勿忘草
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お昼休み、ドラケンと一緒に寝起きの悪いマイキーを起こすのに手を焼いている時、スカートのポケットの中に入っているケータイが震えた。何事かと、ケータイを取り出し開いてみると千冬からのメールが一通入っていた。メールを開くと、そこには「大事な話があります。団地の踊り場に場地さんといるので、学校が終わったらでいいので来て下さい」と記載されていた。
「大事な話…?」
「どうかしたのか?」
「これ見てよ」
ドラケンにメールを見せると顔を顰めて「場地がなんかやらかしたんじゃねか?」と言われ、一気に顔が青ざめた気がした。ドラケンと一緒に場地がやりかねない事を挙げていく。車を燃やした、先生を殴った、通行人を殴った…。まだまだ出て来る事柄にどれも想像が容易に出来てしまい、ゾッとした。
「オマエ、今すぐ行った方がいいんじゃねぇ?」
「だよね…。私、早退するね」
ドラケンに帰る事を告げ、千冬には「今すぐ向かう」と返事をして、鞄を手に取り、教室から飛び出した。走りながら、「あの人、何したの」と呟いてみても、答えが返って来る事はない。
大事になっていませんようにと祈りながら、必死に走った。
団地へと着くと、いつものように階段の踊り場で特服を着た二人が座り込んで話していた。私の姿を捉えた千冬はすぐさま、立ち上がって軽く手を振った。
「明日香さん、すみません。急に呼び出しちまって」
「で?なに?場地が人を殴って病院送りにしちゃったの?」
「違ぇよ」
「じゃあ、今度は車どころか、家でも燃やしちゃったの?」
「だから、違ぇっての!」
「じゃあ、何したの?」
「オレがなんかしたって所から離れろよ」
千冬がニコニコと笑いながら、「実は、明日香に報告したい事がありまして」と前置きをしてから、特服の袖部分を見せて来た。
「見て下さい!オレ、壱番隊副隊長に就任しました!」
「あ、本当だ!おめでとう!」
「ありがとうございます。オレ、場地さんの事、守るんで」
いつかの約束をちゃんと覚えてくれていた事が嬉しくて、ついつい千冬の頭を撫でてしまった。千冬は顔を赤く染めて、視線をキョロキョロと泳がしていた。その姿を見て、頭撫でるのはやり過ぎたかと気が付く。何だか、千冬を見ていると犬のように見えてしまい、深い意味もなく手を出してしまった。ごめんと謝ると千冬は凄い勢いで首を横に振った。
「でも、千冬が副隊長で場地の傍にいてくれるなら、安心」
「場地さんの事は任せて下さい!」
副隊長就任の嬉しさと安心感から千冬と手を取り合って喜びを分かち合っていると、私と千冬の頭上にチョップが落ちて来た。地味に痛くて、千冬と共に頭を抑えて蹲っていると「テメェら…」と地を這うような声が聞こえた。
「好き勝手言いやがってよぉ」
舌打ちをして悪態をつく場地に千冬と二人でこっそり笑った。
千冬がいる時はの場地の表情はいつもより、柔らかく見えるので三人でいる時間はホッとする。
場地が千冬を認めたのはきっと、喧嘩の力だけでは無いと思う。二人とも、真っ直ぐで芯の強い心を持っていて、優しい部分は凄く似ている。きっと千冬なら"一人一人がみんなの為に命を張れる"そんなチームを一緒に作ってくれると思えたのだろう。
「今日、集会にあるから、オマエも来いよ。エマも来るって言ってたぞ」
「エマも?じゃあ、行こうかな」
エマが居るなら行こうと決め、集会の時間になるまで三人で語り合ってから、武蔵神社へと向かった。
神社へと着くなり、場地と千冬は先にマイキーに話があるからと言って、石段を上って行ってしまった。エマの所に行こうと思い、駐車場を見渡していると制服を着ているエマの後ろ姿を見つけた。
「エマー!」
「ん?あ、明日香!」
振り返ったエマは私を見つけると、嬉しそうに笑って私に抱きついた。
「明日香も来たんだね!」
「うん。場地に誘われてね」
「会えて嬉しい!」
「ん?その子は…?」
ニコニコ笑っているエマの足元に顔中がボコボコの金髪の少年が正座している事に気が付き、指を差して聞くとエマの口からは「いくじなし君」と発された。
