クリスマス 一虎
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もうすぐ、クリスマス。
明日から冬休みに入り、学校はない為、クリスマスは一虎と一日中一緒に過ごせると楽しみにしていた。
時間が一日もあるとなれば、遠くに遊びに行く事も出来るし、イルミネーション見に行ったりもでもいいし、お家でのんびりするのもいい。
一虎とのクリスマスデートを一人で脳内で妄想を膨らませて浮かれている私の元へ、部活の部長が日程表を届けに来てくれた。ニヤニヤしていた私に引いた顔で逃げるように立ち去る部長の後ろ姿を見送ってから、手元にある日程表に目を落とす。部活の存在なんて、スッカリ忘れていたので一瞬嫌な考えが頭を過り、真っ先に二十五日の日程を確認し、瞬時に青ざめた。
「嘘でしょ!?」
馬鹿みたいに大声で絶叫してしまい、クラスメイトからは変な目で見られているが、今はそんな事どうでもいい。
それよりもなによりも、いち早く一虎の居る教室に向かうべく、五十メートル走でも測っているのかというレベルの全力疾走で廊下を駆け抜けた。今、計測すれば七秒代は確実に叩き出しているであろう。
ヤクザの借金取りのように教室のドアを大雑把に開けて、ズカズカと他人の教室に入って行く。辺りはざわめくが、気にせずに真っ直ぐに一虎の席へと向かった。
頬杖を付いて外を眺めていた一虎の元に駆け寄って泣き付けば、彼は顔を顰めて「ちょっと、なんだよ」と心底嫌そうに私を見た。
「クリスマス…」
「は?」
「嫌だぁ!」
「いや、意味分かんねぇ。日本語話せよ」
「それ、一虎だけには言われたくない」
「分かった。オマエはオレに喧嘩を売りに来たって事でいいんだな?」
「違います」
涙が滲む目で一虎をジッと見つめると、彼は大袈裟にため息をついて私の額を中指で弾いた。
「痛った!」
「で、何?」
ヒリヒリする額を指先で擦りながら、先程あった出来事を話した。黙って聞いていた一虎は興味無さそうに「ふーん」と一言だけ相槌を打った。
「しかも、一日だよ!クリスマスに練習試合入れるとか、独身の顧問の嫌がらせでしかないよね」
「まっ、しょーがねぇじゃん?オマエが無理なら、ギャルでもナンパして来ようかなー」
「サイッッッテー」
顔だけは無駄に良い一虎にナンパなんてされたら、ギャルのお姉さんだってコロッといってしまうに決まっている。
学校の人達には一虎のクレイジーな部分が大体的にバレているので、学校では一ミリもモテないが、他所では分からない。
「クソダサパンチパーマの良さを分かっているのは私だけでいいのに…!」
「あ?テメェ…悪口言ってんじゃねーよ」
過去の妙にダサかったパンチパーマを思い出して憎まれ口を叩いてみるものの、悲しみは一層深まるばかりだ。
一虎がギャンギャン喚いているが、耳に一切入って来ない。
気持ち的にはダンベルより重いため息を吐いて「神様も仏様も何も無いや…」とボヤいて、肩を落としながら重い足取りで自分の教室へと戻った。
*
クリスマス当日、練習試合を終えて夕方の六時頃に帰路に着く。むしゃくしゃした気持ちを試合相手に向けたお陰で絶好調で試合はほぼ勝つ事が出来た。
いくら試合に勝てど、クリスマスの雰囲気に浮かれたカップル達を横目に負けたと歯軋りをした。
どうせ、一虎は美人のギャルのお姉さんたちを眺めてだらしない顔しているんだ。ギャルのお姉さんを眺めるのが大好きなぱーちんと一緒かもしれないと思うと、腹が立って脳内でパーちんのお腹をタプタプしてやった。
沈んだ気持ちは晴れないまま、自宅へと着いた。
真っ先にお風呂に入って、汗とモヤモヤとした気持ちをシャワーで流すと先程よりかはさっぱりしたような気がした。
部屋に戻ってから、今日一日開いていなかったケータイを開いてみると、一虎からの着信が三件入っている事に気づき、慌てて折り返しをした。
三コールほど鳴らすと受話口から「終わった?」と声が聞こえた。その声を聞いたら余計に虚しくなり、ケータイを握りしめていた手に力が篭った。
「…うん。今、部屋にいるよ」
そう答えた後に「会いたい」という言葉が喉から出かかったがグッと飲み込んだ。
「今から、家に来いよ」
「え?」
「来たくねぇなら、別にいいけど」
「行きたい!」
一虎の言葉に食い気味でそう伝えると電話越しにでも、笑うのを堪えているのが伝わって来た。単純な女だと思われただろうか。
