第八章
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※ここだけR18につき、読むべからず
コンコンコン。閉められた寝室の戸に、京楽がノックした。
「なつみちゃぁん、そろそろ入っても良いかな〜」
「…///」
「あれ?」
変な間があった。
ギシッ
中からベッドの軋む音がしたと思うと。
「どーぞッ‼️」
何故か、意を決した声で返事が返ってきた。
(何企んでるんだろう😊)
京楽がクスクス笑って扉を開けると、目に飛び込んできた光景は。
君が望むなら それは強く応え
パタン
閉じてからの、大笑い。
「ブッ❗️ダハハハハハハッ‼️🤣」
米津玄師の『M八七』が一瞬流れた光景に耐えきれず、京楽は腹を抱えて笑ってうずくまる。
中にいるなつみもうずくまっていた。
「なんで笑うんですかぁッ‼️」
笑いの波が治まって、気を取り直して部屋に入る京楽。
「ごめんって(笑)」
なつみのいるベッドに座る。
「やっぱり着るんじゃなかった」
ダンゴムシはそう呟いた。
「いやいや、これはかわいいと思うよ。ただ、あんな、仁王立ちして待ち構えなくてもッ🤭」
また笑ってしまう。
「だって!どんなポーズでいたら良いか、わかんなかったんですもん!」
「だからって(笑)」
色気ある艶かしい誘うような座り方で待つなど、恥ずかしくてできないなつみは、恥ずかしさを抑えるために、やったれ精神を掻き立て、気合を入れてベッドの上に力強く立ち上がったのだが、それがまるでソフトビニール人形のウルトラマンな姿で、どうにも笑えてきてしまったわけだ。そしてその京楽の反応にショックを受けて、ダンゴムシになっている。
「ごめんごめん。ボクのために用意してくれたんだよね。よく見せてよ。ほら、起きて」
ゆっくりと身体を起こしたなつみの顔ときたら、ばつが悪そうに、半べそで真っ赤になっていた。
「ボクはキミをこんなに悪い子にしちゃったの?」
「…ダメ、なんですか?」
「問題大有り。誘惑に勝てそうにないよ、小悪魔ちゃん」
優しくなつみの頭を両側から包むように手を添えると、距離を縮め、口付けを始める。
(😚💕💕💕)
なつみはなんやかんや、嬉しそう。
京楽は手を下ろして、なつみの背中に腕を回し、抱き寄せる。キスする場所を口から首に移すと。
フラッシュバック‼︎‼︎
「グフフフフッ‼️(笑)」
ウルトラマンを思い出して、吹き出してしまった。
「むぅ!」
雰囲気台無しで、なつみはご機嫌斜めだ。
「ごめんっ。笑いの誘惑にも負けちゃって😂」
笑い過ぎて、次に進んでくれない京楽に苛立ったなつみは、膝立ちになって、京楽の耳にかぶりついた。
かぷっ、はむっ
「あー、こらこら」
攻めてくるなつみを離した。
「どうしたの。偉い積極的じゃない。いつものなつみちゃんなら、これだけ笑われちゃ、『もうヤダ!やめる!寝る!』ってなるとこじゃないの?もしや、まだ秘密兵器でも隠し持ってるのかい?(笑)」
探るような笑顔の視線に、なつみはキュンとした。
脚を左に崩して座って、おててをお股に。恥ずかしそうに俯いて、アヒル口をむにゅむにゅするのは、正解の合図。
「なら、続きをしなきゃね。キミをガッカリさせちゃ、可哀想だ」
右の手でくっとなつみの顎を上げさせて、キスを再び始めた。今度は真面目に、深く。余計なことを考えないようにと、なつみの腰を引き寄せる左と、右手は下りて、胸を揉むことにした。まだキャミソールの上からだ。
言いたいことがあるらしく、ほんの少しだけ唇を離す。
「エロいなぁ…」
これにより、なつみのひとつ目の目標が達成した。こういうときの下着は、それに相応しい物にするという目標だ。グッと密かにガッツポーズを決める。
(イェイッ💪)
更に京楽は進める。なつみの左側を攻めていくようだ。お返しとばかりに、耳をはむはむする。もちろんなつみは鳴いて京楽にしがみつく。しかし、京楽の右手が自由に動けるように、身体の間に余裕を持たせる。
そろそろ地肌に触りたいと、キャミソールの下から手を入れて、もう一度胸を揉んでいく。すると、あることに気付いた。
「あれ?なつみちゃん、このブラジャー、真ん中が裂けてるよ」
言われなくても知っているので、お返事はしません。
「大事なところ、出ちゃってるね」
裂け目を広げて、京楽はなつみの乳首を探りあてた。くりくりと。
「全く…。これ、キミが選んだんじゃないでしょ。誰の仕業?」
京楽のトーンは普段と変わらない。なのに、乳首を弄る手を止めてくれないため、なつみの方は感じながらの途切れ途切れな返事になる。
「らん、ぎく、さん…んッ///」
「そう…。後でお礼言っとこう」
男の名前が挙がったら、どうするつもりだったのだろう。女性の名前で安心したご様子。
