第四章
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そういえば、大事なことを聞かなければ。
「ねぇ、なつみ、俺たちがどの隊に行くのか、気にならない?」
「んー!そうだよ!それ聞かなきゃ。みんなどこ行くの?」
「じゃあ、ケイジから」
「また俺かよ」
オカン、お願いしやす!
ケイジはコホンッと咳払いをして、鼻高そうに教えてくれた。
「一番隊だ😏」
「えー⁉️エリートじゃん‼️いつの間にそんな優等生になっとったの」
「失礼なこと言うなよ」ちょいとムスッとする。「良いか?席官として、番号が振られてるだけであって、俺らの成績そんな変わんないからな。お前はダントツでビリッケツだけど。俺の働きぶりが、ちゃんと評価されたんだよ。コイツらと違って、俺だけ指名だったし」
「あーら、ご機嫌やん、ケイジくん。ぼくをちゃっかりディスりやがって、この野郎。そりゃ、この中でいったら、あの雰囲気の中やってけるのは、しっかり者のケイジだけだけどさぁ。一番隊かぁ…。先生とこ行く時に、会えるかも」
「そうだな」
「一緒にトレーニングするけ?(笑)」
「やれたらな」
「フフフッ😊」
また会える約束ができて嬉しくなった。
さて、お次は。
「レンは?どこなの?」
「俺は九番隊👍」
「九番隊!ってことは、瀞霊廷通信の発行業務があるかもじゃん」
「そうだよぉ。めっちゃ楽しみ。自分の記事が書けるかもしれないなんて、ワクワクするよな😁」
「レンにピッタリの隊だと思うよぉ😌」
「そう?うーん、そうだよな。市丸隊長の見立が良かったんだよ、たぶん」
「ほよ?」
レンの言うことにゃ、この配属の経緯は以下の通りだったそうな。まず、ケイジには一番隊から異動の依頼が直接届いた。彼の選択は受けるか断るかだった。他の5人は、そうではなかった。5つの隊でひとつずつ席官に枠が空いたという話が市丸の元に来て、彼はケイジの件も考慮し、この同期たち全員にどうかと勧めてきたんだそう。なつみと一緒にいたいという想いはあるだろうが、早く出世をしたいと思うなら、三番隊に残っていてはいけないと誰もが考えていた。この機を逃したら、スッキリとみんなが離れられることは無くなるのも、容易に想像できた。だから彼らは、自分たちを推薦して欲しいと、市丸に返答したらしい。そして、市丸が彼らの性格や成績を比べて、配属先を、各隊長と相談しながら決めていったということだった。
「へぇー、そうだったんだ。ほいで?ハルは?」
「俺は七番隊」
「おー!狛村隊長と射場副隊長のとこじゃん!男気上がるよぉ、羨ましい!」
「そうかな」
「語尾がじゃけーになるよ」
「それは男気なの?(笑)」
「ほーじゃけー!かっこいいんじゃけー!」
「そっか😅」
男気アップが約束されたハルには、少し気がかりなことがあるらしい。
「七番隊は、しっかり統制が取れてて、働きやすい隊だって話は聞いてるけどさ、狛村隊長がね…」
「狛村隊長がどうしたの?」
「ちょっと怖い」
「なんで?何が怖いの」
「すっごい体が大きいじゃん。あと、あの鉄仮面、威圧感があるんだよね」
狛村隊長の風貌を思い浮かべて、う〜ん😣となるハル。だが、話を聞くなつみはニヤニヤしていた。
「大丈夫だよ、ハル。そんなの気にならないくらい、狛村隊長のこと好きになれるよ。すっごく優しくてかっこいい人だからね」
「…、なぁ、木之本。狛村隊長の素顔教えてくれよ」
「だーめ。ナイショだもん」
「ズルいよなぁ、お前って」
そんなズルいなつみはハルの手を握ってあげた。
「信じて狛村隊長についていきな。ハルにとって、いちばん尊敬できる人になるかもしれないよ。ぼく、そう思う😊」
にっこり笑う彼女がそう言ってくれるから、ハルはその手を握り返してみた。
「木之本が言うなら、そうなんだろうな。…、ありがとう、ちょっと安心した」
「うん!がんばって、ハル!落ち込むことがあったら、五郎ちゃん🐾に癒してもらいな!」
「それな😄」
ハルの応援をしてあげたら、後ろから肩をトントンされた。
「ねぇ、俺のこともきいてよ」
クーちゃんだ。
「クーちゃん!クーちゃんはどこ行くの?」
クーちゃんはふふんと笑った。
「十三番隊だよ」
「うわ〜、合うー!クーちゃんっぽいよ!」
「そう?」
「うん!アットホームな雰囲気が、めっちゃ似合う」
「そうなんだよね〜。1回面接で行ってるからさ、隊の様子知ってるんだよ。すんごい居心地良さそうだった。厳しいとか、ギスギスしてるとか、そんなの無くてさ。俺、あそこなら、無理なく移れそうだよ」
笑って言ってくれたから、なつみは嬉しくて抱きついてしまった。
「うぅ〜、行っておいで、クーちゃん🥺」
クーちゃんも抱きしめ返してくれた。
「たまには遊びに来てよ、なつみ」
「行くよぉ。絶対会いに行くよ!」
そっと体を離す。
「李空は十番隊だってさ」
先に言っちゃったクーちゃん。
「ふーん😐」
「おい、何か感想言えよ」
自分から言いたかったのに、先に言われてしまったのと、なつみの反応にムカついたのとで、李空はなつみのおケツをトンッと押すように蹴った。
「痛ぇっ。冗談だよ。良いと思うよ、十番隊。日番谷隊長は頼れるし、乱菊さんは美人で、面倒見が良いし。毎日楽しそう😄」
ちゃんと感想を言ってあげたのに、李空は不満そう。というか、不安そう?
