第四章
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朝ご飯は、みるくセンターの中にあるレストランで食べた。そこに女将さんも同席していた。なつみが、アイスコーヒーと牛乳をコップに半分ずつ入れて、おいしそうにカフェオレを飲むところを確認すると、女将さんは安心したようだった。
「なつみちゃん、お肉はいらないの?」
「とりあえず、パンとサラダとスープで充分ですよ。ぼく、この白パンが好きなんです。柔らかくておいしい😋」
「アップルパイも、是非召し上がれ😊」
「わーい!いただきまーすっ」
食べ終わると、思うところがあった。
「『いただきます』と『ごちそうさまでした』を、昨日よりも大事に言った気がする」
「そうね。そうだと思う。食べることは、命をいただくことだからね。これからも忘れず、意識していてほしいな」
「はい!」
「あとそれから、これも覚えて」コホンと咳払いひとつ。「『お肉は高級品!』『お肉はご馳走!』☝️」
大事なことなので、みんなで復唱しました。
「地産地消もね!」
「ちさんちしょー😮❓」
「産地になるべく近いところで、消費すること。そうすることで、運送で空気や海を汚さないようにできるの。質の良くない、安い外国産の食品を選ぶより、安心して食べられると思うし。特に牛肉は国産でね!牛を育てるのって、お金も時間もかかることだから、外国産に邪魔されたくないのよ。この場所を気に入ってくれたなら、そのことも心に留めといて😉」
「イエッサー✋」
一杯ひっかけたカフェオレのおかげで、ワイナリーへの道のりまでは起きていられたのだが、牛舎での寝心地の悪さからか、ギリアンを倒した体力消費からか、なつみはうとうとしながらワイナリーの建物内を歩いていた。
「眠いのか?」
「うーん🥱」
「しゃーねーな。おぶってやる」
「うん。ありがと」
なつみは尾田に背負ってもらって、くーくー眠りだした。
「ま、お前にゃ興味無い所だろうからな😌」
葡萄畑で、鹿による獣害の話は「むぅ」としながら聞いていたが、それ以外は、代わる代わる友だちの背中を借りて熟睡していた。ここから先はいよいよなつみが運転しなければならないため、スッキリしておかなければならないのだ。
ショップでみんなが試飲をしている間は、ベンチを借りてスヤスヤ。
「やべぇ…。全部同じ味になってきた」
「飲み過ぎだよ(笑)」
「全部おいしいの!」
「今晩飲む用と、お土産用と買えば良いよな」
「全員分とか言ったら、かなりの荷物になるよな。郵送とか無理だし」
「アイツに葡萄ジュース買ってやろうぜ」
「むにょ〜」
お買い物が終わった予感がして、なつみは伸びをして起きた。
「どういう起き方だよ」
「俺、むにょで起きたことない」
「おーし‼️おめめパッチリ👀酔っ払い供め、あとはぼくに任せとけ〜」
「俺は酔ってないけどな。ほんとに運転できんのか?代わっても良いぞ」
「むぅ。変な気遣いすんなよ!大丈夫だよ。行くぞ!」
ドキドキしながら乗車したが、案外なつみの運転は乗り心地が良かった。アルコールによる酔いと、耳に嬉しいスイングジャズと、穏やかなお天気のおかげで、今度は後ろの5人がくーすかくーすか。
「ふっ、寝てやがる」
信号待ちのタイミングで、後方確認したなつみ。
「ケイジも寝て良いぜ。おめめがとろんとしてますよ〜😁」
「嫌だ。知らない間に迷子になってたら困る」
「ならんわ!どんだけ信用無いだ、ぼくは」
助手席の素面なケイジはくすりとした。
みんなはいるけど、ふたりきり。好きな子とふたりきり。言うなら今かもしれない。
