キミと僕はオトモダチ
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あの日家に帰ってからもふとした瞬間にダニーの手の感触を思い出してドキドキした。特に指を絡めて繋ぐ…いわゆる恋人繋ぎのせい。
でもダニーは余裕そうだったし、聞いたことないけどもしかしたら彼女がいたことあるかもしれない…
い、いや、でもダニーが誰かといるところなんて見たことないから彼女どころか友達だっているか怪しいし…
「ねぇ、ちょっと聞いてるの!?」
『──はいっ!!』
学校に向かって歩いていたはずがいつの間にか教室についていたみたいで、目の前にはあのときと同じくらい鬼の形相のリタが。
「アンタねぇ、人がせっかく謝ってるのに上の空ってどういうことなのよ」
『ご、ごめん!考え事してて教室についたことも気付いてなかった』
「叩いたのは悪かったって言ったの。それ以外は謝る気ないから」
『うん、わかった。ありがとう』
「は?いや、もっと怒りなさいよ」
『えっ、なんで?』
「な?ナマエって面白いだろ?」
私たちのやりとりを見ていたロイが笑いながらリタの肩に手を置いた。私がすぐに許したのが面白いらしいけど、正直今の私は手のことで頭がいっぱいで叩かれたことを忘れていた。
『あ、あのさ…仲直りついでに二人に聞いてもいい?』
「仲直りって、別に元から友達じゃ…まぁいいわ。何よ?」
『二人は付き合う前から友達だったの?どっちから告白したの?付き合う前に手とか繋いだ?お互い好き同士だったのか片想いだったのか…』
「ストップ!質問が多すぎるわ!」
『あ、ごめん。つい…』
「今後私と話したいならいちいち謝るのやめてちょうだい。それで質問の答えだけど…」
睨みつけて文句を言いながらもリタは全部の質問に答えてくれた。ロイとは友達から恋愛に発展して付き合う前から肩を組んだりとスキンシップは多かったらしい。でもそれはそんなに珍しいことじゃないと言われて、ダニーの行動も深い意味はなかったんだと少しだけ寂しい気持ちになった。
「で、アンタは誰に片想いしてるの?」
『し、してないよ!』
「あれだけ質問しといてワザとらしい嘘つくんじゃないわよ。自分のことと重ねたんでしょ」
『…違うよ、友達ですらないもん』
「は?もしかしてセフレ?見かけによらず…」
『ロイにも言ったけどそれも違うの!』
意味がわからないと肩をすくめながらリタはカバンを漁るとチケットを取り出した。
「駅前に新しくできたカフェのドリンクチケットよ、仕方ないからアンタにあげる」
『えっ、なんで?』
「べ、別に意味はないけど…これでもう叩いたことと今までのことは無しだからね!」
『もう気にしてないしロイと行くつもりだったんでしょ?そんなのもらえないよ』
「いいから黙って受け取りなさい!」
机にチケットを叩きつけ自分の席に移動してしまった。周りから見たらまだイジメが続いていると勘違いされそうだから彼女に聞こえるようにお礼を言ったら「うるさい!」とまた怒られた。
ダニーはそのあとに登校してきたのでどのタイミングで誘おうか、お昼ご飯の時間までそればかり考えていたせいで授業で当てられても答えられず恥ずかしい思いをした。
