第八章
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なつみが陣取るは、三番隊舎の屋上。
「まだかな〜」
フルーツジュースを飲みつつ、仲間たちを待っていると。
「なつみちゃーん」
「あ、隊長ぉ。お仕事片付きました?」
「うん。みんな今日はおサボりやで、やること少なかったわ」
「ふふ、たまには良いじゃないですか〜。お疲れ様でした😊」
「なつみちゃんもな。ええもん飲んでるなぁ。それ、どこの?」
市丸はなつみの隣りに座った。
「アヤさんのお友だちのお店です。果物はアヤさんの畑で育ったのも使ってて。とってもおいしいですよ。飲みます?」
コップを差し出した。
「ん、ありがと」
お言葉に甘えて、ひと口いただいた。
「うまいな」
「でしょー😄」
返ってきたら、またすぐひと口。
「おいしー😋」
昼とは打って変わって、静かな時間が流れている。
「もうそろそろ来るんかな」
「だと思いますよ」
「ボクもいてええの?」
「良いですよ〜」
「彼氏はアカンのに?(笑)」
「いいの‼️」
市丸はくすくす笑った。
「今どこにおるんやろね、京楽さん」
「浮竹隊長と見るって言ってました。イケちゃん先輩もいるそうです」
「ほんまかな〜。他の女の子とおったりして」
「そんなことありません‼️」
ぷんぷーん‼️と片手でぽかぽか市丸を叩いて怒っていたら、もう片方の手で持っていたジュースを、誰かに取り上げられてしまった。
「何だ、これ」
そいつは無断で、当然のようになつみのジュースを飲んだ。
「李空ーッ‼️ぼくのだぞー‼️💢」
立ち上がるなつみ。とんとん軽い足取りで逃げる李空。追うなつみ。絶対に届かせない李空。
「むあーッ‼️💢」
叫ぶなつみ。
「お疲れさん、みんな」
「お疲れ様です、市丸隊長」
「こんばんは〜😄」
他の仲間たちも到着しており、市丸に挨拶する。
「何やの?大荷物やん」
それぞれ大きな鞄を持ってきていた。
「要るものですよ」
市丸が首を傾げていると。
「もぉーッ‼️返せよ、ぼくのジュース‼️‼️」
まだ追いかけっこは続いていた。
「李空、意地悪すんなって」
間に入った尾田がそう言うと。
チューッ
李空は、なつみを凝視しながら思い切りストローを吸ってやった。
「ダァーッ、このヤロー‼めっちゃ飲むやんけぇーッ️💢」
飛びかかったが、ハルに止められる。
「待ーった‼︎あれはもう李空に譲ってやれよ。どうせほとんど飲まれちまったって」
「フシャーッ」
「新しいの買いに行こう。ついてってやるから。みんなも欲しいでしょ?ほら行くぞ、木之本」
「フシャシャーッ‼︎」
肩に担がれても、威勢よく威嚇した。
「暴れんな!」
ハルがおけつを一発叩いても、なつみはシャーシャー言う。
「じゃあハルよろしく。いってら〜👋」
「あいよ〜👋」
しかし、ハルが出かけようとしたとき、李空が呼び止めた。
「木之本」
「あ?💢」
なつみが振り返る一拍置いてからの。
「めっちゃうまい」
「知っとるわ‼️‼️飲んどったんじゃ‼️‼️」
更にボルテージを上げて怒らせてみただけだった。
「はい、行きまーす」
ハルはなつみを連れて、屋台が出ているエリアへ向かって出発した。
残された人たちは、鞄の中身を取り出し、並べ始めた。
「わぁー。かわいらしいな。おしゃれや」
「あいつ、こういうの好きじゃないですか」
「驚かせてやろうと思って」
「でも、追い出し方、あれで良かったのかな。かなりご立腹だったけど」
「余談やけど、さっきボクもひと口もらったで」
「えっ⁉︎マジっすか💦」
「はは〜、李空、複雑ぅ〜😙」
「悪いことはできひんな〜(笑)」
李空が気まずそうにしていると、隊舎内へ通じる扉がそっと開かれた。
「失礼しまーす」
「アヤさーん」
尾田が声の主に手招きする。
「なつみちゃん、行ったよね」
「うん。いないよ」
「今日はお客さんが多いなぁ。いらっしゃい」
「すいません。お邪魔します」
市丸と挨拶。
「市丸隊長、今日のゲストはこれだけじゃないんですよ」
クーちゃんがニコニコして言う。
「李空からアイツに、とっておきの誕生日プレゼントだよな」
ケイジが言う。
「下に待たせてるんでしょ?」
レンが下を覗いてみる。
「そう。さすがにここまでは連れて来れないから」