左手でも、反対の胸を触り始め、捧げられる耳を舐めていった。舌がぺちゃつく音や、彼の吐息。なつみはこのいやらしい音に支配されるのが大好きだった。
いよいよキャミソールを脱がしたくなる頃。愛撫をやめて、裾を掴んでたくしあげ、ひとつお願い。
「万歳して」
その通りに両腕を上げるなつみ。するするとキャミソールが、そこを辿っていった。
腕は下ろせど、身体の反りはそのままに、物欲しそうに胸を張る。
「ん〜、立ってるね」
キャミソールを畳んで、少し遠くの方に置いておく。その動作の中で、京楽は勘付いてしまった。
「ひょっとして、上がそうなら、下も?」
びくっと反応した後、百聞は一見にしかずとでも言うのか、というよりも、口で言いたくないだけだが、なつみは身体を後ろに少し倒し、膝をくっ付けて立て、パンツが京楽に見えるようにした。
「あらー…、こっちも大事なところが」
開脚をして見せないところが、なつみらしくて京楽の心をくすぐる。恥ずかしくて控えめなのに、京楽のためにと大胆なことをしてくる。
「ボクにどうして欲しいの?なつみちゃん。こんなにエッチな格好して、ボクを求めるなんて。これが本当のキミらしさなの?困っちゃうな〜。何でも応えてあげたくなるよ。でも、ちゃんとお願いしてくれないとわかんないから、聞かせて欲しいかな。言ってみてくれる?」
と、ここまで言いつつも、迫り、なつみを寝かせてやる京楽。耳元で囁き、再度確認。
「どうして欲しい?」
右手をすーっと、なつみの肩から内腿へ滑らせる。
「ねぇ、教えて」
なかなか口を開かないなつみに焦らされてる気がする京楽は、待っている間今一度じっくりその姿を眺めてやろうと視線をゆっくり動かした。
淡く白い肌に、赤い下着が線状に巻きつく。リボンやフリルがなつみの愛らしさにマッチしている一方で、レースが普段は見えない色気を引き出しているようだ。…ん、待てよ。赤い線が身体に…?
なつみは、おねだりをする勇気をだして、息を吸った。
「挿れてく」「ブッフフフフフ‼️(笑)」
なのに、また京楽が吹いた。しかもなつみのセリフに被せて。
「あ!ごめんっ。また思い出し笑いしちゃって。今、何か言いかけたよね。ごめん、何だった?(笑)」
この態度にもちろん怒るなつみ。
「むぅぅっ💢」
もう言わないもんモード突入。当然である。
「怒んないでよ。だって、しょうがないだろ?身体に赤い線入ってるといえばアレなんだもん」
ウルトラマンだ。ソフビ、フラッシュバック。
「悪かったって。ねーねー、教えてよ、なつみちゅぁ〜ん😚💕」
ぷんぷんして膨らんでいるほっぺに、お詫びのチュッチュをする。
「んんーっ‼️」
翻訳すると、「しゃーねーなッたくよー💢」。
京楽の右手を掴んで、人差し指だけ残して、あとは握らせる。
「ん?☝️」
それにパンツの割れ目を触らせた。
「ふんッ❣️💢」
「あはは、そうだよね。挿れて欲しいよね。ごめん。今のは完全にボクが悪い。仰せのままにしますよ、お姫様」
くちゅ……
「にゃぁ…❤️」
くちゅくちゅくちゅ
「濡れてるなぁ…。待ってた?ふふっ、嬉しそうにしちゃって」
身体を寄せてくるなつみがかわいくて、京楽は頭を撫でてあげる。
「指を増やしてみようか。ちょっとずつ広くしていかないとね。今日は、全部入ると良いな」
(入る入る〜💓)
なつみは、それを楽しみに今日やって来たのだ。
くちゅくちゅ…
「前よりほぐれてるね。これは期待できそう」
(入る入る〜💖)
トレーニングの成果を見せる時が、刻一刻と迫っている。
(来いやぁー😍)
なつみは下に、京楽は被さるように構えた。
「さて、挿れていくよ」
(入れ❗️入れ❗️入れ❗️入れ❗️)
心の中の応援団が、ふたりの運命にエールを送る。
ずず……
先が入り始めた。
「んん…///」
「痛い?大丈夫?」
「はい///」
「うん。じゃあ、続けるからね。力抜くんだよ」
安心させるように、なつみの額にキスをした。
(あったかい。おもちゃより、絶対こっちが良い!春水さんがいる)
京楽は、繋がっているところを見ようと身体を起こしたかったが、なつみに抱きつかれてしまい、辞めておくことにした。
「春水さん…///」
小さな声で、幸せな独り言を呟いた。
「なつみちゃん、一緒になろうね」
ほっぺにもキスをした。
ぐー…
順調に奥へ入っていく。
「はぁ…はわぁ…」
「気持ちい。なつみちゃんの中、すごく気持ち良いよ。あぁ…」
「はあぁ///」
「あ…、入った。全部、入ったよ」
「んきゅッ」
より強く、京楽の首に抱きついた。
(イェイッ💪)
2度目のガッツポーズも決まり、この上ない幸せな達成感で、ついなつみは京楽の頬にちゅっちゅと唇を当てた。
「ご機嫌じゃないか。ボクもしちゃお」
ちゅっちゅ
しかし、そのすぐ後、京楽はそこから動き出そうとしなかった。フラッシュバックで止まっているわけではなく、他の点に気を取られてしまったらしい。
(…?)
