鳥
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廊下を歩いていると、庭に人の姿がありました。近付いてみると、木の下に名前殿がしゃがみこんでいました。後ろから声を掛けると肩を跳ねさせる貴方に、つい笑いそうになるのを堪えるのに努力を要しました。
「荀攸殿ですか。びっくりしました」
「何をしていらっしゃるのですか」
「見て下さい、この子」
指し示す木の根には、折れた羽根を広げる鳥の雛がいました。
「助かるでしょうか」
そう言って眉根を下げる様子に、何と答えるべきか悩みました。見上げれば巣がありましたが、親も落ちた子を助けたりはしない、それが自然の摂理です。弱き者は淘汰される、この小鳥もその一節でしかないと説き伏せたとて、貴方が落ち込むだけなのは目に見えていました。
「あの、この世界に獣医っているんでしょうか」
「じゅうい、とは」
「動物専門の医者です」
「厩番という役職があるくらいで、その他の動物も診る者は聞いたことがありません」
「そうですか・・・」
迷っている様子でした。貴方はいつも何かにつけて自分を『優柔不断』と称しますが、その言葉は誤りだと思っています。誰にでも気を遣い、最大多数の利を得ようとするからこその迷いであると俺は感じていました。
「よし」
掌に小鳥を乗せて立ち上がる貴方に、まさかと思いました。
「この子は私が面倒を見ます」
「荀攸殿ですか。びっくりしました」
「何をしていらっしゃるのですか」
「見て下さい、この子」
指し示す木の根には、折れた羽根を広げる鳥の雛がいました。
「助かるでしょうか」
そう言って眉根を下げる様子に、何と答えるべきか悩みました。見上げれば巣がありましたが、親も落ちた子を助けたりはしない、それが自然の摂理です。弱き者は淘汰される、この小鳥もその一節でしかないと説き伏せたとて、貴方が落ち込むだけなのは目に見えていました。
「あの、この世界に獣医っているんでしょうか」
「じゅうい、とは」
「動物専門の医者です」
「厩番という役職があるくらいで、その他の動物も診る者は聞いたことがありません」
「そうですか・・・」
迷っている様子でした。貴方はいつも何かにつけて自分を『優柔不断』と称しますが、その言葉は誤りだと思っています。誰にでも気を遣い、最大多数の利を得ようとするからこその迷いであると俺は感じていました。
「よし」
掌に小鳥を乗せて立ち上がる貴方に、まさかと思いました。
「この子は私が面倒を見ます」
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