「わぁ」市丸も下を見た。「けど、たぶん重さなら大丈夫なんとちゃう?尾田くん、ちょっとおぶってきて」
「ムリっすよ‼️」
穏やかな笑い声の中、主役に隠れてこそこそとサプライズの準備を進める。
祭りのために、さまざまな屋台が出店しているここは、大音楽祭ステージのすぐ近く。演目が終わったステージとは違い、この辺りはまだまだ人が集まり、賑やかだった。
「まだ向こうだっけ」
「ん?その辺だよ」
その店は、以前なつみがルームウェアのモデルで撮影していたときに飲んで写っていたスムージーを販売しているところであり、なつみ人気も相俟って、売り場前では列ができていた。
「あれ?」
「どした?」
なつみが何かに気が付いたようだ。
「美沙ちゃん!」
列に並ぶ美沙を発見したのだ。
「おー、なつみ」
「ぼくたちもここに来たんだよ」
「あ、そうなの?じゃあ一緒に後ろ行く」
すっと美沙は列から離れた。
「え、良いの?せっかく並んでたのに」
「良いよ。すぐだし」
3人は最後尾に着いた。
「ねぇ、なつみ。やっぱりあたしもそっちで見たいんだけど。ダメ?邪魔になる?」
「ダメじゃないよー。おいでおいで〜。ねぇ、ハル」
「うん。良いと思うよ。向こうに連絡しとく」
そう言って、ハルは伝令神機でクーちゃんにかけた。
「五番隊で見ようと思ってたけどさ、あんたが『大切な人と』って言ったから、なつみのいるところで見たくなっちゃった」
嬉しく唸って、なつみは美沙にハグした。
「ぼくも美沙ちゃんが大切だよ〜」
「京楽隊長は?😏」
「イジワル言わないでよー😫」
ハルがこそっと美沙に追加情報。
「市丸隊長はいるよ」
「ちょっとぉー。京楽隊長、泣いちゃうんじゃない?(笑)」
「ずっと前から伝えてあるから良いの❗️コイツらと花火見るために、この花火大会を企画したんだから。京楽隊長とは、また今度ってことで良いの❗️」
美沙から離れて、ハルの腰に手を回してなつみは訴えた。逆の手でグっ👍
「俺たちのこと、大切に思ってくれて、ありがとな、木之本」
くっついてきたなつみの頭を横から包むように手を添えて、自分の胸に押し当てたハルは、仲間たちの気持ちを代弁してやった。
「にひーっ😁」
ジュースを人数分買うと、三番隊舎へと戻っていく3人。アヤの分が増えていても、数字が苦手ななつみには気付かれない。
「あー!そうだ、木之本。ポップコーン買ってきてよ」
「は?もう始まっちゃうよ」
「俺と美沙ちゃんが行ったら間に合わないかもしんないけど、お前なら瞬間移動できるだろ?頼むよー。飲み物だけじゃさみしいって」
「もぉ、わかったよ」
ザッとなつみは姿を消した。
見送った美沙は申し訳なさそう。
「別にあたしが行ったのに」
「ダメダメ。木之本じゃないと」
ハルが美沙に耳打ちをした。
コソコソ
「あ〜。まだ会ってなかったの」
「そういうこと」
ザッ
「え?」
10秒前に聞いた足音と同じ音がした。振り向くとびっくり。
「木之本⁉︎もう買ってきたのかよ!💦」
焦るハルだが。
「まだ‼️お金‼️」
「あ…、はい😅」
急いで連れ去ってきたため、一文無しのなつみであった。
「お願いします💧」
とりあえず大っきいお金を、差し出された手に渡すハル。
「ハダカかよ!」
「全部渡すわけないだろ。早く行って行って」
クルンと回れ右させて、背中を押してやった。
「塩とキャラメルな!」
「バケットな!」
今度こそ引き返してくれただろう。なつみは立ち去った。
「ふぅ。ビビったー」
「安心するの早いんじゃない?さっさと戻った方が良いよ」
「そうだね」
ジュースが溢れないように、2人の友だちは慎重に急いで先に隊舎へ向かった。
「ふんふふ〜ん♪」
片手にムッちゃん、抱えるポップコーンを携えて、空中散歩でお帰り。まだ花火には間に合うらしい。
三番隊舎の敷地内に着くと、広場に何やら大きな影が見えた。
「あ!牛さんだ!」
驚かせないように、少し遠いところで着地。なつみはムッちゃんを収めると、テトテト駆けて近寄っていった。
「モゥ?」
牛の方もなつみに気付き、何者か確認するように見つめてきた。尻尾をフリフリ。
「アヤさんが今日のために借りた子かな?ってことは、アヤさん来てるんだ。屋上、人がいっぱいじゃ〜ん」
だったら京楽も呼べば良かったと思い、悪いことしたな〜と笑ってしまった。
「モー!モー!」
「およ?どした、どした?」
興奮している鳴き方だった。
