その瞬間は突然に
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『ゴスフェー!』
「はいはい、そんなに大きな声出さなくても聞こえてるから」
ゴスフェとここで会うのも今日で5回目。最初の頃に比べて敬語もとれて私的にはだいぶ仲良くなった気がしてる。
『今日はピッグと儀式でタイマーが間に合わなくて…』
「アハハ、頭が吹き飛んだってわけね」
『笑い事じゃないよ。最近調子よく脱出できてたのになぁ』
「みんながお情けで手加減してくれてんじゃない?」
『失礼な。この前トリスタのナイフを華麗に避けたのとか見せてあげたかったよ』
「じゃあ今度僕と当たったとき逃げ切れたらご褒美あげるよ。何がいい?」
『ホント!?うーん……BPは今いらないし、スキンも新しいの出てないし』
「ハァ…こういうときは素顔見せてとかじゃないの?」
『それは反則だもん』
「意味わかんない」
『ゴスフェの意思で取ってくれるまで強要しないって決めてるの』
「それじゃ一生無理かもよ?僕あれから一度も部屋以外でマスクとってないし」
『ここでは時間はたっぷりあるから大丈夫。それよりも少しずつゴスフェと仲良くなれてることが嬉しい!』
「ナマエが僕にベタ惚れってことはわかるよ」
『うっ、ストレートに言われると…だってゴスフェって顔だけじゃなくて雰囲気とか声もいいというか……話してると楽しいし…』
「わかったから。それ以上辱め受けさせるのやめて」
この数回で確信した
私はゴーストフェイスを好きだって。
仮にも告白してオッケーもらったくせにいまさら?って話なんだけど。
『ゴスフェは何で私の告白オッケーしてくれたの?』
「面白いから。キラーに惚れるだけでも頭おかしいのに、その理由が顔に一目惚れって薄っぺらい理由なのもよかった」
『我ながらあのときは失礼致しました』
「で、今はどうなの?」
『どうって何が?』
「僕のことどれくらい好きなの?」
『さ、さっきベタ惚れってゴスフェが言ってたんでしょ!』
「あれは僕がそう思っただけでナマエの口から直接聞いたわけじゃないし?勘違いの可能性もあるじゃん」
『勘違いじゃない…けど…』
「なに?聞こえないんですけどー?」
『こ、今度の儀式で私をメメントモリできたら教えてあげる!』
「プッ…ククッ…自分から殺されること望むうえに告白までするなんて、ナマエってば大胆だね」
『そのかわり私が逃げ切ったらゴスフェの気持ちを教えてほしい!』
「別にいいけど傷ついちゃうかもしれないよー?」
『今この時は好きじゃないかもしれないけど、儀式で会う頃にはメロメロになってるかもしれないし』
「ナマエが僕にどんな色仕掛けをしてくれるのか楽しみにしてるよ」
『…もう行くの?』
ゴスフェが突然帰るなんていつものことなのにこの時間が終わるのが寂しくてつい言葉が出ていた。
『ご、ごめん。楽しかったから…』
「僕を見たら尻尾振って、帰ろうとしたら落ち込んで…ナマエってホントに犬みたい」
「それ褒めてる?バカにしてる?」
「さぁ?キミの考え方次第かな〜」
そう言って歩き出そうとしてたのに、突然ゴーストフェイスのマスクが目の前に現れた。
「でも僕、猫より犬派なんだよね」