その瞬間は突然に
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邪神ってのが存在するなら善神だって存在してるんじゃないの?それともこの世には邪神しかいないから、拠り所として神様ってものを創り出しただけ?
「ゴスフェさん大変です!」
頼んでいた家ができたって報告よりも先にスピリットがいつにも増して顔色を悪くして近づいてきた。
「キミが僕に話しかけるなんて珍しいね」
「あの、今儀式行ってたらケイトさんからナマエさんが記憶喪失になったって聞いて…」
は?意味わかんない
昨日は忙しくて会いに行けなかったけどその前は全然普通だったし、そもそも何回も死ぬくせに記憶喪失ってなに?
スピリットにこれ以上聞いても答えが返ってこないのはわかってる。じゃあ直接サバイバーに聞けばいい。準備をしていたトラッパーを押し除けて儀式へ向かった。
運良くケイトがいた。向こうも僕だと気付くと発電機をスルーして走ってきた。さっきのが誤報だったと期待してるけど、そんなに上手くいくわけないよね。
「スピリットから聞いたよ。キミたち散々死んでるくせに今さら記憶無くすって何があったの?」
「ドレッジが飛び出したときロッカーに直撃したらしいの。エンティティいわくこれはイレギュラーだから死んでも戻らないって…」
「だから戻るまで気長に待てって?バカじゃないの」
胃液が込み上げてくる不快感
エンティティが素直に言うこときくなんておかしいと思うべきだった。今の僕を見てさぞ満足だろうね。
「…アンタがナマエを大事にしてたのは知ってる。儀式のあと会ってみる?」
「会ってなんになるの?漫画みたいに愛の力で記憶が戻りますって?」
「人殺しが好きなゴスフェが獲物を目の前に話をしてる時点で気になって仕方ないんでしょ。素直になりなさいよ」
「僕のこと覚えてないのに会っても仕方ないんじゃん」
「無理強いはしないわ。でも…ナマエは会いたいんじゃないかしらね」
「だったら尚更キラーになんか会いたくないだろ……さっさと死ねよ」
こんなに楽しくないのいつぶりだろ