第六章
夢小説設定
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気遣える者が大半なのだが、この男にそんなものは関係無い。
「おやおや、寒かろうと思って、温かいお茶を持ってきてやったんだがネ。必要無さそうだネ」
「あ!涅隊長、こんばんは😆」
「お疲れ様です」
「別に疲れてないヨ。こんばんは、なつみ。気分は悪くないかネ?」
「大丈夫です😄」
「それは良かった」
「涅隊長、お茶いただきたいです❗️飲みたいですよ❗️」
「わかったヨ。志波も飲むかネ?」
「いや、俺は」
「志波副隊長も飲みますよー」
「おい💢」
「ウクレレまた持ってくぅださい♪」
「💢」
なつみはブランケットを外して、自分の首に巻き直した。それから斬魄刀を抜いて、屋根の隙間に刺し、柄頭に手を置きながら念じる。
「叶え、夢現天道子。自動演奏よろしく♪」
ウクレレは海燕の手から飛び出して、♩♩♩♩、♩♩♩♩、♩♩♩〜♪、♩〜〜〜とひとりでに奏で始めた。
「ドクの初恋😊」
マユリは持参した鞄から水筒を取り出し、湯気が立つお茶をコップに注ぎ、なつみ、海燕、の順に渡した。
「いただきまーすっ🍵」
「いただきます🍵」
フーフーしてから、ズズッとひと口。
「んーッ‼️にゃにゃこれ‼️」
「これ、何茶ですか」
「フフッ😏」
「いや、笑ってないで、教えてくださいよ💧」
「じゅうろくですね!」
「おしいね。もう少し上だヨ」
「なんと🤭」
それはマユリ特製ブレンドだそうな。材料の種類や配合は、その時の気分次第である。
「おいしー🍵」
なつみは気に入ったようだ。
「マジかよ😓」
「口に合わないかネ?血行を促進する効果があるから、その1杯は飲み干すことをオススメするヨ」
「ぽかぽかしてきましたぁ〜😚」
両手で包み込むコップから伝わる熱。ほっぺに当てると、もっと心地がいい。
ふぅんと瞼を閉じて和んでいるなつみを間に、マユリと海燕は時が穏やかに過ぎていくのを、まったりゆったりと感じていた。
「私たちの時間旅行は、無事に終わりを迎えたようだネ」
「そうっすね」
低いところから、愛らしく瞬きをするなつみ。
「ハッピーエンドですね😁」
「君は幸せなのかネ?」
「はい!」
「そうか…。自分なりに整理をつけたということかネ」
「❓」
「涅隊長は、どうしてこちらにいらしたんですか」
「君がなつみに手を出さないように邪魔しに来たのと」
(しねぇし)
「時間軸について、新しい見方を発見したから、それを伝えたくてネ、わざわざ来たんだヨ」
「そんなに嬉しかったんですか?😙」
なつみはクスクス笑ってしまった。
「ああ。居ても立っても居られなくなったネ」
「あははっ」
すぐにこの発見を知らせたくて、でも寒そうだからお茶を淹れて、パタパタと慌ただしく出かける準備をするマユリを想像したら、おもしろくなってしまった。
「涅隊長、総隊長との約束守ってますか?やって良いのは、データ収集までですよ」
「わかっているヨ。言っとくがネ、技術を再現することを禁じられているだけなんだヨ。つまり、分析は『可』だ」
「それで、それで❗️何がわかったんですか❗️」
なつみのお尻で、尻尾がフリフリしているのが見えそう。
「私たちが出発する前に、至る所に装置を設置しておいたんだがネ、特に気になる記録はどれにも残されていなかったんだヨ」
「ん?何もわかってないってことじゃないですか」
「そうだヨ。機材からはネ」
「機材からは?」
「記録に異変は無いが…」コンコンとこめかみあたりを突く。「記憶には、違和があるんじゃないのかネ?」
衝撃でスゥと息を呑む。話を聞く2人に、どうやら思い当たる節があるようだ。
「そそ、そうなんですよ‼️いっぱい似たようなことが思い浮かぶんですよ‼️それで、どれが本当にあったことなのか、訳わかんなくて。気のせいじゃないんですね」
「そうだヨ。より以前に行われたこと程、内容が曖昧でネ。局員共に、ここ2、3日について話を聞いて回ったが、食い違いが多かったヨ」
「みんなそうってこと……」
「つまり、それで何がわかるって言うんですか」
「志波…、勘が悪いネ、君は。なつみなら、もう状況が見えているんじゃないのかネ?」
なつみには見えている。勘の鋭いなつみには、マユリの言わんとすることがわかっている。わかっているからこそ、背筋が凍る思いが、ゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワ…ッ‼️‼️‼️
「タぁイムぅッッ‼️‼️‼️」
ズバッと、脚を肩幅に広げて立ち上がった。コップを力強く握り、顔を伏せ、肩はふるふると震えている。
