第六章
夢小説設定
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「なつみ⁉︎なつみ⁉︎起きて、なつみ‼︎目を覚ましてッ‼︎」
「どうしたの、美沙!」
「なつみの意識が無いの!救護班を呼んで!早く!」
「すまない。入るよ!」
「美沙、どうしたの!しっかりして!」
「なつみの霊力が無くなってるみたいなので…、あたしのを分けてあげてたんですけど…、全然、足りない……」
「僕が代わるよ。君は休んでて。救護班はもう呼んだんだよね。雛森くん、市丸隊長に連絡を」
「はい‼︎」
「なつみちゃん、どうして急にこんなんなってもうたん。身体、冷たすぎるて。…この子、死にかけてるんですか」
「そうですね。しかし、生命維持を試みているとも言えます。冬眠状態にあるようです」
「冬眠、ですか」
「はい。外傷は無く、病気の症状も見られません。単なる疲労が原因かと」
「一晩でこんなに疲れ切るやなんて、ありえんやろ」
「何か異変があったという報告は受けていませんよ、隊長」
「もう…、お兄ちゃんを心配させんといてや、なつみちゃん」
「まるで枯渇しておるな。雀部、全隊長に通達せよ。時間を見つけ次第、ここへ来てなつみへ霊力を分けてやるようにとな。儂が付きっきりで送り込んでやっても良いが、そうもいかんからの」
「御意」
「なつみ、死ぬな」
「頑張れ、なつみ。皆で助けてやるからな」
「なつみちゃん、大丈夫だよ。ボクがいっぱい愛を送ってあげるからね。元気なかわいい笑顔を見せて。お願いだよ」
「木之本さん、早く起きてください。隊長が使い物になりません。あなたがいてくれないと、困ります」
「木之本、何やらかしたんだよ、お前。起きろよ、バカ」
「……、ちゅーしたら起きるかな」
「「やめてください」」
「バカ野郎!なつみ!なにブッ倒れてんだよ!今日はオレんとこに来るっつったろ!寝てんじゃねーよッ‼︎」
「貴様の汚い涙と鼻水はいらん。出すなら霊力だけにしろ」
「わかってますよォ!隊長ォ!」
「…まだ何も見つからないか」
「五郎が不安そうにしていたが、こういうことか。確かに、相当弱っているようだな」
「総隊長といい、隊長といい、何でここまでコイツにかまってやってるんですか。疲れて寝てるだけなんじゃろ。のォ、ハル」
「コイツがここまでなるってことは、誰も知らないうちに、暴走してたってことなんですよ。それも大規模な影響を出していそうな暴走。木之本が生きてて、この世界があるってのが、幸運に思えるくらいの事件が、どっかであったのかも」
「総隊長命令だ。とにかく今は、木之本を回復させることに専念するしかないだろう」
「何て事だろうネェ。私のかわいいなつみが、こうなるとは。すぐ楽にしてやろう」
「涅隊長、回復促進の薬は既に投与済みです。新たに入れる必要はありませんよ」
「私は早く目覚めてもらいたいだけだヨ」
「親切なのはありがたいですが、彼女の自然な力に任せた方がよろしいかと思います」
「フンッ、わかったような口を」
「わからないからこそです」
「ネム!お前も手を握って、霊力を送ってやれ」
「はい、マユリ様」
「やれやれ、非効率なことだヨ」
「やっと兄に力を貸せる。このような状況とは、望んでいなかったがな」
「木之本、お前、寝ながらまた変なことしたのか?俺らにならまだしも、他の人に迷惑かけるようなことしてねぇだろうな。もしそうなら、一緒に頭下げてやるか。な、早く起きろよ」
「これほど冷たいとは、普段のこの子からは想像もつかないな。総隊長が心配される訳だ。まだ、何が起きたのか情報が入らないのか?」
