第三章
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ひょえ〜っとなるなつみだが、お仲間がいたらしい。
「安心しろ、なつみ。俺だって斬魄刀のことなんざ知らねぇ。刀なんぞ、斬れりゃ充分じゃねぇか」
更木だ。言わずもがな。
「キミたち2人はね、1年生からやり直してきなさい」
進路指導の京楽先生は、問題児を前にお手上げでした。
「普通はね、霊術院で、初めて浅打を握った時に、自分の卍解ってどんなだろうって、思うものだよ」
周りの生徒と比べるのは、良くありませんね。
「京楽さん、京楽さん、この2人、普通とちゃう」
「☺️」「😏」
「褒めてないからね⁉️(笑)」
番長の隣りでなつみが、学級委員長、先輩、生徒会会長、生徒会副会長、理科の先生、保健室の先生、担任の先生、進路指導の先生に、お説教されたり慰められたりしているグループとは別の、もう一つのグループでは、こんなことが話されていた。
「なつみがここまでできていたとは、驚きじゃのぉ」
「上位席官でも具象化に至っているのは、ほんの一握りだというのに、まさか二十席でやってのけるなんて。斬魄刀の能力といい、こんな死神は見たことがないですよ、元柳斎先生」
「その上、卍解を諦めているならまだしも、興味が無いとは。更木を除いて、前代未聞だ。向上心はあるが、始解だけで満足するつもりだったんだろうか。私がついていながら…」
「嘆くでない、雀部。早めに知れて良かったのじゃ。これからあの子の意識を変えれば良いだけの話よ」
「総隊長」白哉も思うところ有り。「本腰を入れて、木之本を鍛えるべきかと思われる。そして、冷静さも養うべきかと。隊長格となる素質は見受けられるが、威厳が全く感じられぬ故」
「そうじゃのぉ。愛らしいばかりではならんな」元柳斎は砕蜂にも意見をきく。「お主はどう思う」
「一般隊士と比較すれば、木之本は優秀な部類に入ります。うちに来る前に、既にそこそこの身体能力を身に付けておりましたので。根性もあり、鍛え甲斐がある印象です。ですが、斬魄刀のことや知能については知る由もなかったので、正直、奴への見方が変わりそうです」
「そうか…」
「ご安心ください。総隊長のご意志もあります故、奴が諦めない限り、面倒を見てやることには、変わりありません」
「ほう。ならば良い。よろしく頼む」
「はい」
するとそこに、ムッちゃんがやってきた。
「なつみに卍解をさせようとしているのか」
「悪いかの」
「そうは言っていない」
元柳斎を前に、堂々とした振る舞い。さすがムッちゃん。
「ただ、向こう10年はさせるつもりがないな」
「何故じゃ」
「私の願いだ」
楽しそうに笑うなつみを見つめる。
「必要無いことが、平和の現れだろう」
「備えておれば、未然に防げることもあろう」
「気付いているだろう、あいつの特異性に」
何が言いたいのだろう。
「私たちの力は攻撃ではない」
「極めぬ理由にはならんな」
「そうか…」
とはいえ。
「お前にその気が無いのであれば、できんのに変わりなしじゃの」
「そうだ。少なくとも、私が本来の名を取り戻さなければ、不可能だ。あいつもそう思っているからこそ、卍解を意識の外に置いていたのだ。だからな、なつみをバカにしてくれるなよ」
「主想いじゃの」
「当然だ」なつみの頭に座るムッちゃん。「私はこの子が大好きなんだ」
突然告白されたから、どうしたんだろうと思った。
「なに?ムッちゃん。照れちゃうじゃん😊」
小さな手で優しく撫でてあげる。
「なつみ、彼らがここに集まった理由がわかったぞ」
「なになに?😃」
飛び降りて、なつみの頬に手を添える。
「皆、お前の味方をしてくれると伝えにきたんだ。お前の秘めた力に期待しているらしい。そしてその力を、成長させたいんだそうだ。この世界とお前のために。満場一致でな」
「それ、ほんとですか?」
なつみは不安になって市丸を見上げた。
「うん。危険な力持ってんのは、ここにおるみんな同じやから、キミだけ檻に入れるなんて、おかしいやろ?みんなでな、なつみちゃんに協力したろって決めたんよ。制御の仕方も知らなかんし、いつかほんまにその力が必要になるときが来るかも知れへんからって」
