その瞬間は突然に
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「オマエが願った家が完成したというのに浮かない顔だね。なにか悲しいことでもあったのかい?」
「エンティティ様ともあろうお方が説明しなきゃわかんないの?てか、ムカつくから話しかけないでよ」
「そんなにあの子が大事かい?」
無視しようと思ったのにエンティティの言葉に足が止まった。僕だって本当はわかってる、この状況を変えられるのはコイツしかいないってこと。
「オマエは優秀なキラーだ。だからこそオマエの願いはなるべく叶えてあげるつもりだよ」
お優しい言葉に反吐が出る。そもそもナマエが記憶を失くしたのだってエンティティのせいなのに…でも無駄なプライドは捨てるって決めたから…
「ナマエの記憶を元にもどしてよ」
「そのためにオマエは何を差し出す?」
イレギュラーだから無理じゃなかったのかよ。
嘘をついたことを隠す気がないのもホント腹が立つ。でもここは冷静に、どうせエンティティの中で答えは決まってるんだから。
※※※
「ナマエどうかしたの?あまり顔色がよくないみたいだけど」
『大丈夫だよ。ただ、室内マップは苦手だからこないでほしいって祈ってたの』
「確かにラクーンシティとか訳わからないわよね。でも今日のメンバーなら余裕でしょ」
私、ケイト、ジェイク、デイビッド
三人が頼りになるからって足を引っ張らないようにしないと…そう思うとますます緊張してしまう。私の願いも虚しく霧に包まれたあと目を開けるとミッドウィッチ小学校だったが、ジェイクが団結の覆布を使ってくれたおかげで全員が同じ位置からスタートすることができた。
「…何か変だ…お前ら気を抜くなよ」
ジェイクの表情は険しくそれに対していつもならデイビッドが軽口を叩きそうなのに同じように難しい顔をして黙っている。まだキラーが誰かわからないがいつもより空気が張り詰めている気がした。
「二手に分かれて修理しよう。俺とデイビッドは下に行くからお前らはここを頼む」
半分ほど修理が進んだとき背筋が凍るような気配がした。ケイトもそれを感じたのか修理を中断して別々のロッカーに隠れた。普通は心音が大きくなるのにそれより早く気付くほど相手の殺気が漏れ出ていて声を抑えるのに必死だった。心音が大きくなり益々不安を煽られたがロッカーの隙間からキラーを確認することはできた…ゴーストフェイスだった。
「破滅が効いてるね。直ってきたのに放置していいの?」
ここにいることはバレていないはずなのに恐怖で叫び出してしまいそうだった。早く離れてくれないとエンティティの烏がまとわりつくのでそれだけは避けたい。その願いが届いたのか心音が離れていったが、この前のトリスタとのやり取りを思い出し油断せずにもう少し隠れることに。しかしデイビッドとジェイクの悲鳴が聞こえたので私もケイトも急いで飛び出した。
予想通りフックの近くに待機していたゴスフェは私たちを切りつけ、二人を下ろす代わりにケイトが吊られてしまった。それでも何とか逃げ切り治療をし、ケイトを助けに戻るか修理か破滅のトーテムを探すかの選択を迫られる。
私は修理することを選んだ。