「何にもっすね。コイツ、昨日は非番だったらしく、全ての行動は把握しきれませんが、特に変わった様子は無かったと、聞き込みで確認されてます。何かがあるとすれば、夜中のことかもしれませんよ」
「でも、騒ぎがあったなんて報告されてませんから、ほんとに謎ですよ。酒飲んだとも聞いてませんし…」
「「?」」
「綺麗な顔で眠ってるね」
「白過ぎだろ」
「心配だねー」
「そんなもん、一遍にガッと入れちまえば良いじゃねぇか」
「それがダメなんですよ。身体のほとんどが機能を止めてるので、たくさん入れても、少ししか吸収してもらえないんだそうです」
「面倒ぇ話だな。それよか、コイツが戦った敵の情報は入ってねぇのか」
「まだですね」
「えー?どうして戦ったってわかるの?」
「ちったぁ頭使えよ、やちる」
「イジワル言わないで教えてよ、剣ちゃん」
「コイツの場合、怪我の有無じゃ、戦ってねぇって証明にゃならねぇんだよ」
「すぐに治しちゃうんでね」
「怪我は無ぇが、えらく疲れてやがる。疲れるっつったら、誰かと一戦やってきたってことだろ」
「さっすがぁ!あたまいいね!」
「大技でも出さねぇと、こうはならねぇ。なつみの実力でそこまでさせるってことは、相当の相手だったんすよ。だが、被害報告は無し。つまり、コイツは勝って帰ってきた。それなのに、その敵に興味あるんすか?隊長」
「土産話くらい聴きてぇじゃねぇか」
「なるほど」
「代われ。そんなチンタラやってもしょうがねぇだろ」
「え、ちょっ、眼帯外しちゃうんですか⁉︎」
「耐えろよ、なつみ」
「もう何人分も注がれてるっていうのに、まだ足りないのね。朝よりかは良くなってるみたいだけど」
「更木が滅茶苦茶に入れたらしいからな。それにしても、総隊長を始め、隊長格ほぼ全員の霊力を分けてやっても満たされねぇなんて。普段コイツは、どれだけの霊力を溜めて歩いてやがるんだ。小せぇくせして」
「隊長と変わんないじゃないですか〜」
「💢」
「木之本は、太陽みたいな奴なんですよ。すげぇ力を秘めてて、それで周りを明るくさせる。きっと今回もアホな方法で、誰かを助けただけなんですよ」
「……」
「あんた、なつみが起きてるときにそんだけ素直になりなさいよ」
「すまん、木之本。遅くなったな」
「多分俺らが最後っすよ」
「なつみ!来たよ。聞いてたより、顔色良くなってるみたい!よかったぁ」
「もうすぐ起きるんじゃねーか?」
「そうだと良いな。早速始めよう」
「はい!」
「はい」
「お?今指が動いたぞ」
「ほんとですか⁉︎」
「おーい、木之本、聞こえるか?」
「お、俺、卯ノ花隊長呼んできます‼︎」
「あぁ、頼む」
「あ、目が覚めたな」
「んー……」
「木之本、大丈夫か」
「うきたけたいちょ……?」
「あぁ!意識戻ったみたいだな」
「良かったじゃないすか」
「ん……?」
覚醒が進み、はっきりとその男の輪郭を捉えてしまった。
「ギャーーーーーーーーーーッ‼️‼️😱」
パタリ。
「木之本⁉️何だよ、また気を失ったぞ!お前、何かしたのか⁉︎」
「知らないっすよ。ヒトの顔見て、勝手に倒れたんすよ!」
「どうされました。叫び声が聞こえましたが」
「さっきのなつみの声でしたよね⁉︎」
「起きたには起きたんだが、コイツの顔を見るなり、叫んで倒れて」
「失礼な奴だ。幽霊でも見たような声上げやがって」
「副隊長が何かしたんですか?」
「だから、してねぇって!」
「白状しろ、海燕!」
ある日目覚めると、なつみの目の前に、幽霊がいた。
「なつみの顔、真っ青になっちゃいましたよ⁉︎」
