第九章
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※ここだけR18につき、読むべからず
気付くとお湯のせせらぎが、まだ聞こえてくる。それは何故か。夢の中だもの。今日の楽しかった思い出を、頭が振り返っているのだろう。
だが、それにしてはおかしい。静かだ。話し声がしない。誰もいないのか?
いや。湯煙の向こう、誰かいる。
「なつみ」
「スタークさん」
気配の方へ進んだら、ふたりは会えた。
ふたりだけ。他には誰もいない。
「リリ」
なつみがリリネットを探そうとしたら、スタークが人差し指をすっとなつみの唇に当てて、それを制した。
「後にしようぜ」
悪戯な目が微笑みかけてきて、なつみはドキッとした。
これは夢。願いが叶う世界。なつみでなくても、願えば叶う。手を伸ばせば、彼女の手を取り、そばに引き寄せられる。
「こっち来いよ」
「んっ…///」
こんなにも近くに。
「お、お隣りに座るね」
恥ずかしがる視線は、スタークを見られないでいた。
なつみには深くて、普通に座ると首まで浸かる。今は照れてしまって、背中が丸まる。そうなると、もっと潜ってしまう。
なつみはスタークに惚れている。初めて会った時からずっと。それはスタークも同じ。リリネットの中にいた時からずっと。しかしなつみはその想いを閉じ込めたがる。京楽春水という恋人がいるから。その人を裏切ることはできないから。夢の中でもなつみは恋人を守る。それがスタークの知るなつみだからだ。
だが、ここはスタークの世界である。
(今くらい、俺に振り向いてくれても、良いじゃねぇか)
気まずそうに膝を抱えて座るなつみを横目で見る。
「なつみ、膝の上に座れ」
そう言われて、ちらりとスタークを見上げたが、すぐに視線を落とした。
「いいよ。ここで」
「のぼせるぞ」
少し悩んで、なつみは立ち上がった。しかし、行こうとしたのはスタークの脚ではなく、縁の段差だった。
それに気付いて苛立ったスタークは、咄嗟になつみの腕を掴んで、強引に引き寄せてしまった。
「あわッ⁉︎」
バシャンッ
横に引っ張られたなつみは、スタークとクロスするように、お尻から倒れた。
「危ないじゃん!」
叱るように言ったが、スタークには通用しない。彼はなつみを逃したくなくて、背中に手を回してきた。完全に抱きつかれてしまった。放せと訴えようと、スタークと視線を合わせたら、彼の鋭い目に驚いて息を呑んだ。
「お前が欲しい。なつみ」
ドキリと胸が締め付けられる。身も心も動けない。
よそ見はさせない。逃しもしない。願望を貫いて、何が悪い。スタークは感じている。この締め付けに抗おうと、スタークの胸に置いた両手にこもる力が、そんなに強くないことを。スタークを傷つけないために?京楽を裏切らないために?自分が悪者にならないために?なつみの正義がとりあえずと構えた両手。スタークには、もう勝てる自信しかなかった。
「なつみ、お前の気持ち、よくわかった」
要するに、スタークが悪者になれば、良いということだ。
スタークの夢の世界は、スタークのもの。今は、彼となつみだけのもの。他には誰もいない。現実など忘れていれば良い。ただ目の前で起きていることに、正直になれば良いだけだ。なつみだって本当は、したがっている。本当は。例えそれがスタークの願望に過ぎなくても。幻でも、何でも良い。望みは真実になる。この場所でなら。
「俺だけに愛されてくれ」
なつみが目を閉じたのは、拒否、それとも求めてきたのか。もうどちらでも構わない。スタークは、なつみに口付けた。
「なつみ、好きだ。好きだ。お前が欲しい。お前の、全部が欲しい。全部、俺にくれ。なつみ」
「ん、んん、んあ、あッ」
獣が獲物に齧り付くように、スタークはなつみにキスをした。何度も何度も口付ける。離れると言葉を投げる。想いを一方的に告げて、今まで溜め込んできたものを、全部なつみに当てていった。返事は、なつみの喘ぎ声だけしか聞かなかった。「やめろ」も「好き」も言わなくて良い。スタークがなつみを抱くという光景が、目の前で繰り広げられれば、それだけで今は良い。
力が抜けているなつみを抱えて、スタークは寝湯へ移動する。彼女を寝かせ、上から跨った。反応の良い耳をしゃぶってやりながら、悶えるなつみから水着を脱がせていく。見たことがないはずの身体が、露わになった。隠そうとする手を掴んで、胸を見下ろす。
「…見ないで」
小さな声だった。
「わかった」
望み通り、じろじろとは見ないように、なつみの胸にしゃぶりついた。反対は指で弄る。
「ああん、はぁっ」
なつみの身体は柔らかい。どこもかしこも、触り心地が良い。漏れる声は甘く、浴室にいやらしく響き渡る。