「今から、迎えに行くから」
それだけを伝えると彼は電話を切ってしまった。
電話を終えてから冷静になって考えてみると、一虎の家に行くのは初めての事で急に鼓動が速くなる。緊張するようなワクワクするような落ち着かない気分だ。
急いでパジャマから着替えて、髪の毛を乾かすが、まだ乾き切っていない時に外から一虎の単車の排気音が聞こえて来てしまった。待たせるワケにもいかないし、それより何より私が今すぐに会いたかったので、ドライヤーをテーブルの上に置いて、コートを羽織って急いで外に出た。
飛び出すように玄関を出ると、一虎はポケットに手を入れ、マフラーで口元まで覆って寒そうに震えていた。
「お待たせ。迎えに来てくれて、ありがとう」
「髪の毛濡れてんじゃん」
私の濡れた髪の毛を手で掬って「冷た」と呟いて、体を震わせていた。
「風邪引きそー」
「だって、一虎に早く会いたかったんだもん」
「バカじゃねーの」
一虎は自分の首に巻いていたマフラーを取って、私の方に投げつけて「巻いとけば?」と言ってそっぽを向いてしまった。横を向いた頬は赤く染まっていた。
その赤さは冬の寒さのせいではない筈だが、指摘したら後が厄介な気もするので黙ってマフラーを首に巻き付けてお礼を言うと今度はヘルメットを投げて寄越した。
それもちゃんと被って、バイクに跨っている一虎の後ろに乗って強く抱きつくと「苦しいんだけど」と文句を言われた。
だけど、それは一虎の照れ隠しなのは分かっているので、力を緩める事はしなかった。
それ以上、何かを言って来る事もなく、一虎はそのままバイクを走らせた。
十分もしないうちにバイクは一棟のマンションの前で止まった。駐輪場にバイクを止めて、慣れた足取りでマンション内に入ってエレベーターで上がり、一室のドアの前で立ち止まった。
鍵を開けて「入れば」と言いながら、ドアを開けた。ドキドキと胸が高鳴るのを抑えて、中に入り「お邪魔します」と中に声を掛けた。
「誰もいねぇよ」
「そうなの?」
「うん。母さんも今日はどっか行ってる」
「そっかぁ。…って事は、二人っきり!?」
思わず大きな声でそう叫ぶと、一虎は耳を手のひらで抑えて「声デケェよ」と眉根を寄せた。
「緊張してんの?」
私の頬を軽く摘んで、整った彼の顔がジッと私の顔を覗き込んで来る。緊張しないワケがないと思うが、反論する事もせずゆっくりと首を縦に振ると一虎は頬を摘んでいた手を離した。
「ま、いーや。そこ、リビングだから」
リビングと指差された方を向くと、大きなダイニングテーブルの上には小さめの卓上クリスマスツリーとイチゴのショートケーキが二つ、ぽつんと並んでいた。外のようなクリスマスの煌びやかさはないが、ささやかだけど、優しさに溢れているクリスマスが机の上にはあって、胸が鷲掴みにされたような感覚がした。
「一虎が用意してくれたの?」
「クリスマス、楽しみだったんだろ」
「うん。凄く楽しみにしてた」
「ケーキしかねぇけど、文句ねーよな?」
「あるワケないよ。凄く嬉しい。本当にありがとう」
「ホント、女ってイベント事好きだよなー」
「え?イベントが好きって言うか、一虎と過ごしたかっただけなんだけどね」
「は?」
「だから、一虎と過ごすクリスマスに意味があるの」
一虎は少しだけ泣きそうな表情を浮かべて、私の腰に手を回して抱き寄せてから、両手を首の後ろに回して抱き締めた。一虎の胸に顔を押し付けられていて、少し苦しい。
彼の名前を呼ぶと、更に抱き締める力を強めた。
顔を上げて、一虎の顔を覗き込むと小さな声で言葉を溢した。
「イベント事はいつも一人だった」
「え?」
「家にはいつも誰もいねーし、母さんはオレの誕生日とかも興味ねーから」
震える声でそう言う一虎の背中に手を回して、心ごと包み込めるようにと強く抱き締めた。すると、一虎は「だから、オレと過ごしたいって言ってくれて、ちょっと嬉しかった」と消え入りそうな声で呟いた。
「じゃあさ、イベント事は全部私と過ごそう!次の約束は初詣ね!」
「初詣とか行った事ねーな」
「絶対に楽しいよ。だから、約束だよ」
一虎には、ずっと好きだとか、感情の不確かな約束よりもこの先も一緒にいると言う明確な約束の方がいいと思った。
小指を差し出すと、小指を絡めてキュッと握った。
「来年のクリスマスも一緒がいいなー」
「来年って、気ぃ早くね?」
「一緒がいいから、来年も私の傍にいてね」
一虎は、返事の代わりに、ソッと触れるだけの優しいキスを落とした。
