閃光少女
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「はい、しっかり腿の裏を伸ばして。そう。上手です。そこ!膝を痛めないようにね」
鍛錬場の隅に声が木霊した。私が筋トレとストレッチをする重要性をを曹操様に訴え、作ってもらった場所だ。この時代の兵士達の訓練方法はあまりにも雑で、足腰が使えなくなったり、肘を痛めてやむ無く戦線を離脱する者も後を絶たない。恐る恐る手を上げた私に不審げな目を向けていた者達を見返すのに、そう時間は掛からなかった。
まず満寵さんに筋トレの道具を作ってもらった。無論完璧とは言えないし、動力を必要とするものは作れない。ただ重さを変えてトレーニングするようなものは拙い図と説明で理解してくれて、サンプルを直ぐに持ってきた。賢い人は何にでも才能を発揮するものだ。兵士達は通常の鍛錬に加え、私のアドバイスを受けて筋トレをするのがある種のステータスとなっていた。
「名前殿!」
兵士の背中を押していると一際張りのある声が響いた。
「楽進、お疲れ様」
手拭いを手渡すと『恐縮です』と受け取り、頬を拭った。厳しいトレーニング直後なのに、その笑顔が眩しい。彼もこの簡易ジムの常連だった。
「お陰様で槍を振るう速度が上がってきました。見て下さい、この腕!」
見せつける太い腕に筋が入っている。今も昔も筋トレをする人のやることは変わらないのだなと思い返して笑った。
「頑張ってるもんね。どんどん逞しくなってる」
「名前殿のご指導のお陰です!この後、良ければひとっ走り如何でしょうか」
丁重に誘われ、視線を逸してしまった。口には笑みを浮かべたままだ、大丈夫。
体を鈍らせたくなくて一人で演習場の周りを走っていたの見つかってから、楽進は走り込みを一緒にしたがった。応えて走ったときもあった。だが、途中で足が震えてしまったり、呼吸が乱れたりしてペースを保つことが難しく、私は一人で走る方気が楽だった。
「ごめんね。今日は止めとく」
「そうですか、恐縮です」
角張ったお辞儀をする楽進に申し訳無くなる。彼が悪いわけではないのに。自分の弱さが恥ずかしくなった。
「では、走り方のご指導を頂いてもよろしいでしょうか。今日は武器を構えながら体幹を鍛えようと思ってまして」
「勿論。戦いに関しては専門外だけど、精一杯見るね」
楽進が安心したように微笑む。一方で、嘘をついている罪悪感が私の胸を塞いでいた。
鍛錬場の隅に声が木霊した。私が筋トレとストレッチをする重要性をを曹操様に訴え、作ってもらった場所だ。この時代の兵士達の訓練方法はあまりにも雑で、足腰が使えなくなったり、肘を痛めてやむ無く戦線を離脱する者も後を絶たない。恐る恐る手を上げた私に不審げな目を向けていた者達を見返すのに、そう時間は掛からなかった。
まず満寵さんに筋トレの道具を作ってもらった。無論完璧とは言えないし、動力を必要とするものは作れない。ただ重さを変えてトレーニングするようなものは拙い図と説明で理解してくれて、サンプルを直ぐに持ってきた。賢い人は何にでも才能を発揮するものだ。兵士達は通常の鍛錬に加え、私のアドバイスを受けて筋トレをするのがある種のステータスとなっていた。
「名前殿!」
兵士の背中を押していると一際張りのある声が響いた。
「楽進、お疲れ様」
手拭いを手渡すと『恐縮です』と受け取り、頬を拭った。厳しいトレーニング直後なのに、その笑顔が眩しい。彼もこの簡易ジムの常連だった。
「お陰様で槍を振るう速度が上がってきました。見て下さい、この腕!」
見せつける太い腕に筋が入っている。今も昔も筋トレをする人のやることは変わらないのだなと思い返して笑った。
「頑張ってるもんね。どんどん逞しくなってる」
「名前殿のご指導のお陰です!この後、良ければひとっ走り如何でしょうか」
丁重に誘われ、視線を逸してしまった。口には笑みを浮かべたままだ、大丈夫。
体を鈍らせたくなくて一人で演習場の周りを走っていたの見つかってから、楽進は走り込みを一緒にしたがった。応えて走ったときもあった。だが、途中で足が震えてしまったり、呼吸が乱れたりしてペースを保つことが難しく、私は一人で走る方気が楽だった。
「ごめんね。今日は止めとく」
「そうですか、恐縮です」
角張ったお辞儀をする楽進に申し訳無くなる。彼が悪いわけではないのに。自分の弱さが恥ずかしくなった。
「では、走り方のご指導を頂いてもよろしいでしょうか。今日は武器を構えながら体幹を鍛えようと思ってまして」
「勿論。戦いに関しては専門外だけど、精一杯見るね」
楽進が安心したように微笑む。一方で、嘘をついている罪悪感が私の胸を塞いでいた。
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