一瞬目を細めるなつみ。
「要するに、キミがこれから先もずっと護廷十三隊の一員としてやってけるようにね、ボクら全員が一肌脱いで、なつみちゃんを育てちゃおうってことになったんだよ😉」
そう言う京楽に鼻の頭をトントンッと触られた。
(脱いで…、育てる…///)
ほわわわ〜んとイメージが勝手に。
「むきゃ💖💦」
胸を両手でぎゅっと押さえて、恥ずかしそうにしゃがみ込んだ。
「何想像してんねん😑」
察して、なつみの背中に抱きつこうと京楽は跳び上がった。
「そこを育てるのは絶対ボクだからね〜😚💖」
ゴンッ💥
「イタァッ!」
真っ向からおでこを思い切り殴られた。凶器は杖。元柳斎の仕業だ。それでも、懲りない京楽。
「すみません。今でも充分大きいです😌」
もう一発、ゴンッ💥
「ボクばっかりやめてよ!先にエッチな想像したのなつみちゃんじゃないか!」
「💢」
プチッときたが、それもそうだということで、なつみにも控えめなお仕置きをひとつ。
コツン🌟
「痛いっ💦」
「婿までも、儂が見繕わにゃならんのか。良いか、なつみ。これ、では、いかん」
コンッ、コンッ、コンッと言葉に合わせて京楽の頭を叩いた。
「痛いってぇ!人の頭は木魚じゃないぞ!」
そんな訴えを無視して、口を挟む男たち有り。
「例えば、どんな人物が彼女に相応しいとお考えでしょうか。参考までに教えていただきたいです」
「頭脳明晰、慈愛に満ちて、輝かしい功績を持つ人物が良いに決まっているだろう。そう、私のようなネ‼︎」
「何そこの2人ちゃっかり立候補してんの⁉︎そんなの無駄だからね⁉︎」
藍染とマユリにガルルル威嚇する京楽。
するとその時、「あ!」と声がした。
「浮竹隊長!申し遅れました!」
なつみがぴょこぴょこと浮竹のもとへ向かった。
「はじめまして。三番隊第二十席、木之本なつみです。よろしくお願いしますっ」
ぺこんとお辞儀した。
「なつみちゃん、今?(笑)」
「だって、タイミング無かったですもん☹️」
「まぁ、俺も言いそびれてたから、気にするな、木之本!こちらこそ、よろしくな!」
「はい!😁」
浮竹はこの時初めてなつみのキラキラにこにこ無敵スマイルを受けた。そして、御多分に洩れず、キュンとした。
「🤭❣️」
「あ!浮竹、今なつみちゃんにドキッとしただろ!」
「し、してないっ///」
嘘を吐きつつ、浮竹にも理解できた。なつみの純粋さが、周りの者をその強い魅力で惹きつけてしまっているということを。
これで要件は済んだように思われた。
「なつみよ、お前の能力は扱いが非常に難しい。誤った結果を生まぬよう、その力を充分に磨き上げにゃならん。儂らを思う存分使うが良い。そして儂らを、お前が心から笑っておる未来に導きなさい」
とてもありがたい言葉をいただいたが。
「そんな…、ぼくは、そんな特別じゃ、ないですよ…?みなさんに比べたら、ぼくはちっぽけな存在で、そんな言葉、畏れ多いです…」
冷静にこの状況を見渡せば、所詮はほぼ下級隊士が場違いのように、隊長たちの中で1人紛れ込んでいるだけなのだ。そう思うのは当然。
「今はそう見えるじゃろう。じゃからな、今は、目の前のことに懸命に食らいつきなさい。儂らがお前を高みへと導く。それがお前の望みなんじゃろう。いつかはお前も、強さを求める本当の意味を見つけることになる。その時を迎えようと、動じることもなく、後悔を覚えることもないように、今を大切に過ごしていけ。お前には儂らがついておる。頼りなさい」
なつみは、隊長ら一人一人の顔を見ようと、首をゆっくり回していった。誰もが優しい気持ちで彼女を見守っているのが確認できた。その気持ちをしっかり受け取って、胸の中にきゅっと仕舞い込むように、背中を丸めて両手を握った。
「はい…。では、隊長方の想いに、全力でお応えします!お言葉に甘えて、これからたくさんお世話になります!ぼくが、みなさんに負けないくらいの強い死神になれるように、お力添えお願いします!」
なつみは嬉しそうに興奮した様子で一礼した。
(特別じゃないけど、特別になろうと目指すのは、きっと良いことにつながってくってことだよね!)
