第三章
夢小説設定
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なつみのお願いをひとつ叶えたところで、この日の集会はお開きとなった。
ピアノを弾きまくって実は疲れていたなつみも、一緒のタイミングで帰ることにしたのだが、藍染と五番隊へ帰るかと思いきや、そうはしなかった。
「隊舎に用事なんて無いやろ?この嘘つきぃ」
なつみのほっぺをつんつんしながらそう言ったのは、市丸。そのつんつんを甘んじて受け入れるなつみ。2人並んで、仲良く三番隊舎へ歩いていく。
「隊長だって、嘘ついてたじゃないですか」
ギッと睨むと、口の中から舌でつんつんの指を押し返した。
「気持ち悪ッ(笑)」ぷにぷにだったのに、変な感触になったため、シャッと手を引っ込める。「しゃーないやろぉ、13対1やで?ボクひとりでどうせいいうの。嘘つくしか無いわ」
悲しい顔も嘘つきの顔もわかるのに、考えてることはよく見えてこないもので。なつみは心配そうに見上げることしかできなかった。
その不安を感じてか、市丸は両手を頭の後ろに組んで、こう言い放った。
「あーきらーめたっ」
「🙁?何をですか?」
チラリと視線をやる。
「なつみちゃんに斬魄刀使わへんようにさせること。ボクには止められへんわ。みんながなつみちゃんを応援してしもてるし、なつみちゃんかてボクに黙っていろいろするし。把握しきれん!ギブアップや」頭にやってた手を腰のところに持っていく。「いろんな隊に通うんは、斬魄刀に頼らない戦い方を身に付けたいからです、って言うたから許しとったのに。雀部さんとこで始解使た稽古してるなんて聞いてないで、ボク」
「だって…、言ったらダメって言うじゃないですか」
「せやで」
「だから内緒にしてたんです!😤」
「上司に隠し事しよって、わぁるい子やなぁ。そんな子には、お仕置きや❗️」
こちょこちょこちょこちょーっ
なつみの後ろから覆い被さるように、脇から脇腹にかけて、遠慮無くくすぐってやった。
「ギャハハハハハハッ🤣‼️‼️」
思いの外反応が良かったため、Sっ気の血が騒いだ市丸は、ストッパーが外れてしまって、目が…。目が…💦
「ギャハハッ、やめてくださいよーッ、ニャーハハハハッ🤣」
「フフッ、いーやーやっ😈♪」
「👼〜」
「そんでなぁ」
悶絶したなつみをおぶった市丸が、話の続きをする。
「諦めたんよ。せやからな、斬魄刀使うなてもう言わんわ。その代わりにな、1個だけお願い聞いて欲しいんや」
「〜👼」
やられすぎて、ぽやんとしているなつみを起こすように、支えているももからトンッと一度揺すってやった。
「起きてや、なつみちゃん」
「むぅぅ…、隊長の鬼畜ぅ!仕返しだー!」
おんぶされながらも届くところで、手当たり次第に市丸の体をこちょこちょしてみたなつみ。だが、市丸は平然としていた。
「効かんて」
「むぅーッ😣‼️」
降参して、市丸の首にぎゅぅっと抱きついた。
「ボクからのお願いな。ちゃんと聞いといてや」
「はい…」
そう答えて、少し腕の力を抜いた。
「キミには似合わんから、敵を倒せとか、絶対勝てとか言わん。誰かを傷つけるために強なるんは、らしくないから。そうやのぉて、なつみちゃんにはな、絶対誰にも負けへんように、強なって欲しい。ボクら隊長格は大概、敵を殺すために鍛えてきた人たちばっかりやんな。せやからその人たちから教わることは、急所の見つけ方とかトドメの刺し方とか、野蛮なのもあるやんか。そんなんなつみちゃんには、いらん話とちゃう?仲良しさんを増やしたいから、強なりたいんやもんね」
首をちょっと回して、なつみの顔を見た。
「はい」
フッと微笑んだ。
「虚とお友だちになりたいやなんて、それも知らんかったわ」
「はい…、すみません💦」
「キミはほんま、変わった子や。どこ見たって似てる子おらん。めちゃくちゃや」
「うぅぅ…」
今度は市丸の肩に掴まって、きゅぅっと縮こまる。