しかし、どんな言葉で伝えるべきか迷っている間に、まどろみに捕われてしまった。
「へへっ。寝た寝た。ぼくの勝ち〜😊」
「着いたぞー!」
どこかに停車した。
「んーっ!運転おつー」
「おうよ!これが安全運転だぜ。参ったか!」
「参りましたぁ、って…、ここどこ」
「道の駅だよ!みっけたから入った。トイレ休憩!」
「はーい」
なつみは女子トイレに駆けていった。
「結構ギリギリだったな、アイツ」
「あ!」
これまたクーちゃんが発見する。
「アレ、後で行こうよ👉」
「おー、行こう行こう!喜ぶぜ、アイツ」
トイレから、手を拭き拭き出てくると、仲間たちがなつみを待っていた。
「木之本、良いものあるぜ」
「こっちこっち。ついてきて😉」
「なになに〜😄❓」
クーちゃんに手を引かれて駆け足で進んでいくと。
「わ〜💖」
観光客の疲れを、束の間癒してくれるキラキラであったかい施設が。
「足湯だー!」
靴と靴下を急いで脱いで、いちばん風呂をいただく。
「ぐひゃ〜、イイね〜♨️」
「俺も!ぐひゃ〜、こいつぁいいや♨️」
「ぐひゃ〜って💧」
「お前らも入ってみ。飛ぶぞ!」
「ぐひゃ〜♨️」
「お前らな、入る前にタオル用意しろよな」
「さすがオカン。俺らのお世話が上手なこって👏」
7人並んで足湯に浸かる。
「なつみ、満足した?」
「ん?」
「俺らと混浴できて」
「は😦?」Blink,blink.「それは違う😒」
「えー⁉︎」
「満足してくれよぉ😩」
「だって、裸の付き合いがしたいんだもん。足だけで満足するもんか!友だちとお風呂入るのって超楽しいじゃん」
「そうだけど💧」
「背中洗いっこするまで、ずっとぼくは訴えるぞ!混浴!混浴!」
「でけぇ声でそれを連呼すなッ」
ちょっと足を湯から出して、風にさらし、また湯に戻ると気持ち良い。
「ええね〜♨️」
「そういやさ、夜、お母さん牛と何話してたの?」
「何で知ってるの⁉︎」
「女将さんから聞いた。カメラに映ってたらしいぜ」
「やばぁ、マジか」
「マジで話してたなんて思われてねぇって。お前が一方的に話しかけてたようにしか見られてねぇから」
「そっか」
なつみは自分の足の上にかかる、ゆらゆらきらめく水面の模様を見た。
「まさか、人間に食べられちゃうこと教えたのか?」
「違うよ。言わないよ。言わないけど、ぼくが牛さんたちを可哀想に想ってるのは、感じたみたい。それから、ぼくとおしゃべりできるのに気付いたらね、話しかけてくれたんだ。『会えなくなった子供たちにもお乳が届くように、搾乳に協力してあげてる』って教えてくれたよ」
「人間に横取りされてるのを知らないのか」
「ううん。知ってる。まぁ、そう疑ってたんだけど、ぼくの表情を見て、確信したって感じかな」
「じゃあ、牛たちもいろいろ感じてるんじゃないか?」
「そう。だからね、言われたの。できることから少しずつやっていって、無理無く方向転換をしていって欲しいって。少しずつで大丈夫。それを続ければ、いつか大きく変化できているはずで、みんなが幸せに暮らせる日が来ると思うからって」
「そっか。なら、協力しなきゃな。心がけよう。急に変えると、片っぽに意地悪してるみたいになるしな。ちょっとずつ!」
「うん!ちょっとずつ!」そう言った勢いついでに、きゅっと前のめりで追加報告。「あとね!一緒に長い時間いて、見つけたことがあるんだけど、サンタのね、首にね、ちっちゃいハートマークが3コあるの。後で見てみて?😄」
「へぇ〜。そりゃかわいいね」
「まぁ、イビツだから心の汚ねぇ奴には見えねぇかもだけどな。李空にゃわからんて」
「あ?💢」
なつみの方にお湯を蹴り上げて攻撃した。