明日から冬休みに入り、学校はない為、クリスマスは一虎と一日中一緒に過ごせると楽しみにしていた。
時間が一日もあるとなれば、遠くに遊びに行く事も出来るし、イルミネーション見に行ったりもでもいいし、お家でのんびりするのもいい。
一虎とのクリスマスデートを一人で脳内で妄想を膨らませて浮かれている私の元へ、部活の部長が日程表を届けに来てくれた。ニヤニヤしていた私に引いた顔で逃げるように立ち去る部長の後ろ姿を見送ってから、手元にある日程表に目を落とす。部活の存在なんて、スッカリ忘れていたので一瞬嫌な考えが頭を過り、真っ先に二十五日の日程を確認し、瞬時に青ざめた。
「嘘でしょ!?」
馬鹿みたいに大声で絶叫してしまい、クラスメイトからは変な目で見られているが、今はそんな事どうでもいい。
それよりもなによりも、いち早く一虎の居る教室に向かうべく、五十メートル走でも測っているのかというレベルの全力疾走で廊下を駆け抜けた。今、計測すれば七秒代は確実に叩き出しているであろう。
ヤクザの借金取りのように教室のドアを大雑把に開けて、ズカズカと他人の教室に入って行く。辺りはざわめくが、気にせずに真っ直ぐに一虎の席へと向かった。
頬杖を付いて外を眺めていた一虎の元に駆け寄って泣き付けば、彼は顔を顰めて「ちょっと、なんだよ」と心底嫌そうに私を見た。
「クリスマス…」
「は?」
「嫌だぁ!」
「いや、意味分かんねぇ。日本語話せよ」
「それ、一虎だけには言われたくない」
「分かった。オマエはオレに喧嘩を売りに来たって事でいいんだな?」
「違います」
涙が滲む目で一虎をジッと見つめると、彼は大袈裟にため息をついて私の額を中指で弾いた。
「痛った!」
「で、何?」
ヒリヒリする額を指先で擦りながら、先程あった出来事を話した。黙って聞いていた一虎は興味無さそうに「ふーん」と一言だけ相槌を打った。
「しかも、一日だよ!クリスマスに練習試合入れるとか、独身の顧問の嫌がらせでしかないよね」
「まっ、しょーがねぇじゃん?オマエが無理なら、ギャルでもナンパして来ようかなー」
「サイッッッテー」
顔だけは無駄に良い一虎にナンパなんてされたら、ギャルのお姉さんだってコロッといってしまうに決まっている。
学校の人達には一虎のクレイジーな部分が大体的にバレているので、学校では一ミリもモテないが、他所では分からない。
「クソダサパンチパーマの良さを分かっているのは私だけでいいのに…!」
「あ?テメェ…悪口言ってんじゃねーよ」
過去の妙にダサかったパンチパーマを思い出して憎まれ口を叩いてみるものの、悲しみは一層深まるばかりだ。
一虎がギャンギャン喚いているが、耳に一切入って来ない。
気持ち的にはダンベルより重いため息を吐いて「神様も仏様も何も無いや…」とボヤいて、肩を落としながら重い足取りで自分の教室へと戻った。
*
クリスマス当日、練習試合を終えて夕方の六時頃に帰路に着く。むしゃくしゃした気持ちを試合相手に向けたお陰で絶好調で試合はほぼ勝つ事が出来た。
いくら試合に勝てど、クリスマスの雰囲気に浮かれたカップル達を横目に負けたと歯軋りをした。
どうせ、一虎は美人のギャルのお姉さんたちを眺めてだらしない顔しているんだ。ギャルのお姉さんを眺めるのが大好きなぱーちんと一緒かもしれないと思うと、腹が立って脳内でパーちんのお腹をタプタプしてやった。
沈んだ気持ちは晴れないまま、自宅へと着いた。
真っ先にお風呂に入って、汗とモヤモヤとした気持ちをシャワーで流すと先程よりかはさっぱりしたような気がした。
部屋に戻ってから、今日一日開いていなかったケータイを開いてみると、一虎からの着信が三件入っている事に気づき、慌てて折り返しをした。
三コールほど鳴らすと受話口から「終わった?」と声が聞こえた。その声を聞いたら余計に虚しくなり、ケータイを握りしめていた手に力が篭った。
「…うん。今、部屋にいるよ」
そう答えた後に「会いたい」という言葉が喉から出かかったがグッと飲み込んだ。
「今から、家に来いよ」
「え?」
「来たくねぇなら、別にいいけど」
「行きたい!」
一虎の言葉に食い気味でそう伝えると電話越しにでも、笑うのを堪えているのが伝わって来た。単純な女だと思われただろうか。
「今から、迎えに行くから」
それだけを伝えると彼は電話を切ってしまった。
