海神(わだつみ)
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とりとめなくそんなことを考えながら、彼女は車窓の向こうに広がる太平洋を眺めていた。
ハンカチを広げた膝の上にはKY軒のシウマイ弁当が乗せられている。
「シウマイ弁当」は「シュウマイ弁当」でも「シューマイ弁当」でもない。小さい「ュ」や長音府の「ー」がつかない、ノスタルジーを感じさせるところがいい。気どらない庶民の弁当だから、蓋を開けたら自由に食べ進めればいいのだが、本音を言えば注意したいポイントがひとつだけある。
干しアンズの取り扱いだ。彩りと隙間埋めと、食べ終わりのお口直しに欠かすことのできない重要な存在。シウマイと鶏の唐揚げ、主役級の二人に挟まれて両手に花の位置にいる。
さあ、食べようかな!やおらヒョウちゃんの醤油入れを傾けてシウマイにかけては……いけない。
その状態では、隣の干しアンズにまでかかってしまう。醤油味の果物でお弁当タイムをしめくくるなんて哀しすぎる。
干しアンズがその位置にいるのはあくまで暫定的措置なのだ。だから、まずは避難先を探す。紅ショーガと昆布の佃煮が収まっている小さな仕切りがいいかもしれない。先住者は円筒形のご飯の上にでも置けばいい。
そこまで整えたらあとは本当に自由だ。シウマイにカラシをつけようがつけまいが、マグロの照り焼きと唐揚げと3つを順繰りに食べ進めようが。
――そして、それらを酒の肴にしようが。
彼女の向かいのシートではバッファローマンがシウマイ弁当をツマミにサッポ〇黒生350ミリリットルの2本目を飲み終えたところだった。
「ぷはー、ウマイ。車窓を眺めながらの一杯はこたえらんねえな」
そして3本目を取り出す。
「お手洗い行きたくなっても知らないよ?」
「これっぽっち、汗で全部でちまうから平気さ」
二人は夏の午前中の早い時間に一本だけ出る特別臨時列車に乗っていた。全席指定で、一両だけ車体の後尾に個室が設けてある。そこのボックスシートに差し向かいで座りながら早い昼食をとっている。
普通のボックスシートにバッファローマンの巨躯はまず収まらない。そこでこの列車の個室を選んだのだ。
けれども限られたスペースに作られた列車のトイレには恐らく入れない。限界に挑戦する気があるなら話は別だが。なので目的地に到着するまで用足しはオアズケになる。
だのに利尿作用のあるビールを飲んでいるから、心配して彼女はたしなめたのだった。
「にしても、おまえ本当に海が好きだな」
「今日のお目当ては海じゃなくて、お魚とシャチとイルカです!」
「最初に念を押しとくが、今回はぜーーーってえ泳がないからな」
バッファローマンは右手に持った割り箸をビシッ!と彼女に突きつけた。
「お行儀わるい。箸で人を差しちゃいけないんだから」
「ギョーギでもビョーキでもいい。とにかく、ずぇっったい!泳がないぞ」
「こんな晩夏に海に入ったらクラゲに刺されまくっちゃうよ、しらないの?おバカさんだなーバッファくんは」
「ぐぬぬ」
お弁当を食べて、おしゃべりしている間に目的の駅に着いた。結局、バッファローマンはトイレに行かずにすんだ。ほとんど人気のない小さな道を並んで歩いている。
「セミって、うるさくねえのかな、自分の鳴く声」
降り注ぐ蝉時雨を聞きながら、バッファローマンは眼下でピョコピョコと動く水色の日傘を見下ろして問いかけた。
ヒョイと日傘が傾けられて、彼女が彼を見上げる。
「セミに聞かないと判らないよ」
「聞ければな」
「試してみたら?」
そう言って朗らかに笑った。
今日の彼女は水色の日傘にひまわり色のパンタロンワンピース、麻のレースでできたジレをまとっていて、足元は甲の部分がメッシュになったコルクの厚底サンダル。
バッファローマンは黄色をベースに用いたマドラスチェックの半袖シャツ、カーキ色の膝上丈のショートパンツと、気に入りのビルケンシュトックのサンダルを合わせていた。
駅から目的地までは歩いて20分ほど。これから水族館テーマパークへ行くのだ。
肩の傷がすっかり癒えて、あの日がただの思い出に変わったある夜、バッファローマンは彼女に言った。
「今週はバイト休みだったろ?どっか連れてってやるよ」
「ほんと!?」
「ああ、もう夏も終わりだしな。結局、夏の初めのドライブしか行ってないだろ。
どっか行きたいところあるか?」
「ある!」
それが数日前のことだった。
そして今に至る。
