月明かりの夜に
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突如、深夜3時に呼び出され、マイキーの運転するバイクに揺られ、着いた先は誰も居ない海だった。
いきなり、呼び出される事は今に始まった事じゃない。前から多々あった。でも、マイキーに呼び出される事は、夜中であろうと、早朝であろうといつだって嬉しい。彼が私を必要としてくれて居るのを感じられるから。猫のような彼は本当に気まぐれで、私なんて要らないのかな?なんて思う時もあるくらいだけど、必ず私の元へ戻って来る。
そういう所が悲しいほどに愛しい。
暗闇には無数の星が瞬いていて、波の音だけが私たちの静寂を切り裂いていた。
「マイキー」
隣に座っている彼の名をソッと呼べば、ゆっくりとコチラを見た彼の表情は悲しそうな、寂しそうな、何かを求めているような、そんな笑みを浮かべていた。細く見えるけど、意外にもがっしりとしているマイキーの肩をソッと抱き寄せれば、肩を震わせた。私の手を優しく握りしめ、ゆっくりと立ち上がると「おいで」と声を掛けて来たので、私もゆっくりと立ち上がり、彼に続いた。
履いていた、サンダルのまま海の中に入っていくマイキーの後ろ姿を見守った。波が足を擽る度に、ふいに彼をはしゃがせた。いつまでも、ずっとずっと見ていても飽きない。
「オマエも来いよ」
「うん」
彼が私を呼ぶから、履いていた靴を脱いで私も足だけ浸けて、その背中を掴まえた。
「何?」
「ううん。何となく」
沢山の猛者達を先導する、小さいけれど、誰よりも大きく見えるその背中。みんなが憧れ、ついて行きたいと思う背中。そして、私の大好きな背中。
堪らず後ろから抱きつけば、お腹に回った私の手をマイキーはギュッと握った。
「マイキー、好きだよ」
そう言えば、マイキーは体を翻し、私と向き合った。優しく微笑む彼に胸が鷲掴みされたように痛くなった。好きすぎて苦しいなんて、そんなの漫画の世界だけかと思っていた。キミの笑顔をずっと見ていたい。そんな風に思ったんだ。
ゆっくりと近付いてくる、彼の整った顔にドキドキしながらも、私もソッと目を閉じた。
返事の変わりに昨日より深いキスで答えてくれた。
唇からどれほど自分を好きで居てくれているかが伝わって来る。密がとろけ出したような夜、優しく波の音が鳴り、月は私たちを見守っていた。
いきなり、呼び出される事は今に始まった事じゃない。前から多々あった。でも、マイキーに呼び出される事は、夜中であろうと、早朝であろうといつだって嬉しい。彼が私を必要としてくれて居るのを感じられるから。猫のような彼は本当に気まぐれで、私なんて要らないのかな?なんて思う時もあるくらいだけど、必ず私の元へ戻って来る。
そういう所が悲しいほどに愛しい。
暗闇には無数の星が瞬いていて、波の音だけが私たちの静寂を切り裂いていた。
「マイキー」
隣に座っている彼の名をソッと呼べば、ゆっくりとコチラを見た彼の表情は悲しそうな、寂しそうな、何かを求めているような、そんな笑みを浮かべていた。細く見えるけど、意外にもがっしりとしているマイキーの肩をソッと抱き寄せれば、肩を震わせた。私の手を優しく握りしめ、ゆっくりと立ち上がると「おいで」と声を掛けて来たので、私もゆっくりと立ち上がり、彼に続いた。
履いていた、サンダルのまま海の中に入っていくマイキーの後ろ姿を見守った。波が足を擽る度に、ふいに彼をはしゃがせた。いつまでも、ずっとずっと見ていても飽きない。
「オマエも来いよ」
「うん」
彼が私を呼ぶから、履いていた靴を脱いで私も足だけ浸けて、その背中を掴まえた。
「何?」
「ううん。何となく」
沢山の猛者達を先導する、小さいけれど、誰よりも大きく見えるその背中。みんなが憧れ、ついて行きたいと思う背中。そして、私の大好きな背中。
堪らず後ろから抱きつけば、お腹に回った私の手をマイキーはギュッと握った。
「マイキー、好きだよ」
そう言えば、マイキーは体を翻し、私と向き合った。優しく微笑む彼に胸が鷲掴みされたように痛くなった。好きすぎて苦しいなんて、そんなの漫画の世界だけかと思っていた。キミの笑顔をずっと見ていたい。そんな風に思ったんだ。
ゆっくりと近付いてくる、彼の整った顔にドキドキしながらも、私もソッと目を閉じた。
返事の変わりに昨日より深いキスで答えてくれた。
唇からどれほど自分を好きで居てくれているかが伝わって来る。密がとろけ出したような夜、優しく波の音が鳴り、月は私たちを見守っていた。