第九章
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瀞霊廷、十三番隊が所有する訓練場で、ルキアと織姫が冬の決戦に向け、トレーニングをしていたある日の午後、訪問者がやって来た。
「おーい、こんにちはー」
ふたりはそちらを振り返る。
「京楽隊長!こんにちは、お疲れ様です!」
「こんにちはー😄」
「浮竹隊長にご用でしょうか」
京楽はふたりのもとへ近づいていく。
「いや、浮竹じゃなくて、織姫ちゃんに会いに来たんだ」
「えっ、あたし⁉︎」
びっくりして、ちょっと飛びあがった織姫。
「そう。頼みたいことがあってね」
そう言って懐から出したのは、あの手紙。
「これなんだけど」
「それは、木之本の!」
浮竹から聞いており、ルキアはその手紙の存在を知っていた。
「うん。なつみちゃんから届いた手紙」
封筒から中身を取り出して、1枚1枚広げて見せてあげた。
「ほら、ところどころ墨で塗りつぶされていて、読めないんだ。キミの能力で、元に戻せないかなと思って、持って来たんだけど、どうかな。直せないかい?」
「ちょっと失礼します」
確信は無いが、織姫はとりあえず受け取って、便箋の1枚を裏表と見てみた。
「うーん…」
負傷者の傷を癒すことはしてきたが、破損した物の修繕を行ったことは無い。悩んでいると、その場にもう1人やって来た。
「京楽、お前、こんなところで何してるんだ。ふたりの邪魔をしては、いけないだろ」
「浮竹隊長、お疲れ様です!」
「こんにちは😊」
「浮竹ぇ。調子どうだい?」
「『どうだい』じゃないだろう」
ご覧の通りだ。
「織姫ちゃんに頼み事をね。他の人には、できないことだからさ」
浮竹もその手紙に気付いた。
「それか。いつきくのかと思っていたんだ。ようやくその気になったんだな。で、黒塗りは消せそうなのか?」
「それが」
「できますよ!」
いつの間にか5人目が居合わせていた。
「舜桜!」
織姫がそう呼ぶ小さな者は、手紙の黒塗りを触って確かめていた。
「これはただ墨が塗られているだけで、術はかけられていないから、簡単に復元できるよ」
「本当かい?」
「もちろん!」
「じゃあ、よろしく頼むよ」
「わかりました!お任せを!」
主に断りなく、京楽の頼みを引き受けてしまった。
「さぁ、織姫、手紙をルキアさんに持っててもらおう。大事な物を地面に置くわけには、いかないからね」
「うん。朽木さん、こうやって構えてて」
「わかった」
ルキアは両手で下から支えるように、構えた。
「それじゃあ、ふたりに任せて、ボクたちはヒソヒソ話をしよう。できたら教えてね」
「はい」
浮竹を引っ張って、京楽は、織姫とルキアから少し離れた。
「聞いてよ、浮竹ぇ」
「何だ」
口元に手の甲を持っていって、ヒソヒソ。
「この間、ボクの夢になつみちゃんが会いに来てくれたんだよ」
浮竹は、聞いた瞬間は目を見開いたが、すぐに細めて仏頂面に。
「しょーもないこと聞かせるなって顔しないでくれる😒」
「しょうもないだろ。お前が勝手に見ただけだ。そういう報告は、実際に会ってからしろよ」
はぁと呆れたため息を吐いた。
「会ったの!ボクは本当に本物のなつみちゃんと会ってたんだよ!あれはボクの想像なんかじゃない。彼女自身だった」
「どうして、そう言い切れる」
まだ信じていない目。
「なつみちゃんは、他の人の夢の中に入っていけるらしいんだ。それは尾田くんたちも経験してる。だから」
「お前のところにも来たって言うのか?まさかな」
「本当だって。見たこともない、白いパジャマを着てたしさ」
「それで、木之本と何か話したのか?藍染の企てについて、聞き出せたか?」
「それがさぁ…」深刻な面持ちで答える京楽。「ごめん。エッチしかできなかった」
ドゥフッ👊‼️
浮竹のパンチが京楽の頬にヒット。
「きゃっ‼︎‼︎」
向こうから悲鳴が上がる。
「ご心配ありがとう」
引っ込まないパンチが、京楽の頬を襲いっぱなし。唇が自然と窄まって、3になる。
「お前のことじゃないらしいぞ」
なるほど。視線がこっちを向いていない。
「井上!他人の恋文を読んで、その反応は失礼だぞ!///」
「そ、そうだよね!わぁ、こっちまで照れちゃった。閉じておこう💦」
織姫は手紙を折り目通りに畳んでしまった。
