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その他(not夢)


ピンガリョナグロ系二次創作めっちゃ多いだろうな〜って思ったのに全然無いから自分で書くしかないか〜となったものの一本の話にするのは無理だったよ…の産物です。
モブが出てきます。








「………」

目を開くと、コンクリートの床と壁が目に入る。覚醒と共に腕や頭の痛みに反射的に体を動かせば、じゃら、という音がした。
どうやら足は椅子の脚に、腕は椅子の背もたれの方にまわされ、手錠をかけられているようだった。ご丁寧に口元には布を巻かれている。
おそらく捕まった事が予測できる。また、腕はここに連れてこられる際に、頭は襲われた時に強打したのだろう。打撲系の痛みだ。ひりひりし、熱を持っているのでおそらく頭は擦りむいて血が出ているはずだ。

「お目覚めかい」

声がする方を向けば、データを改竄し、めちゃくちゃにしてやった─今は存在しない会社の監視カメラによく映っていた男だ。その会社は組織に対して反抗的な態度を取り続け、終いにはこちらにハッキングを仕掛けてきたので、返り討ちにしてやった記憶がある。
今更何の用だ。と睨みつける。

「君だね?我々をメチャクチャにしてくれたのは。どうしてくれるんだい」

にこにこと不気味に笑う男は、近づいてきたと思うと股の間の座枠の部分に蹴り入れるように脚を乗せてきた。その振動により椅子ががたつき、手錠ががちゃん!と鳴る。

「データを戻してもらおうか」

そのまま口元の布をずらしてくる。口が自由になったので、相手の顔目掛けてプッと唾を吐きつけた。

「頭の悪い奴だな、戻すわけないだろ」

返答を聞いた男は、顔についた唾を胸ポケットからするりと抜いたハンカチで拭うと、そのハンカチを俺の口内目掛けて振りかぶり、殴りつけるように顔を掴んだと思えば、そのまま椅子ごと仰向けにガタン!と大きな音を立て、転がされた。ハンカチをそのまま指で押し込んでくる。苦しい。繊維が喉に張り付く。
また、背もたれの後ろに回された腕に自重がかかり、また衝撃により手首がぼきりと音を立て、ずきんずきんと痛み出す。骨が折れたようだ。マズい、デスクワークに響く。
あまりの痛みに生理的な涙がぼろりと落ちる、悲鳴が出そうになったが、ハンカチを詰め込まれて今だギリギリと顔を掴まれてある為、くぐもった音だけが喉を震わせるのみだ。

「生意気なガキが、後悔しても遅いからな」

物凄い握力で顔を潰す勢いだった男の手がパッと離れたかと思うと、口の中にハンカチが入ったまま左頬を思いっきり殴られた。そのまま左手で右の頬を思いっきり殴りつけられる。ハンカチが入っていたせいでうまく息が吸えず、過呼吸を起こしかけている間に立ち上がった男は、脚を振り上げたのち俺の鳩尾を勢いよく踏みつけた。
「げぇっ!!」
激痛。鳩尾を踏みつけた硬い靴は内臓を潰す用ように、グリグリとそのまま力を加えていく。幸い、自分の唾液と血だらけになったハンカチは吐き出せたが、息を吸いたいのに押しつぶされるのと、激痛のせいでうまく息が吸えない。また、先ほど折れた手首もじくり!じくり!とさらに悲鳴を上げ、手錠が肉に食い込む。腕も無茶な姿勢をしているせいで脱臼寸前だ。

ふ、と靴が腹から離れ、ズキズキと痛み出すが今のうちに酸素を、ヒッ、ヒッ、と激痛に合わせるように空気を吸い込むそのタイミングに合わせて、改めて腹を踏み抜くように踏み潰された。
「ヒュ、……ウ、ぉげぇえええ!」
咄嗟に横を向き血混じりの胃液を吐き出す。涙と鼻水と胃液と血でぐちゃぐちゃの顔を見て、男はニタリと口角を吊り上げた。
「いい顔だ」
男はそのまま51のラベルの貼ってある小瓶をチラつかせた、アレは俺の持ち物だ、ヤバい。
痛みと苦しさで脳が焼き切れそうだが、眠らされたらこの痛みから一時的な解放こそされるが、今以上に悪い状況になるのは間違いない。
しかしこの状況で、逃げられるわけもなく、男が先ほどの自分の唾液と血で汚れたハンカチを拾い上げ、小瓶を傾け、中身を全て使ってビチャビチャになったハンカチを俺の顔の上に落とした。

こんな濡れた布を鼻と口に被されたら、それだけで危険だと言うのに、と意識を手放してしまった。


──次に目が覚めた時、手当てをされている訳でもなく、全身に傷の痛みと打撲の痛みと、喉は胃液も通り、乾燥のせいでガサガサで痛い。それに、切り傷なども増えていた、気を失ってる間に肌の上を刃物で撫でられのだろう。
そして先程の椅子ではなく、本当に身動きが取れないように磔にされていた。
自分の状態を確認する為、ぎしりと痛む首を動かし視線を体に向ける。
ズボンはしっかり履いているが、今まで着ていた上着は無く、シャツは前が開けてある。そして、胸の下、肋骨のあたりから点滴のような管が生えている。何故?

