第一章
夢小説設定
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この春、木之本 なつみは護廷十三隊三番隊に入隊した。新人隊士の中で一番背が低く、唯一の女性。見た目、非常に弱そうだが、訓練は誰よりも熱心にしている。
「ぼくも、ついに死覇装を着るまでになったんだ!」
そして、男になれたらと強く思っている。何故なら、大好きなみんなを護りたいと思うから。
なつみは先日行った現世任務の報告書をまとめ、配属された班の班長である吉良イヅルに提出した。
「ご苦労様。木之本くん、仕事は慣れてきたかい。ここへ来て、2週間経つけど」
資料を受け取りながらイヅルが、机の前で緊張気味に直立しているなつみに問いかけた。
「はい!馴染んでまいりました!と思います!」
「そう。よかった」
なつみのガチガチな返事に、イヅルは微笑ましくなった。
「この隊の同期に同性がいないのは辛いだろう。相談とかしにくいんじゃないかな」
「大丈夫であります!隊は違いますが、霊術院時代の友がおりますので、その辺の心配はご無用です!」
思い切り目をつむり、胸を張った勢いで顔は軽く天井を向き、両の拳をぎゅっと体の横に付け大声でなつみは答えた。
「クスッ、わかったよ。もう少し落ち着いて話してよ。おもしろいな、木之本くんは」
なつみの口調に笑っているイヅルを見て、彼女は恥ずかしくなり、頬を赤らめた。
「吉良さん…、そんなに笑わないでくださいよ」
「ごめん。じゃあ、次の仕事もがんばって」
「はい!失礼いたします!」
そう言って、なつみはイヅルに頭を下げ、部屋を出た。
昼食を終え、隊舎に戻ろうと、青空の下を歩いていた。
「食べた食べたー。お腹いっぱい。午後もがんばらなきゃ~」
おいしいご飯を食べて満足ななつみの独り言は大きい。んー、と両手を挙げ、伸びをすると、上から声をかけられる。
「良いねぇ、感心するねぇ。ボクもがんばらなきゃいけないかな?」
すぐ近くの屋根の上に笠がチラリと見えた。
「あ!京楽隊長、こんにちは!」
なつみの身長では正直京楽の姿を確認できていなかったが、とりあえず声のした方へ勢い良く頭を下げて挨拶をした。
「よっと……」
京楽は着物をなびかせて降りてきた。
「こんにちは。ふふっ、新人隊士さんかな?初々しいねぇ」
「はい!この春、入隊いたしました!」
頭を下げたままの姿勢で答えるなつみ。他隊の隊長とこうして一対一で話すのは初めてのことだったため、緊張で体が強張る。
「あ、顔上げて良いよ。ボクそういう堅苦しいの苦手だから。キミ、お名前何ていうのかな?」
京楽が顔を上げさせようとなつみの肩に触れようとしたとき、後ろから話しかけられた。
「ちょっと京楽さん?ウチのかわいいなつみちゃんをいじめんとってください」
その声に驚いて、なつみはバッと顔を上げたが、挨拶をしてまたバッと顔を下げた。
「市丸隊長、こんにちは!」
「こんにちはー。なつみちゃん、今日も元気やねぇ」
「はい!」
尊敬する隊長に輝かんばかりの笑顔を見せるなつみを見て、京楽はニンマリした。
「ほんとかわいいねぇ。キミのことをもっと前から知っていれば、八番隊にスカウトしたのに。残念だねぇ」
(あわわわわ!近い!近いよーッ!)
