幼馴染というやつは
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幼馴染というものは厄介だ。昔からずっと一緒に居て、昔の恥ずかしいエピソードも知られているし、男とか女とか関係なく一緒に遊んだりする。だから、男女の関係は曖昧になりがちだ。
だけど、中学生とかになれば胸キュン展開になるとみんな思っているでしょう?もちろん、私もその一人だ。中学生となれば、思春期真っ只中。そんな時期に男女を意識しない人は居ないでしょう。
ところがどっこいです。胸きゅん?何それ?そんなモノある訳ないでしょう。みんな、夢見すぎだよ。
嫌になっちゃうよね〜、全くさぁ。
「うっせぇな。ちったぁ、黙れよ!」
「今の聞いてました!?胸きゅん展開の話!」
「オマエとオレが…?ねぇわ」
「何でよ!!」
千冬の部屋で熱く語っていた私を頭のてっぺんから足の爪先まで見定めるかのように見た後、うげぇと舌を出して、ないとバッサリ。
何、何なの。そんな引いた目で見ないでよ。私にとってはご褒美ですけども。
「千冬はさぁ、中学に入ってからカッコ良くなったよね。まぁ、初期のオラオライキリヘアーはどうかと思ってたけど、今は凄くカッコイイ」
「変な名前付けてんじゃねーよ」
「ねぇ、千冬。どうしたら私の事女として見てくれる?」
そう聞くと、ジロリと私を睨み付けた。
「女として見て欲しいなら、ポッキー食いながら言ってんじゃねぇよ!デブかよ!」
「ポッキーをバカにすんなよ!」
「オレがバカにしてんのはオマエだよ!」
「何ぃ!?」
「はぁ。オレより食うだろ、オマエ。食欲ブラックホールだもんな」
「はぁ!?もっと可愛いモノに例えてよ!」
「肉食怪獣が可愛いもクソもあるかよ」
はい、もうこの1分程度の会話でバカ、デブと散々に暴言を頂きました。千冬は昔から口は悪かったけど、最近はいつに増してだ。そして、悪口のレパートリーが酷いったらなんの。バカの癖に悪口のボキャブラリーだけは豊富だ。バカの癖に。
「千冬って好きな人いないの?」
「場地さん」
「いや、そうじゃなくて」
「あ、後、もう一人居るわ」
そのセリフにドキッとする。場地さんともう一人。
ここで自分の名前を期待してしまう。だって、千冬と仲良しの女は私くらいだよ!?女として見られているかは別として。ワンチャンあるのでは?と勝手に胸を高鳴らせてしまう。
「ペケJ」
「人外かーい」
くそう…。人ですら無かった。猫にすら勝てないのか。いや、ペケJは可愛いけどねっ!?千冬に可愛がって貰えるのなら、キミになりたいよ。千冬の膝の上でスヤスヤ眠るペケを恨めしそうに見つめていたら、スっと起き上がって、ひと鳴きしてからどこかへ行ってしまった。
「はぁ…。ペケになれば千冬に好いてもらえるのかなぁ」
「ペケに謝れ」
「そこまで言います…?」
真顔でそう言う千冬に若干傷付く。いくら、私と言えど、女だぞ。ここまでボロくそに言われたら、そりゃ悲しいさ。好きな人からの言葉は傷付く。
「いくら、私のメンタルがウルツァイト窒化ホウ素だったとしても傷付くんだからね!」
「なんだそれ」
「地球上で1番硬い物質」
「ンなくだらねぇ知識磨く前に女子力でも磨けよ」
「いや、それはごもっともですね」
「だろ?」
今日もバッサリと切り捨てられる私。はぁ…とため息を付きながら、少し落ち込んでしまっていると、千冬が「こっち向け」と言ったので、視線を彼へと向ける。
「もう少し、女らしくなれば考えてやってもいーけど」
「え…?」
「まず、そのダセェジャージで家来んな」
「ウッス…!」
「その返事も、なんとかしろよ。可愛くねーな」
「は、はいっ!!」
勢いよく返事すれば、千冬はニッと笑って「ま、頑張れ」と私の頭をポンっと撫でた。
その瞬間に私は理性を失ってしまったらしい。
「ぎゃあああ!!何それ!何それっ!?爆イケなんですけどっ!?無理無理無理…カッコイイ…」
「だーっ!うっせぇ!!やっぱ、今の話ナシ!」
「えぇー!?ダメ!そんなのズルいよ!ダメだよ!?」
「だったら、珍獣みてぇに叫ぶな!」
「カッコイイ千冬が悪くない!?」
「オレのせいにすんな!」
ギャーギャー騒いでいれば、先程まで読んでいたバイクの雑誌を丸めて、私の頭を引っぱ叩いて来た。
「マジで変な約束しちまった…」
「私、彼女になれるように頑張る…!」
「考えてやるって言っただけで、彼女にするなんて言ってねぇし」
「やだ!彼女がいい!!」
「何十年後になる事やら…」
「明日かもよ?」
「絶対にねぇよ」
「そんなハッキリと言わなくても…」
「まっ、どうなるか楽しみだな」
今度はいつものような太陽のような笑い方じゃなくて、凄く優しい顔でフッと笑った。その表情が大人っぽくて、私の知っている千冬ではないみたいで、いつものように騒げなくなってしまい、顔を真っ赤にさせて俯くしか出来なかった。
そんな様子を見て、不思議そうにしている彼に「バーカ」と言えば、シレッと「バカはオマエ」と返されてしまった。
「何か、静かなオマエ、ヘン」
「え、騒がしい私の方が好きだって?」
「ンな事、一言も言ってねーだろ!」
「えぇ〜!私も千冬大好きだよ〜!?」
「マジでバカじゃねぇの!?」
結局、すぐにいつもの私に戻ってしまい、女らしさなんて皆無。でも、これもこれで楽しいから、まだこのままで良いかな〜、なんてねっ!
