第七章
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「ただいまー」と帰ってきた夫の足元を見て、その妻は驚いた。
「どうしたんです、その子」
「迷子」
「ぼーけんか!」
「…😑」もとい。「道に迷って、ひとりでほっつき歩いてたんだよ。流魂街に行きてぇんだと。だが、こんな時間だろ?放っておけなくてな。連れて来ちまった。腹減ってるらしいから、何か食わせてやれねぇか」
「わかりました。夕食の支度をしましょう」
奥さんは屈んで、幼女に話しかけた。
「いらっしゃい、小さなお客さま。お名前聞いても良いかしら?」
「じょんちゅみちゅ!」
「え?😅」
「知らねぇ人には名前教えねぇんだと」
「そう😅」
「ほれ、中入るぞ、ジョンスミス。あっちに洗面台あるから、まず手洗ってこいな」
「あい❗️おじゃまちまーち❗️」
てってけ小走りな勢いだから、てっきり履き物をポンポン脱ぎっぱなしでいくかと思いきや、そこはちゃんと揃えてから、奥さんの脇をてってけて〜と通り過ぎていった。
「捜索願いが出てるかもしれねぇ。これから聞いてくる。悪いが、アイツのこと」
「いえ、あなたはそばにいてあげてください。あなたに懐いてるみたいですから。後で私が地獄蝶を飛ばしておきます」
「そうか。頼むな」
洗面台の方から声がした。
「おじちゃーん‼️とどかないでちよー‼️」
「おう!ちょっと待ってろ!」
突然押しかけた客ということで、ジョンスミスは夕飯の用意をできる限り手伝うことにした。
「おくたん!おたらはどれつかうでちか!」
「俺がおじちゃんなのに、コイツはおばちゃんじゃねーのな」
「れでぃーにそんなこといわないでち!」
「あら。何だか嬉しい。これ、向こうに置いてきてくれる?😊」
「あい❗️」
奥さんは盛り付けされたお皿をジョンスミスに渡して、食卓に運ばせた。
「七緒のお箸、新しいのあったかしら」
「いただきまーち‼️」
ようやく食事にありつけたジョンスミスは、パクッとご飯をひと口頬張った。
「うぅぅぅ🥺」
たちまち目が潤み、声を上げて泣き始めてしまった。
「あああああーっ!」
「どうしたんだよ💦」
「どうしたの?口の中噛んじゃった?」
「ううん」
泣き出すジョンスミスの様子に戸惑う大人たちだが、ジョンスミスは首を横に振った。
「おいちいの。ごはん、おいちいの。もう、たべれないとおもってたの。おいちいの。うれちいの」
泣きながら、またひと口。もぐもぐしながら喋り続ける。
「ありがとー。おじちゃん、おくたん。いっぱい、ありがとー」
わんわん声を上げ、涙も鼻水も口に入り、塩味強めになりつつも、おいしいご飯にありつけて、ジョンスミスは感激し、死神が怖い人というイメージは綺麗に吹き飛ばされてしまった。
「ちにがみまじかみー‼️😭」
保護してくれた心優しい夫婦は、お互いに目を合わせて微笑んだ。
「おい、そんなに泣くなよ。泣き疲れちまうぞ」
注意されたので、ジョンスミスはなるべく口を閉じてもぐもぐしようと試みた。鼻水を啜る。すると。
「いきできなーい😭」
息が吸えなかった。
「はいはい。これ使って」
奥さんはちり紙を取り出して、ジョンスミスの鼻に当ててくれた。
「ちーん🤧」
涙は手でゴシゴシして拭った。がんばって自分を落ち着かせて、食事に集中する。
「このおうち、おんなのこいるでちか?」
小さなお茶碗、小さな箸を見て、そう思ったのだろう。
「おるつでちか?」
「そうよ。家には娘がいるんだけど、今日は親戚のところにお泊まりに行ってるの」
「そうでちたか」
「お前より少し年上だ。会えたら良かったのにな。一緒に遊べたろ?」
ジョンスミスは静かにおじちゃんを見つめた。口が、への字になっている。
「何だ?」
「わたち、おんなじくらいちっちゃいこと、あそんだことない。そのこ、わたちとあそんでくれるの?」
「どうして、そんなこときくんだよ。当たり前だろ。子供は子供同士、仲良く遊ぶもんだ」
またジョンスミスの目に、ふいーっと涙が込み上げた。
「あたりまえじゃないもーん😭」
「あぁ、もう、また泣かせた」
鼻をかませてくれるように、奥さんが再び駆けつけてくれた。小さな背中を摩ってくれる。
「家出するくらいだもの、辛いこと、たくさんあったんでしょう」
