女は皆こうしたもの
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待ち人来ず。それからの私の心境を一言で言えばそうなる。
徐庶とは『いい感じ』になったと思う。
私を見つけると、ぱっと顔を明るくして微笑む。じっと見返すと頬を赤くして目を逸らす。遠くから視線を感じて振り返ると、見覚えのある頭巾が揺れている。皆で飲みに行く居酒屋ではぽつぽつと人が減っていき、二人だけ残ることが増えていた。時間が足りず、何を話していても胸が擽ったくて、帰りたくないと思う日すらあった。
花畑に連れ立ったある日。
「何を作っているんだい?」
「はい、屈んで」
寝癖の残った頭に花冠を乗せると、徐庶が慌てた。
「こういうものは君にこそ似合うものだよ」
「じゃあお揃いにしよう!」
もう一つ作って自分の頭に掲げ、くるりと振り向く。
「じゃーん!上手でしょ?」
徐庶は答えない。変に真剣な雰囲気になって、私も黙ってしまう。風が二人の間を通り抜ける。彼は花に目を向けながらも、その実何も見ていないような、不思議な眼差しをしていた。
「最近、君を真っ直ぐ見られない。何故だか、とても眩しいんだ」
桃色の花に負けずに色づいた頬。私は何も言えなくて、馬鹿みたいに冠を頭に乗せたまま立ち尽くしてしまう。
「君に相応しい男になれば、解決するのだろうか」
でも、それだけだった。徐庶は告白して来なかった。三国時代の恋愛がどうあるのかは知らない。何も言われないということは、気持ちも無いということなのだろうか。友達以上、恋人未満の関係が長く続いて、段々と私の気持ちも落ち着き始めていた。駄目なら駄目で、仕方が無い。僅かに後ろ髪を引かれながらも、私は孤独を分け合う人を他に見出そうとしていた。
徐庶とは『いい感じ』になったと思う。
私を見つけると、ぱっと顔を明るくして微笑む。じっと見返すと頬を赤くして目を逸らす。遠くから視線を感じて振り返ると、見覚えのある頭巾が揺れている。皆で飲みに行く居酒屋ではぽつぽつと人が減っていき、二人だけ残ることが増えていた。時間が足りず、何を話していても胸が擽ったくて、帰りたくないと思う日すらあった。
花畑に連れ立ったある日。
「何を作っているんだい?」
「はい、屈んで」
寝癖の残った頭に花冠を乗せると、徐庶が慌てた。
「こういうものは君にこそ似合うものだよ」
「じゃあお揃いにしよう!」
もう一つ作って自分の頭に掲げ、くるりと振り向く。
「じゃーん!上手でしょ?」
徐庶は答えない。変に真剣な雰囲気になって、私も黙ってしまう。風が二人の間を通り抜ける。彼は花に目を向けながらも、その実何も見ていないような、不思議な眼差しをしていた。
「最近、君を真っ直ぐ見られない。何故だか、とても眩しいんだ」
桃色の花に負けずに色づいた頬。私は何も言えなくて、馬鹿みたいに冠を頭に乗せたまま立ち尽くしてしまう。
「君に相応しい男になれば、解決するのだろうか」
でも、それだけだった。徐庶は告白して来なかった。三国時代の恋愛がどうあるのかは知らない。何も言われないということは、気持ちも無いということなのだろうか。友達以上、恋人未満の関係が長く続いて、段々と私の気持ちも落ち着き始めていた。駄目なら駄目で、仕方が無い。僅かに後ろ髪を引かれながらも、私は孤独を分け合う人を他に見出そうとしていた。
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