その瞬間は突然に
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僕の予想では恐らく彼女もエンティティに提案をもちかけられている。脱出できれば記憶を戻して、失敗したら僕を消すとか?だとしたらナマエの不可解な行動の辻褄が合う。
まったくやってくれるね
どこまで人をバカにしたら気が済むのか…とはいえ、このまま放っておいて逃げられてもエンティティは納得してくれないだろう。
そんなことを考えているとセルフケアのミス通知が…ったく、記憶を失くしてもキミが鈍臭いことに変わりはないんだね。
…それとも僕に見つけてほしいの?
※※※
" 私が好きだったなら…今の私でもいいじゃん… "
なるほど、それがキミの本音か
久々に彼女を抱きしめた。抱き心地も匂いも変わらないハズなのにやっぱり別人に感じる。だから僕はバレないように隠していたナイフを取り出すとナマエの心臓に突き刺した。
驚きと絶望の表情…いいね。
お詫びってことで僕の本音を少しだけ教えてあげるよ。
「僕は記憶を失くす前のナマエが好きだからエンティティの取引の通りキミを殺す。……でも、キミのことも嫌いじゃないよ」
だからせめて
「前のキミにはしてなかったこと…メメントモリで殺してあげる」
ナマエの背中に何度もナイフを突き刺し、頬に手を添えて触れるだけのキスをした。そして彼女が何か言う前にシャッターを押し、ナイフを抜き取るとそっと息絶えた。
「ナマエの写真は特別な場所に飾ろうと思ってたんだ。せめてもの償いにそこにキミの写真を貼ってあげるよ」
安い謝罪より僕らしくていいでしょ?