第三章
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現世任務で中級大虚と戦い、敗北した経験から、斬魄刀の呼び名を『夢現天子』からあだ名として勝手に名付けた『夢現天道子』に変えることにしたなつみ。もっともっと強くなって、悲しみや苦しみから、みんなの幸せを護れるように、自らを鍛えるべく、どんなことができるかしらと考える日々を送っていた。
「ひとりで悩んでてもしょうがないか…。うん、相談してみよう!いっときの恥だ!」
とはいえ、誰に?
「先生のとこに行こう!」
先生とは…?
「はちみつレモン漬けて、持って行こうかな。あっちでレモネードにして、先生と飲もう。レモンティーが良いって言うかな。いやいや、プーさん読んでてはちみつ選ばないなんてウソだよね」
さて、一体何のことやら。この続きが気になるところだが、一旦、時間を進めてみることにしよう。
ある日、いまいちピンと来ないタイミングで、突然隊首会の召集がかかった。
「なぁ、イヅル、隊首会呼ばれたんやけど、何の話やと思う?」
「何でしょう。緊急で問題が発生したという報告は、特にありませんよ」
「んー。集められるってことは、大事なことなんやろうけど、隊長だけでええて、何か変やんな」
「そうですね。催し物について…とかですかね?」
「えー?運動会やるから、競技の案を出して欲しいて?そんな感じ?(笑)」
「はい(笑)」
「まさか、それは無いやろ。楽しそうやけどな。それやったら、お便りで済ませて欲しいわ。わざわざ呼ばんといて〜」
「ほんとですね(笑)」
そう冗談にして笑っていたが、ちょっと立ち止まって考えてみる。
「せやけど、運動会ええな。三番隊で勝手にやったろか」
「えぇ⁉︎😅」
場所は一番隊隊舎。十二人の隊長が、総隊長と1人の副隊長を前に、二列でずらりと並んでいた。
「これより、隊首会を執り行う」
元柳斎の声が室内に響き渡る。
「本日の議題じゃが…」
12人の誰もが、何故呼ばれたのかわかっていなかったため、一瞬にして緊張が走った。
(「運動会を開催しようと思うのじゃが」なーんて(笑))
緊張は走ったが、イヅルとの会話がそのすぐ後をついてきたため、ひとり陰でクスッとしていた市丸。
「三番隊第二十席、木之本なつみについてじゃ」
「えッ⁉︎」
全く予想もしていなかった展開に、普段は取り繕うのが得意な市丸も、さすがにびっくらこいて、声をあげてしまった。一部の死神たちからは特別視されているが、まさか総隊長からその名を聞くとは、ましてやこの隊首会において、議題として取り上げられるなんて。
「何で、なつみちゃんのこと…?」
緊張感の中、ひとりクスッとしていたのに、今やひとりパニック。…、いや、もうひとり。
「なつみちゃんが何かやらかしちゃったのかい?山じい」
いや、更にもうひとり。
「今朝会ったとき、木之本くんは普段と変わらないように見えたけど。とんでもない失敗をしてしまっていたのかな」
なつみをよく知る3人の頭の中には、心配や不安から、いく通りもの憶測が飛び交っていた。
「何してもうたんか知りませんけど、なつみちゃんは良い子やから、怒らんとってください!許したってくださいぃっ!お願いしますぅ!😫💦」
「そうだよ!悪いことできる子じゃないから、何かの間違いだって!」
「問題が起きているようですが、ここまで話を大きくする必要は無いかと思います」
間髪入れずに、かわいいあの子を擁護する保護者たち。すると。
「わかった!あのことか!」
確信に似たひらめきに照らされた京楽さん。
「『虚と友だちになりたい』とか、突拍子も無いこと言っちゃってるけど、あれにはちゃんと彼女らしいしっかりした理由があるから、怒んないであげてよ、山じい。あの子を逮捕するとか言わないでぇー😭」
そんな話、初耳だった市丸さん。
「何なん、その話、ボク聞いたことないで😨」
「え、そうなの?😦」
同じく初耳だった藍染さん、こちらは完全諦めモード。
「そうか…、それは危険な考えだね🤔」
御三方が騒ぐだけ騒いだのを確認して、総隊長が総仕上げをする。
