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Dear Saiyans 53話・無限地獄を抜けて

夕方、ガーリックJrはやっと目を覚ました。
彼は長年、デッドゾーンの中に閉じ込められたこともあってか、体を起こすと途端に痛みが走った。
「うぐっ!…ここは、どこなんだ?私は、デッドゾーンの中にいたはずじゃ…」
ガーリックJrは、痛みで眉間にしわを寄せながらつぶやいた。
「よかった!気がついた!」
クリスはガーリックJrに駆け寄ると、ガーリックJrはびっくりして構えようとした。
「な、何者だ!キサマ…あぐっ!」
「あ、動いちゃダメだよ!まだ傷は塞がってないから!」
クリスは痛みで悶えるガーリックJrの背中をさすりながら言った。
「ガーリックJrさん、クリスさんがあなたのことを助ける為に、ドラゴンボールでデッドゾーンから出してくださったんですよ」
デンデは少し怖かったが、ガーリックJrに言った。
「なに?ドラゴンボールで私を助けただと?何故だ?」
ガーリックJrは鋭い目でクリスを睨んだ。
魔族というだけあって、睨みひとつだけでも迫力は凄まじかった。
クリスは怖いのを我慢して言った。
「ぼ、ぼくは、ガーリックJrさんがデッドゾーンの中で弱っていたから、それで…放っておけなくて…」
「…」
ガーリックJrは黙ってクリスの話を聞いていた。
すると、ガーリックJrの腹が鳴り出した。
「…そういえば、20年ぐらい何も口にしてなかったな」
「ええ!?に、20年も?!」
これにはクリスもデンデもびっくりした。
「あぁ、私はドラゴンボールで永遠の命を得たからな。だが、デッドゾーンから出たことで、その効果を失ったようだ」
クリスはガーリックJrの話を聞く暇もなく、ガーリックJrの手を握りながら言った。
「ガーリックJrさん!今からぼく達の家に行きましょう!ギネさんに話しておくから!」
「な!?どういう…」
ガーリックJrは困惑したが、デンデの力によって、ラディッツ達とクリス達の家にワープした。
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