「いくじなし君?」
「エマの下着姿見たくせに逃げたの」
「下着…え?どういう事?」
どういう状況で下着姿を見せる事になったのか全く分からず、いくじなし君をボコボコにしたのはエマなのかと思ったら、違うらしい。詳しい話を聞くと、エマがまたドラケン絡みで暴走してしまい、空回りをしてしまったようだった。
「少しは怒るかなって思ったのにさ…」
しゅんとしてしまった、エマの頭を優しく撫でると潤んだ瞳で私に抱き付いてきた。
ドラケンにヤキモチ焼いて欲しくて、いくじなし君と色々あったようだけど、そんな事しなくてもドラケンはエマの事、ちゃんと大事に想っている事をそれとなく伝えてみたが、彼女は納得いってないように唇を尖らせていた。
フと視線をいくじなし君に移して見ると、彼も私の方をジッと見ていたようで赤く腫れ上がった目と視線が絡み合った。
「いくじなし君の名前は?」
「あ、オレ、花垣武道っス」
「私は、藤堂 明日香。武道君、よろしくね」
武道君はペコリと頭を下げながら、挨拶を返してくれた。東卍の特服を着ていないので、東卍メンバーじゃないようだ。どうして集会場所にいるのかと聞いたら、マイキーとドラケンと友達らしく、呼び出されたらしい。
二人からそんな話を聞いていなかったので、最近仲良くなったのかなと思っていると、武道君はまた私の顔をジッと見つめていた。
「どうしたの?」
「明日香ちゃんは、誰かの知り合いですか?」
「明日香は場地の女だからね。手、出したら殺されるよ。さっきの比じゃないと思った方がいいよー」
「いや、場地の女じゃないって」
「場地…?」
「本当に違うから、気にしないで。マイキーと幼馴染なの」
「マイキー君に幼馴染が居たんですね!」
二人の友達なら、マイキーとの繋がりを言った方が分かりやすいと思い、そういうとマイキーに幼馴染が居たことが意外に思ったのか、感嘆の声を漏らしていた。
「タケミっち、終わったかー?」
「すいません、お待たせしました」
武道君はドラケンに呼ばれて、向こうへ行ってしまった。そして、ドラケンが大きな声で「集会始めっぞ!」と声をかけると、ザワザワとしていたメンバーはみんな鎮まり、整列をする為に駐車場から石段を上り、移動して行った。私とエマは邪魔にならないように、みんなのバイクが停めてある、駐車場で終わるのを待つ事にした。
*
エマの恋愛トークという名のドラケンの愚痴をひたすら聞いているうちに集会が終わったようで、ゾロゾロと階段から東卍のメンバーが降りてきた。
「あ、終わったみたいだね」
「だね。今日は何の話してたんだろ」
そんな話していると先に千冬が一人で降りてきて、私たちの元にやって来た。
「お疲れ。場地は?」
「お疲れ様です。場地さんは、上で三ツ谷君と真剣な顔して話てたんで、先に降りて来たんです」
「三ツ谷と?何の話してるんだろ」
「さぁ?」
千冬とそんな話をしていれば、階段から場地と三ツ谷が降りてきたのが見えたので、エマと一緒に二人に手を振ると私たちに気が付いた二人はこっちに向かってきた。三ツ谷はいつもと変わらず、柔らかい表情を浮かべているが、場地は何故だか表情は固かった。
「ニ人ともお疲れ様」
「あぁ。ありがとう」
三ツ谷は口角をキュッと上げて笑った。その笑顔を見たら、三ツ谷は不良と言えど、爽やかだなと思った。今年から手芸部の部長に就任したらしく、暴走族なのに手芸部の部長なんてギャップの塊だ。三ツ谷に惚れてしまう部員とか数多くいそうだなと彼の笑顔を見てそう思った。そんな事を考えながら、三ツ谷を見ていると、目の前に場地が立ちはだかり、呆気に取られている間に頭を鷲掴みされた。
「え?何?」
突然の事に驚きながらも場地を見上げるが、彼は無言のままで頭を掴まれながら見下ろされているので、威圧感が凄い。隣にいるエマと千冬も驚いたように私たちを見ていた。
「あの、私、何かした…?」
「三ツ谷ぁ」
「ん?」
「コイツ、オレのだから」
「へっ…?」
突然の発言に素っ頓狂な声をあげる私と面白いモノを見たかのようにニヤニヤしている三ツ谷。そして、顔を真っ赤にする千冬と黄色い声を上げて騒ぐエマ。
何?何なの?オレの?オレのとは…?
