第七章
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※ここだけR18につき、読むべからず
今夜も市丸は居間で執筆。なつみは、ひとりで先に寝室にいた。掛け布団の上に座って、何やら熱心にしている。静かだったので、市丸はなつみが寝たものと思っていたが、そうではない。だから、突然の悲鳴が聞こえて、久しぶりに心臓がギュッとした。
「ムギャアァアアーーーッ‼️‼️」
「何⁉️どないしたん⁉️」
筆を置いて、慌てて寝室の扉を開けた。
部屋は明るく、なつみはベッドに座っていた。そして素早く何かをノールックで枕の下に隠す。
「は?」
なつみの顔は怯えている。
「今、何隠したん?」
悲鳴以来、なつみの声は出ていない。市丸の問いに首を横にブンブン振って答えるのみ。
「ウソつき。何やの?一体」
止めようとするなつみの手を止めて、市丸は枕をどけた。
するとそこにあったのは、京楽春水写真集『腕まくら』。
「もう知らん言うたやん」
呆れたトーンで言い、枕をベシッと写真集にぶつけた。
「久しぶりに京楽さんの話したら、これやもんな〜」
なつみは枕に覆いかぶさって、違う違うと首を振って訴えた。
「まぁええわ。それは置いといて。何に驚いたん?虫でもおった?」
部屋の隅や、物陰を探してみたが、何も無かった。
「何もいーひんやん。どないしたんや?ほんま」
振り返ると、なつみは斬魄刀に手をかけて、写真集を瞬間移動でどこかに隠し直していた。それから市丸に向いて、涙目で声を発した。
「おま、おまた、おまたがっ」
「おまた?」
バッ‼️バッ‼️
浴衣をめくり、パンツを見せ、また浴衣を直した。
「お股が膨らんじゃったんですッ‼️‼️身体に異常が発生しました‼️‼️問題が起きちゃったんですッ‼️‼️もう女に戻されちゃうんですよ、ぼく‼️‼️決まった途端なんて、あんまりだぁーッ‼️‼️終わったーーーッ‼️‼️‼️あーぁあはあー😭」
非常事態発生に、大号泣である。
「わぁーん‼️‼️どうしてこんなことにぃい‼️‼️💦」
せっかく手にした夢のボーイズライフ。やりたいことも2個予定しているのに、一大事に見舞われてしまったのだ。嘆くのも仕方がない。
なのに市丸ときたら、目も当てられないご様子。いつも開いてないけど。
「なぁ、それ、ふざけてんの?それともアホなん?」
「何でそんなこと言うんですかぁ‼️酷いですぅ‼️」
「はぁ…、なつみちゃん、男の身体知らなすぎやろ。そんなんで、ようなったわ」
市丸が、目を覆うように片手で頭を抱えている間に、説明しよう。現世では保健体育を学校で教わり、性教育の知識が広められているが、ここ、尸魂界でそんな教育は存在しない。お兄さん的存在が、可愛がっている男子に手解きするのが一般的で、女子の方は、なつみのように、何も知らずにすくすく育つことがある。京楽のことが好きで、彼の著書『バラ色の小径』を読んでいるも、その方面では役に立っていない。何故なら、濡れ場のシーンでの京楽の表現は比喩に富んでおり、遠回りすぎて、予備知識が無ければ、グルメ小説と勘違いするほどだからだ。洋画を見るが、ブリジットジョーンズ以上のセクシャルな映画は見ていない。エッチとは、裸でキスをして、胸や尻をもみもみすること、くらいの認識でいるのだ。以前、布団に被ってゴソゴソして得ていた快感は、偶然と本能で見つけ出したものだった。なので、男側のことはさっぱりだったのだ。
「どぉしよー…(泣)」
なつみが本気でこうなっているとわかり、別に放っておいても良かったのだが、市丸は面倒を見てあげることにした。
「しゃーないなぁ。男になったんやから、ひとりで抜けるようにしとかなあかんか」
ゴミ箱とティッシュを取りに行く市丸の背を見てつぶやくなつみ。
「これ、どうにかできるんですか?」
「どうも何も、さっきよりは縮んできたんとちゃう?」