「ねぇ、なつみちゃん。浮気した?」
「えっ⁉︎」
突飛な質問で、なつみは腕の力を弛めた。
「してませんよ」
「んー…、じゃあ何でこんなに余裕あるの?前やった時は狭くて入らなかったのに、急にぴったりハマるなんて、おかしいよ。誰かとやったとしか思えない。市丸隊長?藍染隊長?それともお友だちの誰か?」
疑り深く細くした目でなつみを見下ろすものだから、なつみも同じ視線を返してやる。
「誰ともしてません(…ひ)」
ひとりでやってましたと言いかけたが、喉のところで止められた。
「でも怪しいよ!ボクの楽しみを奪ったヤツがいるんだ」
「楽しみ?」
「あぁそうだよ。キミをボクで染める楽しみ。キミにエッチを教えるのは、ボクじゃなきゃダメなんだよ。なのに、他のヤツが手を出した気配がする。余計なことを…」
京楽は険しい顔で何かひらめき、身体を起こした。そして。
ダンッ
「ぎゃぅっ⁉︎///」
一度強く腰を振った。
「教えて、なつみちゃん。隠してることあるよね。誰に、気持ちいこと教えてもらったの?何をしたら浮気かって、こないだ決めたばっかりじゃない」
ダンッダンッ
「だけどしちゃったんでしょ?だから罪滅ぼしで、こんなに積極的になってるんだよね」
ダンッ
「正直に言ってよ。じゃないと、素股したときくらいのこと、このまましちゃうから」
なつみの顔の両脇に手をつく京楽。
「そんなに怖がらないでよ。ボクは怒ってないからね。…まだ」
こんなことになるなんて、と怯えた目をするなつみの頬を、すーすーと親指で撫でる。これはマズい。絶対怒ってるなう。
何もかも白状せねば、事態の悪化が目に見えている。おっきな声で思いっ切り言ってやろう。やましいことはひとつもないのだから。
「涅隊長におもちゃ作ってもらって、毎晩お風呂で挿して、春水さんが痛い思いしなくて済むように、お股の中広げるトレーニングしてたんです‼︎‼︎‼︎」
ドヤァ‼︎‼︎
……。
無理矢理突くのは辞めてくれたようだが、思考まで止まっているような。ちょっと早口で聞き取れなかったのかもしれないと、なつみはそーっと京楽の顔色を伺った。
「春水さん…?」
「なつみちゃん、もぉ…、やり過ぎだよ」
そう言って、京楽はまた被さってきた。優しい気持ちが伝わるように。
「涅隊長にそんなこと頼んだの?彼に何でも頼み過ぎ。キミが彼の作ったもので気持ち良くなってるの、想像されちゃうじゃない。ボクたちがこうしてることだって」
「…ごめんなさい」
京楽のことばかり考えていて、そこまでは考えていなかった。
「よしよし。打ち明けてくれて、ありがとう。この下着も、おもちゃも、ボクのためだってことは、わかってる。悪気はひとつもないってね。けど、…、ひとりで頑張り過ぎたよ。なつみちゃんが背伸びすることないのに。ボクは、キミとふたりでいられたら、それで充分なんだよ?」
「だって…、背伸びしないと、春水さんに届かないもん」
ぎゅぅと、京楽の背中に腕を伸ばして抱きついた。
「そんなことないよ。ボクがこうして、合わせてあげるから、ちゃんと届く。単独行動される方が届かなくて嫌だな。寂しいじゃない」
京楽もぴたりと身体を重ねる。
「ぼくのしたこと、喜んでもらえなかったんですか?」
「…」
肘をついて立ち、お互いの顔が見えるようにする。
「わかんないの?」
茶化すように、京楽はなつみの鼻先に自分のを擦りつけた。
「大喜びさ。もう大興奮。そろそろ我慢できないから、動かしたいな〜って思ってるところ。良いかい?さっきみたいな意地悪は言わないよ。ボクも、キミに痛い思いをして欲しくないからね。ゆっくりやる。任せて」
「はい」
静かにひとつ頷く。その従順さに、京楽は微笑んだ。
「いくよ」
そして、行為の続きが始まった。
「愛してるよ、なつみちゃん」
「…、愛してます。春水さん///」
愛し合うことの続きを。
途中でフラッシュバックに襲われることなく、ふたりは繋がって達することができた。止め処なく溢れる幸福感に、全身満たされているなつみは、とろんと転がっている。
「春水さんが良いです」
「ん?」
一物を拭きながら、京楽は耳を傾けた。
「おもちゃより」
そんな報告で、くすりと笑ってしまった。
「そう。それは光栄だね(笑)」
ティッシュをゴミ箱に入れる。
「おつゆが出ちゃうくらい、気持ち良かったんだもんね」
そう言われ、なつみはこっそり枕に隠れようとした。
「エッチは、大好きな人と、ふたりで楽しむものってこと。わかってくれた?」
「…はい///」
枕を抱くなつみを、後ろから抱く京楽。
「ねぇ」
小さな耳に話しかける。
「何ですか」
籠った声での返事。
「2回目したいんだけど」
これには返事は無い。ただビクッとしただけ。
「だめ?無理そうなら、我慢するよ」
「…、が、がんばります///」
今度は京楽が驚く番。
