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Dear Saiyans 54話・我が弟よ

夕方になり、ラディッツと悟空は家路を急いだ。
「すぐ家に戻るはずだったのに、夕方になったな」
「ははは!オラも早く帰らねぇと、チチに怒られちまうな」
悟空も笑いながらあわてていた。
すると。
「ラディー!カカロットさぁーん!」
「クリス!こんな所で会うとはな!」
クリスが学校から帰ってきた。
「よぉ、クリス!学校どうだったか?」
「はい、今日は小テストでしたが、なんとかできました」
「今日は小テストだったんか!けど、頑張ったんだな」
ラディッツと悟空、クリスの3人は一緒に帰った。

そして無事に家に着き、悟空も自分の家に帰って行った。
「ラディー、体のほうは大丈夫なの?」
「あぁ、クリスのおかげもあって、今はだいぶ楽になったぞ」
ラディッツの顔は、どこかスッキリした表情だった。
「よかったぁ。それにラディーの顔、すごく明るくなってるよ」
「そうか?散歩の途中で昔のことを思い出して、思わずカカロットに謝ったんだが…」
「ラディー、またカカロットさんに謝ったの?いつまでも引きずっちゃダメだよ」
クリスはラディッツの頬を指でつっついて言った。
「そうだな。くよくよしてたって、なんにもならんな」
ラディッツは笑顔を取り戻した。
するとそこへ、ナッパが部屋に入ってきた。
「ラディッツにクリス。今日の晩飯はミートスパゲティだってよ!行こうぜ!」
「ナッパさん、なんだか嬉しそうだね」
「あいつ、スパゲティならなんでも好きだからな」




続く

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