「お前たち…💢やかましいわいッ‼️あやつの名前を言うただけで、儂はまだ何も話しとらんじゃろーがッ‼️早とちりしよって、勝手にベラベラしゃべりおって、この馬鹿者共め‼️話を最後まで聞かんかーッ💢」
なつみを怒らないでと訴えた大人たちが、見事に怒られていた😖😫😔。
「あの子の隊長である市丸や、部屋を五番隊で使わせておる藍染が文句を言うのはわかるが、何故お前まで騒ぐ、京楽よ」
列からひょこっと顔を覗かせて答える。
「だーって、ボクとなつみちゃんは恋仲だもん?🥴」
簡単に言い放った。
「💢」
「何で怒るんだよ😫」
「その話はまた今度じゃ💢」
気持ちを切り替えるため、杖でドンッと床を突いた。
「この中で、木之本なつみを知る者は殆どおらんじゃろう。無理もない、席官に上がったばかりの一般隊士じゃ。まだまだ未熟。だが、素質は充分に秘めておると儂は思うておる。そこでじゃ、皆に頼みたいことがある。それが今回、召集をかけた理由じゃ」
話の導入を聞いたとて、「何故?」と思うばかりの隊長たち。
「ずばり、あの子が一人前の死神になれるよう、大切に育てて欲しい。あの子の成長に手を貸してやって欲しいのじゃ」
は………???
議題っつーか、ただのお願いをされた隊長たちは、やはり「何故?」の思いに取り憑かれる。
その「何故?」の根源を探るべく、京楽がひとつの問いを投げかける。
「あの…、山じい。もしかして、なつみちゃんて、山じいの孫??」
え⁉︎隠し孫?そんな言葉あったっけ。
「そんなワケ無かろう‼️」
ほっ…。ですよね。
「じゃあ、何であの子をそんな特別扱いするのさ。こんな大袈裟に。わざわざボクら全員集めることかい?」
そうだ!そうだ!
「…京楽よ、お前、あやつと恋仲と言うたな」
「そうだよ!」
「市丸よ、お前はあやつの隊長じゃな」
「はい」
「では、あの子の斬魄刀の能力を言うてみ」
「「……⁉︎」」
そう言われると、うっ…と言葉が詰まる2人。
(いつや)
(何で山じいが知ってるんだ)
その反応に周りは、いぶかしがる。
藍染が挙手をする。
「僕は彼女に始解を見せてもらいましたよ。木之本くんの斬魄刀は、何でも自分の方に引き寄せることができるんです」
「それだけか?」
「だと、伺ってますが。…違うようですね」
「そうじゃ」
そこで初めて口を開く者あり。
「そうか!そういうことだったんだネ。全て合点がいったヨ!」
一斉に声の主へ視線が集まる。
「何の話をしてるんだ、涅」
「総隊長殿が、わざわざ我々の前で彼女の話をされたんだ。あれはあの子の仕業ということだ」ニヤリと笑うマユリ。「キミたちも、なつみの報告書を読むとイイ」
「パンケーキの感想ばっかりですよ」
「そこじゃないヨ‼︎💢」
市丸のツッコミにツッコミを重ねる。
「ふわふわともちもちの違いなんぞ、どうだって良いんだヨ‼︎」(ストーリートーク『日報』 参照)
(めっちゃ読んでるやん…)
「中級大虚と戦ったときのものに決まっているだろう⁉︎しかも、あの子が書いたものじゃなく、私がまとめた方を読めと言ったんだ‼︎キミは現場にいたにも関わらず、気付かなかっただろうがネ。なつみはあの時、とんでもないことをしていたんだヨ」
ついに核心に迫る。涅が何について話しているのかわかっていなかったが、市丸はもちろん望んでいない。これ以上、この話を進めないで欲しいと思う。だが止める者はいなかった。
「彼女こそ、世界を消そうとした張本人だヨ」
隊首会という場で取り上げられた、なつみをよく知る2人が能力について何も言わなかった、マユリが発言した、これら3つだけでもわかる、木之本なつみが要注意人物であるということが。
「詳しく聞かせろ、涅。でねぇと、総隊長の頼みを素直にきくべきかどうか、判断しかねる」
日番谷の意見だった。
「興味が湧いたようだネ。仕方がないヨ、あの子は大変魅力的だからネ」
「とっとと話せ」
「そう急かすんじゃないヨ」
マユリさんの言うことにゃ、こんなことがあったそうな。
「ひとりで悩んでてもしょうがないか…。うん、相談してみよう!いっときの恥だ!」
とはいえ、誰に?