──まさか、直接肺に水を入れる気か!?

その可能性に気づいた途端、ぞわりと悪寒が身体を走る。さあっと血が引き、指先が震える。
そんな事をしてみろ、呼吸困難の苦しみを味わったのち窒息で死ぬ。水責めの方が長いこと無様に苦しめられるだろうが、直接肺に水を少しずつ入れようと言う発想がヤバすぎる。
実際鼻や口や喉あたりであれば想像しやすい苦痛も、臓器に直接というのはいくら組織の幹部といえど想像し難い。
ここまでか、いっそ舌でも噛み切るか。と思ったが、やけに部屋が静かなことに気づく。

カツカツと足音がしたが、男の足音とは似ても似つかず、ヒールのような音だ。
ギギィ、と重たそうな扉が開く。

「…!ピンガ!」
「よ゛ぉ、………キール」
「ッ!すぐ解くわ!」

どうやら、助けが来たらしい。拳銃を構えながら扉を開いたキールは俺を見るなり驚いてすぐ様駆け寄ってきた。
キールは拷問をされたが口を割らず、歯のみで反撃し最終的に銃殺したという話を思い出す。

「ふ、お前、すげえ女だよ……」
「…!ここまで、徹底的に私は縛られなかったもの…、喋らなくていいわ、酷い声よ」
「…胸の゛管先に抜いてくれ゛…」

キールは驚いたような顔をすると、一瞬だけ俯き、まずは自分の心配をしろという顔をした。そんな顔するのか、この女。
ガチャガチャとベルトを外そうとするが、中々外せず最終的にナイフを使ってベルトを切り落とし、解放してくれた。
胸の管は下手に抜く訳にもいかないと、携帯で他の仲間の応援を呼んだようだ。

「もしかしてと思って医療担当も呼んでで良かったわ、……あとは眠っててもいいわよ」

キールが俺を担ぐ訳にもいかず、管の先が繋がった装置の近くで一度休んでいる状態だ。
装置にセットされていた水のタンクはキールが外して中身をぶちまけているが、空気が入っても困る。早いところ何とかしてほしいものだ。
眠っていてもとは言うが、激痛すぎて眠れるかとツッコミたくもなる。もしかしてキールは眠れたのだろうか、だとしたら相当肝の据わったと言うかなんというか、…しかしまぁ、もっと評価されてもいいんじゃねえのかキール…。と拷問されて思った。



その後、肺は無事だったがあちこち折れててかなり手首などは深刻な状態だったが、しっかり入院させられ、数ヶ月もすれば治った。

その際、キールが一度だけ見舞いに来てくれた事がある。包帯でぐるぐるにされ、固定された俺をみて眉を下げていたのを見て、今まで思った事はないがやはり優しい奴なのかなと思った。








さくしゃのかんそう


ピンガ
運が悪かったね!拷問された。かわいそうに。
肌白いから鬱血とか痣とかめちゃくちゃ見えるだろうしあの厚めの唇が切れてぱっくりして血が滴るところみたいし若いからマジで本気で苦しんでほしい…。コーンロウごとハサミやらバリカンでジャキンとするのもよかったけど流石に憚られた。
アニメとか漫画って結構なケガも綺麗さっぱり治るからセーフだよ


キール
拷問耐え切ったシンパを勝手に感じられて勝手に懐かれるといいな。助けに行った時に拷問耐えたエピ1発目に褒められてめちゃくちゃ複雑な心境にさせられた。かわいそう。
頭のキレる年下男がめちゃくちゃ血流してるの見てくれ(最悪)


映画冒頭でのやつ、キールか?あぁ、みられた。の言い方が割と優しみというか、なんだろう、組織メンバーに対して自分の失態をカバーしてもらうにしては結構緩い感じだったのがめちゃくちゃ気になってしまい…まぁまぁ何か、過去にあったのかなあ…と言う勝手な妄想の産物です。
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