その瞬間は突然に
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体が痛い
私…何してたっけ?
薄目を開けると真っ暗で、手を動かすと地面じゃないことに気付く。
『床…』
「ククッ…起きて第一声がまさかの床って」
笑い声がしてハッとした
私はトリスタに首を絞められてそのまま意識が遠のいたんだと。
急いで起き上がるとトリスタではなくゴスフェがベッドに座りながら見下ろしていた。
『えっ、何でゴスフェがいるの?もしかして私死んだ?』
「死ぬの得意だからいいじゃん。でも儀式外で死ぬなら僕に殺されなよ」
『どっちでも死にたくないよ。というかここってゴスフェの部屋?えっ、何で!?』
ゴスフェを待ってたらトリスタがきて首を絞められて気絶…なのに起きたらゴスフェの部屋にいる。
ダメだ、何回考えてもわからない
「トリスタが部屋に連れて行こうとしてたから僕が預かった。で、最初は地面に転がしてたんだけど雨が降ってきたから仕方なく部屋に連れてきて床に転がした」
『それ聞いてなるほどってなると思う?』
「まさか、キミがそこまで賢いなんて思ってないよ」
失礼だなと思う反面、少しゴスフェの機嫌が悪い気がした。地面に転がすくらいだし、私が起きなくて重かったから怒ってるのかな?
『よくわからないけど雨が降ったから屋根のあるところに連れてきてくれたってことはわかった。重かったのにありがとう、お邪魔しました』
「どこ行くの?」
『帰るの。どれくらい時間が経ったかわからないけどこれ以上邪魔できないし』
「帰り道わかるの?」
『外に出て歩いとけばエンティティが勝手にキャンプに連れて行ってくれるかなって』
「それで濡れたら重いものを運んだ僕の行為が無駄になるだろ」
傘なんてないしゴスフェのいうことも一理あると再び床に座った。部屋は薄暗くてよく見えないけど書類や写真が散乱してお世辞にも綺麗とは言えなかった。
「いつまで床でいるつもり?あ、でもそのままじゃ汚いからベッドに上がらないでね」
『雨が止むまでだからここでいいよ』
「シャワーあっちだから早くして」
『はっ!?え、いいよ!どうせすぐ止むだろうしそこまで迷惑かけれない』
「この部屋の主は僕なんだからいうこと聞いてよね。ほら、早くこれ持ってシャワー浴びてきて」
クローゼットから取り出したシワになった黒Tシャツと半パンを渡されバスルームの扉が乱暴に閉まった。怒ってるのか何を考えてるのか、今のところ全然わからないので諦めてシャワーを浴びることにした。