半信半疑、お股を確認。
「あ、ほんとだ。じゃあ、病気じゃないってことですか?よかったぁ」
なんとか治りそうで、安心したなつみは、差し出されたティッシュを取って、涙を拭いたり、鼻をかんだりした。
しかし、まだ構えられているティッシュ。
「あ、もう大丈夫ですよ。鼻水出し切ったんで」
それでも、クイッと上げられて取るように促される。
「いるの。何枚か取ってや。今からボクが抜き方を教えたるから」
「抜き方?何の?」
よくわからないが、言われた通りにシュッシュッと取る。
「そのままにしてても治るけど、身体に悪いからな。射精せなかん」
「しゃせー?」
「何をして、おちんちん固なったか、思い出してみ?」
「むぅっ///」膨れる。「知りません。変わったことしてません!」
「しーてーまーしーたー。写真集眺めとったやろ。そんで、ムラムラしたんや。エロい気分になると、男はそうなるもんや!自然なことなん!よかったな!」
「😣💦💦」
現実から目を背けたいなつみの前に、市丸は座った。
「ほんまやったら、女の子とイチャイチャして、気分高めて、固くなって勃ったおちんちんを挿してやな☝️」
「むきゃー///」
恥ずかしい話に目を覆う。
「ちゃんと聴き。大事なことや。男の子になったんやから、知っとかなあかんの。そんで、子宮につながる穴のとこで擦って、もっと気持ちよくなってから、精子を出したるんよ。それが射精。精子が女の子のお腹の中に届いたら、妊娠してくれるかもしれんって仕組み。これが性行為の目的や」
「妊娠って、コウノトリさんが来てくれるんじゃ…」
「アホ。んなわけあるか」
「うぅ。で、でも、今、女の子いないです。エッチできないです」
「そこや。相手がおらんのに勃起してもうた場合の対処法を、今から教えたんねん。それをせんと、用意された精子が身体で悪さするかもしれへんし、ボクもよう知らんけど、何か良うない気がすんねん。てなわけで、男側の自慰行為とかオナニーって呼ばれる、ひとりエッチを覚えてもらいます!」
「ゲッ‼️⁉️」
「だーいじょぉぶや。ボクが丁寧に教えたるからぁ☺️」
(おもしろがってる。絶対おもしろがってるぞ、その顔!)
「はい、パンツ脱いで〜」
「ヤです‼️結構です‼️」
「もぉ、手のかかる子やな〜。そんなとこから手ぇ貸したらなあかんの?」
「イヤぁーーーーーッ💦💦💦」
逃げようと四つん這いになった瞬間、スルッとやられてしまったなつみ。
「いっつもお風呂で見てんねんから、今更恥ずかしくないやろ」
「そういう問題じゃないです‼️」
無駄な抵抗として、股間を閉じ、なおかつ手で隠している。
「ほな、ティッシュ持って。右利きやんな?左手で持って、おちんちんの先っちょを包んでや。お布団汚さんように、精液をティッシュで受けるんやで」
やるにはやるが、ごそごそと市丸に背を向けてやる。
「見えん」
なのに、クルッと正面を直される。
「💢」
「右手でおちんちん握って、擦りましょー☝️」
「‼️⁉️」
ごそごそと方向転換。
「見えん」
クルッ。
「そんな恥ずかしいこと、人前でできるもんかぁッ‼️‼️」
「ちゃーんと上手にできてるか、お兄ちゃんが見たるんやないか。下手に時間かけると、風邪ひいてまうで」
「もう萎んでます。てろんてろんです😑」
だからもうやりません。
「関係無い。やる」
「んなッ‼️」
「わーかった❗️こっち来」
悪い予感察知からの、ごそごそと方向転換。
「ええで、別に」
小さな背中を後ろからぎゅっと抱きしめる。
「ん///」変な声が出てしまった。「何するんですかぁ///」
「写真集見せたげてもええねんけど、なんかムカつくで、違う方法で勃たせたんの」
耳元でそんなことを言う。
「ふゆゅ///」
「なつみちゃん、お耳弱いんや」
頬を赤らめて、キュッと睨む。
「怒ったかて、恐ないわ」