「大丈夫。落ち着いて。ぼくはきみとお友だちになりたいんだ」
ポップコーンは手放せないが、敵意が無いことを示すために、片腕は思い切り広げた。
それでも、牛は強く土を蹴って走り出してきた。
「モォーオーッ‼️」
「何でじゃーッ⁉️これか❗️ポップコーンか❗️ダメだよ❗️これはきみのじゃないのーッ‼️✋」
お遣いの品は死守しようと、袋に入ったポップコーンバケットを小脇に抱え直し、右手は前に突き出して牛の突進を止めようとした。
「ムォーッ‼️」
「止まれーッ‼️」
その言葉が通じたのか、牛はなつみの前でピタリと止まり、彼女の手に自分の額を当ててきた。
「モ〜ォ、モ〜ォ」
自ら頭を動かして、撫でてもらいたがっているようだった。
「なーんだ。ご挨拶に来てくれただけなのか〜。いーこいーこ😊」
指を曲げる形でゴシゴシとおでこを撫でてやると、牛はすごく嬉しそうに尻尾をフリフリした。
「そっかそっか。きみも仲良しになってくれるんだね」
なつみも嬉しくて、牛の首にきゅっと抱きついてあげた。
「牛さんだぁーいすき」
卒業旅行で牛の出産に立ち会って以来、なつみはすっかり牛が好きになっていた。もちろん、他の動物たちのことも。こうして親しくしてもらえると、もっと好きになる。
「きみ、とってもおっきいね。男の子かな?」
そう言って少し身体を離すと、牛の首の模様が目に入った。それは全く、穏やかなことではなかった。
「え…」
なつみの持つポップコーンが気になり始めた牛が伸ばす首筋には、見覚えのあるハートが3つ。
「うそ…」
手を当てて、顔を近づけて、よく見てみる。この薄暗がりの中、白い毛が淡く反射するその上に、黒い、少し歪んだ形のハート。元から歪ではあるが、確信したらもう、水の中でもっと歪んでしまった。
「どうしてこっちにいるの。サンタ…」
「モォ」
やっと名前を読んでもらえて、喜んで振り向くサンタだが、ずっと会いたかったなつみは膝から崩れ、ポップコーンは落とし、現実から目を逸らすように両手で顔を覆ってしまった。
「モー」
低いところにきたなつみの髪を、優しくはむサンタ。
「うわぁぁぁぁッ‼︎‼︎」
心配するサンタを前に、なつみを声を上げて泣き出してしまった。
「わぁぁあッ、あぁーッ‼︎」
涙がどんどん溢れてくる。
あんまりだった。幸せでいっぱいだった誕生日の最後に、元気に育ってくれと願ったかわいい子の死を知ってしまったのだ。サンタがなつみを覚えていてくれたことも嬉しいが、再会にはあまりにも早すぎるように思えて仕方がなかった。サンタが産まれたのは、ついこの間ではなかっただろうかと。
屋上では、その様子を全員が見ていた。
「会わせて良かったんかな。辛そうやで」
「なつみ…」
「なつみちゃん…」
なつみの泣く姿に、同情と後悔を抱く市丸、美沙、アヤだが、他の仲間たちは口を揃えてこう言う。
(これで良い)
6人は一斉に飛び降りた。
泣き崩れるなつみのもとへ駆けつける同期6人。サンタが誕生日を迎えたその時に集まっていた8人が、長い時間を経て再び顔を揃えたのだった。
「モォー」
どうしたら良いのかと問うサンタに、クーちゃんは寄り添った。
「大丈夫だよ、サンタ。サンタは悪いことしてないから」
小さな背中に手を添えたのは尾田。
「木之本、そんなに泣くなよ。サンタが不安がるだろ?」
しゃくりながら顔を上げる。
「お前ら、知ってたのか。サンタが、こっちに、いること」
ハルがポップコーンを拾う。
「今日まで黙ってた。誕生日に奇跡起きる方が嬉しいでしょ?」
「最悪だよ」
ハンカチを出して、ケイジがなつみの顔を拭いてあげた。
「会えないより、会った方が良いに決まってる。そうだろ?」
「うぅぅッ」
そう言われても、サンタが経験してしまったことを思うと、どうしても込み上げてくる。
「あれから2年くらい経ってる。この大きさだから、きっと全うしたんだよな」
「全うって何をだよ、レン!人間の都合で殺されたんだ!サンタは、食べられちゃったんだ!酷いよ。こんなにかわいいのに!」
「サンタはそのために産まれてきたんだ。仕方ないだろ。かわいそうだからって、簡単に変えられることじゃない」
胸ぐらを掴んで、それ以上何も言わせないようにしたかったが、レンの言うことは酷く現実的で、ちっぽけななつみ1人ではどうにもできないことだと、受け止めざるを得ない感じがした。ここで騒いだところで、サンタが現世で死を迎えた事実は変えようがないのだ。