4人はまた集まり、出来栄えの確認を。
「すごい!綺麗に黒塗りが無くなってるよ。読める読める!ありがとう、織姫ちゃん☺️」
「直せたのは良かったんですけど、少しだけ読んじゃいました。ごめんなさい。とってもプライベートなことなのに😣💦」
「良いんだよ。なつみちゃん、かわいいこと書いてくれるよね。これだけ離れてて、会えなくても、大好きでたまらないんだ。あの子も同じみたいで嬉しいよ。迎えに行ってあげられたら、どんなに良いか」
手紙を大事そうに持つ左手の薬指には、想いの片方が輝く。
所戻ってなつみん家(仮)。いよいよ、念願のあの施設オープンを翌日に控えた日のこと。なつみは、作業の片付けを終えると、何故かリリネットに先導され、スタークに背中を押されて、3人で行進していた。
「なぁに〜。良いものって😊」
がんばったご褒美に、プレゼントがあると言われ、この行進。
辿り着いたのはなつみの部屋でも、スタークとリリネットの部屋でもなかった。グリムジョーの部屋だった。
「グリムジョーからなつみに贈り物だってさ。ね❗️」
「ああ」
「おい、もっとちゃんと説明してやれよ。恥ずかしがるな」
何やらスタークは、グリムジョーのお兄ちゃんのよう。4人掛けのダイニングテーブルで、隣りに座るスタークにクスリ、続いて正面に座るグリムジョーにクスリと笑ってしまった。
「その…、いつも世話になってっからよ、その礼だ。受け取れ」
机の上にスッと出されたのは、かわいくリボンの付いた紙袋。
「わぁ💖良いの❓ありがとう。開けて良い❓」
「どーぞ」
封シールを丁寧に剥がそうと、爪でカリカリする。
「あたしたち3人の手作りだよ😁」
「えー❗️ほんと❓ちょー嬉しいじゃん」
ペリーと剥がしていく。
「グリムジョーに頼まれたんだよ。作るの手伝ってくれって」
「片手じゃ無理だからな」
「もうもうもう、そんなお構いなく〜😊」
開封できた袋から出てきたのは。
「……。」掲げて、眺めて、推測する。「かわいいブレスレット❗️」
ブーッ❌
「違ぇ」
「ご、ごめん💦」
間違えるのも無理は無い。何故ならそれは、ベルトにするには短く、他に用途の思い付かない紐状の物だったから。
スタークが使い道を教えてくれるようだ。
「なつみ、刀貸してみろ」
「え、これ斬魄刀用のストラップ❓」
「そうだ」
なつみから斬魄刀とプレゼントの紐を受け取ると、スタークは鞘に取り付けた。
「ほらよ。良いんじゃねぇの?」
「わぁー😄」
鞘の上下に括り付けられたストラップを眺めて、感嘆の声を出すなつみ。
しかし気になる。何故これを?
「んー、どして、これ、くれようと思ったの❓おしゃれ❓」ぶわっかもん‼︎‼︎「ヤンキーがウォレットチェーンするノリの」全然違う。
「それだけじゃねぇ」
おしゃれは合ってたらしい。お詫びして、お詫び申し上げます。ドコムスチャンネル、おもしろいよね。
「うさぎになれ」
「へ❓今❓」
「今」
「なんで❓」
「なればわかる」
「😦❓」
とりあえず、横の2人にも確認を。
「今❓」
「今」
「なんで❓」
「良いから変身しろ😌」
「なってくれなきゃ、あたしたちもわかんないんだよ。うさぎになってみて、なつみ」
「🤔❓」
うさぎとストラップの関連がわからないが、まぁやってみることにする。
「わかった」
ポンッ
椅子の上に服が落ち、中から灰色のうさぎがモソッ。
「なったぞ」
「おお、成功だな」
「やった❗️🙌」
「うまくいったな」
スタークに預けたままだった斬魄刀を見上げると。
「え⁉️ちっちゃくなってる‼️」
うさぎの身体に合わせて縮んでいるようだ。
「机に乗ってみろ」
ぴょんと跳び乗って、スタークの前へ。
「こう掛けてと…。どうだ?長さはそれで良いか?」
「わぁ💖良いよ❗️ぴったり❗️」
ストラップのお陰で、うさぎの姿でも斬魄刀を背負って持ち運べるようになった。
「めっっちゃ良いプレゼントじゃん‼️😆」
グリムジョーの前に移動して、おいでと手招きする。
「ありがとーッ😙」
顔を寄せてくれたグリムジョーの頬に、自分のほっぺをスリスリした。
「感謝してるのはオレの方だって言ったろ。ありがとな、なつみ」
長い耳も包み込んで、頭を撫でてくれた。
「ねぇ、こないだ変身した時も、こうやって縮んでたの❓」
