突然審神者になりまして。
西暦2018年、桜舞う四月のこと。
立派な校門を背にして、通学カバンを肩にかけて、家路へと向かうごくごく普通の少女。
しばらく歩いてたどり着いたのは、よくある一戸建ての家だ。ただし、壁にはクリーム色の塗装がしてあり、レンガ積みの少々の可愛らしさを添えて。表札には鈴木、と平凡な名字が書かれているのがさらに味を出している。
ピンポーン
と、チャイムを少女が鳴らすと、中から母親らしき女性が出てきた。
「あら、おかえり、要」
気の良さそうな女性だ。中肉中背といったところだろうか。
「ただいま、お母さん!」
「今日の入学式はどうだった?」
「バッチリだよ!沢山友達作ってきちゃった!ほら見て、連絡先も交換したんだよ」
そう言ってスマホの端末をポケットから取り出し母に見せる少女。
沢山の新しい友達の連絡先がそこには入っていた。
「ふふ、仲良くできそうなら良かったわ。お父さんも今日は早く帰ってくるっていうからご馳走用意してるわよ」
「やったー!お母さんの肉じゃが大好き!」
ニコニコ笑いながら楽しそうに家に入る二人。
少女、要は手を洗って二階へと上がり自室へとこもり、制服も脱がずにベッドへダイブした。
鈴木要。高校デビューはバッチリ!
これで沢山友達もできたし、明日からは楽しい高校生活が待っているんだろうなぁ、なんて考えてはにやけて枕に顔を押し付ける。
いかんいかん。制服のままじゃ汚いよね、と可愛らしいルームウェアに着替えて取り出したのはスマホ。早速刀剣乱舞のアプリを開いて私の刀剣男士たちと出陣する。これが日課となって早3ヶ月。私は毎日刀剣男士を育てることがとても楽しみだった。
「要、夜ご飯よー!降りてらっしゃい!」
下の階から母親の呼ぶ声が聞こえる。
気付いたらもう夜ご飯の時間だ。
私はパチン。とスマホをスリープさせ、夜ご飯へと向かった。
夜ご飯とお風呂を済ませ、ベッドの中へ。すぐに要はスヤスヤと眠りにつく。
明日からは楽しい高校生活が待っていると信じて疑わなかった。
それが大きな間違いだったとも知らずに。
立派な校門を背にして、通学カバンを肩にかけて、家路へと向かうごくごく普通の少女。
しばらく歩いてたどり着いたのは、よくある一戸建ての家だ。ただし、壁にはクリーム色の塗装がしてあり、レンガ積みの少々の可愛らしさを添えて。表札には鈴木、と平凡な名字が書かれているのがさらに味を出している。
ピンポーン
と、チャイムを少女が鳴らすと、中から母親らしき女性が出てきた。
「あら、おかえり、要」
気の良さそうな女性だ。中肉中背といったところだろうか。
「ただいま、お母さん!」
「今日の入学式はどうだった?」
「バッチリだよ!沢山友達作ってきちゃった!ほら見て、連絡先も交換したんだよ」
そう言ってスマホの端末をポケットから取り出し母に見せる少女。
沢山の新しい友達の連絡先がそこには入っていた。
「ふふ、仲良くできそうなら良かったわ。お父さんも今日は早く帰ってくるっていうからご馳走用意してるわよ」
「やったー!お母さんの肉じゃが大好き!」
ニコニコ笑いながら楽しそうに家に入る二人。
少女、要は手を洗って二階へと上がり自室へとこもり、制服も脱がずにベッドへダイブした。
鈴木要。高校デビューはバッチリ!
これで沢山友達もできたし、明日からは楽しい高校生活が待っているんだろうなぁ、なんて考えてはにやけて枕に顔を押し付ける。
いかんいかん。制服のままじゃ汚いよね、と可愛らしいルームウェアに着替えて取り出したのはスマホ。早速刀剣乱舞のアプリを開いて私の刀剣男士たちと出陣する。これが日課となって早3ヶ月。私は毎日刀剣男士を育てることがとても楽しみだった。
「要、夜ご飯よー!降りてらっしゃい!」
下の階から母親の呼ぶ声が聞こえる。
気付いたらもう夜ご飯の時間だ。
私はパチン。とスマホをスリープさせ、夜ご飯へと向かった。
夜ご飯とお風呂を済ませ、ベッドの中へ。すぐに要はスヤスヤと眠りにつく。
明日からは楽しい高校生活が待っていると信じて疑わなかった。
それが大きな間違いだったとも知らずに。
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