お行儀が悪いが、食卓に方肘をついて、おじちゃんはジョンスミスを見た。
「ジョンスミス、お前の話聞かせろ。そんなに辛いことがたくさんあんなら、少しでもここに置いてって、楽になれよ。な」
大きく優しい手が、ジョンスミスの頭に届き、撫でてくれた。
その好意が嬉しくて、こくん…、ジョンスミスは頷いた。生まれ故郷から遥々、何故瀞霊廷まで引っ越してきたのか、この夫婦に話始めることにした。ただし、名前や地名は特定されないように、うまく隠して話していく。
何があって、何を思ったのか、ジョンスミスからの目線で語られた。
「わたち、おひめたまになんか、なりたくない。おとうたんのとこかえりたい」
それは、名家で生まれ育った2人には、もちろん経験の無いことだったが、尸魂界の仕組みをある程度わかっているため、ジョンスミスを取り巻く大人たちの意見は、直接聞かずとも推し量ることはできた。賛成さえできる。
「お前は、こっちにいるべきだ、ジョンスミス。お前にはチカラがあるんだからな」
「あったっていいじゃん!おとうたんは、ふつうにいっちょにくらててたもん!」
そして賛成できたとて、ここにいるのはあの男である。自分の中の正義が、目の前の状況を否定するなら、周りの反対を押し切ってでも貫き通したい男。
「確かにまぁ、お前がそんなに言うなら、ちょっとくらいわがままになるのも、悪くないかもしれないな。お前の言い分も聞かずに、ここまでするのは、酷い話だと俺も思う」
「おじちゃん!はなちわかる〜👍👍」
しかし、反対するにしても、やり方がある。選択肢を示さなければ、この子はまた迷子になってしまうだろう。
「チカラのあるお前が、瀞霊廷で住み続ける方法は、お姫様になる意外にもあるぞ」
「わたちはおうちかえるんでち」
「それはダメなんだ!これからお前は大人になって、成長する。チカラも強くなってくだろう。何も知らずに好き勝手やってみろ、暴走して、お父さんやご近所に迷惑かけることになるんだぞ。自分のチカラを調節する術を身につけなきゃなんねー」
箸を置いて、ジョンスミスは腕組みをした。むぅ!っと睨みをきかせて、おじちゃんの話に耳を傾ける。
「おひめたまじゃなきゃ、なんになるってゆーの!」
「ふふん、死神だ😏」
「ちにッ⁉️」「まぁ⁉︎🤭」
女性陣は驚く。
夫の突飛な発言に、妻は彼の袖を引っ張ってジョンスミスに背を向けるよう促した。こそこそ話。
「なんてこと吹き込むんですか!この子に危険が及ばないように、保護者の方たちはこの子をお姫様にしようとしてるのよ!」
「そんなのはわかってる」
「本気にしたら、どうするんです!」
「したら良いだろ。目指すことの何が悪い。うまくいかなきゃ、なれねぇだけなんだからよ」
妻の文句を傍に置き、夫はジョンスミスに向き直る。
「どうだ!良い考えだろ!かっこいいヒーロー好きだっつってたじゃねぇか!お前がなっちまえよ!俺には見えるぜ。お前にはその素質があるってな。
お姫様はヤダ。だが、故郷には帰れねぇ。だったら死神になる!が、一番良いんじゃねぇのか?」
ニンマリとおじちゃんは、満足そうにそう尋ねた。同意以外、頭に浮かんでいなさそうに。
「それにな」前のめりになり、ジョンスミスに顔を近づけた。「死神になりゃ、自分で稼げるわ、休みの日は好き勝手過ごせるわで、お前に向いてると思うぜ。帰れはしねぇが、たまに遊びに実家に行くことはできるだろうよ」
きょとん顔のジョンスミスの表情に、光が灯りだす。
「わたちが、ちにがみ…」
「貴族ってのはな、規則に縛られて窮屈なモンだ。地位も名誉もあって、何でもできると思うだろ。でもな、不都合なことってのを徹底的に排除しようとするんだ、連中は。お前は、こんな面倒臭ぇ世界に来るな。家出がうまくできるほど、お前は自由なんだからな」
「わたち、じゆうじゃないよ」
「今朝まではな。だが、今はもう自由だ。たくさんの時間があって、お姫様になりたくねぇっていう夢がある。いろんな選択肢が転がってて、お前は好きな道を選んで良いんだぞ。勇気を持って、冒険に出たお前は、望まねぇ運命から抜け出せた。まだ何者にもなっちゃいねぇ。自分で思い描く未来に生きられるんだぜ。充分、自由の身だ。お前はどんな大人になりてぇ。かっこいい大人になりてぇんじゃねぇか?お前は人が何をしたら、それをかっこいいと思う」