「先生のとこに行こう!」
先生とは…?
「はちみつレモン漬けて、持って行こうかな。あっちでレモネードにして、先生と飲もう。レモンティーが良いって言うかな。いやいや、プーさん読んでてはちみつ選ばないなんてウソだよね」
さて、一体何のことやら。この続きが気になるところだが、一旦、時間を進めてみることにしよう。
ある日、いまいちピンと来ないタイミングで、突然隊首会の召集がかかった。
「なぁ、イヅル、隊首会呼ばれたんやけど、何の話やと思う?」
「何でしょう。緊急で問題が発生したという報告は、特にありませんよ」
「んー。集められるってことは、大事なことなんやろうけど、隊長だけでええて、何か変やんな」
「そうですね。催し物について…とかですかね?」
「えー?運動会やるから、競技の案を出して欲しいて?そんな感じ?(笑)」
「はい(笑)」
「まさか、それは無いやろ。楽しそうやけどな。それやったら、お便りで済ませて欲しいわ。わざわざ呼ばんといて〜」
「ほんとですね(笑)」
そう冗談にして笑っていたが、ちょっと立ち止まって考えてみる。
「せやけど、運動会ええな。三番隊で勝手にやったろか」
「えぇ⁉︎😅」
場所は一番隊隊舎。十二人の隊長が、総隊長と1人の副隊長を前に、二列でずらりと並んでいた。
「これより、隊首会を執り行う」
元柳斎の声が室内に響き渡る。
「本日の議題じゃが…」
12人の誰もが、何故呼ばれたのかわかっていなかったため、一瞬にして緊張が走った。
(「運動会を開催しようと思うのじゃが」なーんて(笑))
緊張は走ったが、イヅルとの会話がそのすぐ後をついてきたため、ひとり陰でクスッとしていた市丸。
「三番隊第二十席、木之本なつみについてじゃ」
「えッ⁉︎」
全く予想もしていなかった展開に、普段は取り繕うのが得意な市丸も、さすがにびっくらこいて、声をあげてしまった。一部の死神たちからは特別視されているが、まさか総隊長からその名を聞くとは、ましてやこの隊首会において、議題として取り上げられるなんて。
「何で、なつみちゃんのこと…?」
緊張感の中、ひとりクスッとしていたのに、今やひとりパニック。…、いや、もうひとり。
「なつみちゃんが何かやらかしちゃったのかい?山じい」
いや、更にもうひとり。
「今朝会ったとき、木之本くんは普段と変わらないように見えたけど。とんでもない失敗をしてしまっていたのかな」
なつみをよく知る3人の頭の中には、心配や不安から、いく通りもの憶測が飛び交っていた。
「何してもうたんか知りませんけど、なつみちゃんは良い子やから、怒らんとってください!許したってくださいぃっ!お願いしますぅ!😫💦」
「そうだよ!悪いことできる子じゃないから、何かの間違いだって!」
「問題が起きているようですが、ここまで話を大きくする必要は無いかと思います」
間髪入れずに、かわいいあの子を擁護する保護者たち。すると。
「わかった!あのことか!」
確信に似たひらめきに照らされた京楽さん。
「『虚と友だちになりたい』とか、突拍子も無いこと言っちゃってるけど、あれにはちゃんと彼女らしいしっかりした理由があるから、怒んないであげてよ、山じい。あの子を逮捕するとか言わないでぇー😭」
そんな話、初耳だった市丸さん。
「何なん、その話、ボク聞いたことないで😨」
「え、そうなの?😦」
同じく初耳だった藍染さん、こちらは完全諦めモード。
「そうか…、それは危険な考えだね🤔」
御三方が騒ぐだけ騒いだのを確認して、総隊長が総仕上げをする。
「お前たち…💢やかましいわいッ‼️あやつの名前を言うただけで、儂はまだ何も話しとらんじゃろーがッ‼️早とちりしよって、勝手にベラベラしゃべりおって、この馬鹿者共め‼️話を最後まで聞かんかーッ💢」
なつみを怒らないでと訴えた大人たちが、見事に怒られていた😖😫😔。
「あの子の隊長である市丸や、部屋を五番隊で使わせておる藍染が文句を言うのはわかるが、何故お前まで騒ぐ、京楽よ」
列からひょこっと顔を覗かせて答える。
「だーって、ボクとなつみちゃんは恋仲だもん?🥴」
簡単に言い放った。
「💢」
「何で怒るんだよ😫」
「その話はまた今度じゃ💢」
気持ちを切り替えるため、杖でドンッと床を突いた。
「この中で、木之本なつみを知る者は殆どおらんじゃろう。無理もない、席官に上がったばかりの一般隊士じゃ。まだまだ未熟。だが、素質は充分に秘めておると儂は思うておる。そこでじゃ、皆に頼みたいことがある。それが今回、召集をかけた理由じゃ」
話の導入を聞いたとて、「何故?」と思うばかりの隊長たち。
「ずばり、あの子が一人前の死神になれるよう、大切に育てて欲しい。あの子の成長に手を貸してやって欲しいのじゃ」
は………???