太平洋に面した広いテーマパークは、大型の水生哺乳類を数多く展示飼育しており、なかでもシャチについては国内では2箇所しかない施設のうちのひとつだった。繁殖には確固とした実績があり、今も産まれて間もないシャチの子供が、両親の泳ぐ大水槽の隣の小水槽で可愛らしい姿を見せていた。
入場して真っ先にシャチのいるエリアへ向かった。
ちょうど両親シャチのショーが始まったばかりで、すり鉢状になったスタジアムの一番後ろの席に二人は腰をおろした。
バッファローマンが前方の席に陣取ると、彼の後ろの大勢はステージが観られなくなるし、その姿があることで騒ぎになれば、ショーに迷惑がかかる。
このタイミングと位置が最も目立たないのだ。
ショーは手短なアナウンスのあと、ウェットスーツを着た女性のトレーナーがプールに飛び込むところから始まった。水中に一度姿を消したトレーナーは、斜めに直立した姿勢のまま、水底から、ぐんと姿を現した。その踵を大きなシャチが鼻先で押している。驚いた次の瞬間に女性は水から勢いよく押し出され、キレイな放物線を描いて着水した。
場内から拍手と歓声が起こる。
「おーーーっきい!カワイイ!スゴい!!」
彼女も小さな拍手を送った。
へえ、とバッファローマンが感心したようにつぶやいた。
トレーナーはシャチの背にのってプールを一周し、ステージに戻った。そのあとシャチは投げられたボールを鼻先で受け止めたり、幾つかの小さなパフォーマンスのあと、与えられた合図で水中深くに姿を消した。
少しの静寂のあと、物凄い勢いで水上まで泳ぎでて、背面から勢いよく着水した。
伸びあがる巨体。
静寂と滞空、そして落下。
着水の際の衝撃。
終始泰然として優美な所作。
大量の波しぶきが観客席にまで届くと、前列の観客は明るい悲鳴と歓声をあげた。
「デケエな」
人並み外れて大きな超人が同じく大きな生き物に感嘆している。彼女はそれを微笑ましく感じながら、眼前のジャンプから、リングに上がったバッファローマンが放つバックドロップのイメージを思い浮かべていた。
「シャチのジャンプ、おっきくて、強くって、ぶわーって感じ、バッファがバックドロップするときと似てる」
「そうか?」
「うん。どっちもカッコよくて、見てるとワクワクする」
「光栄だな」
バッファローマンはいつものように彼女のアタマをくしゃりと撫でた。
スタジアムをあとにして、その他の海獣類を観に行く。アシカ、アザラシ、トド。耳があったり、紡錘形をしていたり、身体のお肉がタブついていたり。彼女が見れば一目瞭然の違いがバッファローマンにはよく判らないようだった。
「――ええと、アレはアザラシつったな、さっき」
「ブッブー、はずれ!ちゃんとよく見て、耳があるでしょ?あと前足が大きい。だからアシカ、それでアッチはトド!」
厳密に言えば、広義にはトドもアシカの仲間にはいるが彼女の名誉を慮って触れないことにしておく。
それからセイウチを見て「コイツの牙はちょっとしたモンだな」とバッファローマンは感心してみたり――そう遠くない将来、自分が教壇に立って、セイウチそのものの超人を指導するなんてことは夢にも思っていない。
ペンギンの歩き方をみて彼女にソックリだとからかってみたり。
最後に魚類の展示エリアへ足を向けた。サンゴ礁の、暗い深海の、流れの早い渓流の、百様の姿形の魚たちがいる。ミノカサゴの透き通った薄物の衣のようなヒレや、オオカミウオの物騒なご面相、クエやメガネモチノウオのもったりとした唇。お互いの感想に耳を傾けあいながら館内を廻っていると最後に屋上にでた。
コンクリートの広場からは一面の浜辺を見下ろすことができた。
その波打ち際は世界最大の潮流、黒潮へと最終的に繋がっているはずで、だからなのか、沖のあたりの水面は青さのなかにうっすらと黒さを宿している。
凄烈で、清潔な、地球に張り巡らされた血流。
浜辺を見ながら彼女は切りだした。
「あのね?」
「ダメだ」
「……まだナニも言ってないのに」
「砂浜に出たいんだろ、どうせ」
「なんでわかるの!?」
「おまえのちっさいアタマの中身なんかマルっとお見通しなんだ」
「出ちゃダメ?」
「あのな、目に見えるんだよ。ちょっと砂浜に出ていい?ちょっとサンダルぬいじゃおっ☆ちょっとつまさきだけ波にあたろっかなー、あっ、ちょっと洋服の裾が濡れちゃった!もーいーや!でザブザブ海にはいってく、そういう展開が。