指を下に滑らせると、内腿が力んだ。潤んだ瞳が訴えてくる。「そこはダメ」と。
「うるせぇ」
言葉も気持ちも塞ぎたくて、スタークはまた深く口付け始めた。小さな舌も逃がさないように。
股の間に手を滑り込ませ、指で撫でてやる。
「んんんッ」
最高の反応をした。
「かわいいな。そんなにここ好きか」
水着越しにクニクニと弄る。
「あぁ、はぁ、らめ…」
快感がなつみの中で巡っている。その証拠に、きゅんきゅんと、秘部が波打つ。
「もっと良くしてやる」
優しい声と、ちゅっと頬にしたキスとは裏腹に、指は容赦なくなつみの陰部へ侵入した。
くちゅくちゅくちゅくちゅ
「濡れてるな。エロい音、めちゃくちゃ聞こえる」
ふたりを包むお湯のせせらぎも、みんなと入った時とは違った感じに聞こえてくる。雰囲気も変わっていた。
なつみはスタークにしがみついた。きゅっと力んでしまって、何かに捕まっていたくなったからだ。
「なつみ」
予期しない出来事に、今度はスタークがドキリとした。思わず手が止まる。
「ふんん、んッ…」
挿れたまま動かずとも、なつみの膣はスタークを感じ、刺激を送り続ける。
「スターク、さ、ん」
強く抱きついて、絞り出すように彼の名を呼んだ。その声が、彼を焚き付けてしまった。
「なつみッ」
スタークは上から押さえつけるように、なつみを強く抱きしめ、激しく指を動かした。
「あはあああッ」
顎が上がってしまうほど、快楽の波に呑まれているなつみ。
「いくぅッ…」
そこで指を抜くと、都合良く、知らないうちにふたりは裸になっていた。世界も、ふたりが重なり合うことを望んでいるみたいに。
「挿れるぞ」
ズブブ…
「あぅぅ」
「力抜けよ」
「にゃぅぅ」
なつみの顔が濡れているのは、きっと風呂場にいるせいだ。そう思っていたかった。合わない形に、少々痛みがあるのかもしれない。苦しむなつみを慰めようと、頬にキスをしたらしょっぱかった。唇を結んで、その味を噛み締め、スタークは、やめないことを決めた。
「悪ぃ、なつみ。最後までさせてくれな」
なつみがどう思おうと、スタークは突き進んだ。腕の中にいるこの子は、今確実にスタークのなつみなのだからと。姿を消さない、場面が変わらない。スタークの思いのままに触れられる。味わい尽くしてしまおう。夢から覚めてしまう前に。
「スタークさん」
「なつみ、大好きだ」
なつみのあたたかさに包まれ、スタークは満たされた。
気付くとお湯のせせらぎが、まだ聞こえてくる。それは何故か。夢の中だもの。今日の楽しかった思い出を、頭が振り返っているのだろう。
だが、それにしてはおかしい。静かだ。話し声がしない。誰もいないのか?
いや。湯煙の向こう、誰かいる。
「なつみ」
「スタークさん」
気配の方へ進んだら、ふたりは会えた。
ふたりだけ。他には誰もいない。
「リリ」
なつみがリリネットを探そうとしたら、スタークが人差し指をすっとなつみの唇に当てて、それを制した。
「後にしようぜ」
悪戯な目が微笑みかけてきて、なつみはドキッとした。
これは夢。願いが叶う世界。なつみでなくても、願えば叶う。手を伸ばせば、彼女の手を取り、そばに引き寄せられる。
「こっち来いよ」
「んっ…///」
こんなにも近くに。
「お、お隣りに座るね」
恥ずかしがる視線は、スタークを見られないでいた。
なつみには深くて、普通に座ると首まで浸かる。今は照れてしまって、背中が丸まる。そうなると、もっと潜ってしまう。
なつみはスタークに惚れている。初めて会った時からずっと。それはスタークも同じ。リリネットの中にいた時からずっと。しかしなつみはその想いを閉じ込めたがる。京楽春水という恋人がいるから。その人を裏切ることはできないから。夢の中でもなつみは恋人を守る。それがスタークの知るなつみだからだ。
だが、ここはスタークの世界である。
(今くらい、俺に振り向いてくれても、良いじゃねぇか)
気まずそうに膝を抱えて座るなつみを横目で見る。
「なつみ、膝の上に座れ」
そう言われて、ちらりとスタークを見上げたが、すぐに視線を落とした。
「いいよ。ここで」
「のぼせるぞ」
少し悩んで、なつみは立ち上がった。しかし、行こうとしたのはスタークの脚ではなく、縁の段差だった。
それに気付いて苛立ったスタークは、咄嗟になつみの腕を掴んで、強引に引き寄せてしまった。
「あわッ⁉︎」
バシャンッ
横に引っ張られたなつみは、スタークとクロスするように、お尻から倒れた。
「危ないじゃん!」
叱るように言ったが、スタークには通用しない。彼はなつみを逃したくなくて、背中に手を回してきた。完全に抱きつかれてしまった。放せと訴えようと、スタークと視線を合わせたら、彼の鋭い目に驚いて息を呑んだ。