そしたら、キュッと乳首を摘まれた。
「んッ///」
はだけた浴衣の胸元に手を突っ込まれている。もう片方の腕はガッチリお腹を捕らえていた。くりくりくりくり。
「や、やめてください」
と言われたので、大人しくやめる市丸。
「痴漢扱いせんといて」
乳首をくりくりしていた手を抜いて、お腹に下ろした。ドキドキしているなつみの息は大きい。
「もう放してください」
「イヤや。ここで眺めんねん」
「趣味悪いですよ」
「なつみちゃん、キミ、自分がどうしてここに居れるか、忘れたわけやないやんな」
なつみの頭に顎を置く市丸。
「こんな時間に外追い出されたら、寒くて堪らんで〜。パンツも無しに」
「パンツは履かせてくださいよ」
居候のなつみに、そんな話を振られては、もう断れない。やるしかなくなってしまう。
「ほぉら、勃たせてあげたから、続き頑張ってみ?」
お腹の下の方を撫でられて、ゾクゾクが走る。
「…、わかりました」
「良い子」
頭のてっぺんにキスをし、股を開かせてから、彼の手をポジションに持っていってやった。まさに、手取り足取りである。
「くっ///」
勃たされたそれを握ると、声が漏れてしまった。
「気持ちええとこ探して、上下に擦ってみ。シコシコって」
指示通りに手を動かしてみる。
「うっ、ん…」
「シーコシーコ。その調子や。声、我慢せんでもええよ。出したかったら出し。フッ」
「あんッ///」
耳に息を吹き込まれた。
「男の子の甘ったるい声も、悪ないな〜」
(遊んでるだけだ。おもちゃにされてるー😖)
「慣れてきたなら、もっと激しくするんやで。よいしょっ、よいしょっ♪」
いやだけど、声援に応えて速くする。
「ん、ん、なんか、ぬるぬるの、出てます」
「それな、我慢汁や。先に出てくる透明なやつやで。まだまだ続けて。ここまで来たら、引き返せんで〜」
「うぅッ」
最初は、男になるって大変だなどと思いつつ、手を動かし続けていたが、そう、市丸に言われるまでもなく、もう止められなくなってきていた。どこが良いのかもわかってきたなつみは、市丸にもたれかかって快感を自ら求め出していた。
「はぁ、はぁ…」
「気持ちよくなってきたん?ええなぁ、順調そうで」
寄りかかるなつみから伝わる振動。
「なつみちゃんて、こんななってまうんや。ボクがおること忘れんといて」
「あぁんッ///」
見ているだけに飽きた市丸が、ちょっかいを出して、なつみの乳首を両方ピンと弾いてやったのだ。反射的に背中が反り返ってしまった。
「隊長///」
「お手伝いしたるわ。どんなことで感じるか、探そうや(ほんまやったら、京楽さんが教えたることやけど。あの態度のままなら、渡されへんから、ええやんな。それに、この子男の子やし。怒ったりせえへんやろ)」
「いじめないでくださいよ」
「早くイかせたるだけや。はいはい、おててお留守にしないの」
「変なとこ触らないでください」
「キミがサボったら、触るかも」
いたずらっ子な笑みを湛える。それを見たなつみは、顔をしかめた。
なつみの自慰行為に、サポート兼ちゃちゃを入れてあげることにした市丸。さて、どこから指をなぞってやろうか。ここで注意。どんなに盛り上がっても、キスはしないこと。相手は男だ。同性である。間違いを起こすつもりはない。なつみと一線を越えることは、無きにしも非ずな想いでいた市丸でも、ポリシーは変え難いのだ。これは遊び。かわいい弟のかわいい反応を見て、和む。そんな夜があったって、良いじゃないか。
(もう逃げることも無さそうやな。どんな顔してるか見たろっ)
なつみの身体を起こしてやり、ひとりでちゃんと座らせる。
「たいちょ…?」
それから、なつみに対して右隣の横に移動した。
「ええ眺め😊」
「‼️」
「ほな、性感帯を見つけましょ〜」
左腕を回してやり、さっきの体勢に戻っても大丈夫にしてやる。
「もたれてええで」
では右手は何をする?