「人間が憎いよ」
「それは言っちゃダメ、なつみ」
「でもクーちゃん」
「サンタは今はもう自由なんだ。向こうでできなかった楽しいこと、こっちでなら思う存分できるんだよ。命は続いていくものだもん。これからを願ってあげることが、俺たちのすべきことなんじゃない?」
「けど」
ハルもそれに賛成のようだ。
「常識とか正義感で、人間は生き物を殺めるよな。そうしなきゃ、自分が現世で生きていけないからさ。豊かさを求めて必要以上にやってることもある。それが悪いこととも気付けないからやめないし。間違いだと指摘すれば変わり者扱いだしな。どうせ社会の在り方は変わらないよ。けど、俺たちがいる尸魂界は、あんなのと違う。サンタも来た。お前もいる。生きる楽しさは、こっちで味わえば良いんだって!会えて良かったの!それを喜べ、木之本」
それでもなつみの心にはシコリがあった。だが、サンタがすり寄ってくれると、そのシコリよりもサンタを見てあげることが大事なんだと思えてきた。
「ねぇ、よく、サンタを見つけられたよね」
落ち着いてきたなつみが尋ねた。
「あぁ。偶然な」
「運命じゃない?(笑)」
「フフッ、ねぇ李空、話してやってよ」
促された李空。仕方ないなと、鼻から息をフンと吐いてから語り始めた。
「ついこの間だ。現世任務に行ったとき、あの牧場からは離れた地区だったが、あの近くを担当した。見回りをしていたら、コイツがひとりで道を歩いてるのを見つけたんだ。牛の処理なんか知らねぇから、ほっとくつもりだったが、この首の模様を見て、コイツがサンタだとわかった。名前呼んだら、すぐ反応したよ」
「李空が、サンタを?」
信じられないと、なつみは首を振った。
「あ?悪いが、俺はちゃんと覚えていた。お前が俺を小バカにしたから余計にな」
意地になってな。
「それでそれで?」
「サンタも俺を覚えてるようだったし、木之本の話にも反応したから、お前らを会わせなきゃと思ったんだよ。だが牛がどう尸魂界に行くのか知らねぇし、だからってそこで逃すわけにもいかねぇから、咄嗟に魂葬しちまった。跡を追えるように」
「はぁ⁉︎マジ⁉︎(笑)」
「うまくいったが、隊長から『何、牛を魂葬してんだ』って怒られた😑」
「だろうよッ🤭」
「帰ってから、コイツを迎えに行こうとしたら、隊舎に連れて来られててよ」
「変なことしたからだよ(笑)」
「送り先に迷ったらしくて、とりあえずウチに寄越したらしい。隊長にまた怒られて、どうすんだって言うから、アヤさんとこ連れてくことにした。快く預かってくれたよ」
「牛さん欲しがってたもんね。そうかー。サンタはそれで良いの?」
「モゥモゥ」
「良い子だね〜、サンタ😊」
頷くサンタを撫でてあげるなつみ。
「遠くへ行きたくなったら、いつでもそうしてもらって良いって、アヤさん言ってる。広い世界を冒険する選択肢だって、今のサンタにはあるんだ。何もかも、コイツの自由だ」
「モゥ!」
堂々と頷くサンタ。まるでみんなの話す内容が、全くわかっているように。その姿を前に、なつみはようやく安心した。
「李空」
「何だ」
呼ぶとなつみは李空に抱きついた。
「ありがとう。ぜんぶ」
「別に。誕生日おめでとう。クソチビ」
キヒヒッとふたりが笑うと、空に大輪の花がちょうど見えないところで咲き誇った。音と歓声が後から響いてくる。
「あ!始まった!」
「急げ!上に戻るぞ!」
「待ってよ❗️サンタ❗️お前も行くぞ❗️」
サンタに跨がり、なつみは斬魄刀を抜いた。霊圧を上げて、サンタにお願いする。
「地面蹴ってごらん。みんなのとこ、飛んで行けるよ😁」
「モゥ!」
言われた通りに脚を動かすと、重たいはずの身体がふわりと浮き上がった。
「走って、サンタ❗️上に行かないと、花火見えないぞ❗️」
「モゥモーゥ!」
慣れない動きで不恰好な走り方。高いところも初めてで、本当は怖いが、なつみが一緒だから大丈夫だと、どんどん駆け上がっていくサンタ。
流魂街の方面から打ち上がる花火。多彩な色の光を放ち、尸魂界中の視線を空へ一気に集める。
「見て、サンタ❗️あれが花火だよ❗️キレイだねー❗️おっきいねー❗️」
「モォーッ❗️」
三番隊舎屋上のみんなは、このご機嫌な空飛ぶカウガールに呼びかける。
「木之本ー!サンター!早くこっち来ーい!」
