惚れた弱み
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あの日、友達になってから数ヶ月。
マイキーとの友達関係は良好。順調に距離を縮めていると思う。
甘い物好きの私達は一緒にケーキ屋さんの新作を食べに行ったり、スイーツブュッフェで爆食いをしに行ったりしている。
私は、マイキーとデート出来ると毎回ドキドキな訳だがマイキーはスイーツにしか興味はないのだろうか。と考えると気分は沈む。どうしたら私達の関係は1歩前に進めるのだろうか。
「そんなに悩む事か?」
マイキーのその声で我に帰る。
そうだ、今はマイキーとクレープを食べに来ているのだ。今日は、9日。9の付く日はクレープの日で全品290円になるスペシャルデー。そんなお得な日に私達が行かない訳がない。てな訳で、2人でクレープを食べに来ているのだが、私が違う事で考え込んでいたのをマイキーはクレープをどれにするか真剣に悩んでいると思ったらしい。
「マイキーはどれにするの?」
「オレはチョコバナナスペシャル」
「じゃあ、私は抹茶にしようかな」
それぞれ注文をし、出来上がったクレープを受け取りベンチに腰掛け食べ始める。
「ん〜。やっぱり抹茶は最高〜!」
「抹茶なんて苦ぇし、まずいじゃん」
うげぇと心底嫌そうな顔をして言うマイキーに「美味しいんだから!」と反論すると「あれ、マイキー?」とそんな声が聞こえて来たのでそちらへ目を向けると、そこには同じ学校のドラケンくんと中一の最初の頃同じ学校にいた場地くんがいた。
うわぁ〜。間近で見るとドラケンくんって大きくて迫力あるなぁ。
場地くんは私の知っている時より髪の毛が伸びて大人っぽくなったなぁ。
そう言えば、この2人も暴走族なんだっけ?
凄いなぁ。だなんて思いながら2人を眺めていた。
「おい、場地。マイキーが女といるぞ」
「珍しい事もあんだな」
「あぁ、友達だよ」
「友達ぃ!?」
「そ。名前に必死な形相で友達になって〜!ってお願いされたからさ」
「ちょ、それは言わないでよ!?」
「物好きもいるもんだな」
「ケンチン?それどういう意味だよ」
「そのまんまの意味だろーが」
「場地に言われたくねぇし」
「ンだと!?」
皆、仲良いなぁと思っているとドラケンくんが「それにしても、驚いたぜ」と言う。
「だな〜。あのお子ちゃまマイキーが女とねぇ」
「はっ!?お前ら2人してなんなの?」
「いや、食いもんにしか興味ねぇと思ってたからよぉ」
ドラケンくんと場地くんの言葉にほっぺたを膨らましてむくれてしまうマイキーが可愛くて、ふふっと笑ってしまった。
「オレだって、好きな奴くらいいるし!」
そうそう、マイキーにだって好きな人くらいいるんだよねぇ。
ん?好きな人?え!?好きな人!?
誰!?私の知ってる人なのかな。それとも知らない人?同じ学校の人?
1人で悶々と考えていると「何、1人で百面相してんの?」とマイキーに言われてしまった。
「オマエの知ってる奴だったりして?」
「えぇ!?」
「ははっ!驚き方マスオさんみてぇ」
そう言って、笑い始めるマイキー。
「いやいや、マスオさんは置いといて!だ、誰!?」
「さぁね」
「さぁねって!!」
1人でワタワタしてると「クレープ食わねぇの?食わねぇならオレ、食っちゃうよ」と言って私の手に持っているクレープにかぶりついた。
「え?あぁ!私のクレープ!?」
「うぇ、やっぱり抹茶苦ぇわ」
「そんな事ないよ。じゃなくて!!」
話を元に戻そうとするが、マイキーはベンチから立ち上がり「今日集会あるし、ケンチン、場地行こーぜ」と言って歩き出してしまった。
「え、えぇぇぇぇぇ!?」
ここでどっか行っちゃうの!?
気になる所で挟むCMよりタチ悪いよ!?
「名前ちゃんも大変だな」
「マイキーに振り回されてるのはオマエだけじゃねぇぞ」
「え?まさか2人も?」
「マイキーはいつもあんな感じだ」
「うそーん…」
「まっ、マイキーは大変だろうけど頑張れ」
「オレらの子守りの大変さが軽減してくれんなら、大歓迎だけどな」
2人は笑いながら「またな」と言ってマイキーの後を追っていった。
というか、この食べかけのクレープどうしたらいいの!?間接キスじゃん!?
