嫁姑
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嗚呼、神様聞いて下さい。この哀れな子羊の願いをどうかお聞き届け下さい。私は、私は生き残ることに必死でした。訳の分からない世界に降り立って、孤独の中で、どうすれば人生を老衰で終えられるか、ただそれだけが頭にありました。刃の錆となる。政治の波に攫われ海の藻屑となる。飢えで腹を空かせて悶え死ぬ。そんな終幕はご免でした。ですから必死に藻掻いて足掻いて、ここまで辿り着いただけなのです。嗚呼、そうです、お気付きの通り。私には、そんなつもりは無かったんです。こんなことになると知っていたら、あの時選択を誤ったりはしませんでした。何故貴方は私に試練を与えるのでしょうか。これは罰なのでしょうか。己のことばかり可愛がって、他者を顧みない私へ貴方が下さった啓示なのでしょうか。それならばどうか、こんな遠回しな方法でなく、夢にでも現れて、直接言葉で仰って下さらないでしょうか。貴方とは違う、器の小さい私ですから、幾ら何でも限界というものはあります。恐るべきことに今この祈りを捧げている時点で、直ぐそこまで来ています。どうか、どうか、身命を賭してお願い申し上げます。あの悪人面に、一発右ストレートをかます機会を頂けないでしょうか。一度でいい。一度で結構です。きっと仕留めますから。何卒お聞き届け下さいますよう。それでは、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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