「お付き合いします。ぼくにできること、春水さんにいっぱいしてあげたいです。ふたりでいるのに、ひとりでするなんて、寂しいですから」
ぽんぽんと、なつみの後頭部を撫でてあげた。
「ボクの顔見て言える日は来ないのかな〜、なんて贅沢は心の中で止めておくよ」
「口から出てます」
「ふふん」
嬉しそうに、なつみの胸を揉む。
「そうだなぁ…。ボクのわがままで付き合わせちゃうみたいだから」
「そんなことないです」
「まぁまぁ、最後まで聞いて?」
なら手を止めたらどうだ。話し続けながら、指はブラジャーの裂け目を探り、乳首を求める。
「キミが無理せず気持ち良ぉくなれるように、次はなつみちゃんが上に乗って」
摘まれて立ってきた乳首を更に弄る。
「んんんっ…///」
「えー、嫌なの?」
感じてしまって返事ができないだけなのに、わかっていてこんな意地悪を言う。
「ん〜…、お願い。ボクの上でかわいく跳ねて。キミが、エッチに乱れるところ、見てるの、とっても好きなんだ」
これを言いながら、耳を舐めるわ、ほっぺや首にキスをするわ、胸を揉む手は止めないわで、なつみの気分をどんどん煽って断れなくする。そんなことをせずとも、求められることが嬉しいなつみは、確実にOKを出すというのに。
くんくんっ
「わかった。わかったから、もうやめてくれ」とでも言うように、なつみは素早く頷いた。
「やったぁ〜。そうこなくっちゃ」
京楽は離れて、仰向けで寝転んだ。
「さぁおいで。ボクを好きにして良いよ。んちゅ〜😚」
キス顔でなつみを待ち構える。
「むぅー」
仕方なしに移動して、とりあえず京楽のお腹に跨ったなつみ。
ちゅーの口を戻す。
「良い眺め☺️」
ご満悦だ。
今までの経験で得た知識でもって、この苦境に挑んでいこう。市丸とのレッスンを思い出せ。
(ちゅ、ちゅーをしにいけば良いのか)
緊張気味に前に倒れていき、京楽とのキスを始める。
(で、えーっと、ぼくが攻めるときは、相手の胸を揉む)
しかしこれは、なつみが男であり、相手が女性であることを想定した内容であり、今の状況では…💧
「んー…」
「…、首を傾げるくらいなら、やめてみたらどうだい?😅」
いくら揉んでも、あんまりといったところか。
「男性相手って難しいですね」
「うん。そうだね。ボクも経験が無いよ(笑)」
なんだ、この無駄なやり取り。
「いろんなところ触ってみて、試してごらん?ボクの気持ち良いところがどこか、キミのと比べて探してみるんだ」
「あぁ!そうでした👍」
(何を思い出したんだ?)
市丸にも同じことを言われていた。あの夜、市丸はなつみのためにと、ふざけて限界まで肩紐を伸ばしたなつみのブラジャーを着けて、そこに丸めた手拭いを2つ詰め、女役を買って出ていたことは、ここだけの話。
他の男を思っていると、野生の勘で察知した京楽は、受けに徹することをやめた。
「ここ触られるのは嫌なんだっけ」
こちょこちょこちょこちょーッ‼︎
なつみの脇腹にくすぐり攻撃をかました。
「むきゃーッはははははッ‼️‼️🤣」
「ボクに集中して!」
笑い疲れて、京楽の胸に倒れ込むなつみ。
「なつみちゃーん。早くしてよ〜😚」
お尻をもみもみ。
そんな京楽の頬を両側から摘んで引っ張った。びぃっ。
「いたたっ。ごめんてば」
それで許してくれるのか、その手を開いて柔らかく包むと、顔を近づけていった。
「変なことしたら、してあげませんよ」
上にいることで、少し気が大きくなれたのか。
「そいつは困るな。わかった。大人しくしてるよ」
「良いから、キスを寄こせ」と、顔に書いてあった。
なつみが思い付けた、自分がしてもらって嬉しいと思うこと。それは男性器を扱いてあげることだ。
(ほんと、これが上手なんだよな、なつみちゃん)
2発目に向けて、着々と高まっていくふたりの心。
(春水さんの声、すき。えっちぃ💖)
「なつみちゃんのも触ってあげるね。ちょっと腰浮かせて」
腹に感じるヌメりで耐えられなくなったか、京楽もなつみ中に指を挿れていった。
くちゅくちゅ
しこしこ
恍惚とした表情で、お互いに良いところを触り合う。
「きもちぃ…」
「もう、腰、振っちゃってるの?早いよぉ(笑)」
頃合いになったところでゴムを着け、なつみは下で寝ている京楽の男根を持ち、その上に自ら座っていく。
ぐぐぐ…
顔を歪める。
「ゆっくりで良いよ。大丈夫」
励ましてくれる京楽の言葉を信じて、腰を更に落としていく。少しの痛みから、鼻から声が漏れる。
「んん…っ」
手を離せるところまで入ってきた。なつみは、京楽の手を掴み、指を絡めて握った。
「春水さん、気持ちい、ですか?」
「うん。最高だよ」
京楽も握り返した。
「あんッ///」
下着もそう、開発した膣もそう、どちらも性に訴えてくるのだが、何より効果を発したのは、ふたりの薬指に光るものだった。この印で繋がれることが、いちばんの喜びであった。
(ぼくのものだ)