議題っつーか、ただのお願いをされた隊長たちは、やはり「何故?」の思いに取り憑かれる。
その「何故?」の根源を探るべく、京楽がひとつの問いを投げかける。
「あの…、山じい。もしかして、なつみちゃんて、山じいの孫??」
え⁉︎隠し孫?そんな言葉あったっけ。
「そんなワケ無かろう‼️」
ほっ…。ですよね。
「じゃあ、何であの子をそんな特別扱いするのさ。こんな大袈裟に。わざわざボクら全員集めることかい?」
そうだ!そうだ!
「…京楽よ、お前、あやつと恋仲と言うたな」
「そうだよ!」
「市丸よ、お前はあやつの隊長じゃな」
「はい」
「では、あの子の斬魄刀の能力を言うてみ」
「「……⁉︎」」
そう言われると、うっ…と言葉が詰まる2人。
(いつや)
(何で山じいが知ってるんだ)
その反応に周りは、いぶかしがる。
藍染が挙手をする。
「僕は彼女に始解を見せてもらいましたよ。木之本くんの斬魄刀は、何でも自分の方に引き寄せることができるんです」
「それだけか?」
「だと、伺ってますが。…違うようですね」
「そうじゃ」
そこで初めて口を開く者あり。
「そうか!そういうことだったんだネ。全て合点がいったヨ!」
一斉に声の主へ視線が集まる。
「何の話をしてるんだ、涅」
「総隊長殿が、わざわざ我々の前で彼女の話をされたんだ。あれはあの子の仕業ということだ」ニヤリと笑うマユリ。「キミたちも、なつみの報告書を読むとイイ」
「パンケーキの感想ばっかりですよ」
「そこじゃないヨ‼︎💢」
市丸のツッコミにツッコミを重ねる。
「ふわふわともちもちの違いなんぞ、どうだって良いんだヨ‼︎」(ストーリートーク『日報』 参照)
(めっちゃ読んでるやん…)
「中級大虚と戦ったときのものに決まっているだろう⁉︎しかも、あの子が書いたものじゃなく、私がまとめた方を読めと言ったんだ‼︎キミは現場にいたにも関わらず、気付かなかっただろうがネ。なつみはあの時、とんでもないことをしていたんだヨ」
ついに核心に迫る。涅が何について話しているのかわかっていなかったが、市丸はもちろん望んでいない。これ以上、この話を進めないで欲しいと思う。だが止める者はいなかった。
「彼女こそ、世界を消そうとした張本人だヨ」
隊首会という場で取り上げられた、なつみをよく知る2人が能力について何も言わなかった、マユリが発言した、これら3つだけでもわかる、木之本なつみが要注意人物であるということが。
「詳しく聞かせろ、涅。でねぇと、総隊長の頼みを素直にきくべきかどうか、判断しかねる」
日番谷の意見だった。
「興味が湧いたようだネ。仕方がないヨ、あの子は大変魅力的だからネ」
「とっとと話せ」
「そう急かすんじゃないヨ」
マユリさんの言うことにゃ、こんなことがあったそうな。