第九章
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アルコール濃度高そうエリアから離れて、むぅっと湯船に浸かるなつみのほっぺが、徐々に赤く染まってきたような。
(大体、何でこんなとこでお酒飲んでるの)
ブツブツブクブク…。
「そないなことしてると、お湯と一緒にお酒飲んでまうで」
鼻まで沈んでいたが、市丸にそう言われ、シャキッと背筋を伸ばした。
「寝湯します❗️」
そうだそうだと浴槽から出ていく。寝ころび湯ゾーンに移動して、掛け湯のスイッチをオン。これも、なつみの希望だけで作られたもの。寝湯の良さを知らない人々からの需要が無く、1人分のゆったりスペースしか設けなかった。しかし、ここでなら、お酒に邪魔されることなく、ひとり安全にのんびりできる。籐で編んだ枕を置いて、いざ寝転ぶ。
「良き…😌」
仰向けになり、手をお腹の上に重ねている。目を閉じると、うっとりと眠ってしまいそう。淡い光とお湯のせせらぎで、心はどんどん落ち着いていく。ほぼ裸姿で寝転がっているところを見られる視線は遮りたいと、上半身が隠れる衝立を立てておいたおかげで、なつみはひとり、静かに癒し空間を堪能した。
「さいこぉ…」
うつ伏せにもなってみる。その姿勢に変わるときに、よっこらせ的「ん…」という声が漏れた。
浴槽側からすると、お尻と脚だけが見えての、その声。
(なんかエロい)
のぼせるぞ黄色信号が点り、浴槽の縁やいくつか配置されたリクライニングチェアに上がった。
兄は気掛かりだった。この状況、ひとりでも気が違ってなつみに襲い掛かろうものなら、それが引き金となり、大変なことになってしまうのではないかと。先手を打つより他は無い。
「リリネットちゃんも、なつみちゃんとこ行ってみたらどうや?キミやったら、いっしょに寝っ転がれるんとちゃう?」
「そうだね。ここムサイし。行ってこよー」
「ウー」
リリネットが上がると、ワンダーワイスもそれについて行きたがったが。
「定員オーバーや」
市丸が掴んで止めた。
リリネットが来ると、なつみは横にちょっとずれて、また仰向けになった。
「リリネットちゃん。お隣りどうぞ」
枕も貸してあげて、自分は頭の後ろに手を持っていった。
「よいしょっと」
寝湯がどんなに良いものか、リリネットも味わう。
「ヤバこれ。ちょーリラックスすんじゃん」
「でしょ。ぼくここ毎日来るわ。お部屋のシャワー、もう使わんかも」
「いっしょに入るから、ちゃんと声かけてよ」
「うんうん」
かわいい声のおしゃべりが聞こえてくる。
温まった血が、寝転ぶことで全身に行き渡る。なつみが隣りにいる安心感もあり、うとうとと、リリネットは眠りに落ちていく。布団とも違う、この温もりに包まれる感覚は、どこか懐かしい。
「…😌」
なつみもリリネットの愛らしい寝顔につられて、うたた寝に意識を沈ませていく。
「…😌」
静かに、静かに…。
…。
「😔」
…ん?