「振り出しに戻しましたね、志波副隊長」
「俺のせいじゃないですよ‼︎💦」
「どうしたの、美沙!」
「なつみの意識が無いの!救護班を呼んで!早く!」
「すまない。入るよ!」
「美沙、どうしたの!しっかりして!」
「なつみの霊力が無くなってるみたいなので…、あたしのを分けてあげてたんですけど…、全然、足りない……」
「僕が代わるよ。君は休んでて。救護班はもう呼んだんだよね。雛森くん、市丸隊長に連絡を」
「はい‼︎」
「なつみちゃん、どうして急にこんなんなってもうたん。身体、冷たすぎるて。…この子、死にかけてるんですか」
「そうですね。しかし、生命維持を試みているとも言えます。冬眠状態にあるようです」
「冬眠、ですか」
「はい。外傷は無く、病気の症状も見られません。単なる疲労が原因かと」
「一晩でこんなに疲れ切るやなんて、ありえんやろ」
「何か異変があったという報告は受けていませんよ、隊長」
「もう…、お兄ちゃんを心配させんといてや、なつみちゃん」
「まるで枯渇しておるな。雀部、全隊長に通達せよ。時間を見つけ次第、ここへ来てなつみへ霊力を分けてやるようにとな。儂が付きっきりで送り込んでやっても良いが、そうもいかんからの」
「御意」
「なつみ、死ぬな」
「頑張れ、なつみ。皆で助けてやるからな」
「なつみちゃん、大丈夫だよ。ボクがいっぱい愛を送ってあげるからね。元気なかわいい笑顔を見せて。お願いだよ」
「木之本さん、早く起きてください。隊長が使い物になりません。あなたがいてくれないと、困ります」
「木之本、何やらかしたんだよ、お前。起きろよ、バカ」
「……、ちゅーしたら起きるかな」
「「やめてください」」
「バカ野郎!なつみ!なにブッ倒れてんだよ!今日はオレんとこに来るっつったろ!寝てんじゃねーよッ‼︎」
「貴様の汚い涙と鼻水はいらん。出すなら霊力だけにしろ」
「わかってますよォ!隊長ォ!」
「…まだ何も見つからないか」
「五郎が不安そうにしていたが、こういうことか。確かに、相当弱っているようだな」
「総隊長といい、隊長といい、何でここまでコイツにかまってやってるんですか。疲れて寝てるだけなんじゃろ。のォ、ハル」
「コイツがここまでなるってことは、誰も知らないうちに、暴走してたってことなんですよ。それも大規模な影響を出していそうな暴走。木之本が生きてて、この世界があるってのが、幸運に思えるくらいの事件が、どっかであったのかも」
「総隊長命令だ。とにかく今は、木之本を回復させることに専念するしかないだろう」
「何て事だろうネェ。私のかわいいなつみが、こうなるとは。すぐ楽にしてやろう」
「涅隊長、回復促進の薬は既に投与済みです。新たに入れる必要はありませんよ」
「私は早く目覚めてもらいたいだけだヨ」
「親切なのはありがたいですが、彼女の自然な力に任せた方がよろしいかと思います」
「フンッ、わかったような口を」
「わからないからこそです」
「ネム!お前も手を握って、霊力を送ってやれ」
「はい、マユリ様」
「やれやれ、非効率なことだヨ」
「やっと兄に力を貸せる。このような状況とは、望んでいなかったがな」
「木之本、お前、寝ながらまた変なことしたのか?俺らにならまだしも、他の人に迷惑かけるようなことしてねぇだろうな。もしそうなら、一緒に頭下げてやるか。な、早く起きろよ」
「これほど冷たいとは、普段のこの子からは想像もつかないな。総隊長が心配される訳だ。まだ、何が起きたのか情報が入らないのか?」