「ああ。返す時には戻っていたが、お前が必死こいて隠れようとしてる間は、その大きさになってたぜ」
「そうなの❓」
尋ねた相手はグリムジョーではなく、ムッちゃん。
「そうだ。見つかってはいけなかったからな。それに今は、こいつらの意図を汲んでやっている。これで、置いていかれることは無いな」
「服は脱ぎっぱなしになっちゃうけどね」
「葉っぱ1枚あれば良いだろ」
「生きているからラッキーだもんね」
絶対足りないがな。
ストラップを改めて良く見る。
「伸縮性がすごいや。阿笠博士の発明品みたい。この話が映画化したら、どっかで大爆発起きるから、気を付けて」
んなわけない。
「普段は飾り。うさぎの時はストラップな」
「グリムジョーは天才だぁ❗️😆」
そして、翌日。
カポーン……
モクモクモク……
チョポポポポポポ……
「いちばん風呂だぁーッ‼️🙌」
「走ったらあかんよ。すてんて転ぶで」
「はしゃぐのも、無理ないけどね」
なつみの生活にとって、かなり上位に欲しいもの。それはお風呂である。ここのところの開発作業は、この大浴場製作であった。みんなで仲良くをコンセプトにし、混浴形式にするため、脱衣所は男女別から、それぞれのシャワー室を通り、浴室へと繋ぐ造りにしている。水着着用を義務付けることで、なつみの絶対混浴への希望を叶えることができた。身体はシャワー室で洗えるのだが、これもなつみの希望で、浴室にも洗い場が設置されている。お背中流し合いっこ場である。
その洗い場でやりたいことは、もちろんあれ。
「来い、グリムジョー❗️」
「あ?さっき自分でやった。とりあえず入ろうぜ」
「やだ❗️😆」
グリムジョーの手を引っ張って、椅子に座らせた。
「じゃぶじゃぶゴシゴシ洗ってあげるぞー❗️✊」
一番風呂だと騒いでいたが、他を待たせるのもアレのため、一声かけておく。「あ、みなさんお先にどうぞ。オレに構わず、極楽に行ってくれー❗️」
「では、お言葉に甘えて」
「ひゃ〜。やっぱりお湯に浸かるん、ええなぁ」
「あったかー。なつみも早く来なよ❗️」
「うん❗️」
シャワーの蛇口を捻り、お湯の温度を確認してから、グリムジョーの頭にかける。
「熱いですかー。冷たいですかー」
「背中だけで良いだろ、別に」
「シャンプーからに決まってるでしょ」
シャンプーをプッシュ。
「洗いますねー。痒いとこありませんかー」
「無ぇ」
「左側ですねー」
「……。」
「ツノ作りますかー」
「いらねぇ」
「できましたー🤭」
「👿💢」
お世話というよりも、こうして遊びたかっただけらしい。
「後で交代してやろうか💢」
「結構でーす。流しますねー」
グリムジョーの背中をゴシゴシするなつみを見ていて、入浴中の者たちは羨ましがる。
「いいなー。僕もして欲しいよ」
「良いよー。やってあげるー。でも、先に入らせて(笑)」
「んなこと言ったらよ、オレも頼みたいぜ」
「変なこと期待してんじゃねぇぞ、てめぇ」
「それはお前もだろ」
腕を洗ってあげていると、ふと思う。
「おしり…😏」
「触ったら蹴る」
「あははッ、冗談だって(半分)。こっち向いて。前洗ってあげるから」
「もう大丈夫だッ!泡流して、向こう入ろうぜ///」
「照れんなってぇ。つま先までピカピカにするのを目標に、ここの仕事がんばってきたんだぞ❗️ぼくの夢を奪うな❗️」
前からダメなら、後ろから無理やり腕を回して、胸とお腹を洗うことにした。
「やめろォーッ‼︎💦///」
((((((いいなぁー…))))))
「大人しくしろ、このヤンキーッ💢」
何故か頭を抱えてとぼとぼ歩くグリムジョーを従えて、なつみもようやく入浴。
「きゃふ〜。良い湯だなぁ〜。気持ちぃ〜😊」
そのまま溶けてしまいそうなほどの心地よさ。
「お風呂作って正解❗️癒されるもん〜。さいこぉ〜…」見渡せば。「みんなとこうして入れるしさぁ〜」
うんうんと頷いて、自分の成し遂げたことに、喜びを噛み締める。
「混浴にしたのも、大正解❗️ワンダーワイスといっしょに入れたもんね〜」
「アウー😊」
ふたりは手を取り合って、ちゃぷちゃぷちゃぷ。
「市丸隊長とはお久しぶりですけどね」
「せやねぇ。懐かしいな」
「射殺せ神鎗」
「やかましわ。小指サイズ」
ナニがですか。
「なつみには、深すぎたんじゃないかな?首まで浸かってるじゃないか」