「む…」
うたた寝するかと思われたが、なつみは起き上がり、やや俯きながら浴槽に戻っていく。今や入っている者の少なくなったところで、ゆっくり広々と浸かろうと思ったのか。ペタペタと足音を立てて歩いていく。いやちょっと待て、この首の角度。
浴槽縁に座るスタークの背後から近づく。彼は振り返り、話しかけた。
「酒、入っちまってるのに、また入るのか?」
心配してくれている。
ペタペタペタペタ…
「おい、聞いてんのか?」
話しかけたのに、こちらに向かってくるのに、なつみはスタークと目を合わそうとしない。それどころか、その進路、本当に浴槽に向かっているのか。何故か真っ直ぐにスタークの方へ来ている。
ピタリ
なつみはスタークの真後ろで立ち止まった。
「なつみ…?」
ガシッ
「⁉︎」
スタークの脇下に腕を滑り込ませ、グワッと彼を無理矢理立ち上がらせた。
「何だよ!💦」
ドスコイドスコイドスコイドスコイ‼️
「イテッ、イタッ、何だッ、やめろッ‼︎💦」
重心がしっかり落とされた摺り足の張り手が、スタークの背中を襲う。走って逃げたいが、足元が濡れており、そうもいかない。困ってる間にも叩かれる。
「ドスコイッ❗️」
はっきり言った。ドスコイ❗️
「酔っとんな、これ」
その通り。あまりにも微々たる摂取量でありながら、香りと熱と体勢のおかげで回ってしまった。
「ハッケヨイ❗️ドスコイ❗️」
出来上がってしまった。
「やめろよ‼︎意味わかんねぇよ‼︎」
ドスコイなつみの騒ぎに、リリネットも目を覚ます。
「何してんのなつみ⁉️」
「あはは、酔っちゃったみたい🤭」
「酔っ払いキス魔の話はどこ行ったんだよ💢💦」
迷惑がるスタークを、ギャラリーは笑って眺めている。
「そうなんやて。その子が酔うと、痛い目に合うんやって」
市丸はしみじみと思う。やっと被害の共感を得られると。
「見てねぇで、コイツ止めろよ‼︎💢」
ドスコイドスコイドスコイドスコイ‼️
「ウーウー✊」
「やれやれー!」と、ワンダーワイスはなつみに声援を送る。
「ドスコイ❗️✋」
ドスコイがしつこくて、スタークは観念して、逃げるのをやめてしまった。
「もうやだ」
座り込む。もう泣きそう。
カポン
諦めたその時、スタークの隣りに椅子が置かれた。
「👇」
「あ?」
親方がその椅子を指差す。座れとな。落ち込むスタークを励ましてくれるのだろうか。
「ありがとう」
お前のせいだがな。
座らされると今度は何をされるのか。どうでも良くなり、スタークは背中を丸めて身構える。腰には幾枚かの紅葉模様が浮かび上がっていた。
その背中に感じたのは、張り手の激しさではなく、マッサージのような滑らかで丁寧なタッチだった。なつみは、スタークを無性に洗いたくなっただけなのだ。
「ゴシゴシゴシ🫧」
「ん…、悪くねぇな」
嫌がらせからのご奉仕に、ギャップ萌えだろうか、落差がありがたみを生み出す。
洗ってくれるなつみの手が離れるのを感じた。シャワーで泡を流してくれるのだろう。
(背中流したいって、うるさかったもんな。かわいい暴走だぜ、全く)
微笑みを浮かべて、シャワーをかけられるのを待っていたら。
バサーンッ‼️‼️‼️💦
「👀‼︎⁉︎」💦
背後から、力任せにお湯をぶっかけられた。シャワーでなく、桶だった。立ち上がって振り返るスターク。
「お前ッ、もっと優しくやれ‼︎‼︎💢」
ギャップ萌えからのギャップ燃えである。
「次👍」
「聞いてねぇな!オイッ💢」
なつみも振り返っており、一切目が合わない。
酔っ払いお背中流し屋に、2番目の客が来店。
「では、お願いしようかな」
一連のサービスを見ておきながら名乗り出た勇者は、この男。
「藍染隊長、らっしゃい❗️」
スタークにどいてもらって、席に着いた。
プロの流し屋は、若いのにも経験を積ませたい親方であった。