「うわッ‼︎やめろよ、このッ‼🦵💦」
「やり返すなよ、クソチビ‼︎🦵💦」
「2人ともやめろよーッ‼︎💦」
バチャバチャ合戦から逃れるように、2人を残して5人は慌てて上がっていった。
「なつみちゃん、お肉はいらないの?」
「とりあえず、パンとサラダとスープで充分ですよ。ぼく、この白パンが好きなんです。柔らかくておいしい😋」
「アップルパイも、是非召し上がれ😊」
「わーい!いただきまーすっ」
食べ終わると、思うところがあった。
「『いただきます』と『ごちそうさまでした』を、昨日よりも大事に言った気がする」
「そうね。そうだと思う。食べることは、命をいただくことだからね。これからも忘れず、意識していてほしいな」
「はい!」
「あとそれから、これも覚えて」コホンと咳払いひとつ。「『お肉は高級品!』『お肉はご馳走!』☝️」
大事なことなので、みんなで復唱しました。
「地産地消もね!」
「ちさんちしょー😮❓」
「産地になるべく近いところで、消費すること。そうすることで、運送で空気や海を汚さないようにできるの。質の良くない、安い外国産の食品を選ぶより、安心して食べられると思うし。特に牛肉は国産でね!牛を育てるのって、お金も時間もかかることだから、外国産に邪魔されたくないのよ。この場所を気に入ってくれたなら、そのことも心に留めといて😉」
「イエッサー✋」
一杯ひっかけたカフェオレのおかげで、ワイナリーへの道のりまでは起きていられたのだが、牛舎での寝心地の悪さからか、ギリアンを倒した体力消費からか、なつみはうとうとしながらワイナリーの建物内を歩いていた。
「眠いのか?」
「うーん🥱」
「しゃーねーな。おぶってやる」
「うん。ありがと」
なつみは尾田に背負ってもらって、くーくー眠りだした。
「ま、お前にゃ興味無い所だろうからな😌」
葡萄畑で、鹿による獣害の話は「むぅ」としながら聞いていたが、それ以外は、代わる代わる友だちの背中を借りて熟睡していた。ここから先はいよいよなつみが運転しなければならないため、スッキリしておかなければならないのだ。
ショップでみんなが試飲をしている間は、ベンチを借りてスヤスヤ。
「やべぇ…。全部同じ味になってきた」
「飲み過ぎだよ(笑)」
「全部おいしいの!」
「今晩飲む用と、お土産用と買えば良いよな」
「全員分とか言ったら、かなりの荷物になるよな。郵送とか無理だし」
「アイツに葡萄ジュース買ってやろうぜ」
「むにょ〜」
お買い物が終わった予感がして、なつみは伸びをして起きた。
「どういう起き方だよ」
「俺、むにょで起きたことない」
「おーし‼️おめめパッチリ👀酔っ払い供め、あとはぼくに任せとけ〜」
「俺は酔ってないけどな。ほんとに運転できんのか?代わっても良いぞ」
「むぅ。変な気遣いすんなよ!大丈夫だよ。行くぞ!」
ドキドキしながら乗車したが、案外なつみの運転は乗り心地が良かった。アルコールによる酔いと、耳に嬉しいスイングジャズと、穏やかなお天気のおかげで、今度は後ろの5人がくーすかくーすか。
「ふっ、寝てやがる」
信号待ちのタイミングで、後方確認したなつみ。
「ケイジも寝て良いぜ。おめめがとろんとしてますよ〜😁」
「嫌だ。知らない間に迷子になってたら困る」
「ならんわ!どんだけ信用無いだ、ぼくは」
助手席の素面なケイジはくすりとした。
みんなはいるけど、ふたりきり。好きな子とふたりきり。言うなら今かもしれない。
しかし、どんな言葉で伝えるべきか迷っている間に、まどろみに捕われてしまった。
「へへっ。寝た寝た。ぼくの勝ち〜😊」
「着いたぞー!」
どこかに停車した。
「んーっ!運転おつー」