藍染が心配そうに見る。
「膝の上においで」
「結構です✋」
「了解😌」
ちょっぴり寂しそう。
「ふふっ、ハルといっしょのこと言ってますね、藍染隊長。あの時もぼく、断りましたよ。でも、無理矢理乗せられたなぁ…。あいつらとお風呂入ったのも、楽しかったっけ」
少し上を向いて、湯煙に仲間7人で入った温泉での思い出を映し出すように、すっと目を細めていき、ふーっと鼻からリラックスした息を吐くと。
もみもみもみ…
「ん❓」
ワンダーワイスに、正面から鷲掴みで胸を揉まれていた。
「何しとん😌」
ドスッ🫲
「アウッ😣💦」
それはもう冷静に、ワンダーワイスの脳天にチョップを喰らわした。
ワンダーワイスは、善悪の判断が他人とは違う。今のは、これまで見たことの無い柔らかそうな膨らみが目に入ったので、触ってみたくなっただけなのである。
「断りなく、おっぱい揉んだらダメでしょ❗️お仕置きだべー‼️😆」
そう言って、なつみはワンダーワイスをとっ捕まえると、こちょこちょの刑に処した。お仕置きされているワンダーワイスは、キャッキャッと笑う。バシャバシャと飛沫も上がる。
「プップッ、ちょっとぉ❗️暴れないでよ。こっちに飛んでくるじゃん❗️」
バシャァッ💦とリリネットがふたりに向かって、お湯を押して、仕返ししてやった。
「やったな〜😄」
バシャバシャバシャバシャーッ💦
精神年齢もとい、背の低めな3人が掛け合いっこを始めてしまった。大人たちは離れておこう。
大浴場のデザインは和の趣があり、死神には親しみを、破面には新鮮さをもたらしていた。そして大人たちには、ちょっとした楽しみも用意されていた。桶を水面に浮かせ、そこに徳利とお猪口。
「悪くねぇな、日本の酒も」
「露天風呂やったら、もっと雰囲気あって、おいしく感じるで」
「へぇ」
「血行が上がってるから、酔いが回るの早そうだね」
「お前、肌白いからもう真っ赤じゃねぇか」
「そう言う君もだろ」
さすがに何十人も同時に入れるような入浴施設は造れなかったため、時間を決めて、グループ分けをして、順番に入ることにしていた。現在の面子は、なつみ、藍染、市丸、スターク、リリネット、ワンダーワイス、グリムジョー、ノイトラ、ザエルアポロ、ヤミーの10人。次に東仙組、バラガン組、ハリベル組という順に入れ替わる予定。
大人チームは酒を味わい、お子ちゃまチームの楽しみはというと。
「わははッ‼️💦🤛」
「ブフッ💦」
「やめろってぇ❗️💦」
泳げたら良かったのだが、それはできないので、顔面狙いの素手水鉄砲で遊んでいる。
お風呂遊びに慣れ親しんでいるなつみが、圧倒的に有利であり、ワンダーワイスとリリネットは逃げる一方。そうしてじっとしていないものだから。
ドンッ
「痛ッ」
ポチャン
「ア゛ーッ‼︎‼︎‼︎」
「あーあ」
ブクブクブクブク……
「溢しちまったじゃねーかァッ‼︎💢」
リリネットがヤミーの背中にぶつかってしまい、おかわりを注ごうとした徳利が、ヤミーの手から滑って落ち、お湯が注ぎ口から流れ込んだ勢いで、どんどん沈んでいってしまった。
「お酒、こん中、入っちゃったの⁉️ちょっと、ぼく入ったばっかりなのに、もう出なきゃダメ⁉️勘弁してよぉ😩」
「オレを責めるなよ‼︎リリネットのせいだろ⁉︎」
「あたし⁉️仕掛けたのなつみなんだから、自業自得でしょ‼️」
「アゥー🙁💦」
間に挟まれたワンダーワイスは困った困った。
しかし、外野はそんなに慌てていない様子。
「知ってるかい?酒風呂は肌に良いらしいよ」
「そうなんですか」
「捨てるみたいで、勿体無ぇけどな」
「日本人はな、お風呂にいろんなもん入れんねんで。今は入浴剤なんて便利なもんがあるんやけど、昔は薬草やったり、柚子とかも、季節によって浮かべるもん変えて、あったまってたんやで。良え香りするし、癒されんねん」
「そんなに風呂に凝るなんて、変わった文化だな」
「綺麗好きでもあるんだよ」
だが、なつみとしては悠長にしていられない。
「酒風呂なんて、酔っ払っちゃいますよ」
「大丈夫だよ。このお湯の量からすれば、大分薄まっているから。気にすることないよ」
藍染という男は、肝心なところまでくると、計算を外しまくる癖があるのか?それとも、裏に犯人がいて、外さざるを得なくさせられているのか。
「あっと💦ごめん、僕も落としちゃった」