「何にもっすね。コイツ、昨日は非番だったらしく、全ての行動は把握しきれませんが、特に変わった様子は無かったと、聞き込みで確認されてます。何かがあるとすれば、夜中のことかもしれませんよ」
「でも、騒ぎがあったなんて報告されてませんから、ほんとに謎ですよ。酒飲んだとも聞いてませんし…」
「「?」」
「綺麗な顔で眠ってるね」
「白過ぎだろ」
「心配だねー」
「そんなもん、一遍にガッと入れちまえば良いじゃねぇか」
「それがダメなんですよ。身体のほとんどが機能を止めてるので、たくさん入れても、少ししか吸収してもらえないんだそうです」
「面倒ぇ話だな。それよか、コイツが戦った敵の情報は入ってねぇのか」
「まだですね」
「えー?どうして戦ったってわかるの?」
「ちったぁ頭使えよ、やちる」
「イジワル言わないで教えてよ、剣ちゃん」
「コイツの場合、怪我の有無じゃ、戦ってねぇって証明にゃならねぇんだよ」
「すぐに治しちゃうんでね」
「怪我は無ぇが、えらく疲れてやがる。疲れるっつったら、誰かと一戦やってきたってことだろ」
「さっすがぁ!あたまいいね!」
「大技でも出さねぇと、こうはならねぇ。なつみの実力でそこまでさせるってことは、相当の相手だったんすよ。だが、被害報告は無し。つまり、コイツは勝って帰ってきた。それなのに、その敵に興味あるんすか?隊長」
「土産話くらい聴きてぇじゃねぇか」
「なるほど」
「代われ。そんなチンタラやってもしょうがねぇだろ」
「え、ちょっ、眼帯外しちゃうんですか⁉︎」
「耐えろよ、なつみ」
「もう何人分も注がれてるっていうのに、まだ足りないのね。朝よりかは良くなってるみたいだけど」
「更木が滅茶苦茶に入れたらしいからな。それにしても、総隊長を始め、隊長格ほぼ全員の霊力を分けてやっても満たされねぇなんて。普段コイツは、どれだけの霊力を溜めて歩いてやがるんだ。小せぇくせして」
「隊長と変わんないじゃないですか〜」
「💢」
「木之本は、太陽みたいな奴なんですよ。すげぇ力を秘めてて、それで周りを明るくさせる。きっと今回もアホな方法で、誰かを助けただけなんですよ」
「……」
「あんた、なつみが起きてるときにそんだけ素直になりなさいよ」
「すまん、木之本。遅くなったな」
「多分俺らが最後っすよ」
「なつみ!来たよ。聞いてたより、顔色良くなってるみたい!よかったぁ」
「もうすぐ起きるんじゃねーか?」
「そうだと良いな。早速始めよう」
「はい!」
「はい」
「お?今指が動いたぞ」
「ほんとですか⁉︎」
「おーい、木之本、聞こえるか?」
「お、俺、卯ノ花隊長呼んできます‼︎」
「あぁ、頼む」
「あ、目が覚めたな」
「んー……」
「木之本、大丈夫か」
「うきたけたいちょ……?」
「あぁ!意識戻ったみたいだな」
「良かったじゃないすか」
「ん……?」
覚醒が進み、はっきりとその男の輪郭を捉えてしまった。
「ギャーーーーーーーーーーッ‼️‼️😱」
パタリ。
「木之本⁉️何だよ、また気を失ったぞ!お前、何かしたのか⁉︎」
「知らないっすよ。ヒトの顔見て、勝手に倒れたんすよ!」
「どうされました。叫び声が聞こえましたが」
「さっきのなつみの声でしたよね⁉︎」
「起きたには起きたんだが、コイツの顔を見るなり、叫んで倒れて」
「失礼な奴だ。幽霊でも見たような声上げやがって」
「副隊長が何かしたんですか?」
「だから、してねぇって!」
「白状しろ、海燕!」
ある日目覚めると、なつみの目の前に、幽霊がいた。
「なつみの顔、真っ青になっちゃいましたよ⁉︎」
「振り出しに戻しましたね、志波副隊長」
「俺のせいじゃないですよ‼︎💦」