「ど、どうした。木之本?」
海燕が問いかけ、なつみはそれにとぉーっても小さな声で応答する。
「お……は、ぼくが……とこ……たん…ですか」
「え、…っえ?何つった?」
よく聞こえませんでしたな反応にムカッときたなつみは、プンッと鼻から息を吸って、おっきな声ではっきりと言い直してやった。
「お2人は、ぼくが寝るとこ見てたんですか‼︎⁉︎」
「あーーー……、見た。」
「ムキャーーーッ‼️‼️」
お茶を持ったまま、マントを後ろから前に引っ張り取って包まって、現実逃避を試みた。
「ヤーーーッ‼️‼️」
「落ち着けよ、木之本。別に変なもんは見てねぇって」
「信じなーいッ‼️‼️」
「本当だヨ。ここで歌っているのはしっかり見ていたが、部屋に入ってからは暗くてネ、陰しかわからなかったヨ。いるかいないかさえ確認できれば良いわけだから、霊圧探知で主に観察ていたヨ」
マントは取らずに、ジトーっと睨む。
「嘘じゃあないヨ」
ジトー。
「絶対ですか」
「ああ」
「誓えますか」
「ああ」
「毎回ですか」
「……」白目
ガバッ、ガシッ、マユリの首根っこフリフリ。コップはムッちゃんがナイスキャッチ。
「見たんじゃないですかぁーッ‼️‼️」
マユリは大人しく揺すぶられていたが、海燕が止めに入った。
「やめろよ、木之本。さっきも言ったろ。お前が部屋で何してたかは見てねぇ。知らねぇんだよ!早く離せ。隊長にして良い態度じゃねぇ」
唇をぎゅっと噛んで、海燕を見つめた。
「良いんだヨ。覗きをしていたのは事実だからネ。済まない。忘れる努力をするから、許してくれ」
マユリの襟元にぐぅの手を当てて、彼を見上げる。
「約束してくれますか。絶対ですよ」
「ああ。約束するヨ。絶対にな。二度と君のプライベートを覗かないと、約束しよう。私は君のことが好きで、この想いに、君なりに応えてほしいと願っている。だから、もうしないと誓うヨ」
彼の瞳には、誠実さが映っていた。小さくなつみの瞳は右往左往して、それが本物か見極めようとしていた。
「木之本、俺も約束する。忘れっからよ、もうこの話はこれまでにしようぜ」
海燕も約束してくれて、なつみの背中をさすってなだめてくれた。
「ん」
振り向いてくれたなつみに、海燕は小指を構えた。
「私もな」
マユリも自身の小指を差し出した。
「むぅ。忘れずに、忘れてください」
両方の小指を絡め取って、指切りをする。
「おう(笑)」
「信じてくれ給え」
「おやおや、寒かろうと思って、温かいお茶を持ってきてやったんだがネ。必要無さそうだネ」
「あ!涅隊長、こんばんは😆」
「お疲れ様です」
「別に疲れてないヨ。こんばんは、なつみ。気分は悪くないかネ?」
「大丈夫です😄」
「それは良かった」
「涅隊長、お茶いただきたいです❗️飲みたいですよ❗️」
「わかったヨ。志波も飲むかネ?」
「いや、俺は」
「志波副隊長も飲みますよー」
「おい💢」
「ウクレレまた持ってくぅださい♪」
「💢」
なつみはブランケットを外して、自分の首に巻き直した。それから斬魄刀を抜いて、屋根の隙間に刺し、柄頭に手を置きながら念じる。
「叶え、夢現天道子。自動演奏よろしく♪」
ウクレレは海燕の手から飛び出して、♩♩♩♩、♩♩♩♩、♩♩♩〜♪、♩〜〜〜とひとりでに奏で始めた。
「ドクの初恋😊」
マユリは持参した鞄から水筒を取り出し、湯気が立つお茶をコップに注ぎ、なつみ、海燕、の順に渡した。
「いただきまーすっ🍵」
「いただきます🍵」
フーフーしてから、ズズッとひと口。
「んーッ‼️にゃにゃこれ‼️」
「これ、何茶ですか」
「フフッ😏」
「いや、笑ってないで、教えてくださいよ💧」
「じゅうろくですね!」
「おしいね。もう少し上だヨ」
「なんと🤭」
それはマユリ特製ブレンドだそうな。材料の種類や配合は、その時の気分次第である。
「おいしー🍵」
なつみは気に入ったようだ。
「マジかよ😓」
「口に合わないかネ?血行を促進する効果があるから、その1杯は飲み干すことをオススメするヨ」
「ぽかぽかしてきましたぁ〜😚」
両手で包み込むコップから伝わる熱。ほっぺに当てると、もっと心地がいい。
ふぅんと瞼を閉じて和んでいるなつみを間に、マユリと海燕は時が穏やかに過ぎていくのを、まったりゆったりと感じていた。
「私たちの時間旅行は、無事に終わりを迎えたようだネ」
「そうっすね」
低いところから、愛らしく瞬きをするなつみ。
「ハッピーエンドですね😁」
「君は幸せなのかネ?」
「はい!」
「そうか…。自分なりに整理をつけたということかネ」
「❓」
「涅隊長は、どうしてこちらにいらしたんですか」
「君がなつみに手を出さないように邪魔しに来たのと」