「あん❓😒」
コイツだ。永遠の命への憧れは、美肌から。
「フシャーッ💢」
威嚇をしても、覆水盆に返らず。
「おーい、こんにちはー」
ふたりはそちらを振り返る。
「京楽隊長!こんにちは、お疲れ様です!」
「こんにちはー😄」
「浮竹隊長にご用でしょうか」
京楽はふたりのもとへ近づいていく。
「いや、浮竹じゃなくて、織姫ちゃんに会いに来たんだ」
「えっ、あたし⁉︎」
びっくりして、ちょっと飛びあがった織姫。
「そう。頼みたいことがあってね」
そう言って懐から出したのは、あの手紙。
「これなんだけど」
「それは、木之本の!」
浮竹から聞いており、ルキアはその手紙の存在を知っていた。
「うん。なつみちゃんから届いた手紙」
封筒から中身を取り出して、1枚1枚広げて見せてあげた。
「ほら、ところどころ墨で塗りつぶされていて、読めないんだ。キミの能力で、元に戻せないかなと思って、持って来たんだけど、どうかな。直せないかい?」
「ちょっと失礼します」
確信は無いが、織姫はとりあえず受け取って、便箋の1枚を裏表と見てみた。
「うーん…」
負傷者の傷を癒すことはしてきたが、破損した物の修繕を行ったことは無い。悩んでいると、その場にもう1人やって来た。
「京楽、お前、こんなところで何してるんだ。ふたりの邪魔をしては、いけないだろ」
「浮竹隊長、お疲れ様です!」
「こんにちは😊」
「浮竹ぇ。調子どうだい?」
「『どうだい』じゃないだろう」
ご覧の通りだ。
「織姫ちゃんに頼み事をね。他の人には、できないことだからさ」
浮竹もその手紙に気付いた。
「それか。いつきくのかと思っていたんだ。ようやくその気になったんだな。で、黒塗りは消せそうなのか?」
「それが」
「できますよ!」
いつの間にか5人目が居合わせていた。
「舜桜!」
織姫がそう呼ぶ小さな者は、手紙の黒塗りを触って確かめていた。
「これはただ墨が塗られているだけで、術はかけられていないから、簡単に復元できるよ」
「本当かい?」
「もちろん!」
「じゃあ、よろしく頼むよ」
「わかりました!お任せを!」
主に断りなく、京楽の頼みを引き受けてしまった。
「さぁ、織姫、手紙をルキアさんに持っててもらおう。大事な物を地面に置くわけには、いかないからね」
「うん。朽木さん、こうやって構えてて」
「わかった」
ルキアは両手で下から支えるように、構えた。
「それじゃあ、ふたりに任せて、ボクたちはヒソヒソ話をしよう。できたら教えてね」
「はい」
浮竹を引っ張って、京楽は、織姫とルキアから少し離れた。
「聞いてよ、浮竹ぇ」
「何だ」
口元に手の甲を持っていって、ヒソヒソ。
「この間、ボクの夢になつみちゃんが会いに来てくれたんだよ」
浮竹は、聞いた瞬間は目を見開いたが、すぐに細めて仏頂面に。
「しょーもないこと聞かせるなって顔しないでくれる😒」
「しょうもないだろ。お前が勝手に見ただけだ。そういう報告は、実際に会ってからしろよ」
はぁと呆れたため息を吐いた。
「会ったの!ボクは本当に本物のなつみちゃんと会ってたんだよ!あれはボクの想像なんかじゃない。彼女自身だった」
「どうして、そう言い切れる」
まだ信じていない目。
「なつみちゃんは、他の人の夢の中に入っていけるらしいんだ。それは尾田くんたちも経験してる。だから」
「お前のところにも来たって言うのか?まさかな」
「本当だって。見たこともない、白いパジャマを着てたしさ」
「それで、木之本と何か話したのか?藍染の企てについて、聞き出せたか?」
「それがさぁ…」深刻な面持ちで答える京楽。「ごめん。エッチしかできなかった」
ドゥフッ👊‼️
浮竹のパンチが京楽の頬にヒット。
「きゃっ‼︎‼︎」
向こうから悲鳴が上がる。
「ご心配ありがとう」
引っ込まないパンチが、京楽の頬を襲いっぱなし。唇が自然と窄まって、3になる。
「お前のことじゃないらしいぞ」
なるほど。視線がこっちを向いていない。
「井上!他人の恋文を読んで、その反応は失礼だぞ!///」
「そ、そうだよね!わぁ、こっちまで照れちゃった。閉じておこう💦」
織姫は手紙を折り目通りに畳んでしまった。
4人はまた集まり、出来栄えの確認を。
「すごい!綺麗に黒塗りが無くなってるよ。読める読める!ありがとう、織姫ちゃん☺️」