「んとねぇ、つよくて、やたちーちとがかっこいい。きっとそのちと、みんなとたのちくあそべるの。だれかのかなちいを、なくちてあげられるの」
「おう、だったら死神がぴったりだ。虚からみんなを守って、悲しい運命から救ってやるんだ。お姫様になってお澄まししてる場合じゃねぇな!かっこよくなりてぇなら、死神がイチバンだ!そうだろ‼️」
「おーう❗️おひめたまなるばやいじゃなーい❗️ちにがみ、ちにがみー❗️」
両手の拳を腕いっぱい高く掲げ、ジョンスミスはすっかりその気に乗せられてしまった。
「ちにがみー❗️…?おくたん、どちたの?」
おじちゃんと一緒に「死神」コールで盛り上がっていたが、ふと、奥さんの方が気になった。彼女は手で目元を覆い、コールの輪の外にいたのだ。呆れているのか、それとも…。
「ごめんなさい。何でもないの。もうっ、死神だなんて、どれだけ危険な仕事かわかっているの?きっと知らないんでしょう。無責任に勧めたらいけませんよ」
気持ちを切り替える息の吸い方の後、奥さんはパンと夫の背を叩いた。
「お、そうだった。死神の仕事教えてやるんだったな。あのな」
と、話題が変わったところで、地獄蝶がひらひらと飛んできた。
「あ、ちょうちょたん」
お箸と逆の手を伸ばして、地獄蝶に触ろうとした。
「おっと、触んな。こいつはウチの地獄蝶なんだ」
おじちゃんに阻止されてしまった。
「ちょっと失礼しますね」
奥さんが地獄蝶を人差し指に乗せて、退室した。
「ちょうちょたんと、おともだちなの?」
「死神にはな、相棒が居るんだよ」
「ほえー」
食卓に戻ってきた奥さんは、こそこそとおじちゃんに耳打ちをした。それを聞いて、おじちゃんは頷いた。
「ジョンスミスちゃん、ちょっと用事ができたから、私、お出かけしてくるわね。この人とお皿洗いをお願いできるかしら」
「あい!りょーかいでち!」
「それが済んだら、お風呂に入れてあげてください」
ジョンスミスにお願いしてから、夫にも頼んだ。だが。
「いや、皿洗いの後は特訓をする。まず白打の基礎を教えてやるんだ。な!😁」
「あい❗️」
「まぁ。怪我させないようにしてくださいよ」
「わーってる」
奥さんの居ぬ間に、そんなところまで話が進んでいたらしい。もうジョンスミスには、死神になる道しか見えなくなっていた。
お皿洗いが済むと、ジョンスミスは庭に面する縁側に座らされた。おじちゃんは庭に降りている。
「良いか、死神の戦いには斬拳走鬼つって、4つの要素がある。今から教えるのは、そのうちの拳で、白打と呼ばれる、まぁ、殴ったり蹴ったりする戦法だ。手ぶらのときにやるんだぞ」
「パンチパンチ!キックキーック!」
短い手脚で再現してみた。
「お前は無意識でできてるみたいだがな、霊力をまとうことで、通常よりも更に筋力を強化することができるんだ。ちょっと見てろ」
おじちゃんは地面を見回して、握り拳大の石を拾い上げた。それをひょいと真上に投げ上げると、片足を下げて構えをとり、肩の高さに降りてきた瞬間、バンッと1発殴って石を粉砕してしまった。パラパラパラ…。
「どうだ!」
「おー!ちゅごーい!👏」
拍手喝采。
「次、お前の番だ。今見せたように、お前もバシッと決めてみろ」
「あい‼️」
「良い返事だ‼️」
さすがに石は危ないので、おじちゃんは座布団を的にすることにした。縁側に立ち、先程見たおじちゃんの構えを真似して拳を握る。
「ていッ‼️👊」
ポスッ
「弱っ」
「むぅっ‼️」
言われた通りに思い切りバシッとしたはずだが。
「腕先だけの力じゃ、そんなもんだ。そうじゃねぇ。もっと内側からの力も引き出すんだ。的を壊すつもりで殴る。気持ちだ❗️やる気を引き出せ❗️」
「あい‼️」
それから何発とパンチを繰り出し、精度を徐々に上げていく。その成長を前に、おじちゃんは嬉しそうだった。
「良いぞ!その調子だ!」
「たぁっ‼️👊」
すると、玄関で声がした。奥さんではない。
「こんばんは〜」
おじちゃんがその声に反応した。
「春水!こっちだ!」
「?」
ジョンスミスは特訓を中断されて、ちょっと不満。
来客はひょこっと2人がいるところにやって来た。
「あれ⁉︎七緒ちゃんかと思ったら、誰だい?キミ」