「キミは自分の仕事しなさい」
「隊長は?」
ニヤッと笑いながら帯を外し、もっと浴衣をはだけさせると、なつみの腕の間を通って、腿の内側に手を置いた。
「きゃっ///」
手の冷んやりにビクッとした。
「この辺から登ってくで〜。ス〜」
「あわわわわ、うー、んー💦」
細く長い市丸の指が、しなやかになつみの身体に沿って登っていく。ゾワゾワといやらしい感覚が、後を追って走ってくる。
「はよ、手動かし」
意地悪な市丸は、手を胸のところまで上げると、なつみの乳輪の外側をくるくると人差し指でなぞった。
「焦ったいなぁ〜。シコってくれんと、ご褒美あげへんよ。なつみちゃんのここ、気持ちええのはわかってるからな。あ、それとも、反対の方がええの?」
そう言って、逆の乳輪を触った。突起は両方とも、物欲しそうにしているみたいにさせられてしまった。
仕方なしに、なつみは右手のお仕事を再開する。
「そんなに触って欲しいんや。なつみちゃん、えっろ」
「きゃんッ⁉︎///」
どっちかだと思われていたのに、左右同時に攻められてしまった。
「もーみもーみ、ぴんぴん」
無いなりに揉んでみる。乳首は弾いたり、くりくりしたり。
「さて、次はどこやろ〜」
右手を持ち上げ、行き先をなつみの左耳に決める。
「こーこっ♪」
「ふぅうんッ///」
鼻息での悶え。
「やっぱ、穴が気持ちええの?それとも、ひだひだのとこ?耳たぶはな…、柔らかいなぁ。ボクは病みつきやけど、なつみちゃんはそんなにって感じ?触り方の問題なんかな〜」
なつみの反応を気にしているのか、無視しているのかわからないが、市丸はその耳にいろんな触り方をした。親指の腹で撫でたり、なぞったり。人差し指を穴に軽く入れて、優しくくねらせたり、抜き挿ししたりした。
なつみはその弄り方に煽られるように、ピストンを加速させた。
「あらら、そんなにええの?嬉しいな〜」
市丸がそちらに気を取られてる隙に、ある偶然が起きてしまった。
左耳に添えられたままの手。なつみは快感の波に押されて、ビクンと無意識に市丸のその腕に唇を当ててしまった。「あんッ」と発したその口は開いており、離れる際に、気持ちよさに舌も少し出て、ねっとりと、ぷちゅっと吸いつくように動いた。そこに、市丸のタガがはまっていたのかもしれない。
腕から伝わった感触に驚き、股から顔へ視線を戻したら、その悪さをした唇に全てを引き寄せられてしまった。焦点も、自身の唇も。そこに見えるのは今のなつみだが、ぷにっとした以前の姿も同時に見えていたような気がした。
ちゅ…、かぷ、ちゅぅ、ちゅる、れろ…
耳に触れていた右手は左手とバトンタッチして、下に移動を始めた。首筋に沿っていったのだ。
「うぅんんんッ///」
とびきり首が弱いなつみは、唸って、その快感にびっくりした。擦っていた手は放してしまい、拳を握ったまま市丸の胸に当てる。猫の手。
深く交わる口づけは止まらない。耳の穴でくねらす指も。滑るような下降を続ける右手も。
そして、本当にお留守になっているところに到着。代わりに扱いてやることにした。
「んんんんんッ‼︎‼︎///」
さすがお兄さん、弟の手本になる速さと強さで魅せてくれる。
「んああッ‼︎‼︎///」
自分の時との差に驚いて、なつみは顔を反らして、反応した。キスをやめられてしまった市丸の唇は、まだなつみの肌を求める。獲物は、左の乳首。耳は放して、肩を掴み、狙いにしゃぶりついた。
「はぁッ、あんッ、も、ダメッ…、ッ、あぁッ、ああッ‼︎‼︎‼︎///」
とぴゅっ…ぴゅっ…ピクン…
「あ…、はぁ、はぁ…」
「出たやん…」
市丸の腕の中でくてんとなっていたなつみは、布団を汚さないという言いつけを守るため、弱々しくも起き上がり、自身の性器を拭こうと試みた。ティッシュを追加で取り出し、頑丈に包んで、出てきた液体を覗いてみた。
「わぁ💦」
包み直して、ゴミ箱へポイ。念のため、もうちょっと拭き拭きする。
その彼の傍、静かに席を立ち、というかハイハイして距離を取ってから、うずくまるお兄さん有り。