(ボクのものだ)
他の誰にも奪われたくない、大切なもの。思いやりが行き過ぎて、的から外れてしまっても、交わっていることを忘れなければ、またこうしてくっつくことができる。求め合う愛を、ひとつに繋げて。
コンコンコン。閉められた寝室の戸に、京楽がノックした。
「なつみちゃぁん、そろそろ入っても良いかな〜」
「…///」
「あれ?」
変な間があった。
ギシッ
中からベッドの軋む音がしたと思うと。
「どーぞッ‼️」
何故か、意を決した声で返事が返ってきた。
(何企んでるんだろう😊)
京楽がクスクス笑って扉を開けると、目に飛び込んできた光景は。
君が望むなら それは強く応え
パタン
閉じてからの、大笑い。
「ブッ❗️ダハハハハハハッ‼️🤣」
米津玄師の『M八七』が一瞬流れた光景に耐えきれず、京楽は腹を抱えて笑ってうずくまる。
中にいるなつみもうずくまっていた。
「なんで笑うんですかぁッ‼️」
笑いの波が治まって、気を取り直して部屋に入る京楽。
「ごめんって(笑)」
なつみのいるベッドに座る。
「やっぱり着るんじゃなかった」
ダンゴムシはそう呟いた。
「いやいや、これはかわいいと思うよ。ただ、あんな、仁王立ちして待ち構えなくてもッ🤭」
また笑ってしまう。
「だって!どんなポーズでいたら良いか、わかんなかったんですもん!」
「だからって(笑)」
色気ある艶かしい誘うような座り方で待つなど、恥ずかしくてできないなつみは、恥ずかしさを抑えるために、やったれ精神を掻き立て、気合を入れてベッドの上に力強く立ち上がったのだが、それがまるでソフトビニール人形のウルトラマンな姿で、どうにも笑えてきてしまったわけだ。そしてその京楽の反応にショックを受けて、ダンゴムシになっている。
「ごめんごめん。ボクのために用意してくれたんだよね。よく見せてよ。ほら、起きて」
ゆっくりと身体を起こしたなつみの顔ときたら、ばつが悪そうに、半べそで真っ赤になっていた。
「ボクはキミをこんなに悪い子にしちゃったの?」
「…ダメ、なんですか?」
「問題大有り。誘惑に勝てそうにないよ、小悪魔ちゃん」
優しくなつみの頭を両側から包むように手を添えると、距離を縮め、口付けを始める。
(😚💕💕💕)
なつみはなんやかんや、嬉しそう。
京楽は手を下ろして、なつみの背中に腕を回し、抱き寄せる。キスする場所を口から首に移すと。
フラッシュバック‼︎‼︎
「グフフフフッ‼️(笑)」
ウルトラマンを思い出して、吹き出してしまった。
「むぅ!」
雰囲気台無しで、なつみはご機嫌斜めだ。
「ごめんっ。笑いの誘惑にも負けちゃって😂」
笑い過ぎて、次に進んでくれない京楽に苛立ったなつみは、膝立ちになって、京楽の耳にかぶりついた。
かぷっ、はむっ
「あー、こらこら」
攻めてくるなつみを離した。
「どうしたの。偉い積極的じゃない。いつものなつみちゃんなら、これだけ笑われちゃ、『もうヤダ!やめる!寝る!』ってなるとこじゃないの?もしや、まだ秘密兵器でも隠し持ってるのかい?(笑)」
探るような笑顔の視線に、なつみはキュンとした。
脚を左に崩して座って、おててをお股に。恥ずかしそうに俯いて、アヒル口をむにゅむにゅするのは、正解の合図。
「なら、続きをしなきゃね。キミをガッカリさせちゃ、可哀想だ」
右の手でくっとなつみの顎を上げさせて、キスを再び始めた。今度は真面目に、深く。余計なことを考えないようにと、なつみの腰を引き寄せる左と、右手は下りて、胸を揉むことにした。まだキャミソールの上からだ。
言いたいことがあるらしく、ほんの少しだけ唇を離す。
「エロいなぁ…」
これにより、なつみのひとつ目の目標が達成した。こういうときの下着は、それに相応しい物にするという目標だ。グッと密かにガッツポーズを決める。
(イェイッ💪)
更に京楽は進める。なつみの左側を攻めていくようだ。お返しとばかりに、耳をはむはむする。もちろんなつみは鳴いて京楽にしがみつく。しかし、京楽の右手が自由に動けるように、身体の間に余裕を持たせる。
そろそろ地肌に触りたいと、キャミソールの下から手を入れて、もう一度胸を揉んでいく。すると、あることに気付いた。
「あれ?なつみちゃん、このブラジャー、真ん中が裂けてるよ」
言われなくても知っているので、お返事はしません。
「大事なところ、出ちゃってるね」
裂け目を広げて、京楽はなつみの乳首を探りあてた。くりくりと。
「全く…。これ、キミが選んだんじゃないでしょ。誰の仕業?」
京楽のトーンは普段と変わらない。なのに、乳首を弄る手を止めてくれないため、なつみの方は感じながらの途切れ途切れな返事になる。
「らん、ぎく、さん…んッ///」
「そう…。後でお礼言っとこう」
男の名前が挙がったら、どうするつもりだったのだろう。女性の名前で安心したご様子。
