夜
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数人の将と共に狩りへ出掛けた。当然経験などあるはずもなく、私は皆の背中を着いていくばかりだった。山あいに差し掛かり、馬から降りて徒歩で獲物を追い詰めるとき、足が滑って穴に体が放り込まれてしまった。落ちた先は洞窟だった。ひたひたと水の流れる音がして、片側は行き止まり、もう片方は滝が流れていた。大声で呼んでも誰の返事も無い。出口を探したが今来た穴を登るしかないようだ。岩を握って上がるなど、凡人には出来そうもない。途方に暮れた。誰か居なくなったことは気付いてくれただろうか。人に引き上げて貰えなければここで人生を終えることになりそうだ。乱世において、まさかこんな阿呆みたいな理由で危機を迎えることになるとは思いも寄らなかった。
暫く座って考えていると、頭上から声が聞こえた。
「誰かいますか!名前です!助けて下さい!」
叫ぶと足音が近くなった。助けが来た!そう思った瞬間『うわっ』と男の声が聞こえた。青い人影が穴を滑り落ちて来て、ミイラ取りがミイラになったことを悟った。落ちてきた男は頭を掻いてゆらりと立ち上がった。荀攸殿だった。ここから脱出する手立ては無いにせよ、味方が増えたこと自体は心強かった。
「名前殿、ここは一体」
「私達、出口の無い洞窟に閉じ込められたみたいです。先程の穴しか出られる場所はありません」
悲嘆に暮れて告げると、荀攸殿も周りを検分し始めた。そして同じ結論に至ったようだった。
「取り敢えず、火を起こしましょう。日が暮れては光が入って来ない」
私にはマッチもなしに火を点ける方法など分からない。手際良く木を準備して焚火を作り上げる姿に舌を巻いた。荀攸殿はさり気ないが、何かと頼りになる人だ。困っているときにさらりと手を貸して礼も聞かずに去って行く、そういう軽やかな心遣いをする人だという印象を抱いていた。
暫く座って考えていると、頭上から声が聞こえた。
「誰かいますか!名前です!助けて下さい!」
叫ぶと足音が近くなった。助けが来た!そう思った瞬間『うわっ』と男の声が聞こえた。青い人影が穴を滑り落ちて来て、ミイラ取りがミイラになったことを悟った。落ちてきた男は頭を掻いてゆらりと立ち上がった。荀攸殿だった。ここから脱出する手立ては無いにせよ、味方が増えたこと自体は心強かった。
「名前殿、ここは一体」
「私達、出口の無い洞窟に閉じ込められたみたいです。先程の穴しか出られる場所はありません」
悲嘆に暮れて告げると、荀攸殿も周りを検分し始めた。そして同じ結論に至ったようだった。
「取り敢えず、火を起こしましょう。日が暮れては光が入って来ない」
私にはマッチもなしに火を点ける方法など分からない。手際良く木を準備して焚火を作り上げる姿に舌を巻いた。荀攸殿はさり気ないが、何かと頼りになる人だ。困っているときにさらりと手を貸して礼も聞かずに去って行く、そういう軽やかな心遣いをする人だという印象を抱いていた。
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