「おう❗️そこの弟子❗️手伝え❗️」
弟子を手招きした。
「名前ぇは、何てんだ、若いの」
変な遊びに誘ってもらえて、クスクス笑う。
「ワンダーワイス🤭」
「ようしッ、わん太郎、お前ぇは左やれ」
「ウ?」
勝手な改名にクエッションマークが浮かんだが、師匠の指示に従うことにする。
2人目からは2人体制での営業となった。流れは変わらず、「ゴシゴシ🫧」「バシャン💦」。洗われたのは、藍染と十刃だけで終わった。それぞれに感想を持ったが、仕上げのスプラッシュを喰らうと、妙に笑いが込み上げてきた。謎にウケる、「何だこれ」という笑い。
「格好がセクシーなのに、中身おやっさんなのやめて(笑)」
こうして、持ち時間をたっぷり使って、みんなとの初めての混浴を楽しんだなつみであった。
「湯冷めしちまうぞ、こんちきしょー」
5人の客を休憩無しで捌き、最後にもう一度湯船に入ると、疲れてくてんと眠り、ズルズルブクブクと沈んでいってしまった。
「🫧😴💤」
「なつみーッ💦」
女性破面を緊急で呼び出し、なつみを回収してもらった。これで無事、ベッドで眠ることができる。
(大体、何でこんなとこでお酒飲んでるの)
ブツブツブクブク…。
「そないなことしてると、お湯と一緒にお酒飲んでまうで」
鼻まで沈んでいたが、市丸にそう言われ、シャキッと背筋を伸ばした。
「寝湯します❗️」
そうだそうだと浴槽から出ていく。寝ころび湯ゾーンに移動して、掛け湯のスイッチをオン。これも、なつみの希望だけで作られたもの。寝湯の良さを知らない人々からの需要が無く、1人分のゆったりスペースしか設けなかった。しかし、ここでなら、お酒に邪魔されることなく、ひとり安全にのんびりできる。籐で編んだ枕を置いて、いざ寝転ぶ。
「良き…😌」
仰向けになり、手をお腹の上に重ねている。目を閉じると、うっとりと眠ってしまいそう。淡い光とお湯のせせらぎで、心はどんどん落ち着いていく。ほぼ裸姿で寝転がっているところを見られる視線は遮りたいと、上半身が隠れる衝立を立てておいたおかげで、なつみはひとり、静かに癒し空間を堪能した。
「さいこぉ…」
うつ伏せにもなってみる。その姿勢に変わるときに、よっこらせ的「ん…」という声が漏れた。
浴槽側からすると、お尻と脚だけが見えての、その声。
(なんかエロい)
のぼせるぞ黄色信号が点り、浴槽の縁やいくつか配置されたリクライニングチェアに上がった。
兄は気掛かりだった。この状況、ひとりでも気が違ってなつみに襲い掛かろうものなら、それが引き金となり、大変なことになってしまうのではないかと。先手を打つより他は無い。
「リリネットちゃんも、なつみちゃんとこ行ってみたらどうや?キミやったら、いっしょに寝っ転がれるんとちゃう?」
「そうだね。ここムサイし。行ってこよー」
「ウー」
リリネットが上がると、ワンダーワイスもそれについて行きたがったが。
「定員オーバーや」
市丸が掴んで止めた。
リリネットが来ると、なつみは横にちょっとずれて、また仰向けになった。
「リリネットちゃん。お隣りどうぞ」
枕も貸してあげて、自分は頭の後ろに手を持っていった。
「よいしょっと」
寝湯がどんなに良いものか、リリネットも味わう。
「ヤバこれ。ちょーリラックスすんじゃん」
「でしょ。ぼくここ毎日来るわ。お部屋のシャワー、もう使わんかも」
「いっしょに入るから、ちゃんと声かけてよ」
「うんうん」
かわいい声のおしゃべりが聞こえてくる。
温まった血が、寝転ぶことで全身に行き渡る。なつみが隣りにいる安心感もあり、うとうとと、リリネットは眠りに落ちていく。布団とも違う、この温もりに包まれる感覚は、どこか懐かしい。
「…😌」
なつみもリリネットの愛らしい寝顔につられて、うたた寝に意識を沈ませていく。
「…😌」
静かに、静かに…。
…。
「😔」
…ん?
