特別無駄話を挟むこともなく、淡々と任務内容の確認だけしてきている。
「……と、以上が、おれがコムイさんから聞いている内容。相違ないかな?」
「あぁ。」
奇怪の中心となっている街へと足を進めつつ、隣を歩くエリーの言葉に相槌を打つ。
神田の返事に「よかった」と返したエリーは、微かに表情を緩めて見せる。
「街の役場に話を通してもらっているらしいから、着いたらとりあえずそこへ向かおう。雪の降り出した時期や積雪量について、ある程度資料がまとまってるって。」
「……あぁ。」
神田がぶっきらぼうに返事をすると、それきりお互い沈黙が降りる。
エリーとの間で、会話という会話が長く続いた記憶はない。
いつも彼が、適当なところで話を切り上げていく。
その踏み込みすぎない距離感がどこか心地いいと思う自分に腹が立ち、結果的にその原因であるエリーのことを苦手としているのである。
いつもの癖で舌打ちをしそうになったが、ぐっと顔を顰めるにとどめた。
さっさと任務を終わらせて、彼から離れることだけ考えよう。