「おうよ!これが安全運転だぜ。参ったか!」
「参りましたぁ、って…、ここどこ」
「道の駅だよ!みっけたから入った。トイレ休憩!」
「はーい」
なつみは女子トイレに駆けていった。
「結構ギリギリだったな、アイツ」
「あ!」
これまたクーちゃんが発見する。
「アレ、後で行こうよ👉」
「おー、行こう行こう!喜ぶぜ、アイツ」
トイレから、手を拭き拭き出てくると、仲間たちがなつみを待っていた。
「木之本、良いものあるぜ」
「こっちこっち。ついてきて😉」
「なになに〜😄❓」
クーちゃんに手を引かれて駆け足で進んでいくと。
「わ〜💖」
観光客の疲れを、束の間癒してくれるキラキラであったかい施設が。
「足湯だー!」
靴と靴下を急いで脱いで、いちばん風呂をいただく。
「ぐひゃ〜、イイね〜♨️」
「俺も!ぐひゃ〜、こいつぁいいや♨️」
「ぐひゃ〜って💧」
「お前らも入ってみ。飛ぶぞ!」
「ぐひゃ〜♨️」
「お前らな、入る前にタオル用意しろよな」
「さすがオカン。俺らのお世話が上手なこって👏」
7人並んで足湯に浸かる。
「なつみ、満足した?」
「ん?」
「俺らと混浴できて」
「は😦?」Blink,blink.「それは違う😒」
「えー⁉︎」
「満足してくれよぉ😩」
「だって、裸の付き合いがしたいんだもん。足だけで満足するもんか!友だちとお風呂入るのって超楽しいじゃん」
「そうだけど💧」
「背中洗いっこするまで、ずっとぼくは訴えるぞ!混浴!混浴!」
「でけぇ声でそれを連呼すなッ」
ちょっと足を湯から出して、風にさらし、また湯に戻ると気持ち良い。
「ええね〜♨️」
「そういやさ、夜、お母さん牛と何話してたの?」
「何で知ってるの⁉︎」
「女将さんから聞いた。カメラに映ってたらしいぜ」
「やばぁ、マジか」
「マジで話してたなんて思われてねぇって。お前が一方的に話しかけてたようにしか見られてねぇから」
「そっか」
なつみは自分の足の上にかかる、ゆらゆらきらめく水面の模様を見た。
「まさか、人間に食べられちゃうこと教えたのか?」
「違うよ。言わないよ。言わないけど、ぼくが牛さんたちを可哀想に想ってるのは、感じたみたい。それから、ぼくとおしゃべりできるのに気付いたらね、話しかけてくれたんだ。『会えなくなった子供たちにもお乳が届くように、搾乳に協力してあげてる』って教えてくれたよ」
「人間に横取りされてるのを知らないのか」
「ううん。知ってる。まぁ、そう疑ってたんだけど、ぼくの表情を見て、確信したって感じかな」
「じゃあ、牛たちもいろいろ感じてるんじゃないか?」
「そう。だからね、言われたの。できることから少しずつやっていって、無理無く方向転換をしていって欲しいって。少しずつで大丈夫。それを続ければ、いつか大きく変化できているはずで、みんなが幸せに暮らせる日が来ると思うからって」
「そっか。なら、協力しなきゃな。心がけよう。急に変えると、片っぽに意地悪してるみたいになるしな。ちょっとずつ!」
「うん!ちょっとずつ!」そう言った勢いついでに、きゅっと前のめりで追加報告。「あとね!一緒に長い時間いて、見つけたことがあるんだけど、サンタのね、首にね、ちっちゃいハートマークが3コあるの。後で見てみて?😄」
「へぇ〜。そりゃかわいいね」
「まぁ、イビツだから心の汚ねぇ奴には見えねぇかもだけどな。李空にゃわからんて」
「あ?💢」
なつみの方にお湯を蹴り上げて攻撃した。
「うわッ‼︎やめろよ、このッ‼🦵💦」
「やり返すなよ、クソチビ‼︎🦵💦」
「2人ともやめろよーッ‼︎💦」
バチャバチャ合戦から逃れるように、2人を残して5人は慌てて上がっていった。