京楽に顔を近づけられ、まじまじと見つめられ、思わずドキドキに耐えられなくて目を閉じてしまうなつみ。
「だーかーら、いじめんとってくださいって。彼女、困ってますやん」
市丸はなつみを引き寄せ、京楽から離した。
「困ってる顔もかわいい!おじさん、キミにメロメロだよ」
そう言われながら、なつみは京楽に頭を撫でられた。市丸に肩を持たれてる上、京楽にそんなことまでされて、なつみの頭の中はパンクしたように真っ白で、何もしゃべれなくなっていた。
「なつみちゃん?だいじょーぶ?」
「あわわわわ///」
「壊れてもうたん(笑)?もー、京楽さんのせいですよ」
「ボクかい(笑)?ごめんよ、なつみちゃん」
すると、顔を真っ赤にしてフリーズしているなつみを自分だっていじめている市丸が思いついてきいた。
「あ、なつみちゃん、お昼休みもうすぐ終わりなんとちゃう?はよ隊舎に戻り」
「そっ、そうでした!隊長方、お先に失礼いたします!」
我に返って、なつみは慌てて頭を下げ、三番隊隊舎に向かって走りだした。その背中をしみじみと眺める隊長2人。
「良いね、あの子。今後が楽しみだ」
「そうですね。すいません、京楽さん。時間無くて自己紹介さしてやれんかった」
「しょうがないさ。隊長として、部下に仕事をしっかりやらせるのは当然だもの。ボクにはできないけど(笑)」
「でしょうね。一緒にサボろうとするでしょ」
「はは~、わかってるね。んで、あの子のこと教えてよ」
「はいはい。名前は木之本 なつみちゃんいうて、今年ウチに入った隊士でたった一人の女の子なんです。せやからボク、すぐ彼女のこと覚えましたよ」
「それじゃあ余計にかわいいでしょー」
「そうなんです。それにがんばり屋さんなんで、応援したくなりますよ」
「えー。羨ましいなぁ、楽しそうで。なつみちゃんちょうだい💕」
「ダメです(笑)」
それから市丸と京楽は別れ、それぞれ仕事をサボっていたとか。
一方なつみは隊舎で仕事をしていた。だが、頭の中は落ち着いてなどいなかった。
「やっばーい…。まだドキドキしてるよー」
なつみは自分の気持ちに気づいて、いっぱいいっぱいだった。京楽はなつみにとって、モロ好みのタイプらしかったのだ。
「かっこよすぎるでしょッ…///」
その日はずっと、思い出してはキュンキュンしっぱなしのなつみであった。
「ぼくも、ついに死覇装を着るまでになったんだ!」
そして、男になれたらと強く思っている。何故なら、大好きなみんなを護りたいと思うから。
なつみは先日行った現世任務の報告書をまとめ、配属された班の班長である吉良イヅルに提出した。
「ご苦労様。木之本くん、仕事は慣れてきたかい。ここへ来て、2週間経つけど」
資料を受け取りながらイヅルが、机の前で緊張気味に直立しているなつみに問いかけた。
「はい!馴染んでまいりました!と思います!」
「そう。よかった」
なつみのガチガチな返事に、イヅルは微笑ましくなった。
「この隊の同期に同性がいないのは辛いだろう。相談とかしにくいんじゃないかな」
「大丈夫であります!隊は違いますが、霊術院時代の友がおりますので、その辺の心配はご無用です!」
思い切り目をつむり、胸を張った勢いで顔は軽く天井を向き、両の拳をぎゅっと体の横に付け大声でなつみは答えた。
「クスッ、わかったよ。もう少し落ち着いて話してよ。おもしろいな、木之本くんは」
なつみの口調に笑っているイヅルを見て、彼女は恥ずかしくなり、頬を赤らめた。
「吉良さん…、そんなに笑わないでくださいよ」
「ごめん。じゃあ、次の仕事もがんばって」
「はい!失礼いたします!」
そう言って、なつみはイヅルに頭を下げ、部屋を出た。
昼食を終え、隊舎に戻ろうと、青空の下を歩いていた。
「食べた食べたー。お腹いっぱい。午後もがんばらなきゃ~」
おいしいご飯を食べて満足ななつみの独り言は大きい。んー、と両手を挙げ、伸びをすると、上から声をかけられる。