「直せたのは良かったんですけど、少しだけ読んじゃいました。ごめんなさい。とってもプライベートなことなのに😣💦」
「良いんだよ。なつみちゃん、かわいいこと書いてくれるよね。これだけ離れてて、会えなくても、大好きでたまらないんだ。あの子も同じみたいで嬉しいよ。迎えに行ってあげられたら、どんなに良いか」
手紙を大事そうに持つ左手の薬指には、想いの片方が輝く。
所戻ってなつみん家(仮)。いよいよ、念願のあの施設オープンを翌日に控えた日のこと。なつみは、作業の片付けを終えると、何故かリリネットに先導され、スタークに背中を押されて、3人で行進していた。
「なぁに〜。良いものって😊」
がんばったご褒美に、プレゼントがあると言われ、この行進。
辿り着いたのはなつみの部屋でも、スタークとリリネットの部屋でもなかった。グリムジョーの部屋だった。
「グリムジョーからなつみに贈り物だってさ。ね❗️」
「ああ」
「おい、もっとちゃんと説明してやれよ。恥ずかしがるな」
何やらスタークは、グリムジョーのお兄ちゃんのよう。4人掛けのダイニングテーブルで、隣りに座るスタークにクスリ、続いて正面に座るグリムジョーにクスリと笑ってしまった。
「その…、いつも世話になってっからよ、その礼だ。受け取れ」
机の上にスッと出されたのは、かわいくリボンの付いた紙袋。
「わぁ💖良いの❓ありがとう。開けて良い❓」
「どーぞ」
封シールを丁寧に剥がそうと、爪でカリカリする。
「あたしたち3人の手作りだよ😁」
「えー❗️ほんと❓ちょー嬉しいじゃん」
ペリーと剥がしていく。
「グリムジョーに頼まれたんだよ。作るの手伝ってくれって」
「片手じゃ無理だからな」
「もうもうもう、そんなお構いなく〜😊」
開封できた袋から出てきたのは。
「……。」掲げて、眺めて、推測する。「かわいいブレスレット❗️」
ブーッ❌
「違ぇ」
「ご、ごめん💦」
間違えるのも無理は無い。何故ならそれは、ベルトにするには短く、他に用途の思い付かない紐状の物だったから。
スタークが使い道を教えてくれるようだ。
「なつみ、刀貸してみろ」
「え、これ斬魄刀用のストラップ❓」
「そうだ」
なつみから斬魄刀とプレゼントの紐を受け取ると、スタークは鞘に取り付けた。
「ほらよ。良いんじゃねぇの?」
「わぁー😄」
鞘の上下に括り付けられたストラップを眺めて、感嘆の声を出すなつみ。
しかし気になる。何故これを?
「んー、どして、これ、くれようと思ったの❓おしゃれ❓」ぶわっかもん‼︎‼︎「ヤンキーがウォレットチェーンするノリの」全然違う。
「それだけじゃねぇ」
おしゃれは合ってたらしい。お詫びして、お詫び申し上げます。ドコムスチャンネル、おもしろいよね。
「うさぎになれ」
「へ❓今❓」
「今」
「なんで❓」
「なればわかる」
「😦❓」
とりあえず、横の2人にも確認を。
「今❓」
「今」
「なんで❓」
「良いから変身しろ😌」
「なってくれなきゃ、あたしたちもわかんないんだよ。うさぎになってみて、なつみ」
「🤔❓」
うさぎとストラップの関連がわからないが、まぁやってみることにする。
「わかった」
ポンッ
椅子の上に服が落ち、中から灰色のうさぎがモソッ。
「なったぞ」
「おお、成功だな」
「やった❗️🙌」
「うまくいったな」
スタークに預けたままだった斬魄刀を見上げると。
「え⁉️ちっちゃくなってる‼️」
うさぎの身体に合わせて縮んでいるようだ。
「机に乗ってみろ」
ぴょんと跳び乗って、スタークの前へ。
「こう掛けてと…。どうだ?長さはそれで良いか?」
「わぁ💖良いよ❗️ぴったり❗️」
ストラップのお陰で、うさぎの姿でも斬魄刀を背負って持ち運べるようになった。
「めっっちゃ良いプレゼントじゃん‼️😆」
グリムジョーの前に移動して、おいでと手招きする。
「ありがとーッ😙」
顔を寄せてくれたグリムジョーの頬に、自分のほっぺをスリスリした。
「感謝してるのはオレの方だって言ったろ。ありがとな、なつみ」
長い耳も包み込んで、頭を撫でてくれた。
「ねぇ、こないだ変身した時も、こうやって縮んでたの❓」
「ああ。返す時には戻っていたが、お前が必死こいて隠れようとしてる間は、その大きさになってたぜ」
「そうなの❓」
尋ねた相手はグリムジョーではなく、ムッちゃん。
