Dear Saiyans 53話・無限地獄を抜けて

ーその昔、魔族と神々の争いがあった。
その中でもガーリックという魔族が、神々を追い詰め、世界が魔族の手に堕ちようとしていたが、地球の神の先祖が命がけでガーリックを倒したことにより、難を逃れた。
しかし、そんなガーリックには息子がいた。
魔族の息子はガーリックJrとして、父の無念を晴らすべく、ドラゴンボールで不老不死の力を得ることにした。

そして、ラディッツが地球に現れる数ヶ月前、ガーリックJrは手下を使ってドラゴンボールを集め、さらにまだ幼かった悟飯をさらうなど悪事を働き始めたが、悟空達との戦いに苦戦し、最後の切り札としてデッドゾーンを作り出した。

デッドゾーンとは、ガーリックJr最後の切り札で、巨大なブラックホールのような凄まじい引力を持ち、飲み込まれたら最後、真っ暗な異次元空間に閉じ込められ、二度と出られなくなる恐ろしい技である。

ガーリックJrはデッドゾーンで悟空達を葬ろうとしたが、悟飯が無意識に解放した潜在能力によってダメージを受け、最後は自ら作り出したデッドゾーンに飲み込まれ、デッドゾーンもまたバラバラに散ってしまった。
そして彼は、ドラゴンボールで不老不死の願いを叶えた為、どんなに辛くても苦しくても、狭くて暗いデッドゾーンの中で永遠の命を生きるという悲惨な結末を迎えることになった。
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