キミと僕はオトモダチ
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ムカつくことってのはなんの前触れもなく起きるもので…
「おいナマエ、昼メシ行こうぜ」
僕が見てない間に何があったワケ?
「うわ、Japとペアかよ」
今日はリタが風邪でお休みだから順番がズレて私とロイがペアになってしまった。最近絡んでくることは少なくなった気はするけど、顔を合わせると必ず何か言ってくる…でも私もダニーのおかげでだいぶ会話が上達したハズだからずっと気になってたことを聞いてみることにした。
「地域奉仕ってガキじゃねぇんだからよ」
ペアで学校周辺のゴミ拾いや落書きを消す奉仕活動、今月はウチのクラスらしくて質問したいのにロイがずっと文句を言ってるからなかなか話しかけられずゴミ袋の中身ばっかり増えていく。
「もう終わりでいいだろ。俺は戻るぜ」
『あ、あの…』
「なんだよゴミはお前が持っていけよな」
『ずっと聞きたかったんだけど』
「なんで私をイジメるの〜?か。そんなの面白いとムカつく以外に理由なんて…」
『なんで私のことジャックって呼ぶの?』
日本でもなんでそのあだ名?ってのはあるけど外国人は特に独特な略し方をすると思っていて、それでもなんでナマエがジャックになるのかずっと疑問だった。
私から話しかけるのが珍しいからなのかロイはしばらく固まり突然笑いだした。
「ちょっ、待て…ククっ、マジかよ…」
いつものバカにしたような感じではなく本当に笑っているみたいで、気が済むまで笑って落ち着くとジャックの意味を説明してくれた。
聞き取りはそれなりにできると思っていたのが自惚れだったとわかり恥ずかしくて思わず壁に頭を打ちつけそうだった。
「反応が薄いとは思ってたんだよ。でもまさかJapの意味を知らないと思わないだろ」
『知らないよ…言われたことないもん。それにロイたちが私をバカにするのは地味な顔や性格のせいだと思ってたから』
「それはある。お前って言い返してこないからイライラするんだよ」
『私が言い返しても変な英語だって余計笑われるもん。それにみんなより地味なのは私が一番わかってるから異論ないし』
「そういうところだよ!お前にはお前の良さがあるのに何で俺たちに気を使う必要があるんだ?」
『そりゃみんなカッコいいし美人だし憧れて当然でしょ!リタなんて胸もすごく大きいし』
「あのなぁ、そんなまっすぐな目で言うなよ。お前だってよく見りゃ可愛いじゃねぇか」
『えっ?あ、またからかってる』
「違う、地味だけど作りは悪くないと思ってる。俺の好みではないだけだ」
全部ストレートに言ってくれるからどこで怒ったり喜んだりしたらいいのか難しい。それでもちゃんと話せたことが嬉しくてそれを伝えると何故か彼は頭を抱えた。
「お前のこと誤解してたみたいだ…日本人は根暗で卑屈って聞いてたから大人しいふりして俺たちのことを見下してんのかと思ったら、とんでもなく純粋じゃねぇかよ」
『自分の意見が言えないのは本当だけどね。みんなのこと怖かったもん』
「そりゃ不安だし怖いよな…ホント悪かった」
ダニーが見たらこんなことで許すなんてバカだって怒られるだろうけど、それでも私にとっては大きな一歩。そもそも彼らが初めから友好的だったらダニーと仲良くなってなかったかもしれないし。
「ところでナマエはなんで急に英語が上手くなったんだ?」
『友達…ではないって言われそうだけどそういう感じの人ができたの』
「あ?セフレか?お前大人しそうな顔してやるじゃねぇか」
『違うよ!友達になってって言ったら断られたけど会話の先生みたいな人がいるの』
「よくわかんねぇけど、それってクラスのやつか?」
『内緒。多分話したら二度と口聞いてくれない』
「ンだよそれ、そんなやつ放っておけばいいだろ。これからは俺が仲良くしてやる」
『放ってはおかないけど仲良くしてくれるのは嬉しいから他の三人にも変な絡みやめてねって伝えてくれる?』
「任せろ、お前のこともナマエって呼ぶ。なんならジャックでもいいぜ?」
『もう、それはいいの!』
「ハハッ!なんかお前よく見ると可愛いな!」
良くも悪くも豪快な彼は前から友達でしたくらいの距離感で急に肩に手を回したりするから対応が大変だった。他の二人も呆れてよくわからない顔をしてたけど、これからはJapと呼ばないと約束してくれた。
「おいナマエ、昼メシ行こうぜ」
この1時間ほどで何があったんだとクラス中がザワついてるけど私だってよくわかってない。だからそんな目で見ないでダニー。