「みんなで見よー‼︎」
「はぁーいっ‼️😆」
「モォーゥ‼️🐮」
「まだかな〜」
フルーツジュースを飲みつつ、仲間たちを待っていると。
「なつみちゃーん」
「あ、隊長ぉ。お仕事片付きました?」
「うん。みんな今日はおサボりやで、やること少なかったわ」
「ふふ、たまには良いじゃないですか〜。お疲れ様でした😊」
「なつみちゃんもな。ええもん飲んでるなぁ。それ、どこの?」
市丸はなつみの隣りに座った。
「アヤさんのお友だちのお店です。果物はアヤさんの畑で育ったのも使ってて。とってもおいしいですよ。飲みます?」
コップを差し出した。
「ん、ありがと」
お言葉に甘えて、ひと口いただいた。
「うまいな」
「でしょー😄」
返ってきたら、またすぐひと口。
「おいしー😋」
昼とは打って変わって、静かな時間が流れている。
「もうそろそろ来るんかな」
「だと思いますよ」
「ボクもいてええの?」
「良いですよ〜」
「彼氏はアカンのに?(笑)」
「いいの‼️」
市丸はくすくす笑った。
「今どこにおるんやろね、京楽さん」
「浮竹隊長と見るって言ってました。イケちゃん先輩もいるそうです」
「ほんまかな〜。他の女の子とおったりして」
「そんなことありません‼️」
ぷんぷーん‼️と片手でぽかぽか市丸を叩いて怒っていたら、もう片方の手で持っていたジュースを、誰かに取り上げられてしまった。
「何だ、これ」
そいつは無断で、当然のようになつみのジュースを飲んだ。
「李空ーッ‼️ぼくのだぞー‼️💢」
立ち上がるなつみ。とんとん軽い足取りで逃げる李空。追うなつみ。絶対に届かせない李空。
「むあーッ‼️💢」
叫ぶなつみ。
「お疲れさん、みんな」
「お疲れ様です、市丸隊長」
「こんばんは〜😄」
他の仲間たちも到着しており、市丸に挨拶する。
「何やの?大荷物やん」
それぞれ大きな鞄を持ってきていた。
「要るものですよ」
市丸が首を傾げていると。
「もぉーッ‼️返せよ、ぼくのジュース‼️‼️」
まだ追いかけっこは続いていた。
「李空、意地悪すんなって」
間に入った尾田がそう言うと。
チューッ
李空は、なつみを凝視しながら思い切りストローを吸ってやった。
「ダァーッ、このヤロー‼めっちゃ飲むやんけぇーッ️💢」
飛びかかったが、ハルに止められる。
「待ーった‼︎あれはもう李空に譲ってやれよ。どうせほとんど飲まれちまったって」
「フシャーッ」
「新しいの買いに行こう。ついてってやるから。みんなも欲しいでしょ?ほら行くぞ、木之本」
「フシャシャーッ‼︎」
肩に担がれても、威勢よく威嚇した。
「暴れんな!」
ハルがおけつを一発叩いても、なつみはシャーシャー言う。
「じゃあハルよろしく。いってら〜👋」
「あいよ〜👋」
しかし、ハルが出かけようとしたとき、李空が呼び止めた。
「木之本」
「あ?💢」
なつみが振り返る一拍置いてからの。
「めっちゃうまい」
「知っとるわ‼️‼️飲んどったんじゃ‼️‼️」
更にボルテージを上げて怒らせてみただけだった。
「はい、行きまーす」
ハルはなつみを連れて、屋台が出ているエリアへ向かって出発した。
残された人たちは、鞄の中身を取り出し、並べ始めた。
「わぁー。かわいらしいな。おしゃれや」
「あいつ、こういうの好きじゃないですか」
「驚かせてやろうと思って」
「でも、追い出し方、あれで良かったのかな。かなりご立腹だったけど」
「余談やけど、さっきボクもひと口もらったで」
「えっ⁉︎マジっすか💦」
「はは〜、李空、複雑ぅ〜😙」
「悪いことはできひんな〜(笑)」
李空が気まずそうにしていると、隊舎内へ通じる扉がそっと開かれた。
「失礼しまーす」
「アヤさーん」
尾田が声の主に手招きする。
「なつみちゃん、行ったよね」
「うん。いないよ」
「今日はお客さんが多いなぁ。いらっしゃい」
「すいません。お邪魔します」
市丸と挨拶。
「市丸隊長、今日のゲストはこれだけじゃないんですよ」
クーちゃんがニコニコして言う。
「李空からアイツに、とっておきの誕生日プレゼントだよな」
ケイジが言う。
「下に待たせてるんでしょ?」
レンが下を覗いてみる。
「そう。さすがにここまでは連れて来れないから」
「わぁ」市丸も下を見た。「けど、たぶん重さなら大丈夫なんとちゃう?尾田くん、ちょっとおぶってきて」
「ムリっすよ‼️」