「その松本副隊長だけどな…」
「🙂❓」
「市丸隊長が言うには、大量の仕事を押し付けてくるかもしれないから、気を付けろって。それ聞いて、まだ入ってもいないのに、今からビビッてる。市丸隊長がわざわざそう忠告してきたんだ。相当ヤバい量なんだろ、きっと。自分を成長させるためだと思って、ある程度は我慢するつもりだけどよ。はぁ…、怖ぇ…」
書類のビルに囲まれる李空を想像する。
「…、断れば良いんじゃないの?😅」
「そうそう、日番谷隊長に相談したりさ」
仲間たちが慰めてくれるが、李空は体操座りで落ち込んでいた。こんな態度だがこれで、彼なりにいくらか不安は拭えたのだろう。悩みを打ち明けられたのだから。李空が弱音を吐けるのは、この7人でいるときだけだ。今のうちに、できるだけ心を軽くしておかなければいけないだろう。
「李空ぅー、その気持ちわかるよ😭」
そう言って、李空の肩を抱いたのは尾田だった。
「俺も市丸隊長に言われたんだ。伊勢副隊長がしっかり管理してくれるだろうけど、隊長があんなだから、一応覚悟しておいた方が良いって」
「尾田ー!一緒に苦しもうぜー!😭」
「おうよー!😭」
がっつり抱き合うルームメイトたち。別れようとも、傷の舐め合いはしようと固く誓い合った。
ん?伊勢副隊長?
「おい、待てコラ、尾田!今、伊勢副隊長つったか⁉︎」
ギャバッと立ち上がり、ズバッと尾田に指差して、なつみは驚いていた。
「あぁ、言った。俺の配属先は八番隊だ」
「むっきゃー‼️‼️」
奇声を上げて、床の間の柱をドンドンノックして、感情爆発を最小限に押さえ込もうと頑張った。
「羨ましいッ‼️毎日京楽隊長と会えるなんてーッ‼️‼️ズルいー‼️ 尾田のクセにー‼️」
(言うと思ったよ…💧)
「そうだよね。男なのに八番隊に入れるなんて、意外だよね🤔」
クーちゃんの言う通り。京楽ならば、空きが出れば、女性隊士を採用するだろうに。例えばなつみとか。まさか尾田で決まるとは。
「人事も伊勢副隊長が管理してるんだよ。京楽隊長に任せてたら、女性ばっかりになるからって。男手が必要な仕事もあるからな」
「なんだ、ガタイで選ばれたの?」
「かもな」
そこで嫌なことを思い出してしまった尾田。
「面接行ったときにさぁ、京楽隊長にめちゃくちゃ言われたよ。『なんでなつみちゃんじゃないのー😩』とか、『ボクよりモテたら怒るよ』とか。言われる度に、伊勢副隊長が『気にしないでください』って言ってくれてたけどさ。…、俺、虐められるのかな」
大きい尾田は、心中お察しする李空の隣で小さく体操座りした。だが、そんな態度を見せられてご不満ななつみ。
「贅沢言うなよ‼︎そんなこと言うなら、ぼくと代われよ‼︎」
「お前は京楽隊長の誘いを断ったんだろ‼︎三番隊に絶対残るって宣言したんだろ、バーカ‼︎」
「そうだよ‼︎行かねぇよ、バーカ‼︎」
ここで初めて「三番隊に残る宣言」をしたことに後悔してしまったなつみは、致し方なく再び柱をノックした。
「ねぇ、なつみ、俺たちがどの隊に行くのか、気にならない?」
「んー!そうだよ!それ聞かなきゃ。みんなどこ行くの?」
「じゃあ、ケイジから」
「また俺かよ」
オカン、お願いしやす!