「そうだ。見つかってはいけなかったからな。それに今は、こいつらの意図を汲んでやっている。これで、置いていかれることは無いな」
「服は脱ぎっぱなしになっちゃうけどね」
「葉っぱ1枚あれば良いだろ」
「生きているからラッキーだもんね」
絶対足りないがな。
ストラップを改めて良く見る。
「伸縮性がすごいや。阿笠博士の発明品みたい。この話が映画化したら、どっかで大爆発起きるから、気を付けて」
んなわけない。
「普段は飾り。うさぎの時はストラップな」
「グリムジョーは天才だぁ❗️😆」
そして、翌日。
カポーン……
モクモクモク……
チョポポポポポポ……
「いちばん風呂だぁーッ‼️🙌」
「走ったらあかんよ。すてんて転ぶで」
「はしゃぐのも、無理ないけどね」
なつみの生活にとって、かなり上位に欲しいもの。それはお風呂である。ここのところの開発作業は、この大浴場製作であった。みんなで仲良くをコンセプトにし、混浴形式にするため、脱衣所は男女別から、それぞれのシャワー室を通り、浴室へと繋ぐ造りにしている。水着着用を義務付けることで、なつみの絶対混浴への希望を叶えることができた。身体はシャワー室で洗えるのだが、これもなつみの希望で、浴室にも洗い場が設置されている。お背中流し合いっこ場である。
その洗い場でやりたいことは、もちろんあれ。
「来い、グリムジョー❗️」
「あ?さっき自分でやった。とりあえず入ろうぜ」
「やだ❗️😆」
グリムジョーの手を引っ張って、椅子に座らせた。
「じゃぶじゃぶゴシゴシ洗ってあげるぞー❗️✊」
一番風呂だと騒いでいたが、他を待たせるのもアレのため、一声かけておく。「あ、みなさんお先にどうぞ。オレに構わず、極楽に行ってくれー❗️」
「では、お言葉に甘えて」
「ひゃ〜。やっぱりお湯に浸かるん、ええなぁ」
「あったかー。なつみも早く来なよ❗️」
「うん❗️」
シャワーの蛇口を捻り、お湯の温度を確認してから、グリムジョーの頭にかける。
「熱いですかー。冷たいですかー」
「背中だけで良いだろ、別に」
「シャンプーからに決まってるでしょ」
シャンプーをプッシュ。
「洗いますねー。痒いとこありませんかー」
「無ぇ」
「左側ですねー」
「……。」
「ツノ作りますかー」
「いらねぇ」
「できましたー🤭」
「👿💢」
お世話というよりも、こうして遊びたかっただけらしい。
「後で交代してやろうか💢」
「結構でーす。流しますねー」
グリムジョーの背中をゴシゴシするなつみを見ていて、入浴中の者たちは羨ましがる。
「いいなー。僕もして欲しいよ」
「良いよー。やってあげるー。でも、先に入らせて(笑)」
「んなこと言ったらよ、オレも頼みたいぜ」
「変なこと期待してんじゃねぇぞ、てめぇ」
「それはお前もだろ」
腕を洗ってあげていると、ふと思う。
「おしり…😏」
「触ったら蹴る」
「あははッ、冗談だって(半分)。こっち向いて。前洗ってあげるから」
「もう大丈夫だッ!泡流して、向こう入ろうぜ///」
「照れんなってぇ。つま先までピカピカにするのを目標に、ここの仕事がんばってきたんだぞ❗️ぼくの夢を奪うな❗️」
前からダメなら、後ろから無理やり腕を回して、胸とお腹を洗うことにした。
「やめろォーッ‼︎💦///」
((((((いいなぁー…))))))
「大人しくしろ、このヤンキーッ💢」
何故か頭を抱えてとぼとぼ歩くグリムジョーを従えて、なつみもようやく入浴。
「きゃふ〜。良い湯だなぁ〜。気持ちぃ〜😊」
そのまま溶けてしまいそうなほどの心地よさ。
「お風呂作って正解❗️癒されるもん〜。さいこぉ〜…」見渡せば。「みんなとこうして入れるしさぁ〜」
うんうんと頷いて、自分の成し遂げたことに、喜びを噛み締める。
「混浴にしたのも、大正解❗️ワンダーワイスといっしょに入れたもんね〜」
「アウー😊」
ふたりは手を取り合って、ちゃぷちゃぷちゃぷ。
「市丸隊長とはお久しぶりですけどね」
「せやねぇ。懐かしいな」
「射殺せ神鎗」
「やかましわ。小指サイズ」
ナニがですか。
「なつみには、深すぎたんじゃないかな?首まで浸かってるじゃないか」
藍染が心配そうに見る。
「膝の上においで」
「結構です✋」
「了解😌」
ちょっぴり寂しそう。