「隊長…?」
どうしたのかと、声をかけようとしたら。
「ワァーーーーーッ‼️‼️‼️」
「‼️⁉️」
叫ばれた。
「男の子抱いてもぉたーーーッ‼️‼️‼️😭💦」
「いや、あの💦」
なんと言ったら良いか。
うずくまった体勢のまま、視線を飛ばせるだけ頭を動かし、なつみを睨みつけた。
「はよ綺麗にして、パンツ履きなさい‼️💢」
逆ギレというヤツでしょうか。
「あ、洗ってきますぅッ‼😖💦💨」
謎に居た堪れなくなったなつみは、走り去っていった。
「やってもぉたぁ……⤵︎⤵︎⤵︎」
気分は下げ調子。
「もうイヤやぁ……😫」
隠したアソコだけ上げ調子。
「アホぉ……、ほんまに」
今夜も市丸は居間で執筆。なつみは、ひとりで先に寝室にいた。掛け布団の上に座って、何やら熱心にしている。静かだったので、市丸はなつみが寝たものと思っていたが、そうではない。だから、突然の悲鳴が聞こえて、久しぶりに心臓がギュッとした。
「ムギャアァアアーーーッ‼️‼️」
「何⁉️どないしたん⁉️」
筆を置いて、慌てて寝室の扉を開けた。
部屋は明るく、なつみはベッドに座っていた。そして素早く何かをノールックで枕の下に隠す。
「は?」
なつみの顔は怯えている。
「今、何隠したん?」
悲鳴以来、なつみの声は出ていない。市丸の問いに首を横にブンブン振って答えるのみ。
「ウソつき。何やの?一体」
止めようとするなつみの手を止めて、市丸は枕をどけた。
するとそこにあったのは、京楽春水写真集『腕まくら』。
「もう知らん言うたやん」
呆れたトーンで言い、枕をベシッと写真集にぶつけた。
「久しぶりに京楽さんの話したら、これやもんな〜」
なつみは枕に覆いかぶさって、違う違うと首を振って訴えた。
「まぁええわ。それは置いといて。何に驚いたん?虫でもおった?」
部屋の隅や、物陰を探してみたが、何も無かった。
「何もいーひんやん。どないしたんや?ほんま」
振り返ると、なつみは斬魄刀に手をかけて、写真集を瞬間移動でどこかに隠し直していた。それから市丸に向いて、涙目で声を発した。
「おま、おまた、おまたがっ」
「おまた?」
バッ‼️バッ‼️
浴衣をめくり、パンツを見せ、また浴衣を直した。
「お股が膨らんじゃったんですッ‼️‼️身体に異常が発生しました‼️‼️問題が起きちゃったんですッ‼️‼️もう女に戻されちゃうんですよ、ぼく‼️‼️決まった途端なんて、あんまりだぁーッ‼️‼️終わったーーーッ‼️‼️‼️あーぁあはあー😭」
非常事態発生に、大号泣である。
「わぁーん‼️‼️どうしてこんなことにぃい‼️‼️💦」
せっかく手にした夢のボーイズライフ。やりたいことも2個予定しているのに、一大事に見舞われてしまったのだ。嘆くのも仕方がない。
なのに市丸ときたら、目も当てられないご様子。いつも開いてないけど。
「なぁ、それ、ふざけてんの?それともアホなん?」
「何でそんなこと言うんですかぁ‼️酷いですぅ‼️」
「はぁ…、なつみちゃん、男の身体知らなすぎやろ。そんなんで、ようなったわ」
市丸が、目を覆うように片手で頭を抱えている間に、説明しよう。現世では保健体育を学校で教わり、性教育の知識が広められているが、ここ、尸魂界でそんな教育は存在しない。お兄さん的存在が、可愛がっている男子に手解きするのが一般的で、女子の方は、なつみのように、何も知らずにすくすく育つことがある。京楽のことが好きで、彼の著書『バラ色の小径』を読んでいるも、その方面では役に立っていない。何故なら、濡れ場のシーンでの京楽の表現は比喩に富んでおり、遠回りすぎて、予備知識が無ければ、グルメ小説と勘違いするほどだからだ。洋画を見るが、ブリジットジョーンズ以上のセクシャルな映画は見ていない。エッチとは、裸でキスをして、胸や尻をもみもみすること、くらいの認識でいるのだ。以前、布団に被ってゴソゴソして得ていた快感は、偶然と本能で見つけ出したものだった。なので、男側のことはさっぱりだったのだ。
「どぉしよー…(泣)」