「めちゃくちゃやけど、悪いことあらへんもんで、見とって、めっちゃおもろいわ。みんながほっとかんわけやな。みーんな、なつみちゃんのこと大好きになってまう。ほんで、なつみちゃんもみんな大好きやもんね。そんな子に血みどろの戦いなんて、させたらあかんわ。する気も無いやろうし」
「痛いのヤです」
「うんうん。なぁ、なつみちゃん、キミは誰よりも強くなりや。そんで、ケンカ吹っかけてくる相手を圧倒して、全部の攻撃を相殺してやり。そしたらキミの理想に近づけるかもしれへんで。もしそうなったら、ボクも安心やし。負け無しの死神になるって約束してくれへん?」
その提案こそめちゃくちゃだと思いつつ、市丸が自分の自由と成長を選んでくれたことがとっても嬉しかったから。
「隊長!降ろしてください!」
脚をバタバタ。
「耳元で大っきい声出さんで💦」
酔っ払ったときのなつみを一瞬思い出してしまった市丸は、大人しく降ろしてあげた。
なつみはパタパタと市丸の正面に回り込む。疑っていたのだ。背負われていると、彼の表情がわからなかったから。だが、大丈夫だった。そんな不安は吹き飛ばされてしまった。
見上げた先にあったのは、『頼れるお兄ちゃん』の笑顔だったから。
「なぁに?どないしたん?」
そう問いかけた市丸に、なつみは右手の小指をシュパッと突きつけた。誇らしげに、でもちょっとビビりつつ。
「約束します‼️ぼく、宇宙イチ強い死神になってやりますッ‼️市丸隊長のために‼️」
言ったついでに「にぃっ!」と笑顔を見せてやった。その顔がおもしろくて。
「プッ、ワードセンスがお子ちゃまやで(笑)」
左手でなつみの頭を撫でてあげ、右手の小指で彼女の小指と絡めた。
「うちゅーいち😁」
「宇宙イチな。約束やで😄」
指切りをして、『宇宙一強い負け無しの死神』になる約束をしたなつみ。彼女は満足そうにニコニコしていた。しかしその横で、難しい思いに駆られる者もいた。
カチャカチャカチャッ
(またそんな大変な願いを…🐥)
叶える身にもなって欲しいと思う、相棒のムッちゃんでした。
ピアノを弾きまくって実は疲れていたなつみも、一緒のタイミングで帰ることにしたのだが、藍染と五番隊へ帰るかと思いきや、そうはしなかった。
「隊舎に用事なんて無いやろ?この嘘つきぃ」
なつみのほっぺをつんつんしながらそう言ったのは、市丸。そのつんつんを甘んじて受け入れるなつみ。2人並んで、仲良く三番隊舎へ歩いていく。
「隊長だって、嘘ついてたじゃないですか」
ギッと睨むと、口の中から舌でつんつんの指を押し返した。
「気持ち悪ッ(笑)」ぷにぷにだったのに、変な感触になったため、シャッと手を引っ込める。「しゃーないやろぉ、13対1やで?ボクひとりでどうせいいうの。嘘つくしか無いわ」
悲しい顔も嘘つきの顔もわかるのに、考えてることはよく見えてこないもので。なつみは心配そうに見上げることしかできなかった。
その不安を感じてか、市丸は両手を頭の後ろに組んで、こう言い放った。
「あーきらーめたっ」
「🙁?何をですか?」
チラリと視線をやる。
「なつみちゃんに斬魄刀使わへんようにさせること。ボクには止められへんわ。みんながなつみちゃんを応援してしもてるし、なつみちゃんかてボクに黙っていろいろするし。把握しきれん!ギブアップや」頭にやってた手を腰のところに持っていく。「いろんな隊に通うんは、斬魄刀に頼らない戦い方を身に付けたいからです、って言うたから許しとったのに。雀部さんとこで始解使た稽古してるなんて聞いてないで、ボク」
「だって…、言ったらダメって言うじゃないですか」
「せやで」
「だから内緒にしてたんです!😤」
「上司に隠し事しよって、わぁるい子やなぁ。そんな子には、お仕置きや❗️」
こちょこちょこちょこちょーっ
なつみの後ろから覆い被さるように、脇から脇腹にかけて、遠慮無くくすぐってやった。
「ギャハハハハハハッ🤣‼️‼️」