(しねぇし)
「時間軸について、新しい見方を発見したから、それを伝えたくてネ、わざわざ来たんだヨ」
「そんなに嬉しかったんですか?😙」
なつみはクスクス笑ってしまった。
「ああ。居ても立っても居られなくなったネ」
「あははっ」
すぐにこの発見を知らせたくて、でも寒そうだからお茶を淹れて、パタパタと慌ただしく出かける準備をするマユリを想像したら、おもしろくなってしまった。
「涅隊長、総隊長との約束守ってますか?やって良いのは、データ収集までですよ」
「わかっているヨ。言っとくがネ、技術を再現することを禁じられているだけなんだヨ。つまり、分析は『可』だ」
「それで、それで❗️何がわかったんですか❗️」
なつみのお尻で、尻尾がフリフリしているのが見えそう。
「私たちが出発する前に、至る所に装置を設置しておいたんだがネ、特に気になる記録はどれにも残されていなかったんだヨ」
「ん?何もわかってないってことじゃないですか」
「そうだヨ。機材からはネ」
「機材からは?」
「記録に異変は無いが…」コンコンとこめかみあたりを突く。「記憶には、違和があるんじゃないのかネ?」
衝撃でスゥと息を呑む。話を聞く2人に、どうやら思い当たる節があるようだ。
「そそ、そうなんですよ‼️いっぱい似たようなことが思い浮かぶんですよ‼️それで、どれが本当にあったことなのか、訳わかんなくて。気のせいじゃないんですね」
「そうだヨ。より以前に行われたこと程、内容が曖昧でネ。局員共に、ここ2、3日について話を聞いて回ったが、食い違いが多かったヨ」
「みんなそうってこと……」
「つまり、それで何がわかるって言うんですか」
「志波…、勘が悪いネ、君は。なつみなら、もう状況が見えているんじゃないのかネ?」
なつみには見えている。勘の鋭いなつみには、マユリの言わんとすることがわかっている。わかっているからこそ、背筋が凍る思いが、ゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワ…ッ‼️‼️‼️
「タぁイムぅッッ‼️‼️‼️」
ズバッと、脚を肩幅に広げて立ち上がった。コップを力強く握り、顔を伏せ、肩はふるふると震えている。
「ど、どうした。木之本?」
海燕が問いかけ、なつみはそれにとぉーっても小さな声で応答する。
「お……は、ぼくが……とこ……たん…ですか」
「え、…っえ?何つった?」
よく聞こえませんでしたな反応にムカッときたなつみは、プンッと鼻から息を吸って、おっきな声ではっきりと言い直してやった。
「お2人は、ぼくが寝るとこ見てたんですか‼︎⁉︎」
「あーーー……、見た。」
「ムキャーーーッ‼️‼️」
お茶を持ったまま、マントを後ろから前に引っ張り取って包まって、現実逃避を試みた。
「ヤーーーッ‼️‼️」
「落ち着けよ、木之本。別に変なもんは見てねぇって」
「信じなーいッ‼️‼️」
「本当だヨ。ここで歌っているのはしっかり見ていたが、部屋に入ってからは暗くてネ、陰しかわからなかったヨ。いるかいないかさえ確認できれば良いわけだから、霊圧探知で主に観察ていたヨ」
マントは取らずに、ジトーっと睨む。
「嘘じゃあないヨ」
ジトー。
「絶対ですか」
「ああ」
「誓えますか」
「ああ」
「毎回ですか」
「……」白目
ガバッ、ガシッ、マユリの首根っこフリフリ。コップはムッちゃんがナイスキャッチ。
「見たんじゃないですかぁーッ‼️‼️」
マユリは大人しく揺すぶられていたが、海燕が止めに入った。
「やめろよ、木之本。さっきも言ったろ。お前が部屋で何してたかは見てねぇ。知らねぇんだよ!早く離せ。隊長にして良い態度じゃねぇ」
唇をぎゅっと噛んで、海燕を見つめた。
「良いんだヨ。覗きをしていたのは事実だからネ。済まない。忘れる努力をするから、許してくれ」
マユリの襟元にぐぅの手を当てて、彼を見上げる。
「約束してくれますか。絶対ですよ」
「ああ。約束するヨ。絶対にな。二度と君のプライベートを覗かないと、約束しよう。私は君のことが好きで、この想いに、君なりに応えてほしいと願っている。だから、もうしないと誓うヨ」
彼の瞳には、誠実さが映っていた。小さくなつみの瞳は右往左往して、それが本物か見極めようとしていた。
「木之本、俺も約束する。忘れっからよ、もうこの話はこれまでにしようぜ」
海燕も約束してくれて、なつみの背中をさすってなだめてくれた。
「ん」
振り向いてくれたなつみに、海燕は小指を構えた。
「私もな」
マユリも自身の小指を差し出した。
「むぅ。忘れずに、忘れてください」
両方の小指を絡め取って、指切りをする。
「おう(笑)」
「信じてくれ給え」