なつみが本気でこうなっているとわかり、別に放っておいても良かったのだが、市丸は面倒を見てあげることにした。
「しゃーないなぁ。男になったんやから、ひとりで抜けるようにしとかなあかんか」
ゴミ箱とティッシュを取りに行く市丸の背を見てつぶやくなつみ。
「これ、どうにかできるんですか?」
「どうも何も、さっきよりは縮んできたんとちゃう?」
半信半疑、お股を確認。
「あ、ほんとだ。じゃあ、病気じゃないってことですか?よかったぁ」
なんとか治りそうで、安心したなつみは、差し出されたティッシュを取って、涙を拭いたり、鼻をかんだりした。
しかし、まだ構えられているティッシュ。
「あ、もう大丈夫ですよ。鼻水出し切ったんで」
それでも、クイッと上げられて取るように促される。
「いるの。何枚か取ってや。今からボクが抜き方を教えたるから」
「抜き方?何の?」
よくわからないが、言われた通りにシュッシュッと取る。
「そのままにしてても治るけど、身体に悪いからな。射精せなかん」
「しゃせー?」
「何をして、おちんちん固なったか、思い出してみ?」
「むぅっ///」膨れる。「知りません。変わったことしてません!」
「しーてーまーしーたー。写真集眺めとったやろ。そんで、ムラムラしたんや。エロい気分になると、男はそうなるもんや!自然なことなん!よかったな!」
「😣💦💦」
現実から目を背けたいなつみの前に、市丸は座った。
「ほんまやったら、女の子とイチャイチャして、気分高めて、固くなって勃ったおちんちんを挿してやな☝️」
「むきゃー///」
恥ずかしい話に目を覆う。
「ちゃんと聴き。大事なことや。男の子になったんやから、知っとかなあかんの。そんで、子宮につながる穴のとこで擦って、もっと気持ちよくなってから、精子を出したるんよ。それが射精。精子が女の子のお腹の中に届いたら、妊娠してくれるかもしれんって仕組み。これが性行為の目的や」
「妊娠って、コウノトリさんが来てくれるんじゃ…」
「アホ。んなわけあるか」
「うぅ。で、でも、今、女の子いないです。エッチできないです」
「そこや。相手がおらんのに勃起してもうた場合の対処法を、今から教えたんねん。それをせんと、用意された精子が身体で悪さするかもしれへんし、ボクもよう知らんけど、何か良うない気がすんねん。てなわけで、男側の自慰行為とかオナニーって呼ばれる、ひとりエッチを覚えてもらいます!」
「ゲッ‼️⁉️」
「だーいじょぉぶや。ボクが丁寧に教えたるからぁ☺️」
(おもしろがってる。絶対おもしろがってるぞ、その顔!)
「はい、パンツ脱いで〜」
「ヤです‼️結構です‼️」
「もぉ、手のかかる子やな〜。そんなとこから手ぇ貸したらなあかんの?」
「イヤぁーーーーーッ💦💦💦」
逃げようと四つん這いになった瞬間、スルッとやられてしまったなつみ。
「いっつもお風呂で見てんねんから、今更恥ずかしくないやろ」
「そういう問題じゃないです‼️」
無駄な抵抗として、股間を閉じ、なおかつ手で隠している。
「ほな、ティッシュ持って。右利きやんな?左手で持って、おちんちんの先っちょを包んでや。お布団汚さんように、精液をティッシュで受けるんやで」
やるにはやるが、ごそごそと市丸に背を向けてやる。
「見えん」
なのに、クルッと正面を直される。
「💢」
「右手でおちんちん握って、擦りましょー☝️」
「‼️⁉️」
ごそごそと方向転換。
「見えん」
クルッ。
「そんな恥ずかしいこと、人前でできるもんかぁッ‼️‼️」
「ちゃーんと上手にできてるか、お兄ちゃんが見たるんやないか。下手に時間かけると、風邪ひいてまうで」
「もう萎んでます。てろんてろんです😑」
だからもうやりません。
「関係無い。やる」
「んなッ‼️」
「わーかった❗️こっち来」
悪い予感察知からの、ごそごそと方向転換。
「ええで、別に」
小さな背中を後ろからぎゅっと抱きしめる。
「ん///」変な声が出てしまった。「何するんですかぁ///」
「写真集見せたげてもええねんけど、なんかムカつくで、違う方法で勃たせたんの」
