第三章
夢小説設定
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急いで綜合救護詰所へ向かったなつみは、受付で事情を説明し、痛みを訴える。
「すっごい力で拳骨が落ちてきて、頭割れたかと思いましたよ!」
「落ち着いてください。すぐに診てもらえますから😅」
「早くしてくださいー!」
ジタバタするなつみ。するとやってきたのは卯ノ花で、なつみの後ろからそっと頭に触れた。
「ここではお静かに願いますね。あら、たんこぶ」
「痛いんですぅ😖」
卯ノ花を見上げるなつみは、今にもまた泣きそうで。
「すぐに冷やしましょう。ついて来てください」
「はい」
他の隊員になつみを任せるつもりでいた受付の者が、隊長を止めようと口を開きかけたが、卯ノ花がそれを止めた。
「この程度ならすぐに終わりますし、もともと予定していた診察を、ついでに済ませてしまいましょう」
笑顔を見せると、なつみを自分の診察室へ連れて行った。
ヒヤッとする感覚にビクッとしながら、なつみは冷却剤を当ててもらった。向かい合わせに座っている卯ノ花はさらに包帯を取り出し、冷却剤がずれないようになつみの頭に巻いてやった。
「半日ほどこのままにしておいてくださいね。はい、終わりましたよ」
「ありがとうございます」
なつみは軽く頭を下げた。
「では、呼吸機能を診ましょうか」
「はい」
問診、触診、計器を使った検査と進め、現世任務で負った怪我の治りを調べていった。結果は良好。
「よろしいですよ。ほぼ完治しましたね」
「ほんとですか!よかったー。早く体を動かしたくて、うずうずしてたんです。もう控えなくて大丈夫なんですよね😁」
「聞こえませんでしたか?私は『ほぼ』と言いましたよ。無理はなさらない方が良いですね。しかし、戦闘訓練には通常通り参加されても大丈夫でしょう。ご自身の身体と相談しながら行ってください」
「む、難しい…😓」
「でしょうね。十一番隊で、たんこぶをつくってしまうくらいですから。あなたの慌てん坊ぶりには、困ったものですね」
卯ノ花がひとつ優しく微笑むと、じーっとなつみを見つめだした。
「どうされました?😀」
「十一番隊に稽古を申し込むなんて、突然無茶なことをされたなと思いましてね。無理をするなと言っても、無理をするでしょうし、これから怪我が絶えなくなるのではないですか?そしたら、ここに通うことになってしまうかも」
「そうですよね…///お世話になります💦」
ぽりぽり頬を掻いて、申し訳なさそうに照れてしまうなつみ。
「あなた1人のためだけに、皆の手を煩わせるのは、忍びないですね」
「う…😥」
「ならば、私1人が犠牲になれば、皆に負担をかけることは無いでしょう」
「そんな!ぼくを担当してくださるということですか。ご迷惑じゃないですか?」
「迷惑にならないように、あなたにも協力してもらえればの話です」
「んー?🤔」
どういうこっちゃ。
「私があなたに回道をお教えしましょう」
「にょ⁉️」
つまり、自分で治療できるようになれと。
「あなたには、回道の才があるようなので、ある程度までは難しくはないでしょう。治し方さえ覚えてしまえば、こちらに通う必要はありませんよね。時間を上手に使うことができますよ」
「そうですね…」
でもなんだか、畏れ多いというか。
「できることは多い方が良いに決まっていますよ。自分の可能性を自ら閉ざしてはいけません。…がんばると決めたのでしょう?」
そういえば、卯ノ花はなつみと李空が取っ組み合いをしている現場を目撃していたのだった。なつみの熱い想いを知っているから、彼女のことを応援してあげたいのだ。
「はい!あの、では、ぜひ、お言葉に甘えて、ぼくに回道を教えてください!いっぱいいっぱい知識を吸収して、怪我をして動けないなんていう無駄な時間無くしてやります!よろしくお願いします!」
「はい。一緒にがんばりましょうね」
卯ノ花が自ら申し出てくれたのはとても嬉しいことだが、その大きな期待に応えるのは相当のプレッシャーとなる。それでなつみはニヤついてしまった。
(ぼくが強くなれるように周りが動いてくれてる。うん、このまま突き進もう!やってやるぞぅ‼︎)
意気揚々と四番隊舎を出たなつみは、新たなひらめきに捕らわれた。
「そうだ!どうせなら、白打と歩法も教われないかな。そしたらもっと可能性が広がるもん!よーし、二番隊に行ってみよう😆‼️」
