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mha / 贈 物


陽光と君の輝き



もう一人分の重みにベッドが軋む
その音で浅い場所にいた意識が覚醒した。
瞼を下ろしたままでも眩しいと感じた陽の光は
薄らと目を開けた途端に更に眩しさを増す。
しかめたような顔をしながら開いた視界に映ったのは
陽に照らされた燃えるような赤い瞳と
色素の薄い髪をキラキラと輝かせた彼。
その姿は言葉に言い表せないほどに綺麗だった。
朝一番の挨拶すら忘れて見入っていると
彼のほうから距離を取られてしまう。

「あ゙ぁ?…てめえ、起きてたンならなんか言えや」

少しだけ驚き、目を丸くした彼は私の頭から手を退けた。
そこでようやく微睡みの中で感じていた
心地良さの正体が彼の手であったことを知る。
私の頭を優しく撫でてくれていたらしい。

「ばァか、いつまで見惚れてんだ」

先程とは打って変わって挑発的な笑みを見せた彼は
私の鼻をきゅっと摘むと左右へ揺さぶる。
それから満足したように手を離し
未だぼんやりしている私を起こそうと
極めつけのデコピンをくらった。

「ぼけっとしてねえで、さっさと起きろやノロマ」


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