その瞬間は突然に
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一人の部屋は静かで扉の閉まる音がとても大きく感じたけど、ベッドに残るゴーストフェイスの香水のおかげで幸せな気持ちのほうが勝ち、指で唇をなぞった。
『ゴスフェってダニーって名前なんだ…私、キスしちゃった…』
キスも髪を撫でる手も想像以上に優しくて、思い出すと顔がニヤけてみんなに自慢したくなる。素顔もやっぱりカッコよかった。
急にゴスフェが優しくなった理由はわからないけど深く考えないようにした。そうしないと、もしかしたら明日には気分が変わって冷たくなってるかも…とか悪い想像をしそうだったから。
『んっ…ゴス…待っ…』
「待たない」
そんな心配も必要ないくらい次の日からもゴスフェは優しくて甘くて、どんどん深みにハマっていきそう。
「あ、そういえばもうすぐここで会う必要なくなるから」
『場所を変えるってこと?』
「エンティティに僕専用の家が欲しいって頼んだらオッケーしてくれたんだ。真面目にサバイバー吊るした甲斐があるよね〜」
『素直に喜んでいいのかわからないけど雨の日でも会えるようになるのは嬉しいな』
「それだけじゃないよ。最低限の家具も頼んどいたから心置きなくキミを抱けるし」
私が嬉しさと恥ずかしさで黙ると嬉しそうに口元に手を当てて笑う。ゴスフェのこの仕草が色っぽくて好きだ。
「明日にはできると思うから覚悟してね。直前で止めるとかしないから」
『わ、わかってる』
「変に気合入れて失敗とかあり得ないから普通にしててね」
『ゔっ…』
ククッと喉の奥で笑うとゴスフェの膝の上に横抱きにされた。
『ちょっ、重いからやめて!』
「うん重い。でもキスしやすいから」
言われたとおり首に腕を回すと、確かに横にいたときより深くキスができた。
「僕的には外で抱いてもいいけど?」
『ヤ、ヤダよ!またトリスタが来たらどうするの』
「確かにそれはヤダな。アイツ普通に混ざろうとしそうだし」
その後は会話よりもキスの時間のほうが長かった。
お互いの屋敷から離れてるし何もないこの場所に好んでくる人はいないと思うけど、冷静に考えるとすごく大胆なことをしてると思う。
それでもゴスフェを少しでも近くで感じたくて私からも彼にキスをした。