耳元でそんなことを言う。
「ふゆゅ///」
「なつみちゃん、お耳弱いんや」
頬を赤らめて、キュッと睨む。
「怒ったかて、恐ないわ」
そしたら、キュッと乳首を摘まれた。
「んッ///」
はだけた浴衣の胸元に手を突っ込まれている。もう片方の腕はガッチリお腹を捕らえていた。くりくりくりくり。
「や、やめてください」
と言われたので、大人しくやめる市丸。
「痴漢扱いせんといて」
乳首をくりくりしていた手を抜いて、お腹に下ろした。ドキドキしているなつみの息は大きい。
「もう放してください」
「イヤや。ここで眺めんねん」
「趣味悪いですよ」
「なつみちゃん、キミ、自分がどうしてここに居れるか、忘れたわけやないやんな」
なつみの頭に顎を置く市丸。
「こんな時間に外追い出されたら、寒くて堪らんで〜。パンツも無しに」
「パンツは履かせてくださいよ」
居候のなつみに、そんな話を振られては、もう断れない。やるしかなくなってしまう。
「ほぉら、勃たせてあげたから、続き頑張ってみ?」
お腹の下の方を撫でられて、ゾクゾクが走る。
「…、わかりました」
「良い子」
頭のてっぺんにキスをし、股を開かせてから、彼の手をポジションに持っていってやった。まさに、手取り足取りである。
「くっ///」
勃たされたそれを握ると、声が漏れてしまった。
「気持ちええとこ探して、上下に擦ってみ。シコシコって」
指示通りに手を動かしてみる。
「うっ、ん…」
「シーコシーコ。その調子や。声、我慢せんでもええよ。出したかったら出し。フッ」
「あんッ///」
耳に息を吹き込まれた。
「男の子の甘ったるい声も、悪ないな〜」
(遊んでるだけだ。おもちゃにされてるー😖)
「慣れてきたなら、もっと激しくするんやで。よいしょっ、よいしょっ♪」
いやだけど、声援に応えて速くする。
「ん、ん、なんか、ぬるぬるの、出てます」
「それな、我慢汁や。先に出てくる透明なやつやで。まだまだ続けて。ここまで来たら、引き返せんで〜」
「うぅッ」
最初は、男になるって大変だなどと思いつつ、手を動かし続けていたが、そう、市丸に言われるまでもなく、もう止められなくなってきていた。どこが良いのかもわかってきたなつみは、市丸にもたれかかって快感を自ら求め出していた。
「はぁ、はぁ…」
「気持ちよくなってきたん?ええなぁ、順調そうで」
寄りかかるなつみから伝わる振動。
「なつみちゃんて、こんななってまうんや。ボクがおること忘れんといて」
「あぁんッ///」
見ているだけに飽きた市丸が、ちょっかいを出して、なつみの乳首を両方ピンと弾いてやったのだ。反射的に背中が反り返ってしまった。
「隊長///」
「お手伝いしたるわ。どんなことで感じるか、探そうや(ほんまやったら、京楽さんが教えたることやけど。あの態度のままなら、渡されへんから、ええやんな。それに、この子男の子やし。怒ったりせえへんやろ)」
「いじめないでくださいよ」
「早くイかせたるだけや。はいはい、おててお留守にしないの」
「変なとこ触らないでください」
「キミがサボったら、触るかも」
いたずらっ子な笑みを湛える。それを見たなつみは、顔をしかめた。
なつみの自慰行為に、サポート兼ちゃちゃを入れてあげることにした市丸。さて、どこから指をなぞってやろうか。ここで注意。どんなに盛り上がっても、キスはしないこと。相手は男だ。同性である。間違いを起こすつもりはない。なつみと一線を越えることは、無きにしも非ずな想いでいた市丸でも、ポリシーは変え難いのだ。これは遊び。かわいい弟のかわいい反応を見て、和む。そんな夜があったって、良いじゃないか。
(もう逃げることも無さそうやな。どんな顔してるか見たろっ)
なつみの身体を起こしてやり、ひとりでちゃんと座らせる。
「たいちょ…?」
それから、なつみに対して右隣の横に移動した。
「ええ眺め😊」
「‼️」
「ほな、性感帯を見つけましょ〜」
左腕を回してやり、さっきの体勢に戻っても大丈夫にしてやる。
「もたれてええで」
では右手は何をする?