「ふふっ、ハルといっしょのこと言ってますね、藍染隊長。あの時もぼく、断りましたよ。でも、無理矢理乗せられたなぁ…。あいつらとお風呂入ったのも、楽しかったっけ」
少し上を向いて、湯煙に仲間7人で入った温泉での思い出を映し出すように、すっと目を細めていき、ふーっと鼻からリラックスした息を吐くと。
もみもみもみ…
「ん❓」
ワンダーワイスに、正面から鷲掴みで胸を揉まれていた。
「何しとん😌」
ドスッ🫲
「アウッ😣💦」
それはもう冷静に、ワンダーワイスの脳天にチョップを喰らわした。
ワンダーワイスは、善悪の判断が他人とは違う。今のは、これまで見たことの無い柔らかそうな膨らみが目に入ったので、触ってみたくなっただけなのである。
「断りなく、おっぱい揉んだらダメでしょ❗️お仕置きだべー‼️😆」
そう言って、なつみはワンダーワイスをとっ捕まえると、こちょこちょの刑に処した。お仕置きされているワンダーワイスは、キャッキャッと笑う。バシャバシャと飛沫も上がる。
「プップッ、ちょっとぉ❗️暴れないでよ。こっちに飛んでくるじゃん❗️」
バシャァッ💦とリリネットがふたりに向かって、お湯を押して、仕返ししてやった。
「やったな〜😄」
バシャバシャバシャバシャーッ💦
精神年齢もとい、背の低めな3人が掛け合いっこを始めてしまった。大人たちは離れておこう。
大浴場のデザインは和の趣があり、死神には親しみを、破面には新鮮さをもたらしていた。そして大人たちには、ちょっとした楽しみも用意されていた。桶を水面に浮かせ、そこに徳利とお猪口。
「悪くねぇな、日本の酒も」
「露天風呂やったら、もっと雰囲気あって、おいしく感じるで」
「へぇ」
「血行が上がってるから、酔いが回るの早そうだね」
「お前、肌白いからもう真っ赤じゃねぇか」
「そう言う君もだろ」
さすがに何十人も同時に入れるような入浴施設は造れなかったため、時間を決めて、グループ分けをして、順番に入ることにしていた。現在の面子は、なつみ、藍染、市丸、スターク、リリネット、ワンダーワイス、グリムジョー、ノイトラ、ザエルアポロ、ヤミーの10人。次に東仙組、バラガン組、ハリベル組という順に入れ替わる予定。
大人チームは酒を味わい、お子ちゃまチームの楽しみはというと。
「わははッ‼️💦🤛」
「ブフッ💦」
「やめろってぇ❗️💦」
泳げたら良かったのだが、それはできないので、顔面狙いの素手水鉄砲で遊んでいる。
お風呂遊びに慣れ親しんでいるなつみが、圧倒的に有利であり、ワンダーワイスとリリネットは逃げる一方。そうしてじっとしていないものだから。
ドンッ
「痛ッ」
ポチャン
「ア゛ーッ‼︎‼︎‼︎」
「あーあ」
ブクブクブクブク……
「溢しちまったじゃねーかァッ‼︎💢」
リリネットがヤミーの背中にぶつかってしまい、おかわりを注ごうとした徳利が、ヤミーの手から滑って落ち、お湯が注ぎ口から流れ込んだ勢いで、どんどん沈んでいってしまった。
「お酒、こん中、入っちゃったの⁉️ちょっと、ぼく入ったばっかりなのに、もう出なきゃダメ⁉️勘弁してよぉ😩」
「オレを責めるなよ‼︎リリネットのせいだろ⁉︎」
「あたし⁉️仕掛けたのなつみなんだから、自業自得でしょ‼️」
「アゥー🙁💦」
間に挟まれたワンダーワイスは困った困った。
しかし、外野はそんなに慌てていない様子。
「知ってるかい?酒風呂は肌に良いらしいよ」
「そうなんですか」
「捨てるみたいで、勿体無ぇけどな」
「日本人はな、お風呂にいろんなもん入れんねんで。今は入浴剤なんて便利なもんがあるんやけど、昔は薬草やったり、柚子とかも、季節によって浮かべるもん変えて、あったまってたんやで。良え香りするし、癒されんねん」
「そんなに風呂に凝るなんて、変わった文化だな」
「綺麗好きでもあるんだよ」
だが、なつみとしては悠長にしていられない。
「酒風呂なんて、酔っ払っちゃいますよ」
「大丈夫だよ。このお湯の量からすれば、大分薄まっているから。気にすることないよ」
藍染という男は、肝心なところまでくると、計算を外しまくる癖があるのか?それとも、裏に犯人がいて、外さざるを得なくさせられているのか。
「あっと💦ごめん、僕も落としちゃった」
「あん❓😒」
コイツだ。永遠の命への憧れは、美肌から。
「フシャーッ💢」
威嚇をしても、覆水盆に返らず。