ひたすら、自分の頭の中でグルグルと考えるがすぐに理解する事が出来ない。そんな意味不明な爆弾のような発言を残した場地は相変わらず、何も言わずに私をジッと見下ろしていた。そして、やっと口を開いたかと思うと「帰る」の一言だった。
「は、はぁ…?」
「いーから、さっさと帰るぞ」
そのままスタスタと先に行ってしまう彼の背中を呆然と見つめる。隣に居る三ツ谷に助けを求めるように視線を移すが、三ツ谷はニヤニヤしながら場地の背中を見つめ「効果あったな〜」と呟いていた。
それは、どういう事なのかと聞こうとするが、少し離れた所から「早くしろ!」と場地に怒鳴られてしまったので、反射的に走り出した。
エマの「三ツ谷!詳しく!」との声と千冬の「場地さん、カッケェ!」と言う二人の興奮した声を背にしながら、場地と帰路につくのだった。
「大事な話…?」
「どうかしたのか?」
「これ見てよ」
ドラケンにメールを見せると顔を顰めて「場地がなんかやらかしたんじゃねか?」と言われ、一気に顔が青ざめた気がした。ドラケンと一緒に場地がやりかねない事を挙げていく。車を燃やした、先生を殴った、通行人を殴った…。まだまだ出て来る事柄にどれも想像が容易に出来てしまい、ゾッとした。
「オマエ、今すぐ行った方がいいんじゃねぇ?」
「だよね…。私、早退するね」
ドラケンに帰る事を告げ、千冬には「今すぐ向かう」と返事をして、鞄を手に取り、教室から飛び出した。走りながら、「あの人、何したの」と呟いてみても、答えが返って来る事はない。
大事になっていませんようにと祈りながら、必死に走った。
団地へと着くと、いつものように階段の踊り場で特服を着た二人が座り込んで話していた。私の姿を捉えた千冬はすぐさま、立ち上がって軽く手を振った。
「明日香さん、すみません。急に呼び出しちまって」
「で?なに?場地が人を殴って病院送りにしちゃったの?」
「違ぇよ」
「じゃあ、今度は車どころか、家でも燃やしちゃったの?」
「だから、違ぇっての!」
「じゃあ、何したの?」
「オレがなんかしたって所から離れろよ」
千冬がニコニコと笑いながら、「実は、明日香に報告したい事がありまして」と前置きをしてから、特服の袖部分を見せて来た。
「見て下さい!オレ、壱番隊副隊長に就任しました!」
「あ、本当だ!おめでとう!」
「ありがとうございます。オレ、場地さんの事、守るんで」
いつかの約束をちゃんと覚えてくれていた事が嬉しくて、ついつい千冬の頭を撫でてしまった。千冬は顔を赤く染めて、視線をキョロキョロと泳がしていた。その姿を見て、頭撫でるのはやり過ぎたかと気が付く。何だか、千冬を見ていると犬のように見えてしまい、深い意味もなく手を出してしまった。ごめんと謝ると千冬は凄い勢いで首を横に振った。
「でも、千冬が副隊長で場地の傍にいてくれるなら、安心」
「場地さんの事は任せて下さい!」
副隊長就任の嬉しさと安心感から千冬と手を取り合って喜びを分かち合っていると、私と千冬の頭上にチョップが落ちて来た。地味に痛くて、千冬と共に頭を抑えて蹲っていると「テメェら…」と地を這うような声が聞こえた。
「好き勝手言いやがってよぉ」
舌打ちをして悪態をつく場地に千冬と二人でこっそり笑った。
千冬がいる時はの場地の表情はいつもより、柔らかく見えるので三人でいる時間はホッとする。
場地が千冬を認めたのはきっと、喧嘩の力だけでは無いと思う。二人とも、真っ直ぐで芯の強い心を持っていて、優しい部分は凄く似ている。きっと千冬なら"一人一人がみんなの為に命を張れる"そんなチームを一緒に作ってくれると思えたのだろう。
「今日、集会にあるから、オマエも来いよ。エマも来るって言ってたぞ」
「エマも?じゃあ、行こうかな」
エマが居るなら行こうと決め、集会の時間になるまで三人で語り合ってから、武蔵神社へと向かった。
神社へと着くなり、場地と千冬は先にマイキーに話があるからと言って、石段を上って行ってしまった。エマの所に行こうと思い、駐車場を見渡していると制服を着ているエマの後ろ姿を見つけた。
「エマー!」
「ん?あ、明日香!」
振り返ったエマは私を見つけると、嬉しそうに笑って私に抱きついた。
「明日香も来たんだね!」
「うん。場地に誘われてね」
「会えて嬉しい!」
「ん?その子は…?」
ニコニコ笑っているエマの足元に顔中がボコボコの金髪の少年が正座している事に気が付き、指を差して聞くとエマの口からは「いくじなし君」と発された。
「いくじなし君?」
「エマの下着姿見たくせに逃げたの」
「下着…え?どういう事?」
どういう状況で下着姿を見せる事になったのか全く分からず、いくじなし君をボコボコにしたのはエマなのかと思ったら、違うらしい。詳しい話を聞くと、エマがまたドラケン絡みで暴走してしまい、空回りをしてしまったようだった。
