その瞬間は突然に
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『…っ……ふぁ…』
「んっ…舌出して…」
『ゴス……っ…』
ゴスフェが気まぐれなのは知ってたけど今何が起きてるのかまったく理解できてない。どうやってサバイバーキャンプまで来たのか、その目的も突然の甘い言葉もキスも…全部理解できないけど…
「ナマエ…」
目の前には素顔のゴスフェがいて
その人とキスしてるのが現実なのはわかる
「どう?久しぶりに見た僕の顔は」
『カッコいい…また見られるなんて……あぁ、カッコいい…』
「そりゃどうも。そんなまじまじと見られると照れるんですけど」
『だって、この顔に一目惚れしたんだもん!まさかゴスフェからマスク外してくれると思わなかったし…キ、キスも…』
「僕とキスしてどう?」
『どう…って?』
「もっと好きになった?」
『〜〜〜っ!』
「アハハ、変な顔〜」
『ゴ、ゴスフェは…?私のこと…好きになれそう?』
笑ってた顔が急に真顔になった
せっかくの幸せな時間が終わる気がした。
『ご、ごめん。調子乗りました…』
「プッ……アハハッ!本気で落ち込まないでよ〜」
『好きな人のことなんだから変な顔にもなります。期待しちゃったの、すみませんでした!』
半分ヤケになって謝ると突然視界が揺れ気付いたときにはゴスフェの腕の中にいた。
「僕も好きだよ」
『ま…またからかってるの…?』
「どう捉えるかはキミの自由さ」
声はいつも通り軽いのに耳に聞こえる心臓の音が少し早く感じ、嬉しくて彼の背に腕を回した。
『好き…大好きだよゴーストフェイス…』
「知ってるよ。それにナマエはこれからもっと僕を好きになるはずだから」
『今でも十分好きなのに?』
「僕の魅力はこんなもんじゃないから。儀式に集中できなくしてあげる」
『そ、それは困る。みんなに迷惑かけちゃうしネアやケイトにすっごい怒られそう』
「フフッ、怒られたら僕が慰めてあげるよ。キスがいい?それともセックス?」
『なっ!この状況でそんなこという!?』
「だって僕たち恋人だろ?ヤラないとかありえないんですけど」
『そりゃ私も…ゴスフェと…その…』
「なんなら今すぐでもいいけど」
『それは無理!今日だけで嬉しいこと起こりすぎたからこれ以上だとこの先一生悪いことしか起こらなくなりそう!』
「バカだな〜。まぁ、キミがそういうなら我慢しますけど」
『でも…もう少しだけくっついてたい』
「ワガママすぎない?僕の希望は無視したくせに」
そう言いながらも引き剥がそうとはしないのでそのまま抱きつき胸に頭を押しつけた。
「甘えてるの?可愛いじゃん」
『…っ!ゴスフェが優しすぎて私、明日エンティティに消されるかも!』
「あのね、僕だって優しくするときくらいあるから」
その言葉どおり髪を撫でたりいじったりする手がとても優しくて離れるタイミングが見つからない。お互いそう感じていたのか、しばらく無言の時間が続いた。
「そろそろ帰らなきゃ」
『うん…』
「あからさまに落ち込みすぎ。これからも毎日あの場所くればいいだけだろ」
『うん!明日からも絶対いくからね!』
「キミはわかりやすくてありがたいよ。……あ、そうそう」
マスクを被ろうとしていたゴスフェの顔が突然近付き…
「僕がマスクを外してるときだけダニーって呼んでいいよ」
耳元でそう囁き、固まった私の頬にキスをするとゴーストフェイスになって部屋を出て行った。