左手でも、反対の胸を触り始め、捧げられる耳を舐めていった。舌がぺちゃつく音や、彼の吐息。なつみはこのいやらしい音に支配されるのが大好きだった。
いよいよキャミソールを脱がしたくなる頃。愛撫をやめて、裾を掴んでたくしあげ、ひとつお願い。
「万歳して」
その通りに両腕を上げるなつみ。するするとキャミソールが、そこを辿っていった。
腕は下ろせど、身体の反りはそのままに、物欲しそうに胸を張る。
「ん〜、立ってるね」
キャミソールを畳んで、少し遠くの方に置いておく。その動作の中で、京楽は勘付いてしまった。
「ひょっとして、上がそうなら、下も?」
びくっと反応した後、百聞は一見にしかずとでも言うのか、というよりも、口で言いたくないだけだが、なつみは身体を後ろに少し倒し、膝をくっ付けて立て、パンツが京楽に見えるようにした。
「あらー…、こっちも大事なところが」
開脚をして見せないところが、なつみらしくて京楽の心をくすぐる。恥ずかしくて控えめなのに、京楽のためにと大胆なことをしてくる。
「ボクにどうして欲しいの?なつみちゃん。こんなにエッチな格好して、ボクを求めるなんて。これが本当のキミらしさなの?困っちゃうな〜。何でも応えてあげたくなるよ。でも、ちゃんとお願いしてくれないとわかんないから、聞かせて欲しいかな。言ってみてくれる?」
と、ここまで言いつつも、迫り、なつみを寝かせてやる京楽。耳元で囁き、再度確認。
「どうして欲しい?」
右手をすーっと、なつみの肩から内腿へ滑らせる。
「ねぇ、教えて」
なかなか口を開かないなつみに焦らされてる気がする京楽は、待っている間今一度じっくりその姿を眺めてやろうと視線をゆっくり動かした。
淡く白い肌に、赤い下着が線状に巻きつく。リボンやフリルがなつみの愛らしさにマッチしている一方で、レースが普段は見えない色気を引き出しているようだ。…ん、待てよ。赤い線が身体に…?
なつみは、おねだりをする勇気をだして、息を吸った。
「挿れてく」「ブッフフフフフ‼️(笑)」
なのに、また京楽が吹いた。しかもなつみのセリフに被せて。
「あ!ごめんっ。また思い出し笑いしちゃって。今、何か言いかけたよね。ごめん、何だった?(笑)」
この態度にもちろん怒るなつみ。
「むぅぅっ💢」
もう言わないもんモード突入。当然である。
「怒んないでよ。だって、しょうがないだろ?身体に赤い線入ってるといえばアレなんだもん」
ウルトラマンだ。ソフビ、フラッシュバック。
「悪かったって。ねーねー、教えてよ、なつみちゅぁ〜ん😚💕」
ぷんぷんして膨らんでいるほっぺに、お詫びのチュッチュをする。
「んんーっ‼️」
翻訳すると、「しゃーねーなッたくよー💢」。
京楽の右手を掴んで、人差し指だけ残して、あとは握らせる。
「ん?☝️」
それにパンツの割れ目を触らせた。
「ふんッ❣️💢」
「あはは、そうだよね。挿れて欲しいよね。ごめん。今のは完全にボクが悪い。仰せのままにしますよ、お姫様」
くちゅ……
「にゃぁ…❤️」
くちゅくちゅくちゅ
「濡れてるなぁ…。待ってた?ふふっ、嬉しそうにしちゃって」
身体を寄せてくるなつみがかわいくて、京楽は頭を撫でてあげる。
「指を増やしてみようか。ちょっとずつ広くしていかないとね。今日は、全部入ると良いな」
(入る入る〜💓)
なつみは、それを楽しみに今日やって来たのだ。
くちゅくちゅ…
「前よりほぐれてるね。これは期待できそう」
(入る入る〜💖)
トレーニングの成果を見せる時が、刻一刻と迫っている。
(来いやぁー😍)
なつみは下に、京楽は被さるように構えた。
「さて、挿れていくよ」
(入れ❗️入れ❗️入れ❗️入れ❗️)
心の中の応援団が、ふたりの運命にエールを送る。
ずず……
先が入り始めた。
「んん…///」
「痛い?大丈夫?」
「はい///」
「うん。じゃあ、続けるからね。力抜くんだよ」
安心させるように、なつみの額にキスをした。
(あったかい。おもちゃより、絶対こっちが良い!春水さんがいる)
京楽は、繋がっているところを見ようと身体を起こしたかったが、なつみに抱きつかれてしまい、辞めておくことにした。
「春水さん…///」
小さな声で、幸せな独り言を呟いた。
「なつみちゃん、一緒になろうね」
ほっぺにもキスをした。
ぐー…
順調に奥へ入っていく。
「はぁ…はわぁ…」
「気持ちい。なつみちゃんの中、すごく気持ち良いよ。あぁ…」
「はあぁ///」
「あ…、入った。全部、入ったよ」
「んきゅッ」
より強く、京楽の首に抱きついた。
(イェイッ💪)
2度目のガッツポーズも決まり、この上ない幸せな達成感で、ついなつみは京楽の頬にちゅっちゅと唇を当てた。
「ご機嫌じゃないか。ボクもしちゃお」
ちゅっちゅ
しかし、そのすぐ後、京楽はそこから動き出そうとしなかった。フラッシュバックで止まっているわけではなく、他の点に気を取られてしまったらしい。
(…?)
