1章 出会い
西暦2205年、時の政府は過去へ干渉し歴史改変を目論む「歴史修正主義者」に対抗すべく、物に眠る想いや心を目覚めさせ力を引き出す能力を持つ「審神者」(さにわ)と刀剣より生み出された付喪神「刀剣男士」(とうけんだんし)を各時代へと送り込み…………
私は紗奈
両親は物心ついた頃からいなかった死んだかどうかも分からない
親戚かもどうか分からない家を転々と行って来たが忌み嫌われていた。
私がいるだけで不運が起きて「忌み子だ」「穢らわしい」暴力も振るわれた。
もう何年もこの状況で生きる気力もなかった
その時背広を着た男数人が私を訪ねに来た
「その女に用がある、この手持ちと交換でこちらに来てもらおうか」
半ば脅迫かと思った
考える余裕もなかった、そこにいた人はその金に目がくらみ押し出すように私を家から出した。
背広を着た大人は無機質のような顔つきで
私をなにかに乗せた
ガタガタと揺られて約1時間突然下ろされ
「着いたぞ出ろ」
「ここは…?」
「審神者育成所だ」
「さにわ…?いくせい?」
あの家にいても外の情報は聞いていた審神者のことも
「なんで私が?」
「お前にはその素質があるだからここに連れてきた」
「私は何もない、教養も何も」
「そんなのはどうでもいい、今から覚えろ」
あぁダメだ…そう思ったけど考えを変えればここにいれば殴られることも何も無いはず…
「分かりました」
「さっさと入れ服はそこに用意してあるそれを着ろ」
「これが…綺麗」
袴のような今まで着たことのないものだ
見るもの全部初めてここなら生きていける…
そう思ったが…
それから怒涛の情報量を覚える日々を送った
歴史背景、刀剣、衣食住等…日常生活を送るために必要不可欠なことを叩き込まれた
目まぐるしい日を送っているうちに1人の女子と仲良くなれた名前は緑(みどり)
「さすがに疲れたね今日は」
「うん…けどもうすぐご飯だから頑張れたよ」
「紗奈ってご飯食べるの好きよね?」
「ここに来る前はこんなご飯食べれなかったし」
「そっか」
「けどこの生活いつまで続けるのかなー」
「配属?されるらしいよ」
「まあそれまで頑張るしかないね」
それから数年後…
「配属決まったよ私!おじいちゃんが私に来て欲しいって…」
「指名?凄いじゃない!」
「ありがとう!」
「じゃこれ紗奈にあげる、私とお揃いの」
「簪?」
「ふたつしかないから絶対無くさないでよ?」
「わかった、緑も元気でね」
そうして私は○○国の寿命があと少ししかない老爺の家に特例で行くことになった
そこは大きな屋敷でよく手入れがされていた
刀剣男士達がしているそうだ
「おお!来たか!」
「はじめまして紗奈と言います」
「聞いておる、すまんな…わしのわがまま聞いてくれて」
その時真っ白な姿が見えた
「そうだぞ主ー!こんなことするなんて驚きだからな!」
「ええっと…」
「おい鶴丸びっくりするだろ挨拶しなさい」
「あぁそうだった俺は鶴丸国永だよろしくな?」
「よろしくお願いします」
「立ち話もなんだ居間に案内しよう」
あの人…?が刀剣男士なんだ…人間と同じ佇まい…そう思ってたら居間に着いた
「あっあるじさーん!」
「おや?」
「この方かい?新たな主は?」
「ほらほら静かにしろー」
何人…いや…何振りいるんだろう50振り以上はいる…圧巻だ
「驚いただろ?」
「はい…」
「先に話した通り今日からこの子を…お前らの主…その前にわしの孫だ!!」
「……………え?」
「えええー!!!!!!!」
孫…?え?私の思考回路が途絶えた
「ちょっと待て主、孫?孫だと??」
「そうだなんか文句あるか」
「文句ってか…たしかに新たな主候補として迎え入れるのは賛成だ…だが…孫?」
「そうだ」
「あの…私にもわかるように説明して貰えませんか?」
「お前さん身寄りがなかったんだろ?その身なり見て絶対ここに迎え入れるって決めたんじゃよ」
「なんでそれを…?」
「すこーし調べさせてもらったわ、後数年前にあの育成所で見かけたが覚えとらんか?」
「あっ…けどあの時だけで?」
「そうだ、まぁわしもそれなりの地位があったから職権乱用じゃ!」
「うわぁ…それ言っていいの…?」
「まぁこの人だからね」
「そういう事じゃ分かってくれたかい?」
「いいんですか…?私は…」