「お前が欲しい。なつみ」
ドキリと胸が締め付けられる。身も心も動けない。
よそ見はさせない。逃しもしない。願望を貫いて、何が悪い。スタークは感じている。この締め付けに抗おうと、スタークの胸に置いた両手にこもる力が、そんなに強くないことを。スタークを傷つけないために?京楽を裏切らないために?自分が悪者にならないために?なつみの正義がとりあえずと構えた両手。スタークには、もう勝てる自信しかなかった。
「なつみ、お前の気持ち、よくわかった」
要するに、スタークが悪者になれば、良いということだ。
スタークの夢の世界は、スタークのもの。今は、彼となつみだけのもの。他には誰もいない。現実など忘れていれば良い。ただ目の前で起きていることに、正直になれば良いだけだ。なつみだって本当は、したがっている。本当は。例えそれがスタークの願望に過ぎなくても。幻でも、何でも良い。望みは真実になる。この場所でなら。
「俺だけに愛されてくれ」
なつみが目を閉じたのは、拒否、それとも求めてきたのか。もうどちらでも構わない。スタークは、なつみに口付けた。
「なつみ、好きだ。好きだ。お前が欲しい。お前の、全部が欲しい。全部、俺にくれ。なつみ」
「ん、んん、んあ、あッ」
獣が獲物に齧り付くように、スタークはなつみにキスをした。何度も何度も口付ける。離れると言葉を投げる。想いを一方的に告げて、今まで溜め込んできたものを、全部なつみに当てていった。返事は、なつみの喘ぎ声だけしか聞かなかった。「やめろ」も「好き」も言わなくて良い。スタークがなつみを抱くという光景が、目の前で繰り広げられれば、それだけで今は良い。
力が抜けているなつみを抱えて、スタークは寝湯へ移動する。彼女を寝かせ、上から跨った。反応の良い耳をしゃぶってやりながら、悶えるなつみから水着を脱がせていく。見たことがないはずの身体が、露わになった。隠そうとする手を掴んで、胸を見下ろす。
「…見ないで」
小さな声だった。
「わかった」
望み通り、じろじろとは見ないように、なつみの胸にしゃぶりついた。反対は指で弄る。
「ああん、はぁっ」
なつみの身体は柔らかい。どこもかしこも、触り心地が良い。漏れる声は甘く、浴室にいやらしく響き渡る。
指を下に滑らせると、内腿が力んだ。潤んだ瞳が訴えてくる。「そこはダメ」と。
「うるせぇ」
言葉も気持ちも塞ぎたくて、スタークはまた深く口付け始めた。小さな舌も逃がさないように。
股の間に手を滑り込ませ、指で撫でてやる。
「んんんッ」
最高の反応をした。
「かわいいな。そんなにここ好きか」
水着越しにクニクニと弄る。
「あぁ、はぁ、らめ…」
快感がなつみの中で巡っている。その証拠に、きゅんきゅんと、秘部が波打つ。
「もっと良くしてやる」
優しい声と、ちゅっと頬にしたキスとは裏腹に、指は容赦なくなつみの陰部へ侵入した。
くちゅくちゅくちゅくちゅ
「濡れてるな。エロい音、めちゃくちゃ聞こえる」
ふたりを包むお湯のせせらぎも、みんなと入った時とは違った感じに聞こえてくる。雰囲気も変わっていた。
なつみはスタークにしがみついた。きゅっと力んでしまって、何かに捕まっていたくなったからだ。
「なつみ」
予期しない出来事に、今度はスタークがドキリとした。思わず手が止まる。
「ふんん、んッ…」
挿れたまま動かずとも、なつみの膣はスタークを感じ、刺激を送り続ける。
「スターク、さ、ん」
強く抱きついて、絞り出すように彼の名を呼んだ。その声が、彼を焚き付けてしまった。
「なつみッ」
スタークは上から押さえつけるように、なつみを強く抱きしめ、激しく指を動かした。
「あはあああッ」
顎が上がってしまうほど、快楽の波に呑まれているなつみ。
「いくぅッ…」
そこで指を抜くと、都合良く、知らないうちにふたりは裸になっていた。世界も、ふたりが重なり合うことを望んでいるみたいに。
「挿れるぞ」
ズブブ…
「あぅぅ」
「力抜けよ」
「にゃぅぅ」
なつみの顔が濡れているのは、きっと風呂場にいるせいだ。そう思っていたかった。合わない形に、少々痛みがあるのかもしれない。苦しむなつみを慰めようと、頬にキスをしたらしょっぱかった。唇を結んで、その味を噛み締め、スタークは、やめないことを決めた。
「悪ぃ、なつみ。最後までさせてくれな」
なつみがどう思おうと、スタークは突き進んだ。腕の中にいるこの子は、今確実にスタークのなつみなのだからと。姿を消さない、場面が変わらない。スタークの思いのままに触れられる。味わい尽くしてしまおう。夢から覚めてしまう前に。
「スタークさん」
「なつみ、大好きだ」
なつみのあたたかさに包まれ、スタークは満たされた。