だけど、中学生とかになれば胸キュン展開になるとみんな思っているでしょう?もちろん、私もその一人だ。中学生となれば、思春期真っ只中。そんな時期に男女を意識しない人は居ないでしょう。
ところがどっこいです。胸きゅん?何それ?そんなモノある訳ないでしょう。みんな、夢見すぎだよ。
嫌になっちゃうよね〜、全くさぁ。
「うっせぇな。ちったぁ、黙れよ!」
「今の聞いてました!?胸きゅん展開の話!」
「オマエとオレが…?ねぇわ」
「何でよ!!」
千冬の部屋で熱く語っていた私を頭のてっぺんから足の爪先まで見定めるかのように見た後、うげぇと舌を出して、ないとバッサリ。
何、何なの。そんな引いた目で見ないでよ。私にとってはご褒美ですけども。
「千冬はさぁ、中学に入ってからカッコ良くなったよね。まぁ、初期のオラオライキリヘアーはどうかと思ってたけど、今は凄くカッコイイ」
「変な名前付けてんじゃねーよ」
「ねぇ、千冬。どうしたら私の事女として見てくれる?」
そう聞くと、ジロリと私を睨み付けた。
「女として見て欲しいなら、ポッキー食いながら言ってんじゃねぇよ!デブかよ!」
「ポッキーをバカにすんなよ!」
「オレがバカにしてんのはオマエだよ!」
「何ぃ!?」
「はぁ。オレより食うだろ、オマエ。食欲ブラックホールだもんな」
「はぁ!?もっと可愛いモノに例えてよ!」
「肉食怪獣が可愛いもクソもあるかよ」
はい、もうこの1分程度の会話でバカ、デブと散々に暴言を頂きました。千冬は昔から口は悪かったけど、最近はいつに増してだ。そして、悪口のレパートリーが酷いったらなんの。バカの癖に悪口のボキャブラリーだけは豊富だ。バカの癖に。
「千冬って好きな人いないの?」
「場地さん」
「いや、そうじゃなくて」
「あ、後、もう一人居るわ」
そのセリフにドキッとする。場地さんともう一人。
ここで自分の名前を期待してしまう。だって、千冬と仲良しの女は私くらいだよ!?女として見られているかは別として。ワンチャンあるのでは?と勝手に胸を高鳴らせてしまう。
「ペケJ」
「人外かーい」
くそう…。人ですら無かった。猫にすら勝てないのか。いや、ペケJは可愛いけどねっ!?千冬に可愛がって貰えるのなら、キミになりたいよ。千冬の膝の上でスヤスヤ眠るペケを恨めしそうに見つめていたら、スっと起き上がって、ひと鳴きしてからどこかへ行ってしまった。
「はぁ…。ペケになれば千冬に好いてもらえるのかなぁ」
「ペケに謝れ」
「そこまで言います…?」
真顔でそう言う千冬に若干傷付く。いくら、私と言えど、女だぞ。ここまでボロくそに言われたら、そりゃ悲しいさ。好きな人からの言葉は傷付く。
「いくら、私のメンタルがウルツァイト窒化ホウ素だったとしても傷付くんだからね!」
「なんだそれ」
「地球上で1番硬い物質」
「ンなくだらねぇ知識磨く前に女子力でも磨けよ」
「いや、それはごもっともですね」
「だろ?」
今日もバッサリと切り捨てられる私。はぁ…とため息を付きながら、少し落ち込んでしまっていると、千冬が「こっち向け」と言ったので、視線を彼へと向ける。
「もう少し、女らしくなれば考えてやってもいーけど」
「え…?」
「まず、そのダセェジャージで家来んな」
「ウッス…!」
「その返事も、なんとかしろよ。可愛くねーな」
「は、はいっ!!」
勢いよく返事すれば、千冬はニッと笑って「ま、頑張れ」と私の頭をポンっと撫でた。
その瞬間に私は理性を失ってしまったらしい。
「ぎゃあああ!!何それ!何それっ!?爆イケなんですけどっ!?無理無理無理…カッコイイ…」
「だーっ!うっせぇ!!やっぱ、今の話ナシ!」
「えぇー!?ダメ!そんなのズルいよ!ダメだよ!?」
「だったら、珍獣みてぇに叫ぶな!」
「カッコイイ千冬が悪くない!?」
「オレのせいにすんな!」
ギャーギャー騒いでいれば、先程まで読んでいたバイクの雑誌を丸めて、私の頭を引っぱ叩いて来た。
「マジで変な約束しちまった…」
「私、彼女になれるように頑張る…!」
「考えてやるって言っただけで、彼女にするなんて言ってねぇし」
「やだ!彼女がいい!!」
「何十年後になる事やら…」
「明日かもよ?」
「絶対にねぇよ」
「そんなハッキリと言わなくても…」
「まっ、どうなるか楽しみだな」
今度はいつものような太陽のような笑い方じゃなくて、凄く優しい顔でフッと笑った。その表情が大人っぽくて、私の知っている千冬ではないみたいで、いつものように騒げなくなってしまい、顔を真っ赤にさせて俯くしか出来なかった。
そんな様子を見て、不思議そうにしている彼に「バーカ」と言えば、シレッと「バカはオマエ」と返されてしまった。
「何か、静かなオマエ、ヘン」
「え、騒がしい私の方が好きだって?」
「ンな事、一言も言ってねーだろ!」
「えぇ〜!私も千冬大好きだよ〜!?」
「マジでバカじゃねぇの!?」
結局、すぐにいつもの私に戻ってしまい、女らしさなんて皆無。でも、これもこれで楽しいから、まだこのままで良いかな〜、なんてねっ!