電話を終えてから冷静になって考えてみると、一虎の家に行くのは初めての事で急に鼓動が速くなる。緊張するようなワクワクするような落ち着かない気分だ。
急いでパジャマから着替えて、髪の毛を乾かすが、まだ乾き切っていない時に外から一虎の単車の排気音が聞こえて来てしまった。待たせるワケにもいかないし、それより何より私が今すぐに会いたかったので、ドライヤーをテーブルの上に置いて、コートを羽織って急いで外に出た。
飛び出すように玄関を出ると、一虎はポケットに手を入れ、マフラーで口元まで覆って寒そうに震えていた。
「お待たせ。迎えに来てくれて、ありがとう」
「髪の毛濡れてんじゃん」
私の濡れた髪の毛を手で掬って「冷た」と呟いて、体を震わせていた。
「風邪引きそー」
「だって、一虎に早く会いたかったんだもん」
「バカじゃねーの」
一虎は自分の首に巻いていたマフラーを取って、私の方に投げつけて「巻いとけば?」と言ってそっぽを向いてしまった。横を向いた頬は赤く染まっていた。
その赤さは冬の寒さのせいではない筈だが、指摘したら後が厄介な気もするので黙ってマフラーを首に巻き付けてお礼を言うと今度はヘルメットを投げて寄越した。
それもちゃんと被って、バイクに跨っている一虎の後ろに乗って強く抱きつくと「苦しいんだけど」と文句を言われた。
だけど、それは一虎の照れ隠しなのは分かっているので、力を緩める事はしなかった。
それ以上、何かを言って来る事もなく、一虎はそのままバイクを走らせた。
十分もしないうちにバイクは一棟のマンションの前で止まった。駐輪場にバイクを止めて、慣れた足取りでマンション内に入ってエレベーターで上がり、一室のドアの前で立ち止まった。
鍵を開けて「入れば」と言いながら、ドアを開けた。ドキドキと胸が高鳴るのを抑えて、中に入り「お邪魔します」と中に声を掛けた。
「誰もいねぇよ」
「そうなの?」
「うん。母さんも今日はどっか行ってる」
「そっかぁ。…って事は、二人っきり!?」
思わず大きな声でそう叫ぶと、一虎は耳を手のひらで抑えて「声デケェよ」と眉根を寄せた。
「緊張してんの?」
私の頬を軽く摘んで、整った彼の顔がジッと私の顔を覗き込んで来る。緊張しないワケがないと思うが、反論する事もせずゆっくりと首を縦に振ると一虎は頬を摘んでいた手を離した。
「ま、いーや。そこ、リビングだから」
リビングと指差された方を向くと、大きなダイニングテーブルの上には小さめの卓上クリスマスツリーとイチゴのショートケーキが二つ、ぽつんと並んでいた。外のようなクリスマスの煌びやかさはないが、ささやかだけど、優しさに溢れているクリスマスが机の上にはあって、胸が鷲掴みにされたような感覚がした。
「一虎が用意してくれたの?」
「クリスマス、楽しみだったんだろ」
「うん。凄く楽しみにしてた」
「ケーキしかねぇけど、文句ねーよな?」
「あるワケないよ。凄く嬉しい。本当にありがとう」
「ホント、女ってイベント事好きだよなー」
「え?イベントが好きって言うか、一虎と過ごしたかっただけなんだけどね」
「は?」
「だから、一虎と過ごすクリスマスに意味があるの」
一虎は少しだけ泣きそうな表情を浮かべて、私の腰に手を回して抱き寄せてから、両手を首の後ろに回して抱き締めた。一虎の胸に顔を押し付けられていて、少し苦しい。
彼の名前を呼ぶと、更に抱き締める力を強めた。
顔を上げて、一虎の顔を覗き込むと小さな声で言葉を溢した。
「イベント事はいつも一人だった」
「え?」
「家にはいつも誰もいねーし、母さんはオレの誕生日とかも興味ねーから」
震える声でそう言う一虎の背中に手を回して、心ごと包み込めるようにと強く抱き締めた。すると、一虎は「だから、オレと過ごしたいって言ってくれて、ちょっと嬉しかった」と消え入りそうな声で呟いた。
「じゃあさ、イベント事は全部私と過ごそう!次の約束は初詣ね!」
「初詣とか行った事ねーな」
「絶対に楽しいよ。だから、約束だよ」
一虎には、ずっと好きだとか、感情の不確かな約束よりもこの先も一緒にいると言う明確な約束の方がいいと思った。
小指を差し出すと、小指を絡めてキュッと握った。
「来年のクリスマスも一緒がいいなー」
「来年って、気ぃ早くね?」
「一緒がいいから、来年も私の傍にいてね」
一虎は、返事の代わりに、ソッと触れるだけの優しいキスを落とした。
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