おまえは思いつきですぐ行動するし、だいたい今と前後3分くらいまでのことしか考えてない。脳みそチンチクリンのヨークシャーテリアみたいなんだ。略してチンクシャーテリアだ!」
「ぐぬぬ」
ハンカチを広げた膝の上にはKY軒のシウマイ弁当が乗せられている。
「シウマイ弁当」は「シュウマイ弁当」でも「シューマイ弁当」でもない。小さい「ュ」や長音府の「ー」がつかない、ノスタルジーを感じさせるところがいい。気どらない庶民の弁当だから、蓋を開けたら自由に食べ進めればいいのだが、本音を言えば注意したいポイントがひとつだけある。
干しアンズの取り扱いだ。彩りと隙間埋めと、食べ終わりのお口直しに欠かすことのできない重要な存在。シウマイと鶏の唐揚げ、主役級の二人に挟まれて両手に花の位置にいる。
さあ、食べようかな!やおらヒョウちゃんの醤油入れを傾けてシウマイにかけては……いけない。
その状態では、隣の干しアンズにまでかかってしまう。醤油味の果物でお弁当タイムをしめくくるなんて哀しすぎる。
干しアンズがその位置にいるのはあくまで暫定的措置なのだ。だから、まずは避難先を探す。紅ショーガと昆布の佃煮が収まっている小さな仕切りがいいかもしれない。先住者は円筒形のご飯の上にでも置けばいい。
そこまで整えたらあとは本当に自由だ。シウマイにカラシをつけようがつけまいが、マグロの照り焼きと唐揚げと3つを順繰りに食べ進めようが。
――そして、それらを酒の肴にしようが。
彼女の向かいのシートではバッファローマンがシウマイ弁当をツマミにサッポ〇黒生350ミリリットルの2本目を飲み終えたところだった。
「ぷはー、ウマイ。車窓を眺めながらの一杯はこたえらんねえな」
そして3本目を取り出す。
「お手洗い行きたくなっても知らないよ?」
「これっぽっち、汗で全部でちまうから平気さ」
二人は夏の午前中の早い時間に一本だけ出る特別臨時列車に乗っていた。全席指定で、一両だけ車体の後尾に個室が設けてある。そこのボックスシートに差し向かいで座りながら早い昼食をとっている。
普通のボックスシートにバッファローマンの巨躯はまず収まらない。そこでこの列車の個室を選んだのだ。
けれども限られたスペースに作られた列車のトイレには恐らく入れない。限界に挑戦する気があるなら話は別だが。なので目的地に到着するまで用足しはオアズケになる。
だのに利尿作用のあるビールを飲んでいるから、心配して彼女はたしなめたのだった。
「にしても、おまえ本当に海が好きだな」
「今日のお目当ては海じゃなくて、お魚とシャチとイルカです!」
「最初に念を押しとくが、今回はぜーーーってえ泳がないからな」
バッファローマンは右手に持った割り箸をビシッ!と彼女に突きつけた。
「お行儀わるい。箸で人を差しちゃいけないんだから」
「ギョーギでもビョーキでもいい。とにかく、ずぇっったい!泳がないぞ」
「こんな晩夏に海に入ったらクラゲに刺されまくっちゃうよ、しらないの?おバカさんだなーバッファくんは」
「ぐぬぬ」
お弁当を食べて、おしゃべりしている間に目的の駅に着いた。結局、バッファローマンはトイレに行かずにすんだ。ほとんど人気のない小さな道を並んで歩いている。
「セミって、うるさくねえのかな、自分の鳴く声」
降り注ぐ蝉時雨を聞きながら、バッファローマンは眼下でピョコピョコと動く水色の日傘を見下ろして問いかけた。
ヒョイと日傘が傾けられて、彼女が彼を見上げる。
「セミに聞かないと判らないよ」
「聞ければな」
「試してみたら?」
そう言って朗らかに笑った。
今日の彼女は水色の日傘にひまわり色のパンタロンワンピース、麻のレースでできたジレをまとっていて、足元は甲の部分がメッシュになったコルクの厚底サンダル。
バッファローマンは黄色をベースに用いたマドラスチェックの半袖シャツ、カーキ色の膝上丈のショートパンツと、気に入りのビルケンシュトックのサンダルを合わせていた。
駅から目的地までは歩いて20分ほど。これから水族館テーマパークへ行くのだ。
肩の傷がすっかり癒えて、あの日がただの思い出に変わったある夜、バッファローマンは彼女に言った。
「今週はバイト休みだったろ?どっか連れてってやるよ」
「ほんと!?」
「ああ、もう夏も終わりだしな。結局、夏の初めのドライブしか行ってないだろ。
どっか行きたいところあるか?」
「ある!」
それが数日前のことだった。
そして今に至る。