ケイジはコホンッと咳払いをして、鼻高そうに教えてくれた。
「一番隊だ😏」
「えー⁉️エリートじゃん‼️いつの間にそんな優等生になっとったの」
「失礼なこと言うなよ」ちょいとムスッとする。「良いか?席官として、番号が振られてるだけであって、俺らの成績そんな変わんないからな。お前はダントツでビリッケツだけど。俺の働きぶりが、ちゃんと評価されたんだよ。コイツらと違って、俺だけ指名だったし」
「あーら、ご機嫌やん、ケイジくん。ぼくをちゃっかりディスりやがって、この野郎。そりゃ、この中でいったら、あの雰囲気の中やってけるのは、しっかり者のケイジだけだけどさぁ。一番隊かぁ…。先生とこ行く時に、会えるかも」
「そうだな」
「一緒にトレーニングするけ?(笑)」
「やれたらな」
「フフフッ😊」
また会える約束ができて嬉しくなった。
さて、お次は。
「レンは?どこなの?」
「俺は九番隊👍」
「九番隊!ってことは、瀞霊廷通信の発行業務があるかもじゃん」
「そうだよぉ。めっちゃ楽しみ。自分の記事が書けるかもしれないなんて、ワクワクするよな😁」
「レンにピッタリの隊だと思うよぉ😌」
「そう?うーん、そうだよな。市丸隊長の見立が良かったんだよ、たぶん」
「ほよ?」
レンの言うことにゃ、この配属の経緯は以下の通りだったそうな。まず、ケイジには一番隊から異動の依頼が直接届いた。彼の選択は受けるか断るかだった。他の5人は、そうではなかった。5つの隊でひとつずつ席官に枠が空いたという話が市丸の元に来て、彼はケイジの件も考慮し、この同期たち全員にどうかと勧めてきたんだそう。なつみと一緒にいたいという想いはあるだろうが、早く出世をしたいと思うなら、三番隊に残っていてはいけないと誰もが考えていた。この機を逃したら、スッキリとみんなが離れられることは無くなるのも、容易に想像できた。だから彼らは、自分たちを推薦して欲しいと、市丸に返答したらしい。そして、市丸が彼らの性格や成績を比べて、配属先を、各隊長と相談しながら決めていったということだった。
「へぇー、そうだったんだ。ほいで?ハルは?」
「俺は七番隊」
「おー!狛村隊長と射場副隊長のとこじゃん!男気上がるよぉ、羨ましい!」
「そうかな」
「語尾がじゃけーになるよ」
「それは男気なの?(笑)」
「ほーじゃけー!かっこいいんじゃけー!」
「そっか😅」
男気アップが約束されたハルには、少し気がかりなことがあるらしい。
「七番隊は、しっかり統制が取れてて、働きやすい隊だって話は聞いてるけどさ、狛村隊長がね…」
「狛村隊長がどうしたの?」
「ちょっと怖い」
「なんで?何が怖いの」
「すっごい体が大きいじゃん。あと、あの鉄仮面、威圧感があるんだよね」
狛村隊長の風貌を思い浮かべて、う〜ん😣となるハル。だが、話を聞くなつみはニヤニヤしていた。
「大丈夫だよ、ハル。そんなの気にならないくらい、狛村隊長のこと好きになれるよ。すっごく優しくてかっこいい人だからね」
「…、なぁ、木之本。狛村隊長の素顔教えてくれよ」
「だーめ。ナイショだもん」
「ズルいよなぁ、お前って」
そんなズルいなつみはハルの手を握ってあげた。
「信じて狛村隊長についていきな。ハルにとって、いちばん尊敬できる人になるかもしれないよ。ぼく、そう思う😊」
にっこり笑う彼女がそう言ってくれるから、ハルはその手を握り返してみた。
「木之本が言うなら、そうなんだろうな。…、ありがとう、ちょっと安心した」
「うん!がんばって、ハル!落ち込むことがあったら、五郎ちゃん🐾に癒してもらいな!」
「それな😄」
ハルの応援をしてあげたら、後ろから肩をトントンされた。
「ねぇ、俺のこともきいてよ」
クーちゃんだ。
「クーちゃん!クーちゃんはどこ行くの?」
クーちゃんはふふんと笑った。
「十三番隊だよ」
「うわ〜、合うー!クーちゃんっぽいよ!」
「そう?」
「うん!アットホームな雰囲気が、めっちゃ似合う」
「そうなんだよね〜。1回面接で行ってるからさ、隊の様子知ってるんだよ。すんごい居心地良さそうだった。厳しいとか、ギスギスしてるとか、そんなの無くてさ。俺、あそこなら、無理なく移れそうだよ」
笑って言ってくれたから、なつみは嬉しくて抱きついてしまった。
「うぅ〜、行っておいで、クーちゃん🥺」
クーちゃんも抱きしめ返してくれた。
「たまには遊びに来てよ、なつみ」
「行くよぉ。絶対会いに行くよ!」
そっと体を離す。
「李空は十番隊だってさ」
先に言っちゃったクーちゃん。
「ふーん😐」
「おい、何か感想言えよ」
自分から言いたかったのに、先に言われてしまったのと、なつみの反応にムカついたのとで、李空はなつみのおケツをトンッと押すように蹴った。
「痛ぇっ。冗談だよ。良いと思うよ、十番隊。日番谷隊長は頼れるし、乱菊さんは美人で、面倒見が良いし。毎日楽しそう😄」
ちゃんと感想を言ってあげたのに、李空は不満そう。というか、不安そう?