なつみのポジティブさというか、せっかちさというか、慌てん坊というか、そんな勢いに背中を押されて、彼女は希望に向かって走り出していた。
「すっごい力で拳骨が落ちてきて、頭割れたかと思いましたよ!」
「落ち着いてください。すぐに診てもらえますから😅」
「早くしてくださいー!」
ジタバタするなつみ。するとやってきたのは卯ノ花で、なつみの後ろからそっと頭に触れた。
「ここではお静かに願いますね。あら、たんこぶ」
「痛いんですぅ😖」
卯ノ花を見上げるなつみは、今にもまた泣きそうで。
「すぐに冷やしましょう。ついて来てください」
「はい」
他の隊員になつみを任せるつもりでいた受付の者が、隊長を止めようと口を開きかけたが、卯ノ花がそれを止めた。
「この程度ならすぐに終わりますし、もともと予定していた診察を、ついでに済ませてしまいましょう」
笑顔を見せると、なつみを自分の診察室へ連れて行った。
ヒヤッとする感覚にビクッとしながら、なつみは冷却剤を当ててもらった。向かい合わせに座っている卯ノ花はさらに包帯を取り出し、冷却剤がずれないようになつみの頭に巻いてやった。
「半日ほどこのままにしておいてくださいね。はい、終わりましたよ」
「ありがとうございます」
なつみは軽く頭を下げた。
「では、呼吸機能を診ましょうか」
「はい」
問診、触診、計器を使った検査と進め、現世任務で負った怪我の治りを調べていった。結果は良好。
「よろしいですよ。ほぼ完治しましたね」
「ほんとですか!よかったー。早く体を動かしたくて、うずうずしてたんです。もう控えなくて大丈夫なんですよね😁」
「聞こえませんでしたか?私は『ほぼ』と言いましたよ。無理はなさらない方が良いですね。しかし、戦闘訓練には通常通り参加されても大丈夫でしょう。ご自身の身体と相談しながら行ってください」
「む、難しい…😓」
「でしょうね。十一番隊で、たんこぶをつくってしまうくらいですから。あなたの慌てん坊ぶりには、困ったものですね」
卯ノ花がひとつ優しく微笑むと、じーっとなつみを見つめだした。
「どうされました?😀」
「十一番隊に稽古を申し込むなんて、突然無茶なことをされたなと思いましてね。無理をするなと言っても、無理をするでしょうし、これから怪我が絶えなくなるのではないですか?そしたら、ここに通うことになってしまうかも」
「そうですよね…///お世話になります💦」
ぽりぽり頬を掻いて、申し訳なさそうに照れてしまうなつみ。
「あなた1人のためだけに、皆の手を煩わせるのは、忍びないですね」
「う…😥」
「ならば、私1人が犠牲になれば、皆に負担をかけることは無いでしょう」
「そんな!ぼくを担当してくださるということですか。ご迷惑じゃないですか?」
「迷惑にならないように、あなたにも協力してもらえればの話です」
「んー?🤔」
どういうこっちゃ。
「私があなたに回道をお教えしましょう」
「にょ⁉️」
つまり、自分で治療できるようになれと。
「あなたには、回道の才があるようなので、ある程度までは難しくはないでしょう。治し方さえ覚えてしまえば、こちらに通う必要はありませんよね。時間を上手に使うことができますよ」
「そうですね…」
でもなんだか、畏れ多いというか。
「できることは多い方が良いに決まっていますよ。自分の可能性を自ら閉ざしてはいけません。…がんばると決めたのでしょう?」
そういえば、卯ノ花はなつみと李空が取っ組み合いをしている現場を目撃していたのだった。なつみの熱い想いを知っているから、彼女のことを応援してあげたいのだ。
「はい!あの、では、ぜひ、お言葉に甘えて、ぼくに回道を教えてください!いっぱいいっぱい知識を吸収して、怪我をして動けないなんていう無駄な時間無くしてやります!よろしくお願いします!」
「はい。一緒にがんばりましょうね」
卯ノ花が自ら申し出てくれたのはとても嬉しいことだが、その大きな期待に応えるのは相当のプレッシャーとなる。それでなつみはニヤついてしまった。
(ぼくが強くなれるように周りが動いてくれてる。うん、このまま突き進もう!やってやるぞぅ‼︎)
意気揚々と四番隊舎を出たなつみは、新たなひらめきに捕らわれた。
「そうだ!どうせなら、白打と歩法も教われないかな。そしたらもっと可能性が広がるもん!よーし、二番隊に行ってみよう😆‼️」
なつみのポジティブさというか、せっかちさというか、慌てん坊というか、そんな勢いに背中を押されて、彼女は希望に向かって走り出していた。