あぁ、もう彼は最後にとんでもない置き土産を置いて行きましたね。
でも、こうやってマイキーに振り回されるのも悪くない。なんて思っちゃうのは、惚れた弱みなのかもしれない。
マイキーとの友達関係は良好。順調に距離を縮めていると思う。
甘い物好きの私達は一緒にケーキ屋さんの新作を食べに行ったり、スイーツブュッフェで爆食いをしに行ったりしている。
私は、マイキーとデート出来ると毎回ドキドキな訳だがマイキーはスイーツにしか興味はないのだろうか。と考えると気分は沈む。どうしたら私達の関係は1歩前に進めるのだろうか。
「そんなに悩む事か?」
マイキーのその声で我に帰る。
そうだ、今はマイキーとクレープを食べに来ているのだ。今日は、9日。9の付く日はクレープの日で全品290円になるスペシャルデー。そんなお得な日に私達が行かない訳がない。てな訳で、2人でクレープを食べに来ているのだが、私が違う事で考え込んでいたのをマイキーはクレープをどれにするか真剣に悩んでいると思ったらしい。
「マイキーはどれにするの?」
「オレはチョコバナナスペシャル」
「じゃあ、私は抹茶にしようかな」
それぞれ注文をし、出来上がったクレープを受け取りベンチに腰掛け食べ始める。
「ん〜。やっぱり抹茶は最高〜!」
「抹茶なんて苦ぇし、まずいじゃん」
うげぇと心底嫌そうな顔をして言うマイキーに「美味しいんだから!」と反論すると「あれ、マイキー?」とそんな声が聞こえて来たのでそちらへ目を向けると、そこには同じ学校のドラケンくんと中一の最初の頃同じ学校にいた場地くんがいた。
うわぁ〜。間近で見るとドラケンくんって大きくて迫力あるなぁ。
場地くんは私の知っている時より髪の毛が伸びて大人っぽくなったなぁ。
そう言えば、この2人も暴走族なんだっけ?
凄いなぁ。だなんて思いながら2人を眺めていた。
「おい、場地。マイキーが女といるぞ」
「珍しい事もあんだな」
「あぁ、友達だよ」
「友達ぃ!?」
「そ。名前に必死な形相で友達になって〜!ってお願いされたからさ」
「ちょ、それは言わないでよ!?」
「物好きもいるもんだな」
「ケンチン?それどういう意味だよ」
「そのまんまの意味だろーが」
「場地に言われたくねぇし」
「ンだと!?」
皆、仲良いなぁと思っているとドラケンくんが「それにしても、驚いたぜ」と言う。
「だな〜。あのお子ちゃまマイキーが女とねぇ」
「はっ!?お前ら2人してなんなの?」
「いや、食いもんにしか興味ねぇと思ってたからよぉ」
ドラケンくんと場地くんの言葉にほっぺたを膨らましてむくれてしまうマイキーが可愛くて、ふふっと笑ってしまった。
「オレだって、好きな奴くらいいるし!」
そうそう、マイキーにだって好きな人くらいいるんだよねぇ。
ん?好きな人?え!?好きな人!?
誰!?私の知ってる人なのかな。それとも知らない人?同じ学校の人?
1人で悶々と考えていると「何、1人で百面相してんの?」とマイキーに言われてしまった。
「オマエの知ってる奴だったりして?」
「えぇ!?」
「ははっ!驚き方マスオさんみてぇ」
そう言って、笑い始めるマイキー。
「いやいや、マスオさんは置いといて!だ、誰!?」
「さぁね」
「さぁねって!!」
1人でワタワタしてると「クレープ食わねぇの?食わねぇならオレ、食っちゃうよ」と言って私の手に持っているクレープにかぶりついた。
「え?あぁ!私のクレープ!?」
「うぇ、やっぱり抹茶苦ぇわ」
「そんな事ないよ。じゃなくて!!」
話を元に戻そうとするが、マイキーはベンチから立ち上がり「今日集会あるし、ケンチン、場地行こーぜ」と言って歩き出してしまった。
「え、えぇぇぇぇぇ!?」
ここでどっか行っちゃうの!?
気になる所で挟むCMよりタチ悪いよ!?
「名前ちゃんも大変だな」
「マイキーに振り回されてるのはオマエだけじゃねぇぞ」
「え?まさか2人も?」
「マイキーはいつもあんな感じだ」
「うそーん…」
「まっ、マイキーは大変だろうけど頑張れ」
「オレらの子守りの大変さが軽減してくれんなら、大歓迎だけどな」
2人は笑いながら「またな」と言ってマイキーの後を追っていった。
というか、この食べかけのクレープどうしたらいいの!?間接キスじゃん!?
あぁ、もう彼は最後にとんでもない置き土産を置いて行きましたね。
でも、こうやってマイキーに振り回されるのも悪くない。なんて思っちゃうのは、惚れた弱みなのかもしれない。