そう思うから、こんなことも思う。
(市丸隊長、ぼく今とっても幸せですっ)
言葉は出なかったが、想いが溢れて、なつみは市丸に抱きついた。突然で驚きはしたが、市丸の心になつみの喜びが伝わってきたため、彼の想いが溶かされそうになった。
「キミは充分特別やで」
ハグの威力は絶大だと、再び見せつけられてしまったらしい。
「安心しろ、なつみ。俺だって斬魄刀のことなんざ知らねぇ。刀なんぞ、斬れりゃ充分じゃねぇか」
更木だ。言わずもがな。
「キミたち2人はね、1年生からやり直してきなさい」
進路指導の京楽先生は、問題児を前にお手上げでした。
「普通はね、霊術院で、初めて浅打を握った時に、自分の卍解ってどんなだろうって、思うものだよ」
周りの生徒と比べるのは、良くありませんね。
「京楽さん、京楽さん、この2人、普通とちゃう」
「☺️」「😏」
「褒めてないからね⁉️(笑)」
番長の隣りでなつみが、学級委員長、先輩、生徒会会長、生徒会副会長、理科の先生、保健室の先生、担任の先生、進路指導の先生に、お説教されたり慰められたりしているグループとは別の、もう一つのグループでは、こんなことが話されていた。
「なつみがここまでできていたとは、驚きじゃのぉ」
「上位席官でも具象化に至っているのは、ほんの一握りだというのに、まさか二十席でやってのけるなんて。斬魄刀の能力といい、こんな死神は見たことがないですよ、元柳斎先生」
「その上、卍解を諦めているならまだしも、興味が無いとは。更木を除いて、前代未聞だ。向上心はあるが、始解だけで満足するつもりだったんだろうか。私がついていながら…」
「嘆くでない、雀部。早めに知れて良かったのじゃ。これからあの子の意識を変えれば良いだけの話よ」
「総隊長」白哉も思うところ有り。「本腰を入れて、木之本を鍛えるべきかと思われる。そして、冷静さも養うべきかと。隊長格となる素質は見受けられるが、威厳が全く感じられぬ故」
「そうじゃのぉ。愛らしいばかりではならんな」元柳斎は砕蜂にも意見をきく。「お主はどう思う」
「一般隊士と比較すれば、木之本は優秀な部類に入ります。うちに来る前に、既にそこそこの身体能力を身に付けておりましたので。根性もあり、鍛え甲斐がある印象です。ですが、斬魄刀のことや知能については知る由もなかったので、正直、奴への見方が変わりそうです」
「そうか…」
「ご安心ください。総隊長のご意志もあります故、奴が諦めない限り、面倒を見てやることには、変わりありません」
「ほう。ならば良い。よろしく頼む」
「はい」
するとそこに、ムッちゃんがやってきた。
「なつみに卍解をさせようとしているのか」
「悪いかの」
「そうは言っていない」
元柳斎を前に、堂々とした振る舞い。さすがムッちゃん。
「ただ、向こう10年はさせるつもりがないな」
「何故じゃ」
「私の願いだ」
楽しそうに笑うなつみを見つめる。
「必要無いことが、平和の現れだろう」
「備えておれば、未然に防げることもあろう」
「気付いているだろう、あいつの特異性に」
何が言いたいのだろう。
「私たちの力は攻撃ではない」
「極めぬ理由にはならんな」
「そうか…」
とはいえ。
「お前にその気が無いのであれば、できんのに変わりなしじゃの」
「そうだ。少なくとも、私が本来の名を取り戻さなければ、不可能だ。あいつもそう思っているからこそ、卍解を意識の外に置いていたのだ。だからな、なつみをバカにしてくれるなよ」
「主想いじゃの」
「当然だ」なつみの頭に座るムッちゃん。「私はこの子が大好きなんだ」
突然告白されたから、どうしたんだろうと思った。
「なに?ムッちゃん。照れちゃうじゃん😊」
小さな手で優しく撫でてあげる。
「なつみ、彼らがここに集まった理由がわかったぞ」
「なになに?😃」
飛び降りて、なつみの頬に手を添える。
「皆、お前の味方をしてくれると伝えにきたんだ。お前の秘めた力に期待しているらしい。そしてその力を、成長させたいんだそうだ。この世界とお前のために。満場一致でな」
「それ、ほんとですか?」
なつみは不安になって市丸を見上げた。
「うん。危険な力持ってんのは、ここにおるみんな同じやから、キミだけ檻に入れるなんて、おかしいやろ?みんなでな、なつみちゃんに協力したろって決めたんよ。制御の仕方も知らなかんし、いつかほんまにその力が必要になるときが来るかも知れへんからって」
一瞬目を細めるなつみ。