穏やかな笑い声の中、主役に隠れてこそこそとサプライズの準備を進める。
祭りのために、さまざまな屋台が出店しているここは、大音楽祭ステージのすぐ近く。演目が終わったステージとは違い、この辺りはまだまだ人が集まり、賑やかだった。
「まだ向こうだっけ」
「ん?その辺だよ」
その店は、以前なつみがルームウェアのモデルで撮影していたときに飲んで写っていたスムージーを販売しているところであり、なつみ人気も相俟って、売り場前では列ができていた。
「あれ?」
「どした?」
なつみが何かに気が付いたようだ。
「美沙ちゃん!」
列に並ぶ美沙を発見したのだ。
「おー、なつみ」
「ぼくたちもここに来たんだよ」
「あ、そうなの?じゃあ一緒に後ろ行く」
すっと美沙は列から離れた。
「え、良いの?せっかく並んでたのに」
「良いよ。すぐだし」
3人は最後尾に着いた。
「ねぇ、なつみ。やっぱりあたしもそっちで見たいんだけど。ダメ?邪魔になる?」
「ダメじゃないよー。おいでおいで〜。ねぇ、ハル」
「うん。良いと思うよ。向こうに連絡しとく」
そう言って、ハルは伝令神機でクーちゃんにかけた。
「五番隊で見ようと思ってたけどさ、あんたが『大切な人と』って言ったから、なつみのいるところで見たくなっちゃった」
嬉しく唸って、なつみは美沙にハグした。
「ぼくも美沙ちゃんが大切だよ〜」
「京楽隊長は?😏」
「イジワル言わないでよー😫」
ハルがこそっと美沙に追加情報。
「市丸隊長はいるよ」
「ちょっとぉー。京楽隊長、泣いちゃうんじゃない?(笑)」
「ずっと前から伝えてあるから良いの❗️コイツらと花火見るために、この花火大会を企画したんだから。京楽隊長とは、また今度ってことで良いの❗️」
美沙から離れて、ハルの腰に手を回してなつみは訴えた。逆の手でグっ👍
「俺たちのこと、大切に思ってくれて、ありがとな、木之本」
くっついてきたなつみの頭を横から包むように手を添えて、自分の胸に押し当てたハルは、仲間たちの気持ちを代弁してやった。
「にひーっ😁」
ジュースを人数分買うと、三番隊舎へと戻っていく3人。アヤの分が増えていても、数字が苦手ななつみには気付かれない。
「あー!そうだ、木之本。ポップコーン買ってきてよ」
「は?もう始まっちゃうよ」
「俺と美沙ちゃんが行ったら間に合わないかもしんないけど、お前なら瞬間移動できるだろ?頼むよー。飲み物だけじゃさみしいって」
「もぉ、わかったよ」
ザッとなつみは姿を消した。
見送った美沙は申し訳なさそう。
「別にあたしが行ったのに」
「ダメダメ。木之本じゃないと」
ハルが美沙に耳打ちをした。
コソコソ
「あ〜。まだ会ってなかったの」
「そういうこと」
ザッ
「え?」
10秒前に聞いた足音と同じ音がした。振り向くとびっくり。
「木之本⁉︎もう買ってきたのかよ!💦」
焦るハルだが。
「まだ‼️お金‼️」
「あ…、はい😅」
急いで連れ去ってきたため、一文無しのなつみであった。
「お願いします💧」
とりあえず大っきいお金を、差し出された手に渡すハル。
「ハダカかよ!」
「全部渡すわけないだろ。早く行って行って」
クルンと回れ右させて、背中を押してやった。
「塩とキャラメルな!」
「バケットな!」
今度こそ引き返してくれただろう。なつみは立ち去った。
「ふぅ。ビビったー」
「安心するの早いんじゃない?さっさと戻った方が良いよ」
「そうだね」
ジュースが溢れないように、2人の友だちは慎重に急いで先に隊舎へ向かった。
「ふんふふ〜ん♪」
片手にムッちゃん、抱えるポップコーンを携えて、空中散歩でお帰り。まだ花火には間に合うらしい。
三番隊舎の敷地内に着くと、広場に何やら大きな影が見えた。
「あ!牛さんだ!」
驚かせないように、少し遠いところで着地。なつみはムッちゃんを収めると、テトテト駆けて近寄っていった。
「モゥ?」
牛の方もなつみに気付き、何者か確認するように見つめてきた。尻尾をフリフリ。
「アヤさんが今日のために借りた子かな?ってことは、アヤさん来てるんだ。屋上、人がいっぱいじゃ〜ん」
だったら京楽も呼べば良かったと思い、悪いことしたな〜と笑ってしまった。
「モー!モー!」
「およ?どした、どした?」
興奮している鳴き方だった。
「大丈夫。落ち着いて。ぼくはきみとお友だちになりたいんだ」
