浜に上がったクリスは、光る物体を調べた。
そしてすぐに、中にいる人物がその物体に閉じ込められていると分かった。
「大丈夫ですか！？今、助けますよ！」
クリスは物体を割って、中にいる人を助けようとしたが、物体は想像以上に硬く、まるで宇宙一硬い鉄の塊を叩いているようだった。
「ど、どうしよう…」
クリスはどうすることもできず、困ってしまった。

するとそこへ、ベルとジングルが駆けつけてきた。
二人は偶然にも近くの街で買い物に出かけていたが、クリスが海から光る物体を引き上げていたのを見て駆けつけたのだ。
「クリス！どうしたの？なんだい、それは？」
ジングルが言うと、ベルが突然びっくりして思わず尻もちをついた。
「こ、こいつ！ガーリックJrじゃないか！！」
「誰？ガーリックJrって」
クリスはベルに言った。
するとベルは真剣な顔で言った。
「クリス、悪いことは言わないから、海に戻したほうがいい」
「ええ？！どうして！？そんな酷いことを言うなんて、ベルらしくないよ！」
クリスはびっくりした。
「ベル、どういうことなんだい？何か理由でもあるのかい？」
ジングルが言うと、ベルが言った。
「こいつは、ピッコロ大魔王と同じ魔族で、オレの父である地球の神を追い詰めた魔族の息子なんだ…」