ちょこんと立っているジョンスミスを見て、男は興味津々に驚いていた。
「七緒は泊まりで留守だ。そいつは迷子」
「ぼうけんか👈」
ビシッと指摘。
「兄貴、何拾って来てんの」
男は縁側まで来ると、ジョンスミスの前でしゃがんだ。
「はじめまして、お嬢ちゃん😊」
そして、ジョンスミスの脇の下に手を持っていき、ひょいと抱き上げて立ち上がる。ジョンスミスの顔がよく見えるように、高さを合わせた。
「かぁわいい〜ね。大っきくなったら、お姫様みたいに美人さんになりそ〜。ボクのお嫁さんにしちゃおっかな〜」
にた〜
「チッ」
ドスンッ
その目の前のニタリ顔の目と目の間に、渾身のグーパンチをお見舞いした。重たいヤツを。
「イタァッ⁉️」
パッとジョンスミスを放し、手で顔を覆う失礼な男。
「なんだよ‼️クソガキ‼️」
「ダッハハハハハ‼️🤣」
「おひめたまも、およめたんもならん‼️」
おじちゃんは腹を抱えて、なんとかジョンスミスのハイタッチに応じた。
「ヤベェ。今のは最高だった(笑)✋」
「はいふぁいっ❗️✋」
「笑い事じゃないだろ❗️」
プンスカする男は説明を求めた。
「ワリぃな。コイツに白打を教えてたとこなんだ。死神にさせようと思ってな」
「はぁ⁉︎」
男がジョンスミスに視線を移したら、彼女は偉そうにピースしていた。
「ぶいっ✌️」
「何でそんなこと💧」
「そうだ。俺はもう疲れちまったからよ、お前、特訓に付き合ってやれよ」
「えぇ?ボクは義姉さんと七緒ちゃんに会いに来たんだよ」
「どっちも居ねぇ。文句言うな」
「いうなー!」
「うるさい。何でこんな時間に出かけてんの?」
「コイツ関連だ」
「あぁそう」
「え⁉︎もちかちて、あのいえにれんらくちたでちか!うらぎりももー!」
「怒るなよ。黙ってたら、俺が誘拐犯になっちまうんだ。迷子を保護したら、報告の義務があんだよ。俺が逮捕されても良いってのか?」
「むぅ‼️」
「よーし。なら、実戦訓練といこうぜ。お前が死神役で、お前が虚役な。はい、よーいドン。戦え〜」
おじちゃんは縁側に上がり、手をパンと叩いて合図を出した。
「えー😩」
「とりゃーッ‼️」
「わぁ💦」
街を襲撃しに来た虚に、スーパーヒーロー死神ジョンスミスが立ち向かう。先制攻撃は避けられ、失敗したが、不意打ちはできたもよう。
「おとなちく、おなわにつけ!ほろー!」
パーンチ!
「虚は逮捕するんじゃないの。退治すんの」
ひょいっ。
「あー!おりてにげるなんて、ズルいぞ!」
虚はつっかけを履き、庭に逃げたのだ。ジョンスミスの草鞋は玄関である。
「おう、七緒の使え。ほらよ」
善良な市民の助けにより、死神は子供サイズのつっかけを得た。
「ありがとー」
「ねぇ、ホントに死神ごっこ付き合わなきゃいけないの?ボク、今日の業務で疲れてるんだけど」
「サボりまくってるって聞いてるぞ」
「ボクの出来を妬んでるヤツらが言ってるだけだよ」
パンチにキックが低いところで繰り出される。
「まだ下っ端なんだから、サボるわけないだろ?」
「入隊して初日早々寝坊で遅刻かました奴が、よく言うぜ」
「ちゃんと反省したもーん」
「その割には山じいから拳骨喰らってんだってな。浮竹が言ってたぞ」
「あの人の説教は、ただの暇つぶしだって。アクビひとつで怒鳴るんだよ?」
「ふぬーッ‼️‼️」
「お前、それはインチキだろ💧」
虚は腕を伸ばして、死神の頭を押さえていた。池乃めだかじゃあるまいし。ぐるんぐるん両腕を回せど、思い切り蹴り上げても、死神の攻撃は虚に届かなかった。
「むあーあッ‼️‼️💨」
「ふあ〜🥱」
「ジョンスミス!前進できねぇなら、出方を変えろ!」
「は?何その名前」
「あい❗️」
市民のアドバイスを聞いて、死神は押さえつけられる頭をすっと引いて、すぐに横へ一歩ズレた。
「あら💦」
虚からの力の方向は変わらず向かって来ていたため、敵はスカッと前に倒れそうになった。
「腹がガラ空きだ!突っ込め!」
「あい❗️」
先程お見舞いした拳を、今度は突き上げた。
「やばッ💦」
スカッ
「あ❗️いない❗️」
虚は大人気なく瞬歩で避けた。そして。
「ガオーッ‼️😆」
虚を見失った死神の背後から、そいつは抱き上げて、死神を縁側に置いた。仰向けにして、あらわになった脇腹をこちょこちょこちょー‼️