「良いねぇ、感心するねぇ。ボクもがんばらなきゃいけないかな?」
すぐ近くの屋根の上に笠がチラリと見えた。
「あ!京楽隊長、こんにちは!」
なつみの身長では正直京楽の姿を確認できていなかったが、とりあえず声のした方へ勢い良く頭を下げて挨拶をした。
「よっと……」
京楽は着物をなびかせて降りてきた。
「こんにちは。ふふっ、新人隊士さんかな?初々しいねぇ」
「はい!この春、入隊いたしました!」
頭を下げたままの姿勢で答えるなつみ。他隊の隊長とこうして一対一で話すのは初めてのことだったため、緊張で体が強張る。
「あ、顔上げて良いよ。ボクそういう堅苦しいの苦手だから。キミ、お名前何ていうのかな?」
京楽が顔を上げさせようとなつみの肩に触れようとしたとき、後ろから話しかけられた。
「ちょっと京楽さん?ウチのかわいいなつみちゃんをいじめんとってください」
その声に驚いて、なつみはバッと顔を上げたが、挨拶をしてまたバッと顔を下げた。
「市丸隊長、こんにちは!」
「こんにちはー。なつみちゃん、今日も元気やねぇ」
「はい!」
尊敬する隊長に輝かんばかりの笑顔を見せるなつみを見て、京楽はニンマリした。
「ほんとかわいいねぇ。キミのことをもっと前から知っていれば、八番隊にスカウトしたのに。残念だねぇ」
(あわわわわ!近い!近いよーッ!)
京楽に顔を近づけられ、まじまじと見つめられ、思わずドキドキに耐えられなくて目を閉じてしまうなつみ。
「だーかーら、いじめんとってくださいって。彼女、困ってますやん」
市丸はなつみを引き寄せ、京楽から離した。
「困ってる顔もかわいい!おじさん、キミにメロメロだよ」
そう言われながら、なつみは京楽に頭を撫でられた。市丸に肩を持たれてる上、京楽にそんなことまでされて、なつみの頭の中はパンクしたように真っ白で、何もしゃべれなくなっていた。
「なつみちゃん?だいじょーぶ?」
「あわわわわ///」
「壊れてもうたん(笑)?もー、京楽さんのせいですよ」
「ボクかい(笑)?ごめんよ、なつみちゃん」
すると、顔を真っ赤にしてフリーズしているなつみを自分だっていじめている市丸が思いついてきいた。
「あ、なつみちゃん、お昼休みもうすぐ終わりなんとちゃう?はよ隊舎に戻り」
「そっ、そうでした!隊長方、お先に失礼いたします!」
我に返って、なつみは慌てて頭を下げ、三番隊隊舎に向かって走りだした。その背中をしみじみと眺める隊長2人。
「良いね、あの子。今後が楽しみだ」
「そうですね。すいません、京楽さん。時間無くて自己紹介さしてやれんかった」
「しょうがないさ。隊長として、部下に仕事をしっかりやらせるのは当然だもの。ボクにはできないけど(笑)」
「でしょうね。一緒にサボろうとするでしょ」
「はは~、わかってるね。んで、あの子のこと教えてよ」
「はいはい。名前は木之本 なつみちゃんいうて、今年ウチに入った隊士でたった一人の女の子なんです。せやからボク、すぐ彼女のこと覚えましたよ」
「それじゃあ余計にかわいいでしょー」
「そうなんです。それにがんばり屋さんなんで、応援したくなりますよ」
「えー。羨ましいなぁ、楽しそうで。なつみちゃんちょうだい💕」
「ダメです(笑)」
それから市丸と京楽は別れ、それぞれ仕事をサボっていたとか。
一方なつみは隊舎で仕事をしていた。だが、頭の中は落ち着いてなどいなかった。
「やっばーい…。まだドキドキしてるよー」
なつみは自分の気持ちに気づいて、いっぱいいっぱいだった。京楽はなつみにとって、モロ好みのタイプらしかったのだ。
「かっこよすぎるでしょッ…///」
その日はずっと、思い出してはキュンキュンしっぱなしのなつみであった。
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