「ねぇ、なつみちゃん。浮気した?」
「えっ⁉︎」
突飛な質問で、なつみは腕の力を弛めた。
「してませんよ」
「んー…、じゃあ何でこんなに余裕あるの?前やった時は狭くて入らなかったのに、急にぴったりハマるなんて、おかしいよ。誰かとやったとしか思えない。市丸隊長?藍染隊長?それともお友だちの誰か?」
疑り深く細くした目でなつみを見下ろすものだから、なつみも同じ視線を返してやる。
「誰ともしてません(…ひ)」
ひとりでやってましたと言いかけたが、喉のところで止められた。
「でも怪しいよ!ボクの楽しみを奪ったヤツがいるんだ」
「楽しみ?」
「あぁそうだよ。キミをボクで染める楽しみ。キミにエッチを教えるのは、ボクじゃなきゃダメなんだよ。なのに、他のヤツが手を出した気配がする。余計なことを…」
京楽は険しい顔で何かひらめき、身体を起こした。そして。
ダンッ
「ぎゃぅっ⁉︎///」
一度強く腰を振った。
「教えて、なつみちゃん。隠してることあるよね。誰に、気持ちいこと教えてもらったの?何をしたら浮気かって、こないだ決めたばっかりじゃない」
ダンッダンッ
「だけどしちゃったんでしょ?だから罪滅ぼしで、こんなに積極的になってるんだよね」
ダンッ
「正直に言ってよ。じゃないと、素股したときくらいのこと、このまましちゃうから」
なつみの顔の両脇に手をつく京楽。
「そんなに怖がらないでよ。ボクは怒ってないからね。…まだ」
こんなことになるなんて、と怯えた目をするなつみの頬を、すーすーと親指で撫でる。これはマズい。絶対怒ってるなう。
何もかも白状せねば、事態の悪化が目に見えている。おっきな声で思いっ切り言ってやろう。やましいことはひとつもないのだから。
「涅隊長におもちゃ作ってもらって、毎晩お風呂で挿して、春水さんが痛い思いしなくて済むように、お股の中広げるトレーニングしてたんです‼︎‼︎‼︎」
ドヤァ‼︎‼︎
……。
無理矢理突くのは辞めてくれたようだが、思考まで止まっているような。ちょっと早口で聞き取れなかったのかもしれないと、なつみはそーっと京楽の顔色を伺った。
「春水さん…?」
「なつみちゃん、もぉ…、やり過ぎだよ」
そう言って、京楽はまた被さってきた。優しい気持ちが伝わるように。
「涅隊長にそんなこと頼んだの?彼に何でも頼み過ぎ。キミが彼の作ったもので気持ち良くなってるの、想像されちゃうじゃない。ボクたちがこうしてることだって」
「…ごめんなさい」
京楽のことばかり考えていて、そこまでは考えていなかった。
「よしよし。打ち明けてくれて、ありがとう。この下着も、おもちゃも、ボクのためだってことは、わかってる。悪気はひとつもないってね。けど、…、ひとりで頑張り過ぎたよ。なつみちゃんが背伸びすることないのに。ボクは、キミとふたりでいられたら、それで充分なんだよ?」
「だって…、背伸びしないと、春水さんに届かないもん」
ぎゅぅと、京楽の背中に腕を伸ばして抱きついた。
「そんなことないよ。ボクがこうして、合わせてあげるから、ちゃんと届く。単独行動される方が届かなくて嫌だな。寂しいじゃない」
京楽もぴたりと身体を重ねる。
「ぼくのしたこと、喜んでもらえなかったんですか?」
「…」
肘をついて立ち、お互いの顔が見えるようにする。
「わかんないの?」
茶化すように、京楽はなつみの鼻先に自分のを擦りつけた。
「大喜びさ。もう大興奮。そろそろ我慢できないから、動かしたいな〜って思ってるところ。良いかい?さっきみたいな意地悪は言わないよ。ボクも、キミに痛い思いをして欲しくないからね。ゆっくりやる。任せて」
「はい」
静かにひとつ頷く。その従順さに、京楽は微笑んだ。
「いくよ」
そして、行為の続きが始まった。
「愛してるよ、なつみちゃん」
「…、愛してます。春水さん///」
愛し合うことの続きを。
途中でフラッシュバックに襲われることなく、ふたりは繋がって達することができた。止め処なく溢れる幸福感に、全身満たされているなつみは、とろんと転がっている。
「春水さんが良いです」
「ん?」
一物を拭きながら、京楽は耳を傾けた。
「おもちゃより」
そんな報告で、くすりと笑ってしまった。
「そう。それは光栄だね(笑)」
ティッシュをゴミ箱に入れる。
「おつゆが出ちゃうくらい、気持ち良かったんだもんね」
そう言われ、なつみはこっそり枕に隠れようとした。
「エッチは、大好きな人と、ふたりで楽しむものってこと。わかってくれた?」
「…はい///」
枕を抱くなつみを、後ろから抱く京楽。
「ねぇ」
小さな耳に話しかける。
「何ですか」
籠った声での返事。
「2回目したいんだけど」
これには返事は無い。ただビクッとしただけ。
「だめ?無理そうなら、我慢するよ」
「…、が、がんばります///」
今度は京楽が驚く番。
「お付き合いします。ぼくにできること、春水さんにいっぱいしてあげたいです。ふたりでいるのに、ひとりでするなんて、寂しいですから」