「きゃははははははーッ‼️やめろーッ‼️わははははははーッ‼️🤣」
惨敗を喫した死神は、大笑いして倒されてしまった。
「どうしたんです、その子」
「迷子」
「ぼーけんか!」
「…😑」もとい。「道に迷って、ひとりでほっつき歩いてたんだよ。流魂街に行きてぇんだと。だが、こんな時間だろ?放っておけなくてな。連れて来ちまった。腹減ってるらしいから、何か食わせてやれねぇか」
「わかりました。夕食の支度をしましょう」
奥さんは屈んで、幼女に話しかけた。
「いらっしゃい、小さなお客さま。お名前聞いても良いかしら?」
「じょんちゅみちゅ!」
「え?😅」
「知らねぇ人には名前教えねぇんだと」
「そう😅」
「ほれ、中入るぞ、ジョンスミス。あっちに洗面台あるから、まず手洗ってこいな」
「あい❗️おじゃまちまーち❗️」
てってけ小走りな勢いだから、てっきり履き物をポンポン脱ぎっぱなしでいくかと思いきや、そこはちゃんと揃えてから、奥さんの脇をてってけて〜と通り過ぎていった。
「捜索願いが出てるかもしれねぇ。これから聞いてくる。悪いが、アイツのこと」
「いえ、あなたはそばにいてあげてください。あなたに懐いてるみたいですから。後で私が地獄蝶を飛ばしておきます」
「そうか。頼むな」
洗面台の方から声がした。
「おじちゃーん‼️とどかないでちよー‼️」
「おう!ちょっと待ってろ!」
突然押しかけた客ということで、ジョンスミスは夕飯の用意をできる限り手伝うことにした。
「おくたん!おたらはどれつかうでちか!」
「俺がおじちゃんなのに、コイツはおばちゃんじゃねーのな」
「れでぃーにそんなこといわないでち!」
「あら。何だか嬉しい。これ、向こうに置いてきてくれる?😊」
「あい❗️」
奥さんは盛り付けされたお皿をジョンスミスに渡して、食卓に運ばせた。
「七緒のお箸、新しいのあったかしら」
「いただきまーち‼️」
ようやく食事にありつけたジョンスミスは、パクッとご飯をひと口頬張った。
「うぅぅぅ🥺」
たちまち目が潤み、声を上げて泣き始めてしまった。
「あああああーっ!」
「どうしたんだよ💦」
「どうしたの?口の中噛んじゃった?」
「ううん」
泣き出すジョンスミスの様子に戸惑う大人たちだが、ジョンスミスは首を横に振った。
「おいちいの。ごはん、おいちいの。もう、たべれないとおもってたの。おいちいの。うれちいの」
泣きながら、またひと口。もぐもぐしながら喋り続ける。
「ありがとー。おじちゃん、おくたん。いっぱい、ありがとー」
わんわん声を上げ、涙も鼻水も口に入り、塩味強めになりつつも、おいしいご飯にありつけて、ジョンスミスは感激し、死神が怖い人というイメージは綺麗に吹き飛ばされてしまった。
「ちにがみまじかみー‼️😭」
保護してくれた心優しい夫婦は、お互いに目を合わせて微笑んだ。
「おい、そんなに泣くなよ。泣き疲れちまうぞ」
注意されたので、ジョンスミスはなるべく口を閉じてもぐもぐしようと試みた。鼻水を啜る。すると。
「いきできなーい😭」
息が吸えなかった。
「はいはい。これ使って」
奥さんはちり紙を取り出して、ジョンスミスの鼻に当ててくれた。
「ちーん🤧」
涙は手でゴシゴシして拭った。がんばって自分を落ち着かせて、食事に集中する。
「このおうち、おんなのこいるでちか?」
小さなお茶碗、小さな箸を見て、そう思ったのだろう。
「おるつでちか?」
「そうよ。家には娘がいるんだけど、今日は親戚のところにお泊まりに行ってるの」
「そうでちたか」
「お前より少し年上だ。会えたら良かったのにな。一緒に遊べたろ?」
ジョンスミスは静かにおじちゃんを見つめた。口が、への字になっている。
「何だ?」
「わたち、おんなじくらいちっちゃいこと、あそんだことない。そのこ、わたちとあそんでくれるの?」
「どうして、そんなこときくんだよ。当たり前だろ。子供は子供同士、仲良く遊ぶもんだ」
またジョンスミスの目に、ふいーっと涙が込み上げた。
「あたりまえじゃないもーん😭」
「あぁ、もう、また泣かせた」
鼻をかませてくれるように、奥さんが再び駆けつけてくれた。小さな背中を摩ってくれる。
「家出するくらいだもの、辛いこと、たくさんあったんでしょう」
お行儀が悪いが、食卓に方肘をついて、おじちゃんはジョンスミスを見た。