思いの外反応が良かったため、Sっ気の血が騒いだ市丸は、ストッパーが外れてしまって、目が…。目が…💦
「ギャハハッ、やめてくださいよーッ、ニャーハハハハッ🤣」
「フフッ、いーやーやっ😈♪」
「👼〜」
「そんでなぁ」
悶絶したなつみをおぶった市丸が、話の続きをする。
「諦めたんよ。せやからな、斬魄刀使うなてもう言わんわ。その代わりにな、1個だけお願い聞いて欲しいんや」
「〜👼」
やられすぎて、ぽやんとしているなつみを起こすように、支えているももからトンッと一度揺すってやった。
「起きてや、なつみちゃん」
「むぅぅ…、隊長の鬼畜ぅ!仕返しだー!」
おんぶされながらも届くところで、手当たり次第に市丸の体をこちょこちょしてみたなつみ。だが、市丸は平然としていた。
「効かんて」
「むぅーッ😣‼️」
降参して、市丸の首にぎゅぅっと抱きついた。
「ボクからのお願いな。ちゃんと聞いといてや」
「はい…」
そう答えて、少し腕の力を抜いた。
「キミには似合わんから、敵を倒せとか、絶対勝てとか言わん。誰かを傷つけるために強なるんは、らしくないから。そうやのぉて、なつみちゃんにはな、絶対誰にも負けへんように、強なって欲しい。ボクら隊長格は大概、敵を殺すために鍛えてきた人たちばっかりやんな。せやからその人たちから教わることは、急所の見つけ方とかトドメの刺し方とか、野蛮なのもあるやんか。そんなんなつみちゃんには、いらん話とちゃう?仲良しさんを増やしたいから、強なりたいんやもんね」
首をちょっと回して、なつみの顔を見た。
「はい」
フッと微笑んだ。
「虚とお友だちになりたいやなんて、それも知らんかったわ」
「はい…、すみません💦」
「キミはほんま、変わった子や。どこ見たって似てる子おらん。めちゃくちゃや」
「うぅぅ…」
今度は市丸の肩に掴まって、きゅぅっと縮こまる。
「めちゃくちゃやけど、悪いことあらへんもんで、見とって、めっちゃおもろいわ。みんながほっとかんわけやな。みーんな、なつみちゃんのこと大好きになってまう。ほんで、なつみちゃんもみんな大好きやもんね。そんな子に血みどろの戦いなんて、させたらあかんわ。する気も無いやろうし」
「痛いのヤです」
「うんうん。なぁ、なつみちゃん、キミは誰よりも強くなりや。そんで、ケンカ吹っかけてくる相手を圧倒して、全部の攻撃を相殺してやり。そしたらキミの理想に近づけるかもしれへんで。もしそうなったら、ボクも安心やし。負け無しの死神になるって約束してくれへん?」
その提案こそめちゃくちゃだと思いつつ、市丸が自分の自由と成長を選んでくれたことがとっても嬉しかったから。
「隊長!降ろしてください!」
脚をバタバタ。
「耳元で大っきい声出さんで💦」
酔っ払ったときのなつみを一瞬思い出してしまった市丸は、大人しく降ろしてあげた。
なつみはパタパタと市丸の正面に回り込む。疑っていたのだ。背負われていると、彼の表情がわからなかったから。だが、大丈夫だった。そんな不安は吹き飛ばされてしまった。
見上げた先にあったのは、『頼れるお兄ちゃん』の笑顔だったから。
「なぁに?どないしたん?」
そう問いかけた市丸に、なつみは右手の小指をシュパッと突きつけた。誇らしげに、でもちょっとビビりつつ。
「約束します‼️ぼく、宇宙イチ強い死神になってやりますッ‼️市丸隊長のために‼️」
言ったついでに「にぃっ!」と笑顔を見せてやった。その顔がおもしろくて。
「プッ、ワードセンスがお子ちゃまやで(笑)」
左手でなつみの頭を撫でてあげ、右手の小指で彼女の小指と絡めた。
「うちゅーいち😁」
「宇宙イチな。約束やで😄」
指切りをして、『宇宙一強い負け無しの死神』になる約束をしたなつみ。彼女は満足そうにニコニコしていた。しかしその横で、難しい思いに駆られる者もいた。
カチャカチャカチャッ
(またそんな大変な願いを…🐥)
叶える身にもなって欲しいと思う、相棒のムッちゃんでした。