太平洋に面した広いテーマパークは、大型の水生哺乳類を数多く展示飼育しており、なかでもシャチについては国内では2箇所しかない施設のうちのひとつだった。繁殖には確固とした実績があり、今も産まれて間もないシャチの子供が、両親の泳ぐ大水槽の隣の小水槽で可愛らしい姿を見せていた。
入場して真っ先にシャチのいるエリアへ向かった。
ちょうど両親シャチのショーが始まったばかりで、すり鉢状になったスタジアムの一番後ろの席に二人は腰をおろした。
バッファローマンが前方の席に陣取ると、彼の後ろの大勢はステージが観られなくなるし、その姿があることで騒ぎになれば、ショーに迷惑がかかる。
このタイミングと位置が最も目立たないのだ。
ショーは手短なアナウンスのあと、ウェットスーツを着た女性のトレーナーがプールに飛び込むところから始まった。水中に一度姿を消したトレーナーは、斜めに直立した姿勢のまま、水底から、ぐんと姿を現した。その踵を大きなシャチが鼻先で押している。驚いた次の瞬間に女性は水から勢いよく押し出され、キレイな放物線を描いて着水した。
場内から拍手と歓声が起こる。
「おーーーっきい!カワイイ!スゴい!!」
彼女も小さな拍手を送った。
へえ、とバッファローマンが感心したようにつぶやいた。
トレーナーはシャチの背にのってプールを一周し、ステージに戻った。そのあとシャチは投げられたボールを鼻先で受け止めたり、幾つかの小さなパフォーマンスのあと、与えられた合図で水中深くに姿を消した。
少しの静寂のあと、物凄い勢いで水上まで泳ぎでて、背面から勢いよく着水した。
伸びあがる巨体。
静寂と滞空、そして落下。
着水の際の衝撃。
終始泰然として優美な所作。
大量の波しぶきが観客席にまで届くと、前列の観客は明るい悲鳴と歓声をあげた。
「デケエな」
人並み外れて大きな超人が同じく大きな生き物に感嘆している。彼女はそれを微笑ましく感じながら、眼前のジャンプから、リングに上がったバッファローマンが放つバックドロップのイメージを思い浮かべていた。
「シャチのジャンプ、おっきくて、強くって、ぶわーって感じ、バッファがバックドロップするときと似てる」
「そうか?」
「うん。どっちもカッコよくて、見てるとワクワクする」
「光栄だな」
バッファローマンはいつものように彼女のアタマをくしゃりと撫でた。
スタジアムをあとにして、その他の海獣類を観に行く。アシカ、アザラシ、トド。耳があったり、紡錘形をしていたり、身体のお肉がタブついていたり。彼女が見れば一目瞭然の違いがバッファローマンにはよく判らないようだった。
「――ええと、アレはアザラシつったな、さっき」
「ブッブー、はずれ!ちゃんとよく見て、耳があるでしょ?あと前足が大きい。だからアシカ、それでアッチはトド!」
厳密に言えば、広義にはトドもアシカの仲間にはいるが彼女の名誉を慮って触れないことにしておく。
それからセイウチを見て「コイツの牙はちょっとしたモンだな」とバッファローマンは感心してみたり――そう遠くない将来、自分が教壇に立って、セイウチそのものの超人を指導するなんてことは夢にも思っていない。
ペンギンの歩き方をみて彼女にソックリだとからかってみたり。
最後に魚類の展示エリアへ足を向けた。サンゴ礁の、暗い深海の、流れの早い渓流の、百様の姿形の魚たちがいる。ミノカサゴの透き通った薄物の衣のようなヒレや、オオカミウオの物騒なご面相、クエやメガネモチノウオのもったりとした唇。お互いの感想に耳を傾けあいながら館内を廻っていると最後に屋上にでた。
コンクリートの広場からは一面の浜辺を見下ろすことができた。
その波打ち際は世界最大の潮流、黒潮へと最終的に繋がっているはずで、だからなのか、沖のあたりの水面は青さのなかにうっすらと黒さを宿している。
凄烈で、清潔な、地球に張り巡らされた血流。
浜辺を見ながら彼女は切りだした。
「あのね?」
「ダメだ」
「……まだナニも言ってないのに」
「砂浜に出たいんだろ、どうせ」
「なんでわかるの!?」
「おまえのちっさいアタマの中身なんかマルっとお見通しなんだ」
「出ちゃダメ?」
「あのな、目に見えるんだよ。ちょっと砂浜に出ていい?ちょっとサンダルぬいじゃおっ☆ちょっとつまさきだけ波にあたろっかなー、あっ、ちょっと洋服の裾が濡れちゃった!もーいーや!でザブザブ海にはいってく、そういう展開が。
おまえは思いつきですぐ行動するし、だいたい今と前後3分くらいまでのことしか考えてない。脳みそチンチクリンのヨークシャーテリアみたいなんだ。略してチンクシャーテリアだ!」
「ぐぬぬ」