「ジョンスミス、お前の話聞かせろ。そんなに辛いことがたくさんあんなら、少しでもここに置いてって、楽になれよ。な」
大きく優しい手が、ジョンスミスの頭に届き、撫でてくれた。
その好意が嬉しくて、こくん…、ジョンスミスは頷いた。生まれ故郷から遥々、何故瀞霊廷まで引っ越してきたのか、この夫婦に話始めることにした。ただし、名前や地名は特定されないように、うまく隠して話していく。
何があって、何を思ったのか、ジョンスミスからの目線で語られた。
「わたち、おひめたまになんか、なりたくない。おとうたんのとこかえりたい」
それは、名家で生まれ育った2人には、もちろん経験の無いことだったが、尸魂界の仕組みをある程度わかっているため、ジョンスミスを取り巻く大人たちの意見は、直接聞かずとも推し量ることはできた。賛成さえできる。
「お前は、こっちにいるべきだ、ジョンスミス。お前にはチカラがあるんだからな」
「あったっていいじゃん!おとうたんは、ふつうにいっちょにくらててたもん!」
そして賛成できたとて、ここにいるのはあの男である。自分の中の正義が、目の前の状況を否定するなら、周りの反対を押し切ってでも貫き通したい男。
「確かにまぁ、お前がそんなに言うなら、ちょっとくらいわがままになるのも、悪くないかもしれないな。お前の言い分も聞かずに、ここまでするのは、酷い話だと俺も思う」
「おじちゃん!はなちわかる〜👍👍」
しかし、反対するにしても、やり方がある。選択肢を示さなければ、この子はまた迷子になってしまうだろう。
「チカラのあるお前が、瀞霊廷で住み続ける方法は、お姫様になる意外にもあるぞ」
「わたちはおうちかえるんでち」
「それはダメなんだ!これからお前は大人になって、成長する。チカラも強くなってくだろう。何も知らずに好き勝手やってみろ、暴走して、お父さんやご近所に迷惑かけることになるんだぞ。自分のチカラを調節する術を身につけなきゃなんねー」
箸を置いて、ジョンスミスは腕組みをした。むぅ!っと睨みをきかせて、おじちゃんの話に耳を傾ける。
「おひめたまじゃなきゃ、なんになるってゆーの!」
「ふふん、死神だ😏」
「ちにッ⁉️」「まぁ⁉︎🤭」
女性陣は驚く。
夫の突飛な発言に、妻は彼の袖を引っ張ってジョンスミスに背を向けるよう促した。こそこそ話。
「なんてこと吹き込むんですか!この子に危険が及ばないように、保護者の方たちはこの子をお姫様にしようとしてるのよ!」
「そんなのはわかってる」
「本気にしたら、どうするんです!」
「したら良いだろ。目指すことの何が悪い。うまくいかなきゃ、なれねぇだけなんだからよ」
妻の文句を傍に置き、夫はジョンスミスに向き直る。
「どうだ!良い考えだろ!かっこいいヒーロー好きだっつってたじゃねぇか!お前がなっちまえよ!俺には見えるぜ。お前にはその素質があるってな。
お姫様はヤダ。だが、故郷には帰れねぇ。だったら死神になる!が、一番良いんじゃねぇのか?」
ニンマリとおじちゃんは、満足そうにそう尋ねた。同意以外、頭に浮かんでいなさそうに。
「それにな」前のめりになり、ジョンスミスに顔を近づけた。「死神になりゃ、自分で稼げるわ、休みの日は好き勝手過ごせるわで、お前に向いてると思うぜ。帰れはしねぇが、たまに遊びに実家に行くことはできるだろうよ」
きょとん顔のジョンスミスの表情に、光が灯りだす。
「わたちが、ちにがみ…」
「貴族ってのはな、規則に縛られて窮屈なモンだ。地位も名誉もあって、何でもできると思うだろ。でもな、不都合なことってのを徹底的に排除しようとするんだ、連中は。お前は、こんな面倒臭ぇ世界に来るな。家出がうまくできるほど、お前は自由なんだからな」
「わたち、じゆうじゃないよ」
「今朝まではな。だが、今はもう自由だ。たくさんの時間があって、お姫様になりたくねぇっていう夢がある。いろんな選択肢が転がってて、お前は好きな道を選んで良いんだぞ。勇気を持って、冒険に出たお前は、望まねぇ運命から抜け出せた。まだ何者にもなっちゃいねぇ。自分で思い描く未来に生きられるんだぜ。充分、自由の身だ。お前はどんな大人になりてぇ。かっこいい大人になりてぇんじゃねぇか?お前は人が何をしたら、それをかっこいいと思う」
