用語解説
人物や地名の紹介が続きますが、ご容赦ください。
今回は、ある人物についての紹介です。
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・ぐすまん【グスマン】
1. 有名なアルマダ艦隊の司令官。アロンソ・ペレス・デ・グスマン。
2. 司令官の辞令を受けた時、最初は「船酔いするから嫌だ」と断った
3. 嫌なことがあるたびに「もう無理です帰りたい」と国に報告していた
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第11話で登場したエルヴィンですが、そんな彼に対してティオが「貴族が箔をつけるために海軍へ入るのはよくある」と辛辣なコメントを口にしていました。
実はこうした風潮は、本当に存在していました。たとえばイギリスでは、英蘭戦争の時代に子息を海軍へ入隊させることが一種の流行となりました(社交界で箔をつけるため)。もっとも、それによって海軍が腐敗したため、その後にサミュエル・ピープスという人物が人材登用の改善に着手し、こうした目的で入隊する者を排除しました。
⚓
こうした貴族の登用で面白い話としては、アルマダ海戦があります。
スペインのインヴィンシブル・アルマダ(無敵艦隊。ちなみに無敵艦隊と呼んでいるのは、日本だけだそうです)の司令官に任ぜられたのは、シドニア公爵のグスマンという人物でした。
なぜ彼が司令官に任ぜられたのか、それはスペイン国王フェリペとグスマンの婦人が不倫関係にあった影響だと言われています。
そんな彼ですが、なんと「船酔いするから嫌だ」という理由で、この任官を一度は断りました。あの有名なアルマダ艦隊の司令官が、まさかそんな弱音を吐いていたとは、なんとも意外ですね。
それほどにやる気がなかったグスマンですので(それでもなぜかフェリペは辞退を認めませんでした)、出港後も調子が良いときは意気揚々とした報告書を上げていたのですが、悪天候などで少しでも身に危険が迫ると「もう無理です」などと弱気なコメントを伝えていたそうです。
⚓
参照:小林幸雄『イングランド海軍の歴史』
今回は、ある人物についての紹介です。
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・ぐすまん【グスマン】
1. 有名なアルマダ艦隊の司令官。アロンソ・ペレス・デ・グスマン。
2. 司令官の辞令を受けた時、最初は「船酔いするから嫌だ」と断った
3. 嫌なことがあるたびに「もう無理です帰りたい」と国に報告していた
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第11話で登場したエルヴィンですが、そんな彼に対してティオが「貴族が箔をつけるために海軍へ入るのはよくある」と辛辣なコメントを口にしていました。
実はこうした風潮は、本当に存在していました。たとえばイギリスでは、英蘭戦争の時代に子息を海軍へ入隊させることが一種の流行となりました(社交界で箔をつけるため)。もっとも、それによって海軍が腐敗したため、その後にサミュエル・ピープスという人物が人材登用の改善に着手し、こうした目的で入隊する者を排除しました。
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こうした貴族の登用で面白い話としては、アルマダ海戦があります。
スペインのインヴィンシブル・アルマダ(無敵艦隊。ちなみに無敵艦隊と呼んでいるのは、日本だけだそうです)の司令官に任ぜられたのは、シドニア公爵のグスマンという人物でした。
なぜ彼が司令官に任ぜられたのか、それはスペイン国王フェリペとグスマンの婦人が不倫関係にあった影響だと言われています。
そんな彼ですが、なんと「船酔いするから嫌だ」という理由で、この任官を一度は断りました。あの有名なアルマダ艦隊の司令官が、まさかそんな弱音を吐いていたとは、なんとも意外ですね。
それほどにやる気がなかったグスマンですので(それでもなぜかフェリペは辞退を認めませんでした)、出港後も調子が良いときは意気揚々とした報告書を上げていたのですが、悪天候などで少しでも身に危険が迫ると「もう無理です」などと弱気なコメントを伝えていたそうです。
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参照:小林幸雄『イングランド海軍の歴史』