ポップコーンは手放せないが、敵意が無いことを示すために、片腕は思い切り広げた。
それでも、牛は強く土を蹴って走り出してきた。
「モォーオーッ‼️」
「何でじゃーッ⁉️これか❗️ポップコーンか❗️ダメだよ❗️これはきみのじゃないのーッ‼️✋」
お遣いの品は死守しようと、袋に入ったポップコーンバケットを小脇に抱え直し、右手は前に突き出して牛の突進を止めようとした。
「ムォーッ‼️」
「止まれーッ‼️」
その言葉が通じたのか、牛はなつみの前でピタリと止まり、彼女の手に自分の額を当ててきた。
「モ〜ォ、モ〜ォ」
自ら頭を動かして、撫でてもらいたがっているようだった。
「なーんだ。ご挨拶に来てくれただけなのか〜。いーこいーこ😊」
指を曲げる形でゴシゴシとおでこを撫でてやると、牛はすごく嬉しそうに尻尾をフリフリした。
「そっかそっか。きみも仲良しになってくれるんだね」
なつみも嬉しくて、牛の首にきゅっと抱きついてあげた。
「牛さんだぁーいすき」
卒業旅行で牛の出産に立ち会って以来、なつみはすっかり牛が好きになっていた。もちろん、他の動物たちのことも。こうして親しくしてもらえると、もっと好きになる。
「きみ、とってもおっきいね。男の子かな?」
そう言って少し身体を離すと、牛の首の模様が目に入った。それは全く、穏やかなことではなかった。
「え…」
なつみの持つポップコーンが気になり始めた牛が伸ばす首筋には、見覚えのあるハートが3つ。
「うそ…」
手を当てて、顔を近づけて、よく見てみる。この薄暗がりの中、白い毛が淡く反射するその上に、黒い、少し歪んだ形のハート。元から歪ではあるが、確信したらもう、水の中でもっと歪んでしまった。
「どうしてこっちにいるの。サンタ…」
「モォ」
やっと名前を読んでもらえて、喜んで振り向くサンタだが、ずっと会いたかったなつみは膝から崩れ、ポップコーンは落とし、現実から目を逸らすように両手で顔を覆ってしまった。
「モー」
低いところにきたなつみの髪を、優しくはむサンタ。
「うわぁぁぁぁッ‼︎‼︎」
心配するサンタを前に、なつみを声を上げて泣き出してしまった。
「わぁぁあッ、あぁーッ‼︎」
涙がどんどん溢れてくる。
あんまりだった。幸せでいっぱいだった誕生日の最後に、元気に育ってくれと願ったかわいい子の死を知ってしまったのだ。サンタがなつみを覚えていてくれたことも嬉しいが、再会にはあまりにも早すぎるように思えて仕方がなかった。サンタが産まれたのは、ついこの間ではなかっただろうかと。
屋上では、その様子を全員が見ていた。
「会わせて良かったんかな。辛そうやで」
「なつみ…」
「なつみちゃん…」
なつみの泣く姿に、同情と後悔を抱く市丸、美沙、アヤだが、他の仲間たちは口を揃えてこう言う。
(これで良い)
6人は一斉に飛び降りた。
泣き崩れるなつみのもとへ駆けつける同期6人。サンタが誕生日を迎えたその時に集まっていた8人が、長い時間を経て再び顔を揃えたのだった。
「モォー」
どうしたら良いのかと問うサンタに、クーちゃんは寄り添った。
「大丈夫だよ、サンタ。サンタは悪いことしてないから」
小さな背中に手を添えたのは尾田。
「木之本、そんなに泣くなよ。サンタが不安がるだろ?」
しゃくりながら顔を上げる。
「お前ら、知ってたのか。サンタが、こっちに、いること」
ハルがポップコーンを拾う。
「今日まで黙ってた。誕生日に奇跡起きる方が嬉しいでしょ?」
「最悪だよ」
ハンカチを出して、ケイジがなつみの顔を拭いてあげた。
「会えないより、会った方が良いに決まってる。そうだろ?」
「うぅぅッ」
そう言われても、サンタが経験してしまったことを思うと、どうしても込み上げてくる。
「あれから2年くらい経ってる。この大きさだから、きっと全うしたんだよな」
「全うって何をだよ、レン!人間の都合で殺されたんだ!サンタは、食べられちゃったんだ!酷いよ。こんなにかわいいのに!」
「サンタはそのために産まれてきたんだ。仕方ないだろ。かわいそうだからって、簡単に変えられることじゃない」
胸ぐらを掴んで、それ以上何も言わせないようにしたかったが、レンの言うことは酷く現実的で、ちっぽけななつみ1人ではどうにもできないことだと、受け止めざるを得ない感じがした。ここで騒いだところで、サンタが現世で死を迎えた事実は変えようがないのだ。