「その松本副隊長だけどな…」
「🙂❓」
「市丸隊長が言うには、大量の仕事を押し付けてくるかもしれないから、気を付けろって。それ聞いて、まだ入ってもいないのに、今からビビッてる。市丸隊長がわざわざそう忠告してきたんだ。相当ヤバい量なんだろ、きっと。自分を成長させるためだと思って、ある程度は我慢するつもりだけどよ。はぁ…、怖ぇ…」
書類のビルに囲まれる李空を想像する。
「…、断れば良いんじゃないの?😅」
「そうそう、日番谷隊長に相談したりさ」
仲間たちが慰めてくれるが、李空は体操座りで落ち込んでいた。こんな態度だがこれで、彼なりにいくらか不安は拭えたのだろう。悩みを打ち明けられたのだから。李空が弱音を吐けるのは、この7人でいるときだけだ。今のうちに、できるだけ心を軽くしておかなければいけないだろう。
「李空ぅー、その気持ちわかるよ😭」
そう言って、李空の肩を抱いたのは尾田だった。
「俺も市丸隊長に言われたんだ。伊勢副隊長がしっかり管理してくれるだろうけど、隊長があんなだから、一応覚悟しておいた方が良いって」
「尾田ー!一緒に苦しもうぜー!😭」
「おうよー!😭」
がっつり抱き合うルームメイトたち。別れようとも、傷の舐め合いはしようと固く誓い合った。
ん?伊勢副隊長?
「おい、待てコラ、尾田!今、伊勢副隊長つったか⁉︎」
ギャバッと立ち上がり、ズバッと尾田に指差して、なつみは驚いていた。
「あぁ、言った。俺の配属先は八番隊だ」
「むっきゃー‼️‼️」
奇声を上げて、床の間の柱をドンドンノックして、感情爆発を最小限に押さえ込もうと頑張った。
「羨ましいッ‼️毎日京楽隊長と会えるなんてーッ‼️‼️ズルいー‼️ 尾田のクセにー‼️」
(言うと思ったよ…💧)
「そうだよね。男なのに八番隊に入れるなんて、意外だよね🤔」
クーちゃんの言う通り。京楽ならば、空きが出れば、女性隊士を採用するだろうに。例えばなつみとか。まさか尾田で決まるとは。
「人事も伊勢副隊長が管理してるんだよ。京楽隊長に任せてたら、女性ばっかりになるからって。男手が必要な仕事もあるからな」
「なんだ、ガタイで選ばれたの?」
「かもな」
そこで嫌なことを思い出してしまった尾田。
「面接行ったときにさぁ、京楽隊長にめちゃくちゃ言われたよ。『なんでなつみちゃんじゃないのー😩』とか、『ボクよりモテたら怒るよ』とか。言われる度に、伊勢副隊長が『気にしないでください』って言ってくれてたけどさ。…、俺、虐められるのかな」
大きい尾田は、心中お察しする李空の隣で小さく体操座りした。だが、そんな態度を見せられてご不満ななつみ。
「贅沢言うなよ‼︎そんなこと言うなら、ぼくと代われよ‼︎」
「お前は京楽隊長の誘いを断ったんだろ‼︎三番隊に絶対残るって宣言したんだろ、バーカ‼︎」
「そうだよ‼︎行かねぇよ、バーカ‼︎」
ここで初めて「三番隊に残る宣言」をしたことに後悔してしまったなつみは、致し方なく再び柱をノックした。