「キミは自分の仕事しなさい」
「隊長は?」
ニヤッと笑いながら帯を外し、もっと浴衣をはだけさせると、なつみの腕の間を通って、腿の内側に手を置いた。
「きゃっ///」
手の冷んやりにビクッとした。
「この辺から登ってくで〜。ス〜」
「あわわわわ、うー、んー💦」
細く長い市丸の指が、しなやかになつみの身体に沿って登っていく。ゾワゾワといやらしい感覚が、後を追って走ってくる。
「はよ、手動かし」
意地悪な市丸は、手を胸のところまで上げると、なつみの乳輪の外側をくるくると人差し指でなぞった。
「焦ったいなぁ〜。シコってくれんと、ご褒美あげへんよ。なつみちゃんのここ、気持ちええのはわかってるからな。あ、それとも、反対の方がええの?」
そう言って、逆の乳輪を触った。突起は両方とも、物欲しそうにしているみたいにさせられてしまった。
仕方なしに、なつみは右手のお仕事を再開する。
「そんなに触って欲しいんや。なつみちゃん、えっろ」
「きゃんッ⁉︎///」
どっちかだと思われていたのに、左右同時に攻められてしまった。
「もーみもーみ、ぴんぴん」
無いなりに揉んでみる。乳首は弾いたり、くりくりしたり。
「さて、次はどこやろ〜」
右手を持ち上げ、行き先をなつみの左耳に決める。
「こーこっ♪」
「ふぅうんッ///」
鼻息での悶え。
「やっぱ、穴が気持ちええの?それとも、ひだひだのとこ?耳たぶはな…、柔らかいなぁ。ボクは病みつきやけど、なつみちゃんはそんなにって感じ?触り方の問題なんかな〜」
なつみの反応を気にしているのか、無視しているのかわからないが、市丸はその耳にいろんな触り方をした。親指の腹で撫でたり、なぞったり。人差し指を穴に軽く入れて、優しくくねらせたり、抜き挿ししたりした。
なつみはその弄り方に煽られるように、ピストンを加速させた。
「あらら、そんなにええの?嬉しいな〜」
市丸がそちらに気を取られてる隙に、ある偶然が起きてしまった。
左耳に添えられたままの手。なつみは快感の波に押されて、ビクンと無意識に市丸のその腕に唇を当ててしまった。「あんッ」と発したその口は開いており、離れる際に、気持ちよさに舌も少し出て、ねっとりと、ぷちゅっと吸いつくように動いた。そこに、市丸のタガがはまっていたのかもしれない。
腕から伝わった感触に驚き、股から顔へ視線を戻したら、その悪さをした唇に全てを引き寄せられてしまった。焦点も、自身の唇も。そこに見えるのは今のなつみだが、ぷにっとした以前の姿も同時に見えていたような気がした。
ちゅ…、かぷ、ちゅぅ、ちゅる、れろ…
耳に触れていた右手は左手とバトンタッチして、下に移動を始めた。首筋に沿っていったのだ。
「うぅんんんッ///」
とびきり首が弱いなつみは、唸って、その快感にびっくりした。擦っていた手は放してしまい、拳を握ったまま市丸の胸に当てる。猫の手。
深く交わる口づけは止まらない。耳の穴でくねらす指も。滑るような下降を続ける右手も。
そして、本当にお留守になっているところに到着。代わりに扱いてやることにした。
「んんんんんッ‼︎‼︎///」
さすがお兄さん、弟の手本になる速さと強さで魅せてくれる。
「んああッ‼︎‼︎///」
自分の時との差に驚いて、なつみは顔を反らして、反応した。キスをやめられてしまった市丸の唇は、まだなつみの肌を求める。獲物は、左の乳首。耳は放して、肩を掴み、狙いにしゃぶりついた。
「はぁッ、あんッ、も、ダメッ…、ッ、あぁッ、ああッ‼︎‼︎‼︎///」
とぴゅっ…ぴゅっ…ピクン…
「あ…、はぁ、はぁ…」
「出たやん…」
市丸の腕の中でくてんとなっていたなつみは、布団を汚さないという言いつけを守るため、弱々しくも起き上がり、自身の性器を拭こうと試みた。ティッシュを追加で取り出し、頑丈に包んで、出てきた液体を覗いてみた。
「わぁ💦」
包み直して、ゴミ箱へポイ。念のため、もうちょっと拭き拭きする。
その彼の傍、静かに席を立ち、というかハイハイして距離を取ってから、うずくまるお兄さん有り。
「隊長…?」
どうしたのかと、声をかけようとしたら。
「ワァーーーーーッ‼️‼️‼️」
「‼️⁉️」
叫ばれた。
「男の子抱いてもぉたーーーッ‼️‼️‼️😭💦」
「いや、あの💦」
なんと言ったら良いか。
うずくまった体勢のまま、視線を飛ばせるだけ頭を動かし、なつみを睨みつけた。
「はよ綺麗にして、パンツ履きなさい‼️💢」
逆ギレというヤツでしょうか。
「あ、洗ってきますぅッ‼😖💦💨」
謎に居た堪れなくなったなつみは、走り去っていった。
「やってもぉたぁ……⤵︎⤵︎⤵︎」
気分は下げ調子。
「もうイヤやぁ……😫」
隠したアソコだけ上げ調子。
「アホぉ……、ほんまに」