その他CP
嫌だとか行かないでとかじゃなくて、ただ、こういう日が来るような年月が経ったのかぁとぼんやり思った。
「また一緒にどこか行きましょうね!」
「ちゃんと旦那さんとも居てあげなね、寂しがらせたら可哀想だよ」
「やだぁ当たり前じゃないですか〜」
あんまり考えたことがなかった。みりおんからいつか、彼女が大切にしたいと思うような人に出会って、結婚するって報告されること。
いつも観劇とか誘ったら来てくれるし、定期で会ってお話して、それが当たり前で。
ルーティンじゃないけどそれらって"続くもの"だと思ってて。
別に結婚したからって今まで二人でしてたこと全部出来なくなるとかそんなんじゃないのは分かってる。
上手く言い表せないし実感とかしたくないけど、でもやっぱりすこし離れてしまったんじゃないかと思っちゃった。
「じゃあこの辺で〜」
「うん。またね」
「はい!切りますね〜」
彼女がずっと私のことが好きで好きで、満面の笑みで楽しそうにしてるのも、私がいつも彼女に笑わさせてもらってるのも、あれしたいこれしたいって言うのに仕方ないなって付き合ってあげるのも。
これからも続くものだと思ってたし実際続くんだろうけど、なんだか心持ちが変わってしまう。
旦那さん、って自分で言ってておかしく思ってしまったのは自分が相手役だったからなのか。
それももう随分と前の話で、懐かしい。
彼女はほんとの恋人同士みたいにときめきの眼差しを男役の私に向けてくれて、可愛くていじらしくて好きだった。
それが偽りだったとか私が偽物の相手だったんだとか思ったわけじゃないけど、本物の相手が見つかっちゃったんだなと思う。
素敵な相手が現れるって幸せなこと。本当に、心からお祝いしてる。
でもなんだか、大切なものを手放してしまったみたいに寂しい気持ちになっちゃってどうにもこうにも。
『ねぇ、花火したときの写真やっぱりインスタに上げてもいい?』
LINEを打った。
最初は、インスタに写真は上げないって言ってたんだけど。
『いいですよ〜』
『ありがとう』
私たちが「運命」って呼ばれてたの、自分が思う以上に嬉しかったんだ。
運命の巡り合わせで、私たちは再び同じ組になれて相手役にもなれた。
でも、運命の人ではなかった。
恋愛感情の意味で彼女が好きとかそういう話じゃなくて、でも相手役として特別な何かがあって、運命って言葉がそれをより強く結びつけていたのに。
彼女の運命の人、旦那さんってやつに嫉妬してるのかもしれない。
二人ではしゃぎながらした今日の線香花火の記憶も写真も、ほんとは私の中に閉じ込めておこうかなって思ってた。
けどやっぱりいつもみたいに私たちの写真を上げて、仲が良いアピールじゃないけど、何かを、繋ぎとめておきたいような気がした。
『まぁみり大好きです♡』
『最高のコンビですね、まぁみり!』
『まぁみりは永遠です…!』
コメント欄に、ファンの方々からの色んなメッセージ。
ぽっかり空いたようだったところが、少し埋まる気がした。
まぁみりって書かれていることに、どこか安心感を覚える。
良かった。私たちまだちゃんと"まぁみり"だよね、これからもそうだよね。
「泣けるよ、ほんと」
くみちゃんの笑顔が焼き付いて離れない。
「また一緒にどこか行きましょうね!」
「ちゃんと旦那さんとも居てあげなね、寂しがらせたら可哀想だよ」
「やだぁ当たり前じゃないですか〜」
あんまり考えたことがなかった。みりおんからいつか、彼女が大切にしたいと思うような人に出会って、結婚するって報告されること。
いつも観劇とか誘ったら来てくれるし、定期で会ってお話して、それが当たり前で。
ルーティンじゃないけどそれらって"続くもの"だと思ってて。
別に結婚したからって今まで二人でしてたこと全部出来なくなるとかそんなんじゃないのは分かってる。
上手く言い表せないし実感とかしたくないけど、でもやっぱりすこし離れてしまったんじゃないかと思っちゃった。
「じゃあこの辺で〜」
「うん。またね」
「はい!切りますね〜」
彼女がずっと私のことが好きで好きで、満面の笑みで楽しそうにしてるのも、私がいつも彼女に笑わさせてもらってるのも、あれしたいこれしたいって言うのに仕方ないなって付き合ってあげるのも。
これからも続くものだと思ってたし実際続くんだろうけど、なんだか心持ちが変わってしまう。
旦那さん、って自分で言ってておかしく思ってしまったのは自分が相手役だったからなのか。
それももう随分と前の話で、懐かしい。
彼女はほんとの恋人同士みたいにときめきの眼差しを男役の私に向けてくれて、可愛くていじらしくて好きだった。
それが偽りだったとか私が偽物の相手だったんだとか思ったわけじゃないけど、本物の相手が見つかっちゃったんだなと思う。
素敵な相手が現れるって幸せなこと。本当に、心からお祝いしてる。
でもなんだか、大切なものを手放してしまったみたいに寂しい気持ちになっちゃってどうにもこうにも。
『ねぇ、花火したときの写真やっぱりインスタに上げてもいい?』
LINEを打った。
最初は、インスタに写真は上げないって言ってたんだけど。
『いいですよ〜』
『ありがとう』
私たちが「運命」って呼ばれてたの、自分が思う以上に嬉しかったんだ。
運命の巡り合わせで、私たちは再び同じ組になれて相手役にもなれた。
でも、運命の人ではなかった。
恋愛感情の意味で彼女が好きとかそういう話じゃなくて、でも相手役として特別な何かがあって、運命って言葉がそれをより強く結びつけていたのに。
彼女の運命の人、旦那さんってやつに嫉妬してるのかもしれない。
二人ではしゃぎながらした今日の線香花火の記憶も写真も、ほんとは私の中に閉じ込めておこうかなって思ってた。
けどやっぱりいつもみたいに私たちの写真を上げて、仲が良いアピールじゃないけど、何かを、繋ぎとめておきたいような気がした。
『まぁみり大好きです♡』
『最高のコンビですね、まぁみり!』
『まぁみりは永遠です…!』
コメント欄に、ファンの方々からの色んなメッセージ。
ぽっかり空いたようだったところが、少し埋まる気がした。
まぁみりって書かれていることに、どこか安心感を覚える。
良かった。私たちまだちゃんと"まぁみり"だよね、これからもそうだよね。
「泣けるよ、ほんと」
くみちゃんの笑顔が焼き付いて離れない。
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