その瞬間は突然に
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目を開けるとまた天井
今度は先に周りに誰もいないか確認してみる。
ゴーストフェイスに会えた
それだけで私の口元はニヤけてしまう。まだ彼をよく知らないけど今回話して声も素敵だと思った。
もっと話したい…そのときふと死ぬ間際の彼の言葉を思い出した。
ゴーストフェイスが待ってる保証はない。
それでも私は薄暗い森の奥を目指して走る。同じ風景が続いていたのに気が付けば目の前に霧が現れ体を包む。
「そんなに慌ててどうしたの?」
まるで来るのがわかっていたかのように彼が切り株に座っていた。
「儀式でもプライベートでも走り回って、犬みたい」
『あ、あの…ゴスフェ…!』
「今から3つだけ質問に答えてあげる。制限時間は一問につき10秒…よーい、スタート」
予想外の言葉に私の頭はついていかないけど、とりあえず何でもいいから質問しないとこの時間が終わってしまう気がした。
『ゴ、ゴスフェの好きな色は!?』
「プッ…!一発目がそれって……黒かな。ほら、次は?」
『え、もう次?えーと…好きなマップは!?』
「特にないけどカラスの巣は嫌い。はい、ラスト」
『ゴスフェの好きな食べ物は!?』
「うーん、食に興味はないかな。ここにきてから余計に」
「終了〜」というと彼は立ち上がった。
『えっ、まさかホントにこれで終わり…?』
「見事にくだらない質問だったね。それで?少しは僕を知れた?」
『急に質問しろなんて言うからです!前もってわかってたらちゃんと考えてきたのに…』
「それじゃ面白くないじゃん。僕はナマエの困った顔が見たかっただけだし」
『これって明日も会いにきたら答えてくれますか!?』
「さぁ?僕の気分次第かな」
そういうと本当に歩き出しいつの間にか霧で見えなくなった。
「おかえり。どこか行ってたの?」
『ケイト。少し散歩してただけ』
「ふーん、その割に楽しそうに見えるけど?」
『えっ、そんなことないよ!』
「まぁ、その様子じゃ進展はあまりなさそうだからキスしたら教えてちょうだい♪」
会ってたのバレたのかな…
儀式以外で危害を加えるのは禁止だから会うのがダメってわけじゃないらしいけど。
短い時間だったけどプライベートで会える日がくると思わなかったから頬が緩む。切り株に座ってるだけなのにすごくカッコよく見えて、マスクの下で笑ってるのがわかると心臓がドキドキした。
もっとゴーストフェイスを知りたい
何が好きで何が嫌いか
儀式以外のときは何をしてるのか、些細なことでもいい…教えてほしい。
『早く会いたいな…』
話ができると思うだけで部屋への足取りが軽くなった。