「んとねぇ、つよくて、やたちーちとがかっこいい。きっとそのちと、みんなとたのちくあそべるの。だれかのかなちいを、なくちてあげられるの」
「おう、だったら死神がぴったりだ。虚からみんなを守って、悲しい運命から救ってやるんだ。お姫様になってお澄まししてる場合じゃねぇな!かっこよくなりてぇなら、死神がイチバンだ!そうだろ‼️」
「おーう❗️おひめたまなるばやいじゃなーい❗️ちにがみ、ちにがみー❗️」
両手の拳を腕いっぱい高く掲げ、ジョンスミスはすっかりその気に乗せられてしまった。
「ちにがみー❗️…?おくたん、どちたの?」
おじちゃんと一緒に「死神」コールで盛り上がっていたが、ふと、奥さんの方が気になった。彼女は手で目元を覆い、コールの輪の外にいたのだ。呆れているのか、それとも…。
「ごめんなさい。何でもないの。もうっ、死神だなんて、どれだけ危険な仕事かわかっているの?きっと知らないんでしょう。無責任に勧めたらいけませんよ」
気持ちを切り替える息の吸い方の後、奥さんはパンと夫の背を叩いた。
「お、そうだった。死神の仕事教えてやるんだったな。あのな」
と、話題が変わったところで、地獄蝶がひらひらと飛んできた。
「あ、ちょうちょたん」
お箸と逆の手を伸ばして、地獄蝶に触ろうとした。
「おっと、触んな。こいつはウチの地獄蝶なんだ」
おじちゃんに阻止されてしまった。
「ちょっと失礼しますね」
奥さんが地獄蝶を人差し指に乗せて、退室した。
「ちょうちょたんと、おともだちなの?」
「死神にはな、相棒が居るんだよ」
「ほえー」
食卓に戻ってきた奥さんは、こそこそとおじちゃんに耳打ちをした。それを聞いて、おじちゃんは頷いた。
「ジョンスミスちゃん、ちょっと用事ができたから、私、お出かけしてくるわね。この人とお皿洗いをお願いできるかしら」
「あい!りょーかいでち!」
「それが済んだら、お風呂に入れてあげてください」
ジョンスミスにお願いしてから、夫にも頼んだ。だが。
「いや、皿洗いの後は特訓をする。まず白打の基礎を教えてやるんだ。な!😁」
「あい❗️」
「まぁ。怪我させないようにしてくださいよ」
「わーってる」
奥さんの居ぬ間に、そんなところまで話が進んでいたらしい。もうジョンスミスには、死神になる道しか見えなくなっていた。
お皿洗いが済むと、ジョンスミスは庭に面する縁側に座らされた。おじちゃんは庭に降りている。
「良いか、死神の戦いには斬拳走鬼つって、4つの要素がある。今から教えるのは、そのうちの拳で、白打と呼ばれる、まぁ、殴ったり蹴ったりする戦法だ。手ぶらのときにやるんだぞ」
「パンチパンチ!キックキーック!」
短い手脚で再現してみた。
「お前は無意識でできてるみたいだがな、霊力をまとうことで、通常よりも更に筋力を強化することができるんだ。ちょっと見てろ」
おじちゃんは地面を見回して、握り拳大の石を拾い上げた。それをひょいと真上に投げ上げると、片足を下げて構えをとり、肩の高さに降りてきた瞬間、バンッと1発殴って石を粉砕してしまった。パラパラパラ…。
「どうだ!」
「おー!ちゅごーい!👏」
拍手喝采。
「次、お前の番だ。今見せたように、お前もバシッと決めてみろ」
「あい‼️」
「良い返事だ‼️」
さすがに石は危ないので、おじちゃんは座布団を的にすることにした。縁側に立ち、先程見たおじちゃんの構えを真似して拳を握る。
「ていッ‼️👊」
ポスッ
「弱っ」
「むぅっ‼️」
言われた通りに思い切りバシッとしたはずだが。
「腕先だけの力じゃ、そんなもんだ。そうじゃねぇ。もっと内側からの力も引き出すんだ。的を壊すつもりで殴る。気持ちだ❗️やる気を引き出せ❗️」
「あい‼️」
それから何発とパンチを繰り出し、精度を徐々に上げていく。その成長を前に、おじちゃんは嬉しそうだった。
「良いぞ!その調子だ!」
「たぁっ‼️👊」
すると、玄関で声がした。奥さんではない。
「こんばんは〜」
おじちゃんがその声に反応した。
「春水!こっちだ!」
「?」
ジョンスミスは特訓を中断されて、ちょっと不満。
来客はひょこっと2人がいるところにやって来た。
「あれ⁉︎七緒ちゃんかと思ったら、誰だい?キミ」
ちょこんと立っているジョンスミスを見て、男は興味津々に驚いていた。
「七緒は泊まりで留守だ。そいつは迷子」