ぽんぽんと、なつみの後頭部を撫でてあげた。
「ボクの顔見て言える日は来ないのかな〜、なんて贅沢は心の中で止めておくよ」
「口から出てます」
「ふふん」
嬉しそうに、なつみの胸を揉む。
「そうだなぁ…。ボクのわがままで付き合わせちゃうみたいだから」
「そんなことないです」
「まぁまぁ、最後まで聞いて?」
なら手を止めたらどうだ。話し続けながら、指はブラジャーの裂け目を探り、乳首を求める。
「キミが無理せず気持ち良ぉくなれるように、次はなつみちゃんが上に乗って」
摘まれて立ってきた乳首を更に弄る。
「んんんっ…///」
「えー、嫌なの?」
感じてしまって返事ができないだけなのに、わかっていてこんな意地悪を言う。
「ん〜…、お願い。ボクの上でかわいく跳ねて。キミが、エッチに乱れるところ、見てるの、とっても好きなんだ」
これを言いながら、耳を舐めるわ、ほっぺや首にキスをするわ、胸を揉む手は止めないわで、なつみの気分をどんどん煽って断れなくする。そんなことをせずとも、求められることが嬉しいなつみは、確実にOKを出すというのに。
くんくんっ
「わかった。わかったから、もうやめてくれ」とでも言うように、なつみは素早く頷いた。
「やったぁ〜。そうこなくっちゃ」
京楽は離れて、仰向けで寝転んだ。
「さぁおいで。ボクを好きにして良いよ。んちゅ〜😚」
キス顔でなつみを待ち構える。
「むぅー」
仕方なしに移動して、とりあえず京楽のお腹に跨ったなつみ。
ちゅーの口を戻す。
「良い眺め☺️」
ご満悦だ。
今までの経験で得た知識でもって、この苦境に挑んでいこう。市丸とのレッスンを思い出せ。
(ちゅ、ちゅーをしにいけば良いのか)
緊張気味に前に倒れていき、京楽とのキスを始める。
(で、えーっと、ぼくが攻めるときは、相手の胸を揉む)
しかしこれは、なつみが男であり、相手が女性であることを想定した内容であり、今の状況では…💧
「んー…」
「…、首を傾げるくらいなら、やめてみたらどうだい?😅」
いくら揉んでも、あんまりといったところか。
「男性相手って難しいですね」
「うん。そうだね。ボクも経験が無いよ(笑)」
なんだ、この無駄なやり取り。
「いろんなところ触ってみて、試してごらん?ボクの気持ち良いところがどこか、キミのと比べて探してみるんだ」
「あぁ!そうでした👍」
(何を思い出したんだ?)
市丸にも同じことを言われていた。あの夜、市丸はなつみのためにと、ふざけて限界まで肩紐を伸ばしたなつみのブラジャーを着けて、そこに丸めた手拭いを2つ詰め、女役を買って出ていたことは、ここだけの話。
他の男を思っていると、野生の勘で察知した京楽は、受けに徹することをやめた。
「ここ触られるのは嫌なんだっけ」
こちょこちょこちょこちょーッ‼︎
なつみの脇腹にくすぐり攻撃をかました。
「むきゃーッはははははッ‼️‼️🤣」
「ボクに集中して!」
笑い疲れて、京楽の胸に倒れ込むなつみ。
「なつみちゃーん。早くしてよ〜😚」
お尻をもみもみ。
そんな京楽の頬を両側から摘んで引っ張った。びぃっ。
「いたたっ。ごめんてば」
それで許してくれるのか、その手を開いて柔らかく包むと、顔を近づけていった。
「変なことしたら、してあげませんよ」
上にいることで、少し気が大きくなれたのか。
「そいつは困るな。わかった。大人しくしてるよ」
「良いから、キスを寄こせ」と、顔に書いてあった。
なつみが思い付けた、自分がしてもらって嬉しいと思うこと。それは男性器を扱いてあげることだ。
(ほんと、これが上手なんだよな、なつみちゃん)
2発目に向けて、着々と高まっていくふたりの心。
(春水さんの声、すき。えっちぃ💖)
「なつみちゃんのも触ってあげるね。ちょっと腰浮かせて」
腹に感じるヌメりで耐えられなくなったか、京楽もなつみ中に指を挿れていった。
くちゅくちゅ
しこしこ
恍惚とした表情で、お互いに良いところを触り合う。
「きもちぃ…」
「もう、腰、振っちゃってるの?早いよぉ(笑)」
頃合いになったところでゴムを着け、なつみは下で寝ている京楽の男根を持ち、その上に自ら座っていく。
ぐぐぐ…
顔を歪める。
「ゆっくりで良いよ。大丈夫」
励ましてくれる京楽の言葉を信じて、腰を更に落としていく。少しの痛みから、鼻から声が漏れる。
「んん…っ」
手を離せるところまで入ってきた。なつみは、京楽の手を掴み、指を絡めて握った。
「春水さん、気持ちい、ですか?」
「うん。最高だよ」
京楽も握り返した。
「あんッ///」
下着もそう、開発した膣もそう、どちらも性に訴えてくるのだが、何より効果を発したのは、ふたりの薬指に光るものだった。この印で繋がれることが、いちばんの喜びであった。
(ぼくのものだ)
(ボクのものだ)
他の誰にも奪われたくない、大切なもの。思いやりが行き過ぎて、的から外れてしまっても、交わっていることを忘れなければ、またこうしてくっつくことができる。求め合う愛を、ひとつに繋げて。