太中
その日は海に来ていた。
此奴と心中する為。もう俺も疲れたし、此奴はずっと望んでたことだ。
折角だから叶えてやろうと思った。
離れないようぎゅう、と手を握り直す。
「来世も一緒がいいなァ。」笑いかけた。正直上手く笑えてた自信はない。
「私が見つけ出すよ。必ずね。」そう云って微笑する太宰。
あぁ。愛おしくて、かわいくて、堪らなく好きだ。
折角腹括ったってのにもう少し此奴と生きたい、と願ってしまう。
そんな考えを振り切るように頭を振る。
儀式のようにぎゅう、と強く抱きしめ合って、手を繋いだまま一歩ずつ歩を進める。
------------------------------
抱きしめて、水に身を預けて。そこから少し曖昧だ。
覚えてるのは互いに縋るように掴み合ってたこと。
横に流れてきたダサい帽子を一瞥して、持ち上げる。
「そう…君、死んだの。」
了
此奴と心中する為。もう俺も疲れたし、此奴はずっと望んでたことだ。
折角だから叶えてやろうと思った。
離れないようぎゅう、と手を握り直す。
「来世も一緒がいいなァ。」笑いかけた。正直上手く笑えてた自信はない。
「私が見つけ出すよ。必ずね。」そう云って微笑する太宰。
あぁ。愛おしくて、かわいくて、堪らなく好きだ。
折角腹括ったってのにもう少し此奴と生きたい、と願ってしまう。
そんな考えを振り切るように頭を振る。
儀式のようにぎゅう、と強く抱きしめ合って、手を繋いだまま一歩ずつ歩を進める。
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抱きしめて、水に身を預けて。そこから少し曖昧だ。
覚えてるのは互いに縋るように掴み合ってたこと。
横に流れてきたダサい帽子を一瞥して、持ち上げる。
「そう…君、死んだの。」
了
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