「少しは怒るかなって思ったのにさ…」
しゅんとしてしまった、エマの頭を優しく撫でると潤んだ瞳で私に抱き付いてきた。
ドラケンにヤキモチ焼いて欲しくて、いくじなし君と色々あったようだけど、そんな事しなくてもドラケンはエマの事、ちゃんと大事に想っている事をそれとなく伝えてみたが、彼女は納得いってないように唇を尖らせていた。
フと視線をいくじなし君に移して見ると、彼も私の方をジッと見ていたようで赤く腫れ上がった目と視線が絡み合った。
「いくじなし君の名前は?」
「あ、オレ、花垣武道っス」
「私は、藤堂 明日香。武道君、よろしくね」
武道君はペコリと頭を下げながら、挨拶を返してくれた。東卍の特服を着ていないので、東卍メンバーじゃないようだ。どうして集会場所にいるのかと聞いたら、マイキーとドラケンと友達らしく、呼び出されたらしい。
二人からそんな話を聞いていなかったので、最近仲良くなったのかなと思っていると、武道君はまた私の顔をジッと見つめていた。
「どうしたの?」
「明日香ちゃんは、誰かの知り合いですか?」
「明日香は場地の女だからね。手、出したら殺されるよ。さっきの比じゃないと思った方がいいよー」
「いや、場地の女じゃないって」
「場地…?」
「本当に違うから、気にしないで。マイキーと幼馴染なの」
「マイキー君に幼馴染が居たんですね!」
二人の友達なら、マイキーとの繋がりを言った方が分かりやすいと思い、そういうとマイキーに幼馴染が居たことが意外に思ったのか、感嘆の声を漏らしていた。
「タケミっち、終わったかー?」
「すいません、お待たせしました」
武道君はドラケンに呼ばれて、向こうへ行ってしまった。そして、ドラケンが大きな声で「集会始めっぞ!」と声をかけると、ザワザワとしていたメンバーはみんな鎮まり、整列をする為に駐車場から石段を上り、移動して行った。私とエマは邪魔にならないように、みんなのバイクが停めてある、駐車場で終わるのを待つ事にした。
*
エマの恋愛トークという名のドラケンの愚痴をひたすら聞いているうちに集会が終わったようで、ゾロゾロと階段から東卍のメンバーが降りてきた。
「あ、終わったみたいだね」
「だね。今日は何の話してたんだろ」
そんな話していると先に千冬が一人で降りてきて、私たちの元にやって来た。
「お疲れ。場地は?」
「お疲れ様です。場地さんは、上で三ツ谷君と真剣な顔して話てたんで、先に降りて来たんです」
「三ツ谷と?何の話してるんだろ」
「さぁ?」
千冬とそんな話をしていれば、階段から場地と三ツ谷が降りてきたのが見えたので、エマと一緒に二人に手を振ると私たちに気が付いた二人はこっちに向かってきた。三ツ谷はいつもと変わらず、柔らかい表情を浮かべているが、場地は何故だか表情は固かった。
「ニ人ともお疲れ様」
「あぁ。ありがとう」
三ツ谷は口角をキュッと上げて笑った。その笑顔を見たら、三ツ谷は不良と言えど、爽やかだなと思った。今年から手芸部の部長に就任したらしく、暴走族なのに手芸部の部長なんてギャップの塊だ。三ツ谷に惚れてしまう部員とか数多くいそうだなと彼の笑顔を見てそう思った。そんな事を考えながら、三ツ谷を見ていると、目の前に場地が立ちはだかり、呆気に取られている間に頭を鷲掴みされた。
「え?何?」
突然の事に驚きながらも場地を見上げるが、彼は無言のままで頭を掴まれながら見下ろされているので、威圧感が凄い。隣にいるエマと千冬も驚いたように私たちを見ていた。
「あの、私、何かした…?」
「三ツ谷ぁ」
「ん?」
「コイツ、オレのだから」
「へっ…?」
突然の発言に素っ頓狂な声をあげる私と面白いモノを見たかのようにニヤニヤしている三ツ谷。そして、顔を真っ赤にする千冬と黄色い声を上げて騒ぐエマ。
何?何なの?オレの?オレのとは…?
ひたすら、自分の頭の中でグルグルと考えるがすぐに理解する事が出来ない。そんな意味不明な爆弾のような発言を残した場地は相変わらず、何も言わずに私をジッと見下ろしていた。そして、やっと口を開いたかと思うと「帰る」の一言だった。
「は、はぁ…?」
「いーから、さっさと帰るぞ」
そのままスタスタと先に行ってしまう彼の背中を呆然と見つめる。隣に居る三ツ谷に助けを求めるように視線を移すが、三ツ谷はニヤニヤしながら場地の背中を見つめ「効果あったな〜」と呟いていた。
それは、どういう事なのかと聞こうとするが、少し離れた所から「早くしろ!」と場地に怒鳴られてしまったので、反射的に走り出した。
エマの「三ツ谷!詳しく!」との声と千冬の「場地さん、カッケェ!」と言う二人の興奮した声を背にしながら、場地と帰路につくのだった。