「ぼうけんか👈」
ビシッと指摘。
「兄貴、何拾って来てんの」
男は縁側まで来ると、ジョンスミスの前でしゃがんだ。
「はじめまして、お嬢ちゃん😊」
そして、ジョンスミスの脇の下に手を持っていき、ひょいと抱き上げて立ち上がる。ジョンスミスの顔がよく見えるように、高さを合わせた。
「かぁわいい〜ね。大っきくなったら、お姫様みたいに美人さんになりそ〜。ボクのお嫁さんにしちゃおっかな〜」
にた〜
「チッ」
ドスンッ
その目の前のニタリ顔の目と目の間に、渾身のグーパンチをお見舞いした。重たいヤツを。
「イタァッ⁉️」
パッとジョンスミスを放し、手で顔を覆う失礼な男。
「なんだよ‼️クソガキ‼️」
「ダッハハハハハ‼️🤣」
「おひめたまも、およめたんもならん‼️」
おじちゃんは腹を抱えて、なんとかジョンスミスのハイタッチに応じた。
「ヤベェ。今のは最高だった(笑)✋」
「はいふぁいっ❗️✋」
「笑い事じゃないだろ❗️」
プンスカする男は説明を求めた。
「ワリぃな。コイツに白打を教えてたとこなんだ。死神にさせようと思ってな」
「はぁ⁉︎」
男がジョンスミスに視線を移したら、彼女は偉そうにピースしていた。
「ぶいっ✌️」
「何でそんなこと💧」
「そうだ。俺はもう疲れちまったからよ、お前、特訓に付き合ってやれよ」
「えぇ?ボクは義姉さんと七緒ちゃんに会いに来たんだよ」
「どっちも居ねぇ。文句言うな」
「いうなー!」
「うるさい。何でこんな時間に出かけてんの?」
「コイツ関連だ」
「あぁそう」
「え⁉︎もちかちて、あのいえにれんらくちたでちか!うらぎりももー!」
「怒るなよ。黙ってたら、俺が誘拐犯になっちまうんだ。迷子を保護したら、報告の義務があんだよ。俺が逮捕されても良いってのか?」
「むぅ‼️」
「よーし。なら、実戦訓練といこうぜ。お前が死神役で、お前が虚役な。はい、よーいドン。戦え〜」
おじちゃんは縁側に上がり、手をパンと叩いて合図を出した。
「えー😩」
「とりゃーッ‼️」
「わぁ💦」
街を襲撃しに来た虚に、スーパーヒーロー死神ジョンスミスが立ち向かう。先制攻撃は避けられ、失敗したが、不意打ちはできたもよう。
「おとなちく、おなわにつけ!ほろー!」
パーンチ!
「虚は逮捕するんじゃないの。退治すんの」
ひょいっ。
「あー!おりてにげるなんて、ズルいぞ!」
虚はつっかけを履き、庭に逃げたのだ。ジョンスミスの草鞋は玄関である。
「おう、七緒の使え。ほらよ」
善良な市民の助けにより、死神は子供サイズのつっかけを得た。
「ありがとー」
「ねぇ、ホントに死神ごっこ付き合わなきゃいけないの?ボク、今日の業務で疲れてるんだけど」
「サボりまくってるって聞いてるぞ」
「ボクの出来を妬んでるヤツらが言ってるだけだよ」
パンチにキックが低いところで繰り出される。
「まだ下っ端なんだから、サボるわけないだろ?」
「入隊して初日早々寝坊で遅刻かました奴が、よく言うぜ」
「ちゃんと反省したもーん」
「その割には山じいから拳骨喰らってんだってな。浮竹が言ってたぞ」
「あの人の説教は、ただの暇つぶしだって。アクビひとつで怒鳴るんだよ?」
「ふぬーッ‼️‼️」
「お前、それはインチキだろ💧」
虚は腕を伸ばして、死神の頭を押さえていた。池乃めだかじゃあるまいし。ぐるんぐるん両腕を回せど、思い切り蹴り上げても、死神の攻撃は虚に届かなかった。
「むあーあッ‼️‼️💨」
「ふあ〜🥱」
「ジョンスミス!前進できねぇなら、出方を変えろ!」
「は?何その名前」
「あい❗️」
市民のアドバイスを聞いて、死神は押さえつけられる頭をすっと引いて、すぐに横へ一歩ズレた。
「あら💦」
虚からの力の方向は変わらず向かって来ていたため、敵はスカッと前に倒れそうになった。
「腹がガラ空きだ!突っ込め!」
「あい❗️」
先程お見舞いした拳を、今度は突き上げた。
「やばッ💦」
スカッ
「あ❗️いない❗️」
虚は大人気なく瞬歩で避けた。そして。
「ガオーッ‼️😆」
虚を見失った死神の背後から、そいつは抱き上げて、死神を縁側に置いた。仰向けにして、あらわになった脇腹をこちょこちょこちょー‼️
「きゃははははははーッ‼️やめろーッ‼️わははははははーッ‼️🤣」
惨敗を喫した死神は、大笑いして倒されてしまった。