「まぁいいんじゃない?家族っていた方が楽しいし?面白いこともあるしね?」
「清光いいこと言うね」
こうして私はここの本丸の主…家族として迎え入れることになった
私は紗奈
両親は物心ついた頃からいなかった死んだかどうかも分からない
親戚かもどうか分からない家を転々と行って来たが忌み嫌われていた。
私がいるだけで不運が起きて「忌み子だ」「穢らわしい」暴力も振るわれた。
もう何年もこの状況で生きる気力もなかった
その時背広を着た男数人が私を訪ねに来た
「その女に用がある、この手持ちと交換でこちらに来てもらおうか」
半ば脅迫かと思った
考える余裕もなかった、そこにいた人はその金に目がくらみ押し出すように私を家から出した。
背広を着た大人は無機質のような顔つきで
私をなにかに乗せた
ガタガタと揺られて約1時間突然下ろされ
「着いたぞ出ろ」
「ここは…?」
「審神者育成所だ」
「さにわ…?いくせい?」
あの家にいても外の情報は聞いていた審神者のことも
「なんで私が?」
「お前にはその素質があるだからここに連れてきた」
「私は何もない、教養も何も」
「そんなのはどうでもいい、今から覚えろ」
あぁダメだ…そう思ったけど考えを変えればここにいれば殴られることも何も無いはず…
「分かりました」
「さっさと入れ服はそこに用意してあるそれを着ろ」
「これが…綺麗」
袴のような今まで着たことのないものだ
見るもの全部初めてここなら生きていける…
そう思ったが…
それから怒涛の情報量を覚える日々を送った
歴史背景、刀剣、衣食住等…日常生活を送るために必要不可欠なことを叩き込まれた
目まぐるしい日を送っているうちに1人の女子と仲良くなれた名前は緑(みどり)
「さすがに疲れたね今日は」
「うん…けどもうすぐご飯だから頑張れたよ」
「紗奈ってご飯食べるの好きよね?」
「ここに来る前はこんなご飯食べれなかったし」
「そっか」
「けどこの生活いつまで続けるのかなー」
「配属?されるらしいよ」
「まあそれまで頑張るしかないね」
それから数年後…
「配属決まったよ私!おじいちゃんが私に来て欲しいって…」
「指名?凄いじゃない!」
「ありがとう!」
「じゃこれ紗奈にあげる、私とお揃いの」
「簪?」
「ふたつしかないから絶対無くさないでよ?」
「わかった、緑も元気でね」
そうして私は○○国の寿命があと少ししかない老爺の家に特例で行くことになった
そこは大きな屋敷でよく手入れがされていた
刀剣男士達がしているそうだ
「おお!来たか!」
「はじめまして紗奈と言います」
「聞いておる、すまんな…わしのわがまま聞いてくれて」
その時真っ白な姿が見えた
「そうだぞ主ー!こんなことするなんて驚きだからな!」
「ええっと…」
「おい鶴丸びっくりするだろ挨拶しなさい」
「あぁそうだった俺は鶴丸国永だよろしくな?」
「よろしくお願いします」
「立ち話もなんだ居間に案内しよう」
あの人…?が刀剣男士なんだ…人間と同じ佇まい…そう思ってたら居間に着いた
「あっあるじさーん!」
「おや?」
「この方かい?新たな主は?」
「ほらほら静かにしろー」
何人…いや…何振りいるんだろう50振り以上はいる…圧巻だ
「驚いただろ?」
「はい…」
「先に話した通り今日からこの子を…お前らの主…その前にわしの孫だ!!」
「……………え?」
「えええー!!!!!!!」
孫…?え?私の思考回路が途絶えた
「ちょっと待て主、孫?孫だと??」
「そうだなんか文句あるか」
「文句ってか…たしかに新たな主候補として迎え入れるのは賛成だ…だが…孫?」
「そうだ」
「あの…私にもわかるように説明して貰えませんか?」
「お前さん身寄りがなかったんだろ?その身なり見て絶対ここに迎え入れるって決めたんじゃよ」
「なんでそれを…?」
「すこーし調べさせてもらったわ、後数年前にあの育成所で見かけたが覚えとらんか?」
「あっ…けどあの時だけで?」
「そうだ、まぁわしもそれなりの地位があったから職権乱用じゃ!」
「うわぁ…それ言っていいの…?」
「まぁこの人だからね」
「そういう事じゃ分かってくれたかい?」
「いいんですか…?私は…」
「まぁいいんじゃない?家族っていた方が楽しいし?面白いこともあるしね?」
「清光いいこと言うね」
こうして私はここの本丸の主…家族として迎え入れることになった
1/1ページ