「要するに、キミがこれから先もずっと護廷十三隊の一員としてやってけるようにね、ボクら全員が一肌脱いで、なつみちゃんを育てちゃおうってことになったんだよ😉」
そう言う京楽に鼻の頭をトントンッと触られた。
(脱いで…、育てる…///)
ほわわわ〜んとイメージが勝手に。
「むきゃ💖💦」
胸を両手でぎゅっと押さえて、恥ずかしそうにしゃがみ込んだ。
「何想像してんねん😑」
察して、なつみの背中に抱きつこうと京楽は跳び上がった。
「そこを育てるのは絶対ボクだからね〜😚💖」
ゴンッ💥
「イタァッ!」
真っ向からおでこを思い切り殴られた。凶器は杖。元柳斎の仕業だ。それでも、懲りない京楽。
「すみません。今でも充分大きいです😌」
もう一発、ゴンッ💥
「ボクばっかりやめてよ!先にエッチな想像したのなつみちゃんじゃないか!」
「💢」
プチッときたが、それもそうだということで、なつみにも控えめなお仕置きをひとつ。
コツン🌟
「痛いっ💦」
「婿までも、儂が見繕わにゃならんのか。良いか、なつみ。これ、では、いかん」
コンッ、コンッ、コンッと言葉に合わせて京楽の頭を叩いた。
「痛いってぇ!人の頭は木魚じゃないぞ!」
そんな訴えを無視して、口を挟む男たち有り。
「例えば、どんな人物が彼女に相応しいとお考えでしょうか。参考までに教えていただきたいです」
「頭脳明晰、慈愛に満ちて、輝かしい功績を持つ人物が良いに決まっているだろう。そう、私のようなネ‼︎」
「何そこの2人ちゃっかり立候補してんの⁉︎そんなの無駄だからね⁉︎」
藍染とマユリにガルルル威嚇する京楽。
するとその時、「あ!」と声がした。
「浮竹隊長!申し遅れました!」
なつみがぴょこぴょこと浮竹のもとへ向かった。
「はじめまして。三番隊第二十席、木之本なつみです。よろしくお願いしますっ」
ぺこんとお辞儀した。
「なつみちゃん、今?(笑)」
「だって、タイミング無かったですもん☹️」
「まぁ、俺も言いそびれてたから、気にするな、木之本!こちらこそ、よろしくな!」
「はい!😁」
浮竹はこの時初めてなつみのキラキラにこにこ無敵スマイルを受けた。そして、御多分に洩れず、キュンとした。
「🤭❣️」
「あ!浮竹、今なつみちゃんにドキッとしただろ!」
「し、してないっ///」
嘘を吐きつつ、浮竹にも理解できた。なつみの純粋さが、周りの者をその強い魅力で惹きつけてしまっているということを。
これで要件は済んだように思われた。
「なつみよ、お前の能力は扱いが非常に難しい。誤った結果を生まぬよう、その力を充分に磨き上げにゃならん。儂らを思う存分使うが良い。そして儂らを、お前が心から笑っておる未来に導きなさい」
とてもありがたい言葉をいただいたが。
「そんな…、ぼくは、そんな特別じゃ、ないですよ…?みなさんに比べたら、ぼくはちっぽけな存在で、そんな言葉、畏れ多いです…」
冷静にこの状況を見渡せば、所詮はほぼ下級隊士が場違いのように、隊長たちの中で1人紛れ込んでいるだけなのだ。そう思うのは当然。
「今はそう見えるじゃろう。じゃからな、今は、目の前のことに懸命に食らいつきなさい。儂らがお前を高みへと導く。それがお前の望みなんじゃろう。いつかはお前も、強さを求める本当の意味を見つけることになる。その時を迎えようと、動じることもなく、後悔を覚えることもないように、今を大切に過ごしていけ。お前には儂らがついておる。頼りなさい」
なつみは、隊長ら一人一人の顔を見ようと、首をゆっくり回していった。誰もが優しい気持ちで彼女を見守っているのが確認できた。その気持ちをしっかり受け取って、胸の中にきゅっと仕舞い込むように、背中を丸めて両手を握った。
「はい…。では、隊長方の想いに、全力でお応えします!お言葉に甘えて、これからたくさんお世話になります!ぼくが、みなさんに負けないくらいの強い死神になれるように、お力添えお願いします!」
なつみは嬉しそうに興奮した様子で一礼した。
(特別じゃないけど、特別になろうと目指すのは、きっと良いことにつながってくってことだよね!)
そう思うから、こんなことも思う。
(市丸隊長、ぼく今とっても幸せですっ)
言葉は出なかったが、想いが溢れて、なつみは市丸に抱きついた。突然で驚きはしたが、市丸の心になつみの喜びが伝わってきたため、彼の想いが溶かされそうになった。
「キミは充分特別やで」
ハグの威力は絶大だと、再び見せつけられてしまったらしい。