「む…」
うたた寝するかと思われたが、なつみは起き上がり、やや俯きながら浴槽に戻っていく。今や入っている者の少なくなったところで、ゆっくり広々と浸かろうと思ったのか。ペタペタと足音を立てて歩いていく。いやちょっと待て、この首の角度。
浴槽縁に座るスタークの背後から近づく。彼は振り返り、話しかけた。
「酒、入っちまってるのに、また入るのか?」
心配してくれている。
ペタペタペタペタ…
「おい、聞いてんのか?」
話しかけたのに、こちらに向かってくるのに、なつみはスタークと目を合わそうとしない。それどころか、その進路、本当に浴槽に向かっているのか。何故か真っ直ぐにスタークの方へ来ている。
ピタリ
なつみはスタークの真後ろで立ち止まった。
「なつみ…?」
ガシッ
「⁉︎」
スタークの脇下に腕を滑り込ませ、グワッと彼を無理矢理立ち上がらせた。
「何だよ!💦」
ドスコイドスコイドスコイドスコイ‼️
「イテッ、イタッ、何だッ、やめろッ‼︎💦」
重心がしっかり落とされた摺り足の張り手が、スタークの背中を襲う。走って逃げたいが、足元が濡れており、そうもいかない。困ってる間にも叩かれる。
「ドスコイッ❗️」
はっきり言った。ドスコイ❗️
「酔っとんな、これ」
その通り。あまりにも微々たる摂取量でありながら、香りと熱と体勢のおかげで回ってしまった。
「ハッケヨイ❗️ドスコイ❗️」
出来上がってしまった。
「やめろよ‼︎意味わかんねぇよ‼︎」
ドスコイなつみの騒ぎに、リリネットも目を覚ます。
「何してんのなつみ⁉️」
「あはは、酔っちゃったみたい🤭」
「酔っ払いキス魔の話はどこ行ったんだよ💢💦」
迷惑がるスタークを、ギャラリーは笑って眺めている。
「そうなんやて。その子が酔うと、痛い目に合うんやって」
市丸はしみじみと思う。やっと被害の共感を得られると。
「見てねぇで、コイツ止めろよ‼︎💢」
ドスコイドスコイドスコイドスコイ‼️
「ウーウー✊」
「やれやれー!」と、ワンダーワイスはなつみに声援を送る。
「ドスコイ❗️✋」
ドスコイがしつこくて、スタークは観念して、逃げるのをやめてしまった。
「もうやだ」
座り込む。もう泣きそう。
カポン
諦めたその時、スタークの隣りに椅子が置かれた。
「👇」
「あ?」
親方がその椅子を指差す。座れとな。落ち込むスタークを励ましてくれるのだろうか。
「ありがとう」
お前のせいだがな。
座らされると今度は何をされるのか。どうでも良くなり、スタークは背中を丸めて身構える。腰には幾枚かの紅葉模様が浮かび上がっていた。
その背中に感じたのは、張り手の激しさではなく、マッサージのような滑らかで丁寧なタッチだった。なつみは、スタークを無性に洗いたくなっただけなのだ。
「ゴシゴシゴシ🫧」
「ん…、悪くねぇな」
嫌がらせからのご奉仕に、ギャップ萌えだろうか、落差がありがたみを生み出す。
洗ってくれるなつみの手が離れるのを感じた。シャワーで泡を流してくれるのだろう。
(背中流したいって、うるさかったもんな。かわいい暴走だぜ、全く)
微笑みを浮かべて、シャワーをかけられるのを待っていたら。
バサーンッ‼️‼️‼️💦
「👀‼︎⁉︎」💦
背後から、力任せにお湯をぶっかけられた。シャワーでなく、桶だった。立ち上がって振り返るスターク。
「お前ッ、もっと優しくやれ‼︎‼︎💢」
ギャップ萌えからのギャップ燃えである。
「次👍」
「聞いてねぇな!オイッ💢」
なつみも振り返っており、一切目が合わない。
酔っ払いお背中流し屋に、2番目の客が来店。
「では、お願いしようかな」
一連のサービスを見ておきながら名乗り出た勇者は、この男。
「藍染隊長、らっしゃい❗️」
スタークにどいてもらって、席に着いた。
プロの流し屋は、若いのにも経験を積ませたい親方であった。
「おう❗️そこの弟子❗️手伝え❗️」
弟子を手招きした。
「名前ぇは、何てんだ、若いの」
変な遊びに誘ってもらえて、クスクス笑う。
「ワンダーワイス🤭」
「ようしッ、わん太郎、お前ぇは左やれ」
「ウ?」
勝手な改名にクエッションマークが浮かんだが、師匠の指示に従うことにする。
2人目からは2人体制での営業となった。流れは変わらず、「ゴシゴシ🫧」「バシャン💦」。洗われたのは、藍染と十刃だけで終わった。それぞれに感想を持ったが、仕上げのスプラッシュを喰らうと、妙に笑いが込み上げてきた。謎にウケる、「何だこれ」という笑い。
「格好がセクシーなのに、中身おやっさんなのやめて(笑)」
こうして、持ち時間をたっぷり使って、みんなとの初めての混浴を楽しんだなつみであった。
「湯冷めしちまうぞ、こんちきしょー」
5人の客を休憩無しで捌き、最後にもう一度湯船に入ると、疲れてくてんと眠り、ズルズルブクブクと沈んでいってしまった。
「🫧😴💤」
「なつみーッ💦」
女性破面を緊急で呼び出し、なつみを回収してもらった。これで無事、ベッドで眠ることができる。