用語解説

ようやく16話で、作戦の全貌が明らかになりました。
16話、もはや読者の皆さんを置いてけぼりにする気が満々にしか見えない話でしたが(苦笑)

今回はそんな16話を踏まえまして、まずは「制海」について。
(次回「その18」でも、16話の補足をします)

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・せい - かい【制海】
1. ある海域における主導権
2. 海戦では、この制海権をいかに確保するかが重要
3. 制海権を握っていても、敵船が当該海域を走れないわけではない

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海戦に詳しくない方でも、この「制海権」という単語、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この「制海」とは、陸上における「領土の支配」のようなものです。もっとも、ある海域で敵国に主導権を握られても、その海域を走れなくなるわけではないので、厳密には同じではありません。

むしろ、制海を握られた海域を敵国の船が走るというのは、当たり前のことでした。海は広く、陸路のように道も決まっていないので、見つからずに通り抜けることができたのです。

     ⚓

とはいえ、やはり握っていたほうが有利です。
そのため、すでに制海権を握っている優勢国はその保持に努め、劣勢国はなんとかして奪えないかと権利を争うのが海戦の主眼になります。

そんな制海には、以下の3つの側面があります。

1:制海を確保する方法(優勢側がとる手段)
2:制海を争う方法(劣勢側がとる手段)
3:制海を行使する方法

1と2は述べたとおりですね。
3は、以前に「その11」で軽くお伝えした「封鎖」が該当します。といっても、わかりにくい話になるので、ここでは割愛します。

とりあえず、
 - 海戦において、制海は大事
 - 手元にあるなら確保し続ける、ないなら争奪戦に持ち込む
といった感じで捉えてもらえればと思います。
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