「人間が憎いよ」
「それは言っちゃダメ、なつみ」
「でもクーちゃん」
「サンタは今はもう自由なんだ。向こうでできなかった楽しいこと、こっちでなら思う存分できるんだよ。命は続いていくものだもん。これからを願ってあげることが、俺たちのすべきことなんじゃない?」
「けど」
ハルもそれに賛成のようだ。
「常識とか正義感で、人間は生き物を殺めるよな。そうしなきゃ、自分が現世で生きていけないからさ。豊かさを求めて必要以上にやってることもある。それが悪いこととも気付けないからやめないし。間違いだと指摘すれば変わり者扱いだしな。どうせ社会の在り方は変わらないよ。けど、俺たちがいる尸魂界は、あんなのと違う。サンタも来た。お前もいる。生きる楽しさは、こっちで味わえば良いんだって!会えて良かったの!それを喜べ、木之本」
それでもなつみの心にはシコリがあった。だが、サンタがすり寄ってくれると、そのシコリよりもサンタを見てあげることが大事なんだと思えてきた。
「ねぇ、よく、サンタを見つけられたよね」
落ち着いてきたなつみが尋ねた。
「あぁ。偶然な」
「運命じゃない?(笑)」
「フフッ、ねぇ李空、話してやってよ」
促された李空。仕方ないなと、鼻から息をフンと吐いてから語り始めた。
「ついこの間だ。現世任務に行ったとき、あの牧場からは離れた地区だったが、あの近くを担当した。見回りをしていたら、コイツがひとりで道を歩いてるのを見つけたんだ。牛の処理なんか知らねぇから、ほっとくつもりだったが、この首の模様を見て、コイツがサンタだとわかった。名前呼んだら、すぐ反応したよ」
「李空が、サンタを?」
信じられないと、なつみは首を振った。
「あ?悪いが、俺はちゃんと覚えていた。お前が俺を小バカにしたから余計にな」
意地になってな。
「それでそれで?」
「サンタも俺を覚えてるようだったし、木之本の話にも反応したから、お前らを会わせなきゃと思ったんだよ。だが牛がどう尸魂界に行くのか知らねぇし、だからってそこで逃すわけにもいかねぇから、咄嗟に魂葬しちまった。跡を追えるように」
「はぁ⁉︎マジ⁉︎(笑)」
「うまくいったが、隊長から『何、牛を魂葬してんだ』って怒られた😑」
「だろうよッ🤭」
「帰ってから、コイツを迎えに行こうとしたら、隊舎に連れて来られててよ」
「変なことしたからだよ(笑)」
「送り先に迷ったらしくて、とりあえずウチに寄越したらしい。隊長にまた怒られて、どうすんだって言うから、アヤさんとこ連れてくことにした。快く預かってくれたよ」
「牛さん欲しがってたもんね。そうかー。サンタはそれで良いの?」
「モゥモゥ」
「良い子だね〜、サンタ😊」
頷くサンタを撫でてあげるなつみ。
「遠くへ行きたくなったら、いつでもそうしてもらって良いって、アヤさん言ってる。広い世界を冒険する選択肢だって、今のサンタにはあるんだ。何もかも、コイツの自由だ」
「モゥ!」
堂々と頷くサンタ。まるでみんなの話す内容が、全くわかっているように。その姿を前に、なつみはようやく安心した。
「李空」
「何だ」
呼ぶとなつみは李空に抱きついた。
「ありがとう。ぜんぶ」
「別に。誕生日おめでとう。クソチビ」
キヒヒッとふたりが笑うと、空に大輪の花がちょうど見えないところで咲き誇った。音と歓声が後から響いてくる。
「あ!始まった!」
「急げ!上に戻るぞ!」
「待ってよ❗️サンタ❗️お前も行くぞ❗️」
サンタに跨がり、なつみは斬魄刀を抜いた。霊圧を上げて、サンタにお願いする。
「地面蹴ってごらん。みんなのとこ、飛んで行けるよ😁」
「モゥ!」
言われた通りに脚を動かすと、重たいはずの身体がふわりと浮き上がった。
「走って、サンタ❗️上に行かないと、花火見えないぞ❗️」
「モゥモーゥ!」
慣れない動きで不恰好な走り方。高いところも初めてで、本当は怖いが、なつみが一緒だから大丈夫だと、どんどん駆け上がっていくサンタ。
流魂街の方面から打ち上がる花火。多彩な色の光を放ち、尸魂界中の視線を空へ一気に集める。
「見て、サンタ❗️あれが花火だよ❗️キレイだねー❗️おっきいねー❗️」
「モォーッ❗️」
三番隊舎屋上のみんなは、このご機嫌な空飛ぶカウガールに呼びかける。
「木之本ー!サンター!早くこっち来ーい!」
「みんなで見よー‼